知人にZ世代の青年(以下「青年Z」とする)が居る。Z世代の定義には諸説あるが、1995年のWindows95出現によるネット社会の始まり以降に生まれた世代という説が最も有力だ。生まれた時にネット社会が始まった事がその原点ではなく、それから数年後、彼らが4、5歳になった頃の成長過程において、書籍からの情報収集より、ネットからの情報収集が容易になっていた点が重要だ。 ちなみに、青年Zは1996年生まれの28歳。昨今社会人としての立場が上がっていく中で、ネットからの情報収集では足りないほど知識が必要になり、大嫌いだった「本」を読むようになったと言う。そして、先日このような質問をしてきた。 「図書館の…