奥山民枝は疎開先の新潟県生まれ・東京育ちで、東京藝大を卒業後、1992年に安井賞を受賞した画家。 安井賞は「画壇の芥川賞」ともいわれ、1957年開始以降、重要な画家が数多く受賞しているが、96年を最後に幕を閉じている。道内の画家で、安井賞展に出した人は多いが、本賞を受けた人はいない。受賞作家の絵を見る数少ない機会という理由で足を運ぶのも有りかと思う。 奥山民枝は大学を終えた後、世界各地を旅しており、東洋絵画の研究のため台湾を訪れてもいる。油彩以外に日本画や版画も描いている(今回は出品していない)。 今回は2、3階に奥山の絵画7点が展示されている。「天生」「雲笑」「ゆるやかな時空」「大気の記憶」…