京都市役所の目の前、地下鉄駅に直結し、年間1100万人もの人々が行き交う「ゼスト御池」。京都市の第三セクターが運営するこの便利な地下街は、一見すると成功した商業施設に見えます。しかし、その運営会社である京都御池地下街株式会社が、構造的な赤字体質に悩み続けてきた事実はあまり知られていません。2024年、運営のプロである「京阪」にその舵取りが託されました。今回は、決算書に示された厳しい数字と、新たに明らかになった背景情報を元に、この巨大公共インフラが抱える課題と、専門家集団による再建の行方に迫ります。 20250331_57_京都御池地下街決算 決算ハイライト(第57期)資産合計: 7,824百万…