「みんな同じでいましょうね」 そんな空気を、あなたも感じたことはないだろうか。 出る杭は打たれる。目立たないほうが無難。周りと同じでいるほうが安心。 気づけば私たちは、角を丸くして、声を小さくして、「自分らしさ」よりも「浮かないこと」を優先するようになっている。 私は老人ホームで働いている介護士だ。この仕事をしていると、痛いほど感じることがある。 人は、本来、こんなにも「違う」存在だったんだということを。 入居者様一人ひとりが、まるで別の世界を生きてきた人のようだ。 商売で成功した人。専業主婦として家族を支え続けた人。 教師だった人。職人だった人。 やんちゃだった若者時代を語る人。 同じ年齢の…