1 時間を守ることは醜い 私の家は、私が小学生だった頃は、毎年家族旅行に行った。 毎回、出発2時間前から、母は、子供達を起こし準備を促した。しかし、彼女の化粧は、歌舞伎役者並みに時間がかかる。 ようやく、準備を整え家族が家を出ると、母が言う「新幹線のチケットが無い!」慌てて取りに戻る母、家族は欧米人のように、両手を挙げて、「ハイハイ」のポーズ。 父は、黙って前へ進む。「母ちゃん乗り遅れるかもしれんよ。」と聞くと、「まあ、少なくとも、電車はここには来ない。」と言う。 ある年、従兄弟姉妹と叔母さんも一緒に行くことがあった。私は迎えに行く役だった。 従兄弟の家を出てすぐ、叔母さんが言う。「鍵をかけ忘…