1、作品の概要 『杳子・妻隠』は古井由吉の中編小説。 『杳子』は、1971年に第64回芥川賞を受賞した。 1979年に『杳子・妻隠』で文庫化された。 272ページ。 神経を病んだ杳子との異様な恋愛を描いた『杳子』と、若い夫婦の周囲から 孤立した生活を描いた『妻隠』の2編が収録されている。 2、あらすじ 〇杳子 登山の途中で谷底に座っている杳子と出会った大学生の男。 2人は一緒に下山し、定期的に会うようになるが、徐々に杳子の異常な言動が顕れてくる。 やがて恋仲のようになり、体を重ね合わせた2人だったが・・・。 〇妻隠 アパートで2人で暮らす寿夫と礼子の若い夫婦。 会社で勤務中に高熱を出して帰宅し…