前線の指揮官が、あまりにも安易に偽装退却に引っかかるのは、彼らを熱血教師として考えれば分かりやすい。 彼らは、やる気のない落ちこぼれの兵隊を、上から押し付けられ、責任感から、あの手この手で何とかやる気を引き出そうとする。 そうして、ようやく一人前の戦士として育ったところで、お披露目の戦争がはじまる。 最初は及び腰で戦う教え子たちが、敵の敗走と共にやる気を出す。 必死で兵士たちに戦うよう鼓舞してきた軍曹としては、そのやる気に水を差すことは出来ない。 よし行け、お前ら、手柄を立てろ! そうして全力で敵を追っかけていたら、実はそれが陽動作戦だったと分かり、気付いた時には待ち伏せしていた敵に包囲されて…