鹿児島で野鳥を撮るなら冬がベストだ。冬鳥の顔ぶれは多彩だし、木々が葉を落としているので探鳥もラク。ターゲットの障害物が減ることで、OM-1の鳥認識AFも底力を発揮してくれる。 それでも、森を歩いていて一番幸せを感じるのは今の季節だ。萌える若葉が日差しで輝くさまは息を呑むほど美しい。若葉のせいで鳴く鳥の姿を拝めないこともあるけれど、鳥を探して木々の新緑を眺めているだけで癒される。 その心穏やかな気分をかき乱すヤツがいる。メマトイという小さなハエだ。名前のとおり、メマトイは人の目にまとわりつく。涙を舐めに寄ってくるらしい。 目の周りをブンブン飛びまわる。うっとうしいことこのうえない。ただでさえ飛蚊…