A. 若い人でもなかなか声が出ない人はいます。同時に始めてみて、若い人の方が習得が早いと思うのであれば、それは、心身の柔軟性なのかもしれません。かなり個人差があります。体力と集中力が劣っているなら、それを取り戻すこと、あるいは強化することです。それ以外に、いつから始めてもできないとか、不利であることは、ありません。
A.よい声が出ているときは、だいたいにおいて、健康だと思います。声の振動は、自分の体にも伝わります。それが心地よく感じられるのは、骨から内臓から全身のマッサージをしているということになります。声が出にくい人は、体をこわばらせているとか固い人が多いというのも、その証拠でしょう。
ベルカントは、ただお腹から声を出すこと、「よい声を出すこと」で捉えていけばよいでしょう。どれが正しいとか間違っているかということ自体の議論が無駄なのは、こういったものについてです。 その用語によって、納得させたかったり、商売をしたかったり、指導に箔をつけたかったりする人が使うと思っておけばよいのです。許可もいらず、資格もなく、使用料がかからないのですから。
A. あなたの場合、そうなのかもしれませんが、確かに、唇は声道の出口に当たります。しかし、そこの長さというのは、わずかなもので、音色としてはその手前でほぼ決まっています。発音の器官として、口唇音を作るので、その動きで音色まで変わるということでは困るでしょう。唇も力を入れず固めないようにしましょう。
A.よい声というのは、聞く人の好き嫌いによります。それに対して聞き取りやすい声は、声の機能面の事ですから、共通するところがあります。例えば報道に使われる声、アナウンサーやナレーターの声は聞き取りやすいです。しかし、それは、世の中では、かなり限られた声と言えるでしょう。よい声と思い浮かべる声は、人によってかなり違うはずです。
A. 結果として出るよい声というのは、自然な状態でリラックスして出ているときが多いのです。ですから、意識して出した時点でうまくいきません。これはスポーツなどの習い始めを考えるとよくわかることだと思います。意識するほどにガチガチになって逆効果になるわけです。
A. かなり個人差があります。早く判断できる人もいれば、なかなかうまく判断できない人もいるということです。また、大体のところを判断できても、その先により厳しく判断していくということになれば、やはり限界があると思います。
A.よい声は、好印象を与えます。そのことによって自信になるでしょう。幸せホルモンというのも分泌され、自律神経も整えられます。脳が活性化して、ストレス解消等もできます。飲食のための嚥下機能なども維持できるので、健康な生活がおくれます。