『日本の「食」が危ない!』 中村 桂子著 生命学者の中村さん、89歳のやむにやまれぬ提言である。 私たち人間は生きものの一部なのにあまりにも傲慢に欲望を野放しにしてきた。その歪みが今や行き着くところまできて、人を追い詰めている。それは人間のみならず、生きもの全ての危機だ。中村さんの悲痛な警鐘である。 生きることは食べること。ことに問題は「食べもの」のこと。経済効率優先の社会は農業を儲からないものに貶めた。去年からの米騒動を挙げるまでもなく、この国の食料自給率はカロリーベイスで約38%。今や私たちは「食」を自分ごととして考えねばならない。 政府は「農業経営の大規模化」をうたう。果たしてそれでいい…