わたしたちは一日中、何かを考え続けています。 テレビを見ながら、「あれは良い」「これは悪い」「あれは嫌だ」「これは正しい」「それは間違っている」と、無意識のうちに物事を判断し、好き嫌いを口にしています。 それは自分自身に対しても同じです。 「自分はだめだ」「もっと良い結果が出せたはずだ」などと、絶えず評価や批判を繰り返し、一瞬たりとも、思考や自己否定から離れることができません。 禅では、好き嫌いや善悪といった相対的な世界(二元性)にとどまっていては、いつまで経っても悟りには至らないと教えます。 その相対性を超えるために、「批判するな」「評価するな」「判断するな」と繰り返し説くのです。 もしわた…