17世紀末から18世紀にかけてヨーロッパで見られる革新思想。 合理的・批判的精神に基づき、中世以来の宗教的権威等を批判し、理性を大衆に啓発することによって人間生活の進歩・改善を図ろうとした。イギリスではロック・ヒューム、フランスではモンテスキュー・ボルテール・ディドロ、ドイツではレッシングなどに代表され、フランス革命の原動力の一つになった。啓蒙主義。
歴史学 民国時代の教育史 - sazaesansazaesan’s diary 歴史学 民国時代の教育史2 - sazaesansazaesan’s diary の続きです。 Paul Monroe - Wikipedia はwikiによると、近代中国の教育史では有名らしい。 世界教育史要 - 国立国会図書館デジタルコレクション という教育思想史(明治時代に翻訳された)を書いた。 なお、世界教育史要の原著を 森有礼の啓蒙と教育(上) | 学術機関リポジトリデータベース p24で参考している。 前掲翻訳書では、10章の啓蒙時代の節にあたる。 以上です。
堀田誠三氏のほ(名古屋大学出版会、1996年)を部分的に再読した。今回読んだのは本書の後半で、ピエトロ・ヴェッリ(1728年~97年)、チェーザレ・ベッカリーア(1738年~94年)の思想を紹介した第二部「ミラノにおける啓蒙思想の展開」だ。 フランス思想を受けいれながら、ミラノの思想家たちは独自の理論を構築した 私がこの著作およびミラノの啓蒙思想にこだわっている理由は次の二つ。 まず第一は、ヴェッリ、ベッカリーアらが中心となって形成されたミラノ啓蒙のグループ「拳の会(Accademia dei pugni)」が、1760年代のグループ活動開始直前に刊行されたルソーらフランスの思想家の著作の影響…
今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義は「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」という言葉が有名。快楽には低級なものと高級なものとの質的な差があり、質の高い快楽を求めるべきだという質的功利主義を説いた。 ミルの「自由論」は、思想の絶対的な自由と、この思想の自由が実現されるために言論と出版の自由=表現の自由が確保されなけれ…
だいぶ日が開いてしまった。日常が戻り忙しくなってきた。 意図して読んだわけではないのだが、この二冊を読んでいろいろ思うところがありました。 昭和18(1943)年発行の初等科の地理の本です。 今で言うところの小学校5、6年向けの地理の教科書なんです。 なんの前提条件も無しに読むと、本当によくできた教科書です。 (帯の二人の男性の顔が怖いが、気にせず手にとってみてくださいw) 現在の教科書よりもアジアの地政学に目端が効いているし、国柄と日本との関係についても触れています。アジアの各国と一緒に力を合わせて大東亜共栄圏を作りたくなります。 でも、地理というのは政治の「結果」、静態的な姿でしかないんで…
古い思想家への盲信は避けるべきであることは明確だと思う。 草光俊雄。北川勝彦。啓蒙ヨーロッパとアフリカ。啓蒙主義。18世紀の理性の時代。啓蒙の時代。昔の世界史。フランス革命やアメリカ独立を準備する民主主義や近代国家の新しい理念を。政治思想。啓蒙主義のアフリカへの態度。啓蒙思想と言っても思想家による違いもあるが。アフリカの立場で啓蒙思想を批判的に。科学的思考を。近代的民主主義の前提?近代国家の理念。啓蒙思想。アフリカからは非難的に。人種主義?同世代の目を借りて。近代的民主主義の前提?博物学。NaturalHistory。鉱物と植物動物。動物の中に人間が。自然世界の中で人間というものと人種というも…
正義って何ですかね? 今回は、社会契約論者であるジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)について述べていきたいと思います。 ルソーは18世紀にフランスで活躍した政治思想家・教育思想家・小説家です。『人間不平等起源論』『社会契約論』『エミール』『告白』など有名な著書が多数あります。 ルソーは独自の社会契約説を唱えました。そしてその思想は彼の死後すぐに勃発したフランス革命にストレートに影響したのです。 さらにフランス革命を介して現代の民主主義思想にも大きな影響を与えているのですが、「功罪が半ばする」と言うかプラスもマイナスもあった思想家のように感じます。 目次 啓蒙思想とは何か ルソーの文明…
将棋的な思考から成長しよう あなたは、自分で考えることができていると思っていますか? こんな問いかけを投げかけられると、大抵の人は「考えています」と答えるでしょう。 でも、それは間違いです。 答えは、教条主義的な思考を自己増幅しているに過ぎないということです。 今日はそのことを証明してみたいと思っています。 ずばり、あなたの思考は啓蒙思想家に洗脳されているというものです。 引用元:https://tetsugaku-life.com/ 目次 自由と民主主義 ~歴史への巨大な影響~ 宗教的寛容と経験主義(実証主義) ロックの考える自然状態と社会契約 ロックの政教分離論 「宗教と国家の分離」は非寛…
Aufklärung(アウフクレールング)とは 自分が犯してしまった個人能力財産- 内的にも外的にも自分自身で決定する事ができ、又自身でそれに対して責任をしっかり持てる事- のない状態からの出口である。これは自身の財産のない事であり、他者からの指導無しで、自身で掴み取る様に分かった事を基に行動する事ができるという能力のない事態を意味する。自分で犯した罪というのは、(もし自身で掴み取るまで分かることができない事に起因しているのでなければ)、この能力のない事態から自分で、誰からの指導もなく他の人に仕えようという自身の決断と勇気に問題がある。Sapere aude! (ラテン語 勇気を持て、賢くあれ…
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764) 論争の世紀 数々の大作曲家を輩出した18世紀ヨーロッパは、啓蒙思想の時代と呼ばれます。 迷信や、いわれのない権威や神秘、なんでも〝神様のおぼしめし〟で片付けてしまう妄信などを排し、「理性」による思考で物事を解明していこうという思想です。 啓蒙とは、「自然の光」で暗闇を照らし出す、という意味です。 それは今でいう「科学」の考え方で、今でも〝UFOや幽霊は存在する〟と主張する人に対して、学者が科学的にありえない、と論駁する光景がTVなどでよく見られますが、そのハシリといっていいでしょう。 これまで触れてきましたが、ラモーは音楽の不思議を科学的に解明…