久しぶりにJRに乗った.私はドアの近くに立っていた.ボックス席の年配男性はこちらから顔が見える位置にいる. 列車がある駅に到着して,年配男性の向かいに座っていた女性が立ち上がってドアの方へ向かおうとした時,彼は「これあなたのですか?」という意味のことを女性に言った.耳が遠いのかやや大きい声.そのモノは着席中,彼女のそばにあって持ち物に見えていたのか,それとも立ち上がることによって隠れていたのが出てきたのだろう.しかし,実際は誰かの忘れ物だったらしい.女性は自分のものではないことを言ってそそくさと降車した. これだけのことである.この女性は見たところ30歳前後だったが,返答の声色というか伝わって…