日本の伝統的な「美徳」として語られがちな謙遜文化だが、ぼくはこれをどうしても好きになれない。というか嫌いだ。 他者から褒められた際、素直に受け入れずに「いえ、私なんて」「とんでもないです」と否定するあの独特の儀礼は、社会の風通しを悪くしている元凶ではないかとすら思う。 例えば突出した才能や成果を上げた者が、周囲からの嫉妬を避けるためにわざわざ小さく身を縮めるフリをしなければならない。 自信を持つことや、自分の強みを堂々と主張することが「傲慢」や「生意気」と捉えられかねない風潮は、個人の挑戦を阻み、新しい挑戦への足枷にしかならない。 さらにこの文化の病理は、自分自身だけでなく身内にまで飛び火する…