真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 主人のない家や鏡の比喩から、心に様々な思いが浮かぶのは、心に確固たる主がなく、空であるからだと考察している。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 主人のいる家には、見知らぬ人が、勝手に入ってくることはありません。 主ぬしある家いえには、すずろなる人ひと、心こころのままに入いり来くることなし。 主人のいない家には、通りすがりの人が、むやみに立ち入り、 主あるじなき所ところには、道行…