サマセット・モームの「月と六ペンス」(光文社古典新訳文庫)を読み終えた。ずいぶん時間がかかった。小説が難解だったとか言うのではなく、ただ鳥見に忙しかったことと昔のLPを聞いて遊んでいたからです。 評価:★ 岩波文庫カバー解説「絵画への情熱にかられて突然妻子を捨てたあげく、ついには文明社会から逃れて難解の島タヒチに身をひそめ、恐ろしい病魔に冒されながらも会心の大作を描いて死んでゆく主人公。画家ゴーギャンの生涯に暗示をうけ、芸術のデーモンに魅入られた男の凄絶なエゴイズムを描いたモームの代表作」 さて、読後に考えたことの一つめは、画家ゴーギャンの生涯に暗示をうけたというもののそれはほとんど考慮する必…