Hatena::ブログ(Diary)

翻訳ミステリー大賞シンジケート このページをアンテナに追加

■7月31日より新サイトでの更新に移行いたします。こちらの旧サイトはまもなく閉鎖いたします■


第八回翻訳ミステリー大賞 決定!!

■各地読書会カレンダー■

※イベントカレンダーに掲載ご希望の方は事務局までメールでお知らせください。
翻訳ミステリー・イベント・カレンダー
イベント内容(案内記事リンク/=関連書アマゾン)


2010-05-26

リンダ・O・ジョンストンに向けて猫も犬もニシキヘビもまっしぐら! の巻(執筆者・杉江松恋)

 イベント続きでしばらくお休みをいただいていたこの欄、また隔週で更新をしますのでよろしくお願いします。

 これまでは現役でシリーズが刊行されている作品ばかりを採り上げてきたが、完結したものや、現在小休止中のシリーズにだって、もちろん本欄は言及していく予定である。ここで紹介したことがきっかけになってシリーズが再開したら、こんなに嬉しいことはないしね。


 最近翻訳がお見限りになって淋しい思いをしているシリーズの一つに、リンダ・O・ジョンストンの〈ペット探偵〉がある。『愛犬をつれた名探偵』『いたずらフェレットは容疑者』『目撃者は鳥カゴのなか』の三冊が出たあと二年以上新作が出ていないのだが、本国ではすでに八作目まで刊行されている。題名を見ていただければ判るように、一作ごとに小動物がテーマに織り込まれていく趣向の連作だ。ケモノ好きの読者は気になりませんか? 未訳作品のうち、五作目の題名はThe Fright of the Iguana。主人公が失踪したイグアナを探す羽目になるお話のようだ。犬、猫、鳥だけじゃなくて、爬虫類まで面倒見ているところが素晴らしい。

 本書の主人公であるケンドラ・バランタインは、もともとは高級取りの弁護士だった。だが、所属していた事務所で濡れ衣を着せられ、資格停止に追い込まれた。訴訟の相手側に極秘情報を漏洩したとして、重要な職務倫理規定違反に問われたのだ。生活のために彼女は、マルホランド・ドライブの豪邸を人に貸し、自らはガレージの二階で生活し始める。当面の問題は生活費である。自分と、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのレキシーの食い扶持を稼がなければならないのだ。幸いなことに、犬用のデイケア・センターを経営する友人のダリルが、ケンドラに当座のアルバイトを世話してくれた。ペット・シッターである。日給は五十ドル。法律事務所で働いていたときなら、十分間の代金にすぎない金額だ(そんなに高いのか!)。しかし、他に収入のあてはない。やむをえずケンドラは、臨時のペットお世話係として働き始めるのである。

 シリーズ第一作『愛犬をつれた名探偵』は、このようにして幕を開ける。新生活の開始早々、愛犬の世話を引き受けた映画プロデューサーが殺害されているのを発見してしまったのは余計なおまけだった。容疑者扱いされたケンドラは、濡れ衣を晴らそうとして独自に捜査を始めるのである。資格停止中の弁護士が、刑事事件の捜査情報を得ようと孤軍奮闘する、という主筋もさることながら、それ以上におもしろいのが、ケンドラがペットがらみのさまざまな悩みを飼い主から持ちかけられるエピソードだ。離婚した夫が共有財産になっているパグ犬をアラスカ州に連れて行こうとしているといって泣きついてきたりする。そうした小さな案件についても目が離せない。

言うまでもなく殺人事件(とペットにまつわる小事件)の解決が本書の焦点となるのだが、ジョンストンはそれだけでは移り気な読者の関心をつなぎとめておけない、と判断したようだ。そのため、ケンドラはペット・シッターがらみのさまざまな何台に直面することにもなる。犬や猫だけではなく、ニシキヘビの世話まで任せられる、というのも苦労の一つだ。最初は蛇が苦手で仕方がなかったケンドラだが、次第に世話をすることに慣れていく。ペット・シッターとして働くことが、だんだんおもしろくなってきたわけです。『愛犬をつれた名探偵』には、ケンドラが再び第一線で活躍する弁護士に戻るのか、それともペット・シッターの生活を続けるのか、という関心も盛りこまれている。「働く女性の小説」としても、興味深く読めるはずだ。


 邦訳第二作の『いたずらフェレットは名探偵』では、ケンドラの店子が事件に巻きこまれる。彼女の邸の母屋を借りていたのは、リアリティーショーに出演したことで一躍セレブリティの仲間入りを果たした、シャーロットという娘だった。その彼女が飼っていたフェレットのそばで変死体が発見されたのである。遺体には多くの咬み傷が残っていたことから、フェレットが死に関与していた疑いが出てきた。州の法律ではフェレットの飼育が禁じられているため、シャーロットは深刻なトラブルに巻きこまれてしまうのである。

この一件を、家主でもあるケンドラが捜査することになるのだが、前作に引き続き彼女はペットに関する小トラブルを引き受ける。「殺人+ペットにまつわるトラブル」という大小の事件が同時進行で解決されるシリーズ、というのがジョンストンのプランのようだ。犬や猫を主人公にしたペット・ミステリーは多いが、こうした形でペットに関する全事象を題材とし、動物好きの関心を広くとらえるような作品は珍しい。独自性は非常に高いシリーズなのである。

 今のところ最後の邦訳作となっている第三作『目撃者は鳥カゴのなか』では、晴れて弁護士事務所に復帰したケンドラが、パートナーになるはずだった老弁護士の殺人事件を調査する。遺体のそばにいたコンゴウインコが目撃者となり、事件当時に聞いたと思われる、思いがけない音声をさえずり始めるのだ。題材とされるペットの種族が事件の性格を左右する、という第二作で確立された手法が、本篇でもうまく活用されている。

 見てきたとおりジョンストンのこのシリーズは、決して派手な作風ではないが、ペットの話題をふんだんに盛りこんで読者を飽きさせないし、ケンドラという女性が逆境に立ち向かってどう切り抜けていくか、という興味でも読ませる。ペットと二人暮らしの独身女性にはもっと人気が出てもいいのにな、と思う次第であります。あなたの周囲にもし、動物はなんでも好きだけどミステリーにはそれほど興味がない、という人がいたら、この作品を薦めてみてくれませんか?

 本書の評価は、ミシュラン方式で以下の通り。

 ストーリー ★★★

 サプライズ ★★

 キャラクター★★★★

 ロマンス  ★★★


2010-02-24

ジル・チャーチル、きみ推理する人、ぼく遊ぶ人の巻(執筆者・杉江松恋)


 ジル・チャーチルは、現役の書き手の中でもっとも信頼できるコージー・ミステリー作家である。彼女の長所は、箱庭のように小さな舞台の中に世界を丸ごと入れこむ、デフォルメの力にある。コージー・ミステリーは変わらない日常を描くものだ、としか思っていない読者は、こんなにも豊かな世界があったのか、と驚かされるはずだ。お茶とケーキで世間話をしているだけの物語じゃないんですよ、コージーって。

作家ジル・チャーチルの代名詞といえば主婦探偵ジェーン・シリーズだが、今回はもう一つの看板である〈グレース&フェイヴァー〉のほうを取り上げたい。一九九九年に発表された『風の向くまま』で幕を開けたこの連作は、アメリカがもっとも揺れ動いた、大恐慌の時代を舞台にした歴史ミステリーなのである。


 一九三一年、金融恐慌の波に呑まれて全財産を失ったロバートとリリーのブルースター兄妹は、ニューヨークの安アパートでジリ貧の生活を送っていた。そこに遺産相続の話がふって湧く。大伯父のホレイショ・ブルースターが、彼らに巨額の財産を遺して亡くなったのだ。ただしその相続には限定条件が就いていた。ホレイショが愛したニューヨーク州ヴォールブルック・オン・ハドソンの田舎屋敷で十年間暮らし続けること。彼らが屋敷を離れれば、自動的に権利を失ってしまうというのだ。それまで続けていたニューヨークでの仕事を続けることもままならない。なぜならば、屋敷からニューヨークまでは列車で片道二時間の距離になるからだ。すべてを捨てて田舎で隠棲しろということかと割り切り、二人は移住を決意する。


『風の向くまま』はこんな出だしの小説である。元はスイカズラ・コテージという名前だった屋敷をグレイス&フェイヴァー・コテージと改名するところから兄妹の生活は始まる(グレイス&フェイヴァーとは王室終身貸与権のことで、遺言によって土地に縛りつけられた自らの立場を、王室との契約に喩えて洒落のめしたのだ)。無人だった期間に建物は荒廃しているし、なにより田舎町では収入を得る術があるかどうかもわからないし、気分は暗澹たるものだ。巨額の財産が入るのは十年後、それまではとにかく自活していかなければならないのである。そんな中、二人には大伯父殺しの嫌疑までがかけられてしまう。


 周囲の人々からは大金持ちと思われているのに収入は皆無、という厳しい状況が本書の肝である。上流階級の作法が身についたロバートとリリーは、図らずも町の名士として扱われてしまうことになる。また二人も、幼いころから身に染みついたプライドがあるために、自分たちが一文無しに近い境遇であるということをなかなか言い出せない。そうした虚飾がいつ明らかになるか、心ならずついてしまった嘘がいつばれてしまうか、ということが物語序盤では大きな関心事となる。町の人々の温かい情に触れた二人が、ありのままの自分をさらけだそうと決意する場面はなかなかに感動的だ(これから読む人のために、どの巻でそれが出てくるのかは明かさないことにします)。


 ジル・チャーチルが物語の舞台を大恐慌時代に設定した狙いは明白で、こうした兄妹の境遇と社会の状況とが対比されているのだ。経済環境の悪化が人心を荒ませ、それまで美風とされていた慣習があっという間に廃れていった時代だった。その変化のただなかで、自分たちにとっていちばん大事なものは何か、正しく生きるために選ばなければならない道はどれかということを、ブルースター兄妹が自覚していく物語なのである。第四作『愛は売るもの』では第三十二代の合衆国大統領選挙戦が背景で描かれるが、それによって選ばれた大統領、フランクリン・デラノ・ルーズヴェルトがニュー・ディール政策によってアメリカという国を建て直していった時代は、兄妹がグレイス&フェイヴァー・コテージで暮らす十年と重なっていくはずである。旧き良きアメリカが今のアメリカ、(アメリカ国民にとっての)〈私たちのアメリカ〉に変わっていく過程を、主人公の成長に重ねて描く意図があるのだろう。大袈裟な言い方をすれば、ブルースター兄妹は国民的ヒーロー&ヒロインになることを想定して描かれたキャラクターなのだ。


 第二作『夜の静寂に』は、生活に窮した兄妹が屋敷にニューヨークの有名人士を招いて会費制のパーティーを開くことを思いつくが、その席上で飛び入り参加をした客が殺害される、というお話。第三作『闇を見つめて』では、屋敷の古い氷室を解体中にミイラ化した死体が見つかるという衝撃的な出来事があり、並行して町の婦人会のメンバーが殺害されるという事件が描かれる。一見無関係に見える二つの事件が、どう結びつくのかがミステリーとしての関心事になるのである。第一作は古典的な遺産相続殺人、第二作は不愉快なメンバーが入りこんだ集まりで起きた殺人、第三作は過去の因縁がアクロバティックな形で現代の事件と結びつく構成、というように毎回の筋立てにも工夫が見られる。第四作は醜聞を噂されていたラジオ伝道師が被害者となる物語で、殺人者の動機が変わっている。この時代ならではの動機というべきで、その歪んだ論理に特色があるのだ。謎解きを楽しみにミステリーを読む方には、どの一冊をとっても外れはないとお薦めします。

 コンビ探偵のキャラクターも本シリーズの魅力の一つで、しっかりものの妹リリーが探偵役としては主、どちらかといえばのんきな兄のロバートが従である。なにしろニューヨーク時代も、リリーは銀行で小切手を数える事務の仕事に就いていたのに対し、ロバートは有閑婦人相手のエスコートというなにやら怪しげなことで日銭を稼いでいたぐらいだ。現実派の妹が事件の鍵を見つけるために奮闘し、普段は軽口ばかりでふわふわとした性格のロバートが、要所要所で頼りになるところを見せる(ときに見せられずに終って、妹に愚痴をこぼすときもある)。この凸凹コンビぶりはマーサ・グライムズのリチャード・ジュリー警視と元貴族のメルローズ・ブラントの関係にも通じるものがありますね。これは訳者の戸田早紀さんの手柄だと思うのだけど、兄妹がかわしあう、冗談やからかいの混じった会話がまたいいのである。本当に仲の良い二人、という感じだ。ためしに二冊から、幕切れの台詞をとってみる。

「ロバート、あなたに理にかなったことを言われるのって、ほんと我慢ならない」(『闇を見つめて』)

「リリー」ロバートは言った。「きみもおめでたいねえ」(『夜の静寂に』)

 ね、仲良さそうでしょ。


 さて、ミシュラン方式の★は以下の通り。

 ストーリー ★★★★★

 サプライズ ★★★★

 キャラクター★★★★★

 ロマンス  ★★

 杉江松恋

2010-02-10

レスリー・メイヤーを読むと、手をつなぎたくなる、うっううーの巻(執筆者・杉江松恋)


 シリーズものの美点の一つに、だんだん愛着が湧いてくる、ということがある。最初はあまり好きになれなかったキャラクターに、ある日突然親近感を抱くようになるのだ。そうなったらもう抜け出せない。お気に入りのシリーズに早変わりだ。


 レスリー・メイヤーの〈主婦探偵ルーシー・ストーン〉は、私にとってそういうシリーズである。第一作『メールオーダーはできません』を読んだときの第一印象は、「んー、なんだかどこかで読んだことがあるようなお話」だった。主人公のルーシーは、メイン州南西部のポートランドに近いティンカーズコーヴという小さな町に住んでいる三十代半ばの主婦である。大工の夫ビルとの間に、長男のトビー、長女のエリザベス、次女のセアラという三人の子供がいて、ただいま子育て真っ盛り。上から順番に十歳、七歳、四歳と並んだ子供たちの面倒を見ながら、自分もパートタイムの仕事に出ているのである。その働き先の、通信販売会社社長が自殺死体で発見される、というのが第一作の発端だった。多忙のさなかに好奇心を刺激されたルーシーがしろうと探偵の真似事をして動き始める(ミステリー好きで、愛読書はマーサ・グライムズという描写が作中にある)という展開には、目新しさを感じなかった。

 ちょっといいな、と思ったのが第二作『トウシューズはピンクだけ』である。この作品では、ルーシーとビルの夫婦の危機が裏のテーマになっていた。ビルは、家事を妻に任せきりにするタイプの夫で、ちょっと気が短い。自分の妻が家事の切り盛りだけではなく、年齢の違う子供たちがそれぞれに抱えている課題にふり回されているというのに、少しも理解を示そうとしないのである。ルーシーには、乏しい収入の中で家計をやりくりしていかなければならないという、辛い課題もあるというのに。二人の間で、こんな会話が交わされるようになる。

「なあ、ルーシー、夕食が一日の最大の楽しみだったころもあったよな。フォークで食べていたころが」

「ええ、おぼえているわ」ルーシーはハンバーガーをひっくり返しながら言った。「あのころは子供たちがもっと小さくて、バレエのレッスンやリトルリーグの試合がなかったもの」

「明日はどうかな? マッシュポテトとグレイヴィソースを食べられるかい?」

「いいえ」ルーシーは情けない思いで首を横に振った。

 あるある、と頷いている女性読者は多いんじゃないかな。そうなのです。ルーシーだって別に好きでファストフードやTVディナーを出しているわけじゃない。もろもろ忙しくて、仕方ないのだ。それなのに夫は妻を非難するような視線を送る。自分が少しだけ手を貸してあげれば、ルーシーの気持ちも楽になるのに。そしてついに、こんなことまで言ってしまうのだ。

シャワーを浴びにいきかけたビルが、ドア口のところで足を止めてルーシーを見た。「なあ、ルーシー、このごろえらく図に乗っているぞ」


 うわっ、今日本全国からガンっという音が聞こえてきた。憤慨した読者がテーブルを叩いた音だ。なに、この男。そう思うでしょう。男の私だって、読んだときはそう思った。もちろんビルにだって言い分はあって、不況のため大工の仕事がうまくいっていない、せめて家庭では安らぎがほしい、くつろがせてもらいたい、という願望があるのですね。要は甘えたいわけだ。ところが妻には、そんな夫につきあっている暇はない。互いの不満が宙に渦巻く、ということになるわけだ。

 第一作の訳者あとがきによれば、本シリーズを推薦したジル・チャーチルは「レスリー・メイヤーはわたしが住みたいと思う町と、ぜひ会ってみたい探偵を作りだした」と評したという。チャーチルが好感を持った理由は、ルーシー・ストーンが決して可愛いだけの能天気なキャラクターではなかったからでしょう。家庭の不和もあり、生活の不安もある。だけど家族を愛していて、自分が住む小さな町を愛していて、その中でみんなが幸せになればいいと思っている。そうした大人の分別、人生の甘い味と酸っぱい味の両方を併せ飲むことができる普通さを、買ったのだと思いますね。


 いろいろ大変なことがありながらもルーシーとビルの夫婦は、少しずつ前に進んでいく。ビルの側にもちょっとだけ変化が起きていくのだ。第三作『ハロウィーンに完璧なカボチャ』でビルは、町の景観を保つための歴史地区保存委員に任命され、いやいやながらも仕事以外の形で社会参画を果たしていくことになる。このことが彼の人間としての幅を広げるのだ。第四作『授業の開始に爆弾予告』は、少し心の余裕ができたルーシーが社会人を対象にした大学講座に通い始め、魅力的な大学教授に誘惑されるというエピソードが副筋で語られる。家庭に縛りつけられている自分というものに、彼女は疑問を持ってしまうのである。こんな具合にぎくしゃくしながらも、自分たちがいちばん大事にするべきもの、愛している人を忘れず、最後には収まるところに収まるというのが本シリーズの良い所なのだ。はらはらさせられた分、ルーシーたちに好感を持ってしまう。


 貧困が一つのテーマになっている作品でもある。第一作からずっと、ティンカーズコーヴの町は抜き出しがたい不況の中にある。その中では人の心はさもしくなるし、不必要ないさかいまで起きてしまう。学校で爆破テロ未遂の事件が起き、ルーシーが意外な人物を犯人として疑い始めるというのが主筋の『授業の開始に爆弾予告』でも、犯人と名指しされた人物の背景には貧困ゆえの個人史が描かれるのである。そうした心の貧困の中でも、正しく真っ当な生き方を失わないでいようとする主人公の姿勢に共感を覚える。

 このたび邦訳第五作『バレンタインは雪あそび』が刊行されたが、本国ではすでに十五作が刊行されていて、今夏に第十六作Wicked Witch Murderが出版される予定だ。小品ながら好ましいこのシリーズの翻訳が長く継続されることを祈ります。気になった人は読んでみてね。

 ミシュラン方式の★は以下の通り。

 ストーリー ★★★★

 サプライズ ★★★

 キャラクター★★★★★

 ロマンス  ★★★

 杉江松恋

授業の開始に爆弾予告 (創元推理文庫)

授業の開始に爆弾予告 (創元推理文庫)