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まとめてEURO展望やるのはめんどくさいので、メンバー発表毎に各国の感想を書いてくことにする。
バーネット「新日本が全勝する」
ローゼに?(日本語で)ローゼ、オマエは目じゃない。キサマには地獄する生ぬるい。オマエはもう死んでいる!
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/headlines/20040520-00000300-spnavi-spo.html
ジョシュかっこよすぎ。でもローゼ相手では民放で放映されるか心配だ。他のカードを見ると、BJペンvsラドウィックがカットされそうな気がするのは気のせいですか。サップの入場シーンなんていらない。
イタリア代表発表
GK:
ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)、フランチェスコ・トルド(インテル)、アンジェロ・ペルッツィ(ラツィオ)DF:
クリスティアン・パヌッチ(ローマ)、アレッサンドロ・ネスタ(ミラン)、ファビオ・カンナバーロ(インテル)、ジャンルカ・ザンブロッタ(ユベントス)、マッシモ・オッド(ラツィオ)、マッテオ・フェラーリ(パルマ)、マルコ・マテラッツィ(インテル)、ジュゼッペ・ファバッリ(ラツィオ)MF:
ステファノ・フィオーレ(ラツィオ)、シモーネ・ペッロッタ(キエーボ)、クリスティアーノ・ザネッティ(インテル)、マウロ・ジェルマン・カモラネージ(ユベントス)、ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ミラン)、アンドレア・ピルロ(ミラン)FW:
クリスティアン・ビエリ(インテル)、フランチェスコ・トッティ(ローマ)、アレッサンドロ・デル・ピエロ(ユベントス)、ベルナルド・コッラーディ(ラツィオ)、アントニオ・カッサーノ(ローマ)、マルコ・ディバイオ(ユベントス)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040519-00000016-spnavi-spo.html
ピッポが怪我の影響でメンバー落ち。世界最高レベルの決定力を誇る彼の離脱は痛いには痛い。
左肩上がりの4-2-3-1の1トップ第一候補はビエリ。サブは長身ターゲットマンのコッラーディ。代わりに入ったディ・バイオは左サイドもこなせる。
セリエAゴール数2位の新鋭ジラルディーノは選ばれてもおかしくなかったけど、代表経験がないから仕方がないない面もある。トッティをトップ下に置いた1トップでいく限り、ビエリの代役をこなせるコッラーディは戦術的に外せない。
意外だったのはトッティの代役候補であるミッコリが外れたこと。トラップはトッティと心中するつもりですね。トッティ次第だ。個人的にはバッジョが観たかったなあ。
ビエリ
システムはやや左肩上がりの4-2-3-1。スタメンはこんな感じでしょうか。
レギュラーのディフェンス面は出場国№1。ネスタとカンナバーロのCBは強固。GKはブッフォンに何かあってもトルドで何の問題もない。以前はMFをやっていたザンブロッタの左SB定着も大きい。ただしSBと控えには多少の不安も。
中盤のフィルター役は守備力に優れ、バランスの取れるペッロッタとザネッティ。ペロッタが散らし役で、ゼネッティが汚れ役。スクデット獲得のACミランでMVP級の活躍を見せたレジスタのピルロは恐らくサブ。あくまで攻撃的にいく時のオプションで、守備面を考えると中盤の底の2人の内の一人をピルロにするリスクをトラップは避けるでしょう。ガットゥーゾは逃げ切る時のための守備要員かな。中盤の底2人の人選は興味深い。
左は本来FWであるデル・ピエロ。抜群の閃きとテクニックで左サイドからチャンスを作り、高い決定力でゴールを狙う。ユーべでも同じようなポジションを任されていて、怪我から復帰した後も調子は上々。左サイドの守備も十分及第点。
今シーズン遂に覚醒したカッサーノはデルピエロの控え。トップスピードでのボールコントロールは最高レベル。ネックとされてきた好不調の激しさも大分少なくなり安定してきた。
3の右は流動的。パスやテクニック、得点機に飛び込むオフ・ザボールの動きに優れたフィオーレも捨てがたいが、守備力に優れよりフィジカルのあるカモラネージが選択されそう。突破力でもカモラネージの方が上。
ビエリはインテルでサブにされているとはいえ、依然世界最高レベルのストライカー。圧倒的なフィジカルでマークしてくるDFを引きずりながら、劣勢でも一人で試合を決めてしまう決定力を持っている。万が一ビエリに何かあっても、ハイボールの強さとポスト役としては勝るとも劣らないコッラーディで被害は最小限に抑えられる。
不動のエースはトッティ。イタリアの攻撃は彼が中心。今シーズンの活躍は世界最高峰。所属クラブのASローマでもチームの攻撃を一手に担い、トップ下でチャンスメイクをしながらゴール前に飛び込んで自らゴールも決めるという獅子奮迅の活躍。ドリブル突破、決定力、チャンスメイクの全てが高次元で、ジダンのように華麗なプレーを披露したりはしないが、得意のダイレクトプレーで素早く相手ゴール前を脅威に陥れる。その時々で何をするかの状況判断に優れていて、プレーの大部分がゴールに直結するのが素晴らしい。かつてあった波の激しさもなくなった。
恐ろしく強力なメンバー構成だけど、このシステムではトッティとネスタの代役が存在しない。中盤の3の真ん中を高いレベルでこなせるのはトッティしか存在せず、トッティに何かあったらシステムそのものを変更しなくてはならない(このポジションでデル・ピエロ、カッサーノはほとんど試されていないし、控えを務めていたミッコリはメンバーから落選している)。
マルディーニが代表引退した4バックを高いレベルで統率できるのも怪我が多いネスタだけ。優勝候補の一角には間違いないけれど、どこか危い感のあるイタリア代表。トッティとネスタ次第でしょうかね。
イングランド遠征メンバー
<GK>
楢崎正剛(名古屋)、土肥洋一(FC東京)、川口能活(ノアシェラン)<DF>
坪井慶介、三都主アレサンドロ(以上、浦和)、茶野隆行(市原)、田中誠、西紀寛(磐田)、三浦淳宏(東京V)、加地亮(FC東京)、中澤佑二(横浜FM)、宮本恒靖(G大阪)<MF>
遠藤保仁(G大阪)、稲本潤一(フラム)、中村俊輔(レッジーナ)、福西崇史、藤田俊哉(以上、磐田)、小野伸二(フェイエノールト)、本山雅志、小笠原満男(以上、鹿島)<FW>
高原直泰(ハンブルガーSV)、久保竜彦(横浜FM)、柳沢敦(サンプドリア)、玉田圭司(柏)、鈴木隆行(ゾルダー)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040520-00000010-spnavi-spo.html
中田が外れた。ジュビロ勢は4人ですか。疲れが心配。無断外出組みから小笠原が復帰。俊輔はジーコの中では絶対の存在なんでしょうね。永田はようやく外れた。3バックでいくなら今の加地よりも相応しい選手はいると思う。4バックに戻したりして。
タイソン、K-1出場延期
ボクサーのケビン・マクブライド(31)との対戦を主張するタイソン側と、あくまでK−1ファイターとの対戦を目指すK−1側が「妥協点がなく、こう着状態」にあることを明かし、「たとえ7月の試合が延期されてもK−1ファイターと戦わせる」と初めて大会延期の可能性を示唆した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/headlines/20040520-00000304-spnavi-spo.html
延期というか、純粋なキックボクサーとタイソンとの試合が行われることは恐らくないでしょう。
バッジオ日本で引退試合、7月東京V戦
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/world/p-sc-tp2-040520-0008.html
バッジョが生で観れるというのは素晴らしい。あとバッジョに森本となると必ず出てくる話題があると思うんだけど、これが一番どうでも良い。興味もないし、サッカーにも関係ないし、周知のことなんだから、いまさら得意気になって指摘しているのが死ぬ程うざい。そろそろ止めませんか。
藤田と棚橋で新旧IWGP統一戦だ
K−1が熱望するボブ・サップvs藤田和之の“IWGP戦”を「粘ってもダメ。実行委員会が認めない」とあらためて拒否。あくまでサップからの王座奪還を使命とすると、同試合に藤田が持つ旧IWGPベルトを賭けるプランを強く推した。IWGPを奪われK−1に主導権を握られている図式を一気にひっくり返すことを目論む上井氏は「藤田がK−1で、棚橋が新日本でサップを倒し、新旧IWGPベルトの統一戦を行えばいい」と、K−1 MMA「ROMANEX」(5月22日、さいたまスーパーアリーナ)で藤田がサップに勝つことを想定し“新日系”による新旧ベルト統一戦をぶち上げた。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200405/at00000688.html
藤田vs棚橋なんて客は入らないでしょう。上井さん的にはサップに勝ってもらわないとまずいんじゃないかな。
アテネのOAは高原、小野濃厚
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/05/20/02.html
山本監督が「OAの条件はオリンピックに対する強い意欲だ」といっていたんで、そういうコメントを出していたこの2人は有力な候補なんでしょう。でも二人とも欧州シーズン開幕前なんで厳しいかな。小野についてはフリットも拒否の姿勢を示していたし。オリンピックで活躍するところよりも、欧州で1シーズン活躍してステップアップしていく姿のほうが見たい。
スペイン代表
http://jp.euro2004.com/News/Kind=1/newsId=181046.html
- GK
イケル・カシージャス (レアル・マドリー)
サンチャゴ・カニサレス (バレンシア)
ダニエル・アランスビア (アスレティック・ビルバオ)
- DF
カルレス・プジョル (バルセロナ)
イバン・エルゲラ (レアル・マドリー)
カルロス・マルチェナ (バレンシア)
ミチェル・サルガド (レアル・マドリー)
ガブリ (バルセロナ)
ラウル・ブラボ (レアル・マドリー)
セサル (デポルティボ・ラコルーニャ)
ファニート (ベティス)
- MF
ファン・カルロス・バレロン (デポルティボ・ラコルーニャ)
シャビ・アロンソ (レアル・ソシエダ)
ルーベン・バラハ (バレンシア)
ビセンテ (バレンシア)
ダビド・アルベルダ (バレンシア)
ホアキン (ベティス)
シャビ (バルセロナ)
- FW
ラウル (レアル・マドリー)
アルベルト・ルケ (デポルティボ・ラコルーニャ)
フェルナンド・トーレス (アトレティコ・マドリー)
フェルナンド・モリエンテス (モナコ、FRA)
ホセバ・エチェベリア (アスレティック・ビルバオ)
今冬アーセナルに移籍して無敗優勝に貢献したレジェスが落選。批判も多いだろうけど、左にビセンテとルケがいる選手層では仕方がない。
これまで代表の常連だった今シーズンリーガ18得点のラウール・タムードも落選。なんと純粋なFWはモリエンテスとトーレスの2人だけ(ラウルは少し特殊)。あくまで1トップにこだわり、2トップはやらないということですかね。
他の有力メンバーではグティ、ルイス・ガルシア、マヌエル・パブロも外れている。当落線上だったシャビ・エルナンデスはバルサ好調が評価されての選出ですかね。マドリーが不調だったグティはその逆か。本職のいない左SBに不安が。
攻撃的なサイドMFとセンターMFの選手層は世界一といっても過言ではない。若手・中堅の著しい成長で近年のスペイン史上最強のメンバー構成。日韓大会以後最も力をつけたチームの一つ。しかし、優勝候補と言われながらも期待を裏切ってきただけに完全な信用も出来ない。DFの全体の層と、突破型ばかりを揃えたサイドの一本調子さが目立つ点は不安。
モリエンテス(ラウル)
バラハ アルベルダ
スタメンは不透明だけど恐らくこんな構成になると思う。システムは4-2-3-1で、前線がラウル+FWだとしても2トップの形にはならない。前線の縦の構成はバレロン+ラウルか、ラウル+モリエンテスになると思う。
ラウールはロナウド加入により得点機が減少、自身の調子も現在いまいちだけど、やはりスタメンから外せない。今シーズンのマドリーでは普通のセカンドトップより遥かに低い位置でパス回しに参加し、中盤の底まで戻ってプレスをかけ、前線に飛び込んでゴールを狙い、ロナウドが動きやすいスペースまで作るという世界で彼しか出来ない仕事をこなしていた。代表不動の中心選手。
ただこれまでのスペイン代表と違うのは彼が絶対の存在ではないということ。たとえ彼に何かあっても、バレロンがトップ下に入ってモリエンテスがFWという構成で何の問題もない。むしろ今現在の調子で考えればそれがベストとも思える。
ラウルのパートナー第一候補であるモリエンテスはASモナコ移籍で更なる高みへ。決定力の高さや驚異的なヘッドの強さは相変わらず、その上2列目に戻っての攻撃の組み立てや飛び出しなどプレーの幅が広がった。何より、出場機械を求めるために自分の意思でレンタル移籍を志願し、異国の地で結果を残したというメンタリティーが一番成長したと思う。CLでのMVP級の活躍は記憶に新しい。一年ぶりに組むラウールとの名コンビがどれだけ凄いことになるのか楽しみ。
トップ下を務めるバレロンは知名度こそ低いが、有名選手に勝るとも劣らない素晴らしい選手。高い位置でもスペースをそれほど必要とせず、抜群のキープ力でタメを作り攻撃を組み立てる世界屈指の司令塔。得点力があるわけでもなく、フィジカルやフリーランニングにも特別優れるわけではない彼が、なぜ現代サッカーで最も厳しいプレスに晒されるトップ下というポジションを務めながら、リーガ・エスパニョーラのCL常連チームで生き残ってこれたのか。
まず自身が次のプレーに移行しやすく、そして相手からは届かない位置にボールを置くファーストタッチが絶妙で、体と手の使い方のうまさと相成って簡単にボールを取られない。しかもファーストタッチだけで相手を交わして次のプレーに移れる。
その前提があるからこそ、味方の上がるための時間を作れて、相手の急所を抉る正確無比なパスが生きてくる。視野の広さや判断力も素晴らしく、ケアレスミスは非常に少ない。サイドに攻撃的なウイングをそろえるスペイン代表にとっては、サイドを活かすという意味でこれ以上ないトップ下の選手。天才肌らしく調子にムラがあるところと、得点力に欠けることが弱点か。闘争心にも欠ける反面、天才肌の選手にありがちなエゴイズムとはまったく無縁。
これに10代では世界最高峰のCFであろうF・トーレスが控えている。年齢からすれば・・・というエクスキューズをつける必要のない、決定力と機動力に優れたストライカー。先に行われたロベルト・バッジョの引退試合でも見事なゴールを決めた。スーパーゴ−ルは決めるけど、簡単なシュートを外したりもする。
このように多種多様の人材を高いレベルで揃える前線に、これといった欠点は見当たらない。
中盤のサイドウインガーの充実度は世界最高レベル。強いて言えば、突破力に優れた人材ばかりで、サイドで起点をつくったり、一発のクロスだけで勝負を決められる選手*1がいない事が不安材料。攻守のバランス感覚に優れた労働者タイプもいない*2。
左サイドはビセンテとルケ。
バレンシアの2冠に貢献したビセンテは切れ味鋭いドリブル突破で左サイドから相手DFを切り裂いていく。今シーズンはリーグで11得点を上げている様に得点力も向上し、若い選手にありがちな波も少なくなった。
ルケは抜群の身体能力を活かして左サイドを弾丸のようにぶち抜いていくウインガー。持ち味を発揮するのはボールを持った時だけでなくスペースにも走りこめる。前方にスペースがないと機能しづらいのは弱点。本来FWだけあってゴールへの意識と決定力は非常に高いものがあり、左足から繰り出される弾丸シュートはチーム1。日韓大会で何も出来なかった時とは見違えるよう。個人的には、バレロンがトップ下を務める時はルケ、それ以外ならビセンテ先発がいいと思う。
右サイドはホアキンとホセバ・エチェベリア。
日韓WCで一躍世界に名を売ったホアキンは抜群のスピードと深い切り返しを活かして、相手DFを独力で交わしていける。ビッグクラブ移籍の噂も数多く、特にレアル・マドリーはフィーゴの後継者として彼を狙っている。ただ調子に波がありすぎて、消えている時間帯も多い。
その彼から右サイドのレギュラーを奪ったのがバスクの英雄エチェベリア。ビルバオUEFAカップ出場権獲得の立役者であり、突破力と得点力を高いレベルで兼ね備えている。ホアキンより安定して力を出せるのも強み。ビルバオではトップ下もやり、複数ポジションできる戦術眼を兼ね備えている。
中盤の底を務める人材も高レベルで多種多様。レギュラーはバレンシアを2冠に導いたアルベルダとバラハ。バレンシアで見せる阿吽の呼吸を代表でも発揮したい。
不動の存在はアルベルダ。代表のピボーテの中で最も守備力に優れていて、中盤のフィルター役を完璧にこなせる。走り回るのを全く厭わず、リーガの優れたトップ下をハードマークで封じ込めてきた。彼と組むことで攻撃的な持ち味を持っている他のピボーテがより生きてくる。
バラハは守備も得意だし、展開力にも優れ、攻撃にも持ち味を発揮する万能タイプ。後方からのミドルシュートとヘディングはチームの貴重な得点源。
シャビ・アロンソは戦術眼と展開力に優れた司令塔タイプ。ハイプレッシャーの中でも一発のロングパスでゲームの流れを変えられ、強烈なミドルシュートも大きな武器。守備も無難にこなし、特に相手の攻撃を食い止めるタックルがうまい。
シャビ・エルナンデスは他のピボーテと比べてより攻撃的な選手。2センターの中盤の一角を任せるには守備力の点で心許ないが、ゲームをコントロールする繋ぎのパス、ゴールに繋がるようなラストパスの能力は突出している。攻撃的オプションとしての起用が濃厚。