迂路探検 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2011-12-31

[][] 2011年 印象に残った約100冊の書物たち



ある哲学者のブログに触発されたので、私も自分なりに、2011年刊行された新刊を中心に、また、刊行年を問わず2011年に目を通したり読んだりしたものも含めつつ、自分の印象に残った書物を挙げてみたいと思います。およそ100冊ですが、巻数を重ねるものひとつとして取り上げたり、一雑誌で一カウントものもあれば、数冊まとめてで一カウントものもあり、大変いい加減な100冊の書物です。ISBNがない図録やネット書店で購入しにくい書物・古書なども混ざっています(細かな説明は追々するつもりですが、ひとまずのふりかえりとして、残しておこうと思います)。ほぼ一年ぶりにブログをつけてみました。1〜100までの数字ランキングではなく、ただの通し番号です。




芸術問題】


1.

アート・スピリット

アート・スピリット


2.


3.

クートラスの思い出

クートラスの思い出


4.

図録『版画でつくる 驚異の部屋へようこそ!』(町田市立国際版画美術館、2011)







漫画問題】


5.


6.


7.

ピノキオ (ShoPro Books)

ピノキオ (ShoPro Books)


8.

I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)

I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)


9.

MONSTER モンスター完全版 (EUROMANGA COLLECTION)

MONSTER モンスター完全版 (EUROMANGA COLLECTION)


10.





【書物・デザイン問題】


11.


12.

本を生みだす力

本を生みだす力


13.

社会調査史のリテラシー

社会調査史のリテラシー


14.

装幀のなかの絵 (四月と十月文庫3)

装幀のなかの絵 (四月と十月文庫3)


15.

図録『杉浦康平 脈動する本』(武蔵野美術大学美術館


16.

本へ!

本へ!


17.

新人文感覚1 風神の袋 (新人文感覚 1)

新人文感覚1 風神の袋 (新人文感覚 1)

新人文感覚2 雷神の撥 (新人文感覚 2)

新人文感覚2 雷神の撥 (新人文感覚 2)


18.

([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)

([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)


19.

y Pad 2

y Pad 2


20.


21.

ユリイカ2005年8月号 特集=雑誌の黄金時代 紙上で見た夢

ユリイカ2005年8月号 特集=雑誌の黄金時代 紙上で見た夢


22.

再起動せよと雑誌はいう

再起動せよと雑誌はいう





教養問題・現代社会問題】


23.

教養論ノート (リーダーズノート新書 S 302)

教養論ノート (リーダーズノート新書 S 302)


24.

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか


25.

つぎはぎ仏教入門

つぎはぎ仏教入門


26.

マインド―心の哲学

マインド―心の哲学


27.

心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く

心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く


28.

脳と心―クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話

脳と心―クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話


29.

考える人 2011年 02月号 [雑誌]

考える人 2011年 02月号 [雑誌]

考える人 2011年 05月号 [雑誌]

考える人 2011年 05月号 [雑誌]

考える人 2011年 08月号 [雑誌]

考える人 2011年 08月号 [雑誌]

考える人 2011年 11月号 [雑誌]

考える人 2011年 11月号 [雑誌]

考える人 2012年 02月号 [雑誌]

考える人 2012年 02月号 [雑誌]


30.

大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー)

大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー)


31.

社会は絶えず夢を見ている

社会は絶えず夢を見ている


32.

暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学


33.

集合的記憶

集合的記憶


34.


35.

地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト

地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト


36.

視点 山崎昌夫の遺したもの』(「視点」刊行委員会編、1982)


37.

別冊水声通信 坂部恵―精神史の水脈を汲む

別冊水声通信 坂部恵―精神史の水脈を汲む



38.

森のバロック

森のバロック

39.

フィロソフィア・ヤポニカ

フィロソフィア・ヤポニカ



40.

生き急ぐ―スターリン獄の日本人 (講談社文芸文庫)

生き急ぐ―スターリン獄の日本人 (講談社文芸文庫)



41.

月刊『みすず』2011年4月号(no.592)収中、中井久夫東日本巨大地震テレビをみつつ」

みすず 2011年 04月号 [雑誌]

みすず 2011年 04月号 [雑誌]



42.


43.


44.

大津波と原発

大津波と原発


45.

放射線のひみつ

放射線のひみつ


46.

福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと

福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと



47.

怒れ! 憤れ!

怒れ! 憤れ!


48.

勝海舟の真実---剣、誠、書

勝海舟の真実---剣、誠、書


49.

「昔はワルだった」と自慢するバカ (ベスト新書)

「昔はワルだった」と自慢するバカ (ベスト新書)


50.

友達がいないということ (ちくまプリマー新書)

友達がいないということ (ちくまプリマー新書)


51.

魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)

魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)


52.

アーリイモダンの夢

アーリイモダンの夢


53.

女子学生、渡辺京二に会いに行く

女子学生、渡辺京二に会いに行く


54.

季刊誌『談』no.90(特集「辻井喬戦後日本の文化創造−セゾン文化は何を残したのか」たばこ総合研究センター

季刊誌『談』no.91(特集「理性の限界−今、科学を問うこと」たばこ総合研究センター

談 no.91(2011)

談 no.91(2011)




55.

流行神(はやりがみ)」(浅羽通明主宰、みえない大学本舗発行)






文学問題】


56.

大西巨人 闘争する秘密 (流動する人文学)

大西巨人 闘争する秘密 (流動する人文学)


57.


58.

夢十夜を十夜で (はとり文庫 3)

夢十夜を十夜で (はとり文庫 3)


59.

大岡昇平 (ちくま日本文学全集)

大岡昇平 (ちくま日本文学全集)


60.



61.

山田稔 日本小説を読む』(編集グループ〈SURE〉)

62.

別れの手続き――山田稔散文選 (大人の本棚)

別れの手続き――山田稔散文選 (大人の本棚)


63.


64.

ポータブル文学小史

ポータブル文学小史


65.

パリ南西東北

パリ南西東北


66.

カンポ・サント (ゼーバルト・コレクション)

カンポ・サント (ゼーバルト・コレクション)


67.


68.


69.

マラルメの“書物” (水声文庫)

マラルメの“書物” (水声文庫)


70.


71.


72.

〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き

〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き


73.


74.

パリ日記

パリ日記






鉄道問題・都市問題


75.

近代都市パリの誕生---鉄道・メトロ時代の熱狂 (河出ブックス)

近代都市パリの誕生---鉄道・メトロ時代の熱狂 (河出ブックス)


76.


77.

季刊誌『談』no.89(特集「ゲニウス・ロキ空間論的転回たばこ総合研究センター

談 no.89(2010)

談 no.89(2010)


78.

大阪人 2011年 7月号』(特集「どう変わるキタ、どうなる大阪。」)

大阪人 2011年 07月号 [雑誌]

大阪人 2011年 07月号 [雑誌]

79.

大阪人 2012年 01月号』(特集「鉄道王国・大阪」)

大阪人 2012年 01月号 [雑誌]

大阪人 2012年 01月号 [雑誌]



80.

震災と鉄道 (朝日新書)

震災と鉄道 (朝日新書)


81.

鉄道と生物・運命の出会い

鉄道と生物・運命の出会い


82.

都市への権利 (ちくま学芸文庫)

都市への権利 (ちくま学芸文庫)


83.


84.

記憶のちぎれ雲 我が半自伝

記憶のちぎれ雲 我が半自伝


85.

浅草十二階 塔の眺めと〈近代〉のまなざし

浅草十二階 塔の眺めと〈近代〉のまなざし


86.

絵はがきの時代

絵はがきの時代


87.

都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛

都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛


88.

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)


89.


90.

昭和30年代モダン観光旅行

昭和30年代モダン観光旅行






生き方暮らし教育など】


91.

いま、地方で生きるということ

いま、地方で生きるということ


92.

計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話

計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話


93.


94.

絶望名人カフカの人生論

絶望名人カフカの人生論


95.

スペクテイター〈23号〉

スペクテイター〈23号〉

スペクテイター〈24号〉

スペクテイター〈24号〉



96.

奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち

奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち



97.


98.


99.

たたずまいの美学 - 日本人の身体技法 (中公文庫)

たたずまいの美学 - 日本人の身体技法 (中公文庫)


100.

自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん

自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん

2011-01-16

BDコレクション三冊背

[][][] シナリオ教室からBDコレクション〉まで、そしてこれから


Twitterを公私にわたって使っているうちに、ブログ更新の折を見つけられず、久々に書く。

というよりも、国書刊行会から昨年の11月から今年の1月まで、毎月刊行するための編集作業など、

2010年フリー編集でやってきた仕事を回顧を、いまごろできる次第である



ストリート・ウォッチング―路上観察と心理学的街遊びのヒント

ストリート・ウォッチング―路上観察と心理学的街遊びのヒント

だれでも書けるシナリオ教室

だれでも書けるシナリオ教室

アウトレイジ [DVD]

アウトレイジ [DVD]

*1

解決志向介護コミュニケーションー短期療法で家族を考える

解決志向介護コミュニケーションー短期療法で家族を考える

教育者・今村昌平

教育者・今村昌平





なかでも、〈BDコレクション〉は企画成立までも大変だったが、編集作業だけでなく、叢書の立ち上げからパンフレット作成HPの立ち上げ、ブログTwitter書店イベントが連動で「死ぬかと思った」ほどである。とりわけ、第三弾『アラン戦争』は難産で、泊まり込みの日々が続いただけに、産みの親の心よろしく、可愛い一冊に仕上がった。どれもグラフィック・ノベルとして楽しめる、日本ではなかなか読めないガイブンだとぼくは思っている。


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イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命 (BDコレクション)

イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命 (BDコレクション)

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墨絵のような淡くも幻想絵画を味わうように読める。アレクセイトルストイ原作だけあって、物語も十二分に面白いと評判。

*2

ひとりぼっち (BDコレクション)

ひとりぼっち (BDコレクション)

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サイレント映画のような緊張感と、辞書遊びによって、想像力の画が次々とはじけ飛ぶ。

*3

アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録 (BDコレクション)

アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録 (BDコレクション)

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字幕のように文字がびっしりの、戦争バンドデシネヨーロッパ放浪記のようにも読める。アメリカ若者ヨーロッパでの戦争体験を経て、ヨーロッパそのものを求めるようになるアランの、数々の出会いや日常の細かな時間がゆくりなく流れる。

*4




今年はどんな編集仕事をするだろうか。さすがに少しペースは落とすし、落ちざるを得ないが、自分学問を再開するための準備をはじめている。

はいえ、今月は厳しいと思うが、近々、また次の本をあげる予定だ。阿久津主税将棋のチカラ』(白水社)という本である


将棋のチカラ

将棋のチカラ



他社本の紹介というか、自分のための購入備忘録は、時間を喰うばかりなので、暇なときにだけやることに。

やらなくてはならない課題が多すぎるので、やはりTwitter程度のつぶやきになってしまうかもしれない。

面白い企画は時間をかけて温めようと思う。

*1:もちろん映画ではなく、映画パンフレット編集作成である

*2:帯推薦文は、海外マンガ翻訳家評論家第一人者小野耕世氏。小野さんには、イビクス来日のさい、渋谷タワーレコードのトークショーもお願いし、大変にお世話になった。ガイブン読みの豊粼由美さんがテレビ雑誌にと、大プッシュしてくれている。

*3:帯推薦文は、精神科医文芸評論家斎藤環氏。近々、BSブックレビューにて、堀江敏幸さんが取り上げてくれる予定

*4:帯推薦文は、作家堀江敏幸氏。

2010-10-05

urotanken2010-10-05

[][] 11月より〈BDコレクション〉刊行開始です。




11月より(店頭発売日未定)、国書刊行会から、フランスコミックであるBD[ベーデー/ベデ、「バンドデシネ (Bande Dessinée)」の略、描かれた帯が原義]の本邦初の叢書、〈BDコレクション〉が刊行されます(全三巻)。右写真、本コレクションのロゴマークが、表紙などにあしらわれます。よくみると、「BD」と書かれているような、漫画のコマのような文字になっています。


下記は、〈BDコレクション〉の書店パンフレット10月中旬以降、書店に置いてあるかも知れません。ご興味おありのかたは、手にとっていただければ幸いです。

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通常のBDの「アルバム」という判型の大きい、48ページのものではなく、90年代以降の小出版社から刊行された、作家主義の、新潮バンドデシネが本シリーズの特徴。BD文学といってよい、グラフィック・ノベルとして読めるフレンチ・コミックです。


第一巻目は、パスカル・ラバテの『イビクス――ネヴゾーロフの数奇な運命』(古永真一訳、2500円+税、ISBN978-4-336-05280-3)は538頁の重厚な作品。A・トルストイ原作漫画化した作品。

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ロシア革命を背景に、主人公の七転八起のさすらい人生が描かれます。墨絵のような幻想リアリズム漫画と申しましょうか。映画のようなコマ割とグラフィックの美しさが堪能できます。

帯文は海外マンガ評論第一人者小野耕世さんにご執筆いただきました。帯文に掲載した、BDコレクション特設HP10月下旬に開始予定です。

2010-08-16

urotanken2010-08-16

[][][] 東横線のにくいCM

振付とメロディ(「噛むとフニャンニャンニャンニャニャン〜♪」でお馴染み)がコミカルロッテガムFit'sのCMの出来映えは見事で、フニャンニャンと柔らかい新触感だけではなく、40分も味が長続きするということを、電車の乗車時間で計測したという設定で、東急東横線コラボしたのが、下記コマーシャル

D


しょっちゅう使われる京王線とは違って*1、割と撮影に渋ちんなイメージ東急だ。その東急が全面的に制作協力するのも、無理はない。お猿の電車東横線が、たったの40分で東京渋谷から横浜中華街まで連れて行ってくれることを良くアピールするにもってこいなCMプランだったからだろう。プランナーはお手柄というほかないが、佐藤健若者3人組が、東京から中華街まで東横線に乗って出かけるという物語である。いちいち降りるはずもないが、急行停車駅で降りて踊っているのは面白いし、渋谷各停車駅間の所要時間が表示されているのもにくい演出である。メロディもよく考えられている。「よん、じゅー、ぷんー、味がずんずんずんずずーーーっと続くよ、どこまでーっ、味が40分、ロッテのフィッツ、リンク!」と、途中、『線路は続くよどこまでも』をパロディとして組み入れていて、「どこまでも」ではなく、「どこまで」で止めているところなど配慮も細かく、じつに巧い。


急行停車するはずの、学芸大学駅とみなとみらい二駅の画がないのは、15秒という時間制約と、メロディラインやリズムとのかねあいではないかと考えられる。*2みなとみらい駅をいれて、綱島駅を外してもよかったのではないかとも思うが、まあどちらでもよいか。

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横浜駅に着くや、終盤に必ず出てくるFit'sのCMの守り神的キャラ渡辺直美が、「横浜」と書かれた白い着ぐるみでさりげなく登場し、元町・中華街駅、地上の中華街まで、一緒に踊って伴走する。なぜだか、横浜に着くまでは、駅のホームで踊っていてもだれ一人彼らを気にかけている様子も見られないのだが、横浜からは(というか、元町・中華街駅のシーンでは)、ホームいる客の、驚きの視線が集められている。

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40分で、ここまで長持ちするんだというイメージを、「線路は続くよ〜」的な路線にのせて謳っている。ほかの私鉄路線ヴァージョンも見てみたいと思わせる目眩く駅コマも魅力的な演出だった。本CMヒロイン佐々木希ヴァージョンだとどうなのか。健君とデートで行く篇もありだろうが、電車に揺られてというウェイブの演出は3人が丁度良かったのだろう。希ちゃんの女友達で出かけるパターンもぜひ見てみたいところである。

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*1玉木宏が噛んでいるクロレッツが30分続くという都営新宿線を用いたCMは、車窓から、ラウンドガールのような女性がそこかしこで、5分とか10分と書かれたボードを持っているというだけで、おざなりにみえる。そもそも、都営新宿線でなくても、玉木宏でなくてもまあいい訳だ。

*2学芸大学駅の両隣り、中目黒自由が丘ははずせない重要乗換駅だろうし、東横線の半地下駅・地上駅のコントラストとして、「自由が丘田園調布」「田園調布多摩川」、「武蔵小杉日吉」、「日吉綱島」の並びも画的にもはずせない組合せだろうから、やむを得なかったのだろう。

2010-07-26

urotanken2010-07-26

[] ある評論家の『心変わり』考

熊倉千之*1という評論家が、USTREAMで、『心変わり』を述べていた。

http://www.ustream.tv/recorded/4065543

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公開講座など、どこかの大学での一コマだろうか。江藤淳が酷評したという倉橋由美子『暗い旅』*2について少し触れていたようなので、栗原裕一郎氏『〈盗作〉の文学史*3を読み、『心変わり』を読んでみたのかも知れない。熊倉氏は訳者清水徹氏が、人称の問題からみても、日本語欧米語の違いがよくわかっていないのではないかと述べる。ぼくはそんなことはない、清水さんはもちろんわかっていたうえで、「きみ」にしたのだと、これに対して時間があれば異論を述べておきたい。ここで問題となっているのは、日本語文における主体の非人称性と、欧米の有人称の違いであり、もう少し述べてほしかったところだが、ビュトール真実主義に触れながら、述べている。ひとまず、備忘録的に残しておく。

*1

漱石のたくらみ―秘められた『明暗』の謎をとく

漱石のたくらみ―秘められた『明暗』の謎をとく

*2

暗い旅 (河出文庫)

暗い旅 (河出文庫)

*3

〈盗作〉の文学史

〈盗作〉の文学史