ファストパスでゲートをくぐり巧妙に作られたアトラクションに乗るよりも、時間をかけて赴いた地でリアルを体感する方が余程生きている実感が湧く。 あらためてそう感じたのは2018年に青森・下北半島に延びるJR大湊線を北上した時のこと。 JR大湊線(青森・下北半島) 物理的な距離と心理的な距離 与えられる体験は原体験ではない JR大湊線(青森・下北半島) 1本の線路をたった1車両で走るパンタグラフのないディーゼルエンジン車の両側に咲き誇る黄色い花やススキ、不意に開けて原っぱや畑が見えたりする。 圧倒的な土地との近さに驚きを隠せない。 そんなJR大湊線もこの度の翌年2019年9月に100周年を迎えたらし…