第33代(592 - 628)歴代天皇で最初の女性天皇。 554年、欽明天皇の皇女として生まれた。母は蘇我稲目の娘である堅塩媛(キタシヒメ)。即位前の名は額田部皇女(ヌカタベノヒメミコ),諡名は豊御食炊屋姫(トヨミケカシキヤヒメ)。初め、敏達天皇の皇后。蘇我馬子による崇峻天皇暗殺直後、即位。 聖徳太子を摂政とした。体制の維持整備、遣隋使の派遣などにより海外からの制度文物を積極的に導入。
マンガ日本の歴史 5随・唐帝国と大化の改新石ノ森章太郎中央公論社(中公文庫)1997年4月3日 初版印刷1997年4月18日 初版発行 『マンガ日本の歴史 4 王統譜を編み上げる大和王権』の続き。 megureca.hatenablog.com 4では、仏教が伝来し、蘇我氏と物部氏で仏教の受容をめぐって争いが起こり、王権をめぐってもごたごたしていた時代。5では、その後の推古天皇、聖徳太子、そして大化の改新がおこる。 目次序章 女帝誕生第一章 聖徳太子の改革第二章 蘇我氏の専横 第三章 大化の改新第四章 皇極天皇重祚 ポイントを覚書。 日本初の女帝、つまり推古天皇が誕生したのは、蘇我馬子に頼まれ…
穴穂部皇子の行動を見る限り、敏達皇后である推古天皇が天皇としての権威をずっと握っていて、用明天皇は天皇としては権威のない執政権を持つ王であったように見える。 革新派:用明天皇即位の背景 500年代に入り朝鮮半島権益を巡る外交問題が活発化。田舎者国家である倭国にとって外国文化の受容は外交戦略上重要であったはずで、仏教は500年代の外交官にとって必須の教養になっていたと思われる。 最先端の文化に染まった人々が、古来の習俗に反抗するのは世の常であり、用明天皇も即位前に神道に挑戦するようなトラブルを起こしたようだ。※敏達7年に伊勢神宮に仕えさせた敏達天皇皇女の菟道皇女を池辺皇子が犯す事件があり、池辺皇…
天皇が亡くなると次の天皇が立つというのが自明のようだが、皇后はどうなのか? 皇后の地位は天皇が亡くなると消えるのか? 皇后の地位は消えず終身制ではないのか? 推古天皇の権威の源泉 推古天皇の権威の源泉は、敏達天皇の皇后であったからというのは、異論は無いだろう。ということは、推古天皇は敏達天皇の継承者として権力を振るったことになる。 皇后の任務として、一般に言われているのが、天皇不在時の天皇の代わりである。では天皇の権威を皇后はどのように継承するのか? 推古天皇は敏達天皇の殯を行っている。敏達天皇の権威を継承する儀式と解釈できる。 用明天皇即位後も殯は続いていて、穴穂部皇子が敏達天皇の殯に乱入し…
こんにちは、暖淡堂です。 歴史で「飛鳥時代」について学びましたね。 推古天皇や聖徳太子、蘇我氏、物部氏などが登場する時代。 ただ、出来事の全体像を流れで理解することができないまま、人名や事件などを個別に覚えていました。 今回、伊東潤さんの「覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子」を読んで、飛鳥時代にあったことがようやく理解できました。 この時代を理解するための要点は「蘇我氏、推古天皇、聖徳太子」の関係を知ること。 この作品では、その辺りが詳しく書かれていています。 創作の部分も多いのでしょうが、登場するそれぞれの人物の関係はよくわかります。 また後に聖徳太子と呼ばれた厩戸が、皇太子となりながら、…
昨日に続き、東京都羽村市のJR「羽村」駅近くに位置する史跡について。 五ノ神社 五ノ神社は、昨日の「まいまいず井戸」と同じ敷地内にある。というよりも、本殿から見て正面に井戸がある。この配置は見事なまでにナルホドである。なんか、理屈抜きに強烈な説得力によって納得させられてしまう。 説明板 羽村市指定有形文化財 五ノ神社本殿 創建は推古[すいこ]天皇九年(六〇一)とつたえられる古社で、宝亀[ほうき]年間(七七〇~七八〇)、熊野五社大権現[くまのごしゃだいごんげん]を祀[まつ]ったところから、もとは熊野社と称し、五ノ神の地名が生まれたといわれます。 慶長十二年(一六〇七)の修理棟札にみえる「五辰宮」…
今まで取り上げた小説は、人物や時代、そして作家などができるだけ「カブらないように」しつつ、私の「嗜好」で選んだもので、作品の優劣では決してありません。 そこで参考までに、迷った作品を以下に羅列させて頂きます(未読の作品も含みます)。 卑弥呼 鬼道の女王卑弥呼 黒岩重吾 (1996) 日本武尊 新アスカ伝説3 倭建(ヤマトタケル) 三田誠広 (2002) 雄略天皇 ワカタケル大王 黒岩重吾 (2002) 蘇我馬子 磐舟の光芒 物部守屋と蘇我馬子 黒岩重吾 (1993) 推古天皇 紅蓮の女王 小説推古女帝 黒岩重吾 (1978) 碧玉の女帝 推古天皇 三田誠広 (2000) 聖徳太子 聖徳太子 日…
こんばんは! 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 前回は遣隋使を主題とした 安部龍太郎著 『姫神』を読みましたが、 もう少し同時代に触れたくて 手に取りました。 hitorijikan-nico2.hatenablog.com 天津佳之著、『和らぎの国 小説・推古天皇』。 飛鳥時代に 日本史上初の 女性天皇として即位した 推古天皇。 当時、国内では豪族たちの対立が激化し、 中国大陸は隋が統一したばかり、 韓半島は争いが絶えずと、 国内外の情勢は不安定で、 一歩間違えば国が沈みかねない 激動の時代でした。 そのような中で 当代随一の秀才であった 甥の聖徳太子を摂…
こんにちは(^^)/ 『電気おじさん』ですよ。 今日もよろしくねー さぁ。今日も美しい日本国について学ぼう! 今日のポイントは↓ 1.推古天皇と聖徳太子 2.御二方が創りたかった日本のお姿 3.御二方が行ったこと さぁ。始めるよ。準備は良いかな? 1.推古天皇は隋が成立してまもなく、初の女性天皇となる第三十三代天皇として即位しました。日本国において初の女性天皇っていうところが大事です。 そして、聖徳太子(厩戸皇子:うまやとのおうじ)は、推古天皇が即位した時に天皇に代わって政治を行う摂政(せっしょう)の役割を担いました。国政の中心的な人物とでも言えるかな。 そして、御二方が協力して「美しい日本の…
今年に入って全く夢のお告げをもらえない。。。 多分あの【巨勢山口神社】に登れてないからだろう でも 新しい行くべき場所が見つかって そこに行くことに重きを置いてるせいだと 納得してたんだけど・・・ 案外近くにあるもんだ(笑) まだクリアしてない夢のお告げ【推古天皇】が! いつも行ってる八幡さんの近くにあった 何十年とこの近くに暮らしてたけど こんなところに神社が点々とあるなんて知らなかった 大安寺のお隣にひっそりと あった【推古天皇神社】 灯台下暗し? もしかしたら 夢のお告げは案外近場のことだらけだったのか? ここの通りで思い出したけど 昔この道沿いで〈溝坊主〉に会ったんだ・・・ 16歳の頃…
(国宝 法隆寺展) ★国宝 法隆寺 聖徳太子1400年御恩忌記念展 北海道立近代美術館、2022年9月3日(土)-10月30日(日) (WEBサイト→) artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp event.hokkaido-np.co.jp 聖徳太子は、推古天皇を補佐して遣隋使派遣、憲法十七条の制定など、様ざまなまつりごとを行い、その多くが日本初とされています。また、聖徳太子は仏教の信仰に篤く、法隆寺や四天王寺などを建立し、仏法興隆の道を拓きました。なかでも法隆寺は、世界最古の木造建築物群である現在の西院伽藍をはじめ、7世紀の美術を現在に数多く伝えており、その価値はわが国第…
舞台を用意されていらっしゃるのは、コマツですけれど。(或る意味、空間ですね) 私は、日の丸だから、太陽ですけれど。 日の丸の周囲は、白色なので、⛅の良い日の雲ですね・・・。 ですから、私は、三國志では、関羽雲長を好む筈ですね・・・ 日章旗 語源 日章旗の起源を考えると、これは一朝一夕に成立したものではなく、古事記に「この地は朝日のただ射す国夕日の日照る国也」とあるように、神代から既に太陽礼讃の思想があったもので、それ故に国号を 『日の本(ひのもと)』 は、恐らく、秀吉では❓ なので、今太閤に憧憬を偲ぶ筈ですね・・・ ・『日の神の御国(ひのかみのみくに)』 イエス・キリストを信じるなら、天国へ行…
おはようございます。 くましね薫です。 5月11日から起きている「太陽活動の非常な活発さ」により、日本全国でオーロラが目撃されています。 news.tv-asahi.co.jp 北海道ならわかりますが、まさか本州でオーロラが見れるなんて思ってもみませんでした。 しかし、古い文献を読むと、本州でのオーロラの目撃が多々記述されています。 古くは『日本書紀』に記述され、推古天皇二十八年(620)、天武天皇十一年(682)に目撃されています。 それ以降もオーロラは「赤気」と表され、何度も目撃されます。 ↓過去の「赤気」の目撃情報はこちら http://nakazawa.o.oo7.jp/aurora/…
『日本神さま事典』 三橋健 白山芳太郎 大法輪閣 2005/9 <甲賀三郎> ・中世の語り物に、本地物(ほんじもの)と呼ばれるジャンルがある。それは神々の来歴を語る物語で、悲惨な運命に翻弄され辛酸をなめた人物が神になるという筋書きが共通する。南北朝期に成立した『神道集』にみえる甲賀三郎の物語も、その一つである。 ・甲賀三郎は、その名のとおり甲賀出身の三人兄弟の末子で、名を諏訪(よりかた)といった。春日姫という姫と結ばれて幸せな生活を送っていたが、伊吹山で巻狩りをしたときに、姫を魔物にさらわれてしまう。三郎は、なんとか蓼科山の地底に囚われていた姫を助け出したが、姫の忘れ物を取りに戻ったところを、…
厳島神社:歴史、文化、美しさの融合 皆さん、こんにちは! 今回は厳島神社に関する雑学をご紹介します! 広島県宮島にある厳島神社は、その美しい景観と歴史的な価値から、国内外で高い評価を受ける観光地です。 今回は、厳島神社の歴史や建築様式、周辺環境など、興味深い情報を詳しく紹介します。 歴史と起源 厳島神社は推古天皇の時代、593年に創建されたと言われていますが、さらに古い時代から信仰の対象とされていたと考えられています。 主祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、海や交通、芸術の神として崇められています。 ほかにも田心姫命(たごりひめのみこと)や湍津姫命(たぎつひめのみこと)も祀られていま…
九州のヤマトタケルが東征後、熊本と各地とのつながりを示すものがある。そのうちのひとつ、阿蘇ピンク石を取り上げる。あわせて熊本、推古天皇に関連する古墳を扱い、阿蘇が影響した歴史をまとめる。次の流れで紹介していく。 ・阿蘇と各地のつながり・女性首長が葬られた熊本県宇土市の向野田古墳・ヤマトタケルの東征前の人物たち・スイジガイを模したと思われる双脚輪状文(そうきゃくりんじょうもん)・装飾古墳・蘇我比咩神社(そがひめじんじゃ)・阿蘇神社・阿蘇ピンク石・奈良県の植山古墳(うえやまこふん) - 関連:牧野古墳(ばくやこふん) - 関連:山田高塚古墳・阿蘇ピンク石の使用の歴史・まとめ ■阿蘇と各地のつながり…
●歌は、「大和には群山あれどとりよろふ天の香具山登り立ち国見をすれば・・・」である。 橿原市南浦町 香具山麓万葉歌碑(舒明天皇) 20220901撮影 ●歌碑は、橿原市南浦町 香具山麓にある。 ●歌をみていこう。 標題は、「高市岡本宮御宇天皇代 息長足日廣額天皇」<高市(たけち)の岡本(をかもと)の宮に天の下知らしめす天皇の代 息長足日広額(おきながたらしひひろぬか)の天皇(すめらみこと)>である。 (注)岡本:奈良県高市郡明日香村岡寺付近(伊藤脚注) (注)息長足日広額の天皇:三四代舒明天皇(伊藤脚注) 題詞は、「天皇登香具山望國之時御製歌」<天皇(すめらみこと)、登香具山(かぐやま)に登り…
●歌は、「家にあらば妹が手まかむ草枕旅にこやせるこの旅人あはれ」である。 奈良県桜井市上之宮 春日神社境内万葉歌碑(聖徳太子) 20190531撮影 ●歌碑は、奈良県桜井市上之宮 春日神社境内にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「上宮聖徳皇子出遊竹原井之時見龍田山死人悲傷御作歌一首 小墾田宮御宇天皇代墾田宮御宇者 豊御食炊屋姫天皇也諱額田謚推古」<上宮聖徳皇子(かみつみやのしやうとこのみこ)、竹原の井(たかはらのゐ)に出遊(いでま)す時に、竜田山(たつたやま)の死人を見て悲傷(かな)しびて作らす歌一首 小墾田の宮に天の下知らしめすは豊御食炊屋姫天皇なり。諱は額田、謚は推古>である。 (注)竹…
「90%が容認」世論調査も進まぬ「女性天皇」実現への道 識者が本誌に語っていた「4つの理由」と「解決策」(2024年5月9日『フラッシュ』) 5月2日、天皇皇后両陛下と愛子さまは栃木県の宮内庁御料牧場を散策された(写真・JMPA) 5月1日で、即位5年を迎えられた天皇皇后両陛下。その日を前に、4月27日、共同通信が実施した皇室に関する世論調査が注目を集めている。 皇位継承の安定性について「危機感を感じる」が72%に上り、女性天皇を認めることに90%が賛同しているのだ。女性天皇に賛成の理由は「天皇の役割に男女は関係ない」がもっとも多かった。この結果に、SNSでは多くの歓迎の声が上がっている。 《…
推古天皇のとき 飛鳥豊浦宮 のち飛鳥小墾田宮 まあまあ出ます。 がんばるわんにゃーん!
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 『孫子』用間篇を始め、古来、間および諜を説く兵書は多い。 ・ ・ ・ 601年 『日本書紀』に、推古天皇の御代に忍者のように間諜(スパイ)を行ったという記述が存在する。 山田雄司(三重大学教授)「時代劇や小説の中の忍者のイメージは、大部分が江戸時代以降、主に昭和になって作られた。 忍者は刀を持って戦うだというイメージを誰も持っているが、実際は生きて情報を持ち帰るため、何かあれば逃げるのが一番大事とされていた。 鎌倉時代の終わり頃にゲリラ的な戦いを始めた『悪党』と呼ばれる傭兵集団が、…
(2024/5/8) 『日本怪異妖怪事典 近畿』 御田鍬、木下昌美(著)、朝里樹(監修) 笠間書院 2022/5/26 <一目連(いちもくれん)> ・三重県桑名市の多度(たど)大社別宮の一目連神社に祀られているもので、暴風雨の際に大きな音とともに現れ、これを制するという。片目の龍とも言われ、『勢陽五鈴遺響』などでは天目一筒神(あまのひとつのかみ)と同一視される。 『多度町史 民俗』によると、海で時化(しけ)にあった時に祈ると、ドーンと大きな音がして白馬に乗った一目連が現れ、助けてくれるという。また日清・日露戦争の際、大きな音を残し、白馬に乗って戦場に行くことがあったとされる。多度大社にある白い…
(A)スタート:鮫洲 ①浜川砲台跡 ②坂本龍馬像 ③鈴ヶ森刑場跡 ④磐井神社 ⑤梅屋敷跡 ⑥六郷神社 ⑦六郷橋 ⑧川崎宿 ⑨鶴見神社 ⑩總持寺 (B)ゴール:鶴見駅 (A)スタート:鮫洲 ①浜川砲台跡 ペリーの黒船に恐れをなして作った砲台跡地。坂本龍馬もこの地で警備にあたったそうです。跡地の公園には復元された六貫目の原寸大の大砲が飾られています。 ②坂本龍馬像 浜川砲台の警備や亀山社中の設立などでゆかりのあるこの地に建てられた二十歳の坂本龍馬像。結構立派です。 ③鈴ヶ森刑場跡 江戸三大刑場の一つで、10〜20万人がここで処刑されたとのこと。 火炙の刑の際に座らされた礎石や、磔の刑で磔棒が建てら…
日本書紀によると推古天皇の時代に記録に残る大きな地鎮があり、推定天皇が四方に地震の神を祀るように命じられたそうで、そのうちの一神が越木岩神社境内にある大国主西神社と推定されています。