そういう訳で、何の問題もない今を普通に過ごしている。 本来であれば、もうキャリアを離れてしまったわけだし、 不安になろうと思えば、いくらでもなれるはずなのに、 今の僕には、全く全然これっぽっちも、迷いがない。 白黒はっきり決まりがついて終わってゆき、 また、新たに起こることが起こってゆく。 こう書くと、読者の皆さんの中には、 ただ受け入れることしかできない無力さとか、とか、 何の面白みもない虚無的な感覚が出てきそうだが、 そんな個人の自分が一切介在せず、 赦される必要も無しに赦され切っているその営みは、 そんなちっぽけでつまらないものなどではない。 それは、悟って幸せになるとか、 赦した後に本…