Blue あなたとわたしの本 268 「 小説を書いているといっても趣味なんだよね」 「 プロじゃないんでしょ」 こういった言葉に傷ついたり、憤りを覚えた人は多いのではないかと思う。文筆だけで生活しているわけではないのも事実だから、言い返すことができない。本気で取り組んでいればいるほど、心のなかで歯ぎしりしたことだろう。 あなたとわたしは四六時中、文章のことを考え、小説のことを想う。 書いているとき、 自分が消えてしまうこともある。ハッ、と時計を見る。こんなに時間が経っていたのか。 楽しかった、というのでもない。ただ、充実していた。コンピュータのモニター。物語が先へと進んでいる。あるいは推敲が…