私たちが生きている限り、止まることなく動き続ける臓器――それが「心臓」です。胸の中心やや左に位置し、日々10万回以上も収縮と拡張を繰り返しながら、全身に血液を送り届けています。心臓は単なる筋肉の塊ではなく、まさに命の源とも言える存在なのです。しかし「心臓」は、医学的な臓器としてだけでなく、言葉としても特別な意味を持っています。「心」や「感情」、さらには「勇気」や「核心」といった概念を象徴する言葉として、日本語だけでなく多くの言語で使用されています。この記事では、そんな「心臓」という言葉の奥深い意味にも迫ってみたいと思います。 1.心臓の仕組みと驚異の働き 心臓は「4つの部屋」から構成され、右心…