はじめに 『サピエンス全史』では、『栽培とは植物の家畜化である』と述べられています。これは、ホモサピエンスが自身の都合に合わせて植物を品種改良し、競争相手となる他の植物を淘汰することで、生態系を変化させてきたことを意味します。動物と植物は相互に複雑に影響して、生態系を作ります。意識して継続的に栽培するのは、人だけです。こうした栽培によって特定の植物の生育範囲が拡大し、それがまた人間の生活様式に影響しました。人間社会の変化の元となりました。栽培するためには肥沃な土地が必要です。それが確保できた人は定住しました。平らで肥沃な土地は川の周りです。しかし、川は時々氾濫します。従って、耕作の為には治水が…