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2009-11-30 仕分け関連ニュースクリップ

事業仕分けに関するニュース一覧

メールマガジンに掲載した分。メールマガジンでは様々な箇所に散在していたが、こちらではまとめてみた。

文科省 三役

事業仕分けを国民の75%が評価 事実受け止め反省を 鈴木・文部科学副大臣

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/25122304.php

▼鈴木氏は「寄せられたメールの数々を見て、改めて若手研究者がいかに大変な思いをしているか認識し、何とか予算を確保しなければと決意を新たにした。当事者の生の声が直接政治家に届けられたという点で、福島県立大野病院事件を思い起こす。医療界に遅れること4年で、科学技術研究者たちにも自律の動きが出てきたかと感慨深い」と、ここ最近のアカデミアの動きを評価した。

●中川副大臣記者会見録(11月25日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287324.htm

●大臣記者会見録(11月27日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287371.htm

●大臣会見録(11月24日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287225.htm

●大臣会見録(11月20日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287260.htm

●鈴木副大臣記者会見録(11月26日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287332.htm

●鈴木副大臣会見録(11月19日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1287196.htm


ノーベル賞フィールズ賞受賞者】

署名簿: ノーベル賞フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明

http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dEhoSnhEQUZtMnNpd0tJQkFXUm9CZFE6MA

ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/25/news104.html

事業仕分け緊急声明・緊急討論会

http://www.flickr.com/photos/tetsumondayori/sets/72157622877016650/

●取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091125-OYT1T01155.htm

● 「取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091125-OYT1T01155.htm

ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/25/news104.html

ノーベル賞受賞者の批判に首相「会って話聞きたい」

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091125-OYT1T01169.htm

ノーベル賞受賞者たちも怒りの緊急声明

http://scienceportal.jp/news/daily/0911/0911261.html

●科学技術予算カットに異議 ノーベル賞野依氏らが会見

http://www.asahi.com/science/update/1125/TKY200911250401.html

ノーベル賞学者ら仕分けに異議

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091126-OYT8T00286.htm

ノーベル賞受賞者6人、首相に削減見直しを直談判

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091126-OYT1T01135.htm

●科学技術の予算「研究者と話す」と首相

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091125AT3S2502825112009.html

スーパーコンピュータ

スパコン「凍結」見直し、慎重に対応…仙谷行政刷新相

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091123-OYT1T00611.htm

事業仕分け:仙谷氏がスパコン復活示唆

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091124k0000m010052000c.html

東大・平木教授、「世界一を目指すことはスパコンの宿命」

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091127_331927.html

スパコン事業の継続など要望 井戸知事と矢田市長

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002540310.shtml

●予算凍結撤回を スパコン利用研究者団体が声明

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002545884.shtml

●次世代スパコン、計画通り開発を…兵庫県知事らが民主党と国に要望へ

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20091126-OYO8T00326.htm

●国産の次世代スパコンは必要でしょうか?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20091125/341056/

●大学の研究にも影響 スパコン開発凍結

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002513715.shtml

●二つのスパコンが示す日本の二つの未来 - 池田信夫

http://agora-web.jp/archives/811271.html

●「スパコン予算カット批判」に反論 刷新会議の加藤秀樹事務局長

http://www.j-cast.com/2009/11/27054882.html

スパコン予算、推進で調整…総合科学技術会議

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091128-OYT1T00295.htm

知事自治体

知事会長、総務相に科学技術予算の確保を要請

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091128AT3S2801728112009.html

事業仕分け:地域科学技術振興、鶴岡など12市が予算確保で声明 /山形

http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20091127ddlk06010062000c.html

事業仕分け判定だけで予算編成しないで 県議会が国に意見書提出へ

http://yamagata-np.jp/news/200911/26/kj_2009112600470.php

●科学技術分野の事業廃止、県へ影響大 知事、継続求める方針

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20091128/CK2009112802000016.html

全国知事会議:「教育・科学は大事」 森田知事事業仕分け」に要望 /千葉

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20091126ddlk12010250000c.html

●石原語録:知事会見から 科学技術予算/事業仕分け /東京

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20091128ddlk13010304000c.html

事業仕分け:予算削減に批判−−大分大学長 /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20091127ddlk44010650000c.html

事業仕分け橋本知事「実態もっと踏まえて」 /茨城

http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20091125ddlk08010249000c.html

●高松など先駆12首長、仕分けの意義討論

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20091127000077

函館など12市長、助成継続へ声明 産学官連携事業

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/202234.html

【大学】

●「科学技術立国崩壊」…9大学が仕分け批判

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091124-OYT8T01031.htm

事業仕分けで予算削減警戒 9大学総長・塾長が共同声明

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200911240255.html

事業仕分けで予算削減警戒 9大学総長・塾長が共同声明

http://www.asahi.com/science/update/1124/TKY200911240255.html

事業仕分け 科学技術予算削減/9大学長が“異議”/連名の声明 学術文化の喪失憂慮

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-25/2009112501_01_1.html

●総合9大学長学術予算削減に反対声明

http://scienceportal.jp/news/daily/0911/0911251.html

国立大学協会が予算充実求め緊急アピール

http://scienceportal.jp/news/daily/0911/0911272.html

事業仕分け国立10大部長「成果主義」批判

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091124k0000m010080000c.html

事業仕分け…学長3人予算充実訴え、「削減で長期的視野見えず」

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20091129-OYO8T00452.htm

事業仕分け:名大学長「日本は死ぬ」…科学・学術予算削減

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091126k0000m040153000c.html

長崎大のグローバルCOE予算縮減 事業仕分け、見直し求める声も

http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20091127/08.shtml

●仕分けで交付金減額

筑波大学長 抗議声明

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20091127-OYT8T00080.htm

鳩山首相

ノーベル賞受賞者の指摘踏まえ見直しとなっている科学技術関連予算に言及 鳩山総理

http://www.dpj.or.jp/news/?num=17347

●「科学技術は日本の力だという点」と「予算を詰める」の両面で検討すべき 事業仕分けに関して総理

http://www.dpj.or.jp/news/?num=17337

●閣議の概要について

http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/rireki/2009/11/27_a.html

ノーベル賞受賞者との懇談について

 昨日、ノーベル賞受賞者との懇談についてということで、昨日少し私(官房長官)説明足らずのところがございましたが、総理の方からご要請をし懇談会を開催をしたとこういうことでございまして、6名のノーベル賞受賞者をお招きをした。総理、菅副総理、仙谷大臣、川端大臣と、私(官房長官)と松井副長官がそこに出席をし、科学技術政策に対する懇談会をいたしました。こういうことでございますので、昨日の部分についての補足説明をしておきたいとこのように思います。

政党

自民党

●【決議】科学技術関係予算の確保と更なる充実について

http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2009/seisaku-023.html

野依良治氏が事業仕分けを「あまりにも見識に欠ける」と批判(11/25)

http://rss.jimin.jp/item_21616_1565790_1887.html

公明党

事業仕分け 判定が乱暴

厚労行政に通じた人少ない/坂口副代表

http://www.komei.or.jp/news/2009/1125/16017.html

共産党

●国民の期待に応えたか/鳩山政権の「事業仕分け」/軍事費聖域 必要な予算削減

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-29/2009112902_02_1.html

●主張/科学予算削減/基礎研究と若手支援つぶすな

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-25/2009112502_01_1.html

事業仕分け共産委員長、科学予算削減に「許しがたい」

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091128k0000m010038000c.html

経済界

●【事業仕分け京商会頭「科学技術軽視は日本の将来を危うくする」

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091124/biz0911242026030-n1.htm

●『日本経団連タイムス』 (11月26日発行 No.2976)

http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/index.html#20091126

o 川端文科相との懇談会を開催

−科学技術予算の充実や教育問題などをめぐり意見交換

経団連会長「科学技術予算の削減残念」 仕分け、無駄削減は評価

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091124ATFL2406M24112009.html

社説

日本経済新聞

●「スパコン」機に科学技術予算にメスを

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20091125AS1K2500425112009.html

北海道新聞

事業仕分け 効果上がる科学予算に

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/202445.html

秋田魁新報

社説事業仕分け後半戦 大胆なだけでは盲点も

http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20091125az

河北新報

●科学予算の仕分け/「有益」の意義付け問われる

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2009/11/20091128s01.htm

中日新聞

事業仕分け 政権の意思が問われる

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009112702000044.html

西日本新聞

●科学技術振興 研究体制改革も忘れるな

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/136853

読売新聞

事業仕分け 政治家が責任持って決定を

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20091128-OYT1T00043.htm

朝日新聞

●科学技術予算―国の基盤、ゆえに精査を

http://www.asahi.com/paper/editorial20091127.html#Edit1

毎日新聞

事業仕分け終了 政治主導で効果広げよ

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20091129ddm004070002000c.html

【その他】

●Democratic fallacy

http://www.nature.com/nature/journal/v462/n7272/full/462389a.html

▼日本の民主党政権事業仕分けは、予算決定の透明性を高め、国民参加を進めるという方向はよいが、やり方は改善すべきだ

Nature記事 民主主義の誤謬

http://d.hatena.ne.jp/oga_jp/20091126/1259196561

慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 2拠点、「幹細胞医学のための教育研究拠点」拠点リーダー 岡野 栄之と、「In vivo ヒト代謝システム生物学拠点」拠点リーダー 末松 誠 からの 共同声明

http://www.gcoe-stemcell.keio.ac.jp/news/000187.html

●「研究を続けられない」…事業仕分けで若手研究者

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091125-OYT1T00784.htm

●「女性研究者の支援継続を」仕分けに抗議声明

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091126-OYT1T00960.htm

●理科支援員の配置事業「廃止」

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091127-OYT8T00246.htm

官僚が予算配分するシステムには限界が。基礎研究から臨床研究まで、シームレスに資金供給する仕組みの確立を(2009/11/24 RANKING MAIL 第1361号)

http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/2009/11/204473.html

事業仕分け 教育予算で攻防

http://www.asahi.com/edu/tokuho/TKY200911240314.html

事業仕分け国立大交付金見直し 温暖化防止「啓発」廃止

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091125dde001010002000c.html

事業仕分け:運営方法「おかしい」 農水省局長が意見書

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091125k0000m010122000c.html

●仕分けで「廃止」GXロケット、検討し直しへ

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091126-OYT1T01029.htm

●耳を疑った「漢方除外」 臨床医の8割処方 現状把握せず

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091129/plc0911290741002-n1.htm

事業仕分け:終了 立ち見あふれ 高まる市民の関心

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091128ddm041010053000c.html

山形県知事事業仕分け批判 山形大・有機EL支援「廃止、とんでもない」

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20091126-OYO8T00335.htm

●山中教授「日本どうなるか心配」/事業仕分けの科学予算で

http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20091125000371

京大・山中教授「希望奪わないで」

事業仕分けの科学予算削減で

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009112500214&genre=G1&area=K00

●理解されていなかった診療報酬補助金の違い−「事業仕分け」に海野信也北里大教授

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/28050904.php

●「"墨東"と同じ事起きたら、仕分け人は責任取れるのか」−田村正徳未熟児新生児学会理事

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/27204834.php

●「NICU補助金の削減に反対」−未熟児新生児学会が「仕分け」結果に抗議

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/26213559.php

●「運営交付金削減続いたら大学病院はアウト」−事業仕分けを嘉山孝正氏が批判

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/25162051.php

国立大運営費交付金、「位置付けの見直しを」−事業仕分け

http://lohasmedical.jp/news/2009/11/25125518.php

●科学のためなら許されるのか!天下り法人と巨額スパコン利権

http://gendai.net/?m=view&c=010&no=23006

●成長戦略なき「廃止」「縮小」 仕分け・税調

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20091126-OYT8T00510.htm

●聞こえてこない現場の声 事業仕分け 教育予算めぐる攻防

http://www.asahi.com/edu/tokuho/TKY200911240314.html

●「事業仕分け」で信大教職員50人余りに解雇の可能性

http://www.shinmai.co.jp/news/20091128/KT091127ATI090013000022.htm

事業仕分け:環境関連廃止で東北大大学院・長谷川教授「温暖化防止に影響」 /宮城

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20091128ddlk04010174000c.html

国立大へ厳しい目 仕分け人「経営努力が感じられない」

http://www.asahi.com/politics/update/1126/TKY200911250485.html

●「スパコン凍結」批判でかすむ事業仕分けの「そもそも論

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000026112009

●「見直し」予算 どう判断

https://aspara.asahi.com/blog/science/entry/809xDo9D72

●余録:仕分けと科学技術

http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20091127k0000m070122000c.html

●発信箱:物語と仕分け=大井浩一(学芸部)

http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20091128k0000m070142000c.html

●多くの国民の支持を求めるなら

http://scienceportal.jp/news/review/0911/0911271.html

行政刷新会議事業仕分けであらためて一般国民の理解と支持の大切さに気づくくらいなら、シンポジウムや成果報告会の内容をきちんと、かつ分かりやすくホームページで報告するくらいの日ごろの努力もまた十分に払うことも考えてはどうだろうか。次世代スーパーコンピュータープロジェクトに限らず。

春秋(11/27)

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20091126AS1K2600326112009.html

研究者たちの危機感は分かる。むやみに予算を削っては角を矯(た)めて牛を殺すことになる。とはいえ、この分野はとりわけ世間の目が届きにくいのだ。本当に無駄はないのか、どうしてもそれだけのカネが要るのか。ノーベル賞の業績を聞いてぽかんとするほかない門外漢にも、税金の行方を詮索(せんさく)する権利はあろう。

科学者軍事研究の微妙な距離感(科学技術部編集委員 永田好生)

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/techno/tec091125.html

●理系と文系 /青森

http://mainichi.jp/area/aomori/kuchane/news/20091127ddlk02070286000c.html

●[滴一滴]

http://svr.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2009112808474561/

▼気持ちは分からないではないが、「重複や不正受給が目立ち、使い方に改善の余地はある」という科学者もいる。聖域化されたような専門分野に、一石を投じた意義はあろう

2009-11-29 広がる反響

広がる反響

行政刷新会議事業仕分けに対する研究機関からの声明一覧を手動で更新しているが、掲載する声明が増え続けている。

これだけの団体、個人が声をあげたのは、はじまって以来だろう。

注目したいのが、若手研究者の声だ。

今回の仕分けで、しわ寄せがいくのが、非正規、非常勤の若手だといわれている。常勤の準公務員である大学研究者は、そうはいうものの簡単に切れない。一部でもしそうなったら、裁判で訴える、という声も聞かれる。たぶん勝てるだろうと。

だから非正規の若手を切る。

これは、まさに今、社会問題化している、非正規労働者の問題そのままではないか。

そんなの簡単に許してはいけないと思う。広く社会にアピールし、社会からの支持を得ていく、という活動の方向性は変えないものの、派遣切りのような部分には、労働問題として対処しなければならないかもしれない。

そういうときに、さまざまな関係者のネットワークが重要になると思う。

近々、労働組合の方々とも話をする予定だ。労働組合は、常勤研究者に目が行っており、ポスドクなど非正規の研究者には冷淡だった。これは組合の関係者の方も言っていた。

問題解決の可能性を探りたい。

2009-11-28 事業仕分けが終わって…

事業仕分けが終わって

2009年11月11日から27日まで、うち9日間行われた行政刷新会議事業仕分けが終わった。

昨日の産総研NEDOなど、文科省関連以外も含めて、科学技術に関連する多くの事業が俎上にのぼり、見直しや縮減、廃止などを言い渡された。


この事業仕分けをどう評価すべきか。

私個人としては、政策決定過程が白日のもとに公開されたこと、専門家でない仕分け人が政策決定に関与したこと、そして何より、研究者も政治や社会に真剣に向き合うべきである、という意識を植え付けたことを評価する。

政策決定過程が見えるということで、どれほどの議論が行われたのかを考えると、これは大きな効果だ。

専門家でない人の政策への関与は、否定的な意見が多いようだが、私は評価したい。というのも、環境や生命を含め、科学、技術の社会へ与える影響が不確実性をましているなか、科学、技術の成果をどのように用いるかは極めて政治的な判断を必要としており、それは科学、技術の専門家でのみ決定してはいけない問題だからだ。

9月末にworld wide view(WWViews)というイベントが全世界で開催された。ウェブサイトによれば、「WWViews は、専門家ではない「ふつうの人々」が相互に建設的な対話を行い、この場において熟慮することを通じて、今後の気候温暖化対策に関する世界各国の市民の意見を取りまとめ、COP の場に提供しようとする試み」だという。

いま世界では、市民の声を科学、技術に関連する政策の決定現場にどのように取り入れるべきかという、市民参加のさまざまな試みが行われている。コンセンサス会議やテクノロジーアセスメントはその例だ(こちらなど参照)。

事業仕分けは、不完全ながらも市民参加の一つの試みといえるかもしれない。

もちろん方法がこれでよかったかというと、疑問は残る。上記のWWViewsも含め、市民参加の試みは、時間をかけて行われている。わずか1時間程度、プレゼンの良しあしが評価を決定するというものではない。仕分け人の選定も、人脈だよりのようなイメージがある。

研究者の政治意識を高めたという点は、結果論ではあるが、高く評価したい。

今回の事業仕分けは、研究者の政治意識を根底から覆したと言っても過言ではないだろう。

自民党政権下、ある種聖域となっていた科学技術予算策が、市民の白日のもとにさらされ、厳しい目を向けられた。無駄が多い研究費、不自然な外郭団体の存在といったものが明らかになった。仕分け人の厳しい批判に戸惑った研究者は多かっただろう。

そして、Nature誌が「津波のような抗議」と表現するほど、数えきれないほどの研究者団体が声を上げた。


欧米では、選挙の際にNatureやScienceといった雑誌が、候補者の主張を掲載するなど、研究者が政治に深い関心を寄せている。ところが、日本では、政治に関心のある研究者など「邪道」扱いだ。

自身が文部科学大臣を務めた有馬朗人氏は、公開シンポジウム「研究・教育者等のキャリアパスの育成と課題」についての中で以下のように述べている。

最初に言います。科学者として認めてもらいたかったらノーベル賞を取りなさい。それ以外のことは考えてはいけません。行政なんてやっちゃいけません。ましてや政治家なんかになっちゃいけません(笑)

ある種の冗談だとは思うが、それでも、政治に関心を寄せる研究者などは、評価の対象外だった。

その結果どうなったか。

公開で声明を出す、あるいはノーベル賞受賞者が出ていく、それくらいしか研究者コミュニティは政治へのチャンネルを持っていない。

研究者出身の与党議員は少ない。首相がPhDを持っていると淡い期待を抱いた程度で、裏、表含めてしたたかな交渉術も用いることができない。

メディア戦略も甘く、1500名近く署名を集めた若手研究者の企画は、プレスリリースも発表せず、ウェブページで公開すらしていない。

そして、社会の反発を買うような、社会の視点を無視した高圧的な「抗議文」ばかりが発表される。

こうした結果、これだけ政治的にナイーブなのに、業界団体の代表が国会議員になるなど、どっぷり政治と癒着している「抵抗勢力」と同一視されている。

世論の9割が仕分けに賛成している中、これで政策を動かすことができるのだろうか。


ただ、嘆いても仕方がない。これが、日本の研究者にとって第一歩なのだと思う。

ようやくAAASのような、研究者の団体の必要性が理解されはじめた。何が良かったのか、悪かったのか、振り返り、行動を続けていく必要がある。

もちろん、既存の業界のように「族議員」を誕生させるといった方法ではいけない。科学はあくまで公益のためのものだ。

人々の声を聞き、世論を納得させなければならない。ある種したたかな手段を使うことを覚えなければならない。

もっと言うなら、市民の声を聞くという上から目線をこえて、市民自身が積極的に行動するような社会を作らなければならない。研究するという行為は、研究者だけが独占すべきものじゃない。



この2週間あまり、私も事業仕分けへの対応に追われた。

twitterで情報を流し続け、皆さんの意見を聞いた。民主党文部科学省に意見を送った。ある国会議員の方から意見を聞かれたり、雑誌の執筆依頼が舞い込んだ。

そして、NPO法人サイエンス・コミュニケーションの設立以来の目標である、科学技術政策に関与する団体の設立に向けて、メーリングリストを立ち上げ議論を始めている。


今回の仕分けでも、若手研究者、学生、女性研究者といった、お金も持っていない、票も持っていない、業界との癒着もない弱い存在にしわ寄せがこようとしている。

スパコンなど「ハコモノ」ばかりに目が行くが、こうした未来の人材への「投資」をおろそかにしてはならないという点を、政治にも、社会にも理解してもらえるような活動をしなければならない。


まだ何も始まっていないし、何も終わっていない。


今回の事業仕分けを「祭り」として終わらせることなく、長く続く研究者と政治、社会との新たな関係の構築の始まりとしたいと強く思う。

2009-11-27 研究機関からの声明一覧

行政刷新会議事業仕分けに対する研究機関からの声明一覧

やや不格好だが、以下に研究者コミュニティからの反応をまとめてみた。

さまざまな団体が声明を出している。個別の学会レベルは追い切れてない…→あきらめたので、ブックマークをご覧いただきたい。

こちら地球惑星科学連合が作ったリンク集あり。

タイトル発表者
11月18日
次世代スーパーコンピュータ開発に関する緊急声明計算基礎科学コンソーシアム
11月19日
科学技術関係予算の確実な確保について(緊急提言)総合科学技術会議
行政刷新会議の事業仕分け結果(地球内部ダイナミクス研究)に対する意見書地球内部ダイナミクス領域 IFREE
11月20日
理研科学者会議の野依理事長に対する具申書理研科学者会議
行政刷新会議の事業仕分け結果についての意見書日本地球惑星科学連合
我が国の学術研究推進の重要性についての会長談話日本学術会議
11月21日
若手研究者育成・支援政策の強化に関する要望書生命科学系9学会会長
科学技術・学術研究振興支援政策の強化に関する要望書生命科学系9学会会長
11月22日
WPI黒木登志夫プログラムディレクターによる緊急メッセージ わが国の科学の危機的状況を訴える黒木登志夫
11月23日
緊 急 提 言 事業仕分けに際し,“短期的成果主義”から脱却した判断を望む−科学技術創造立国を真に実現するために−国立大学法人10大学理学部長会議
11月24日
【共同声明】大学の研究力と学術の未来を憂う−国力基盤衰退の轍を踏まないため9大学学長
行政刷新会議による「事業仕分け」に対して日本物理学会会長
FUNDING CUTS THREATEN GLOBALIZATION OF JAPANESE SCIENCE, SCIENTISTS FEAR数物連携宇宙研究機構
11月25日
行政刷新会議による「事業仕分け」に関しての見解慶応大GCOEプログラム
【刷新会議事業仕分けについての意見書(若手研究者育成)】日本地球惑星科学連合
声明文(ノーベル賞・フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明と科学技術予算をめぐる緊急討論会)ノーベル賞、フィール賞受賞者
11月26日
行政刷新会議、事業仕分け作業ワーキンググループが、「スーパーカミオカンデによるニュートリノ研究」を含む経費を予算縮減と評定スーパーカミオカンデ実験代表者 鈴木洋一郎
大学界との「対話」と大学予算の「充実」を―平成22年度予算編成に関する緊急アピール―国立大学協会
行政刷新会議の事業仕分けに関する国立大学附置研究所・センター長会議の緊急声明国立大学附置研究所・センター長会議
11月27日
「地域を支える人材育成と研究開発」東海北陸地区国立大学
科学技術関連の「事業仕分け」の評価結果に対する緊急声明日本農芸化学会会長 清水 昌
行政刷新会議によるGCOE事業仕分け結果に対する意見書 ―次世代を担う人材の確保を― (事業番号3-52 大学の先端的取り組み) 東北大学特任助教ポスドク研究員および資金援助を受けている大学院生
行政刷新会議による事業仕分け結果に対する意見書 地球科学分野の若手研究者有志
事業番号3-52 大学の先端的取り組み:グローバルCOEプログラム東北大学 グローバルCOE地球惑星科学プログラム 事業推進担当者、事業推進協力者 一同
11月30日
行政刷新会議・事業仕分け判定に関する要望書----我が国の科学技術研究強化の重要性-----日本物理学会など11学会
12月3日
行政刷新会議「事業仕分け」第3WGによるグローバルCOEプログラム評価に対する声明全グローバルCOE拠点リーダー

2009-11-26 Natureの反応、理性的な声明

今度は立花隆氏が

以下の会があるそうです。

立花隆が訴える: ‘すばる’が止まる! −「事業仕分け」の暴挙−


日時: 平成21年11月27日(金)18:30より

会場:東京大学理学部 「小柴ホール」

東京都文京区本郷7−3−1)

出席者:

立花  隆 ジャーナリスト

志村 令郎 自然科学研究機構長

観山 正見 国立天文台

小森 彰夫 核融合科学研究所長

岡田 清孝 基礎生物学研究所長

岡田 泰伸 生理学研究所長

中村 宏樹 分子科学研究所長    他

主催:

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

問い合わせ先:

自然科学研究機構 事務局総務課総務係

連絡先:TEL:03-5425-2033

Natureが巻頭言で仕分けを取り上げる


訳してくださった方がいらっしゃった。感謝。

Nature記事 民主主義の誤謬

また、前号のNatureの記事も日本語訳がオフィシャルページから出た。Nature Japanの方に感謝。

日本の新政権は、選挙公約で科学に対する支援強化を明言していたが、これまでのところでは、科学技術予算が縮減される見込みである。

2009-11-25 事業仕分けとノーベル賞受賞者の会のまとめ

ノーベル賞、フィールズ賞受賞者の会見、声明

以下で声明への署名を受け付けている。

署名簿: ノーベル賞フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明

http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dEhoSnhEQUZtMnNpd0tJQkFXUm9CZFE6MA

声明はこちら

http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info.html?id=2009


twitter中継のまとめ

http://togetter.com/li/1119

http://togetter.com/li/1123

後半の討論会

http://togetter.com/li/1132


ブログの反応。

http://d.hatena.ne.jp/t0m0_tomo/20091125/1259147267

http://d.hatena.ne.jp/TodaiGCOE/20091125

http://d.hatena.ne.jp/yuyarin/20091126/1259164774

映像は以下。

http://www.ustream.tv/recorded/2638211

http://www.ustream.tv/recorded/2638367

ustreamtwitter中継でとぎれとぎれしか聞いていないが、率直にいうとやや残念だった。

利根川博士だと思うが、厳しいマスコミ批判をしていて、それに対してtwitter上では、よく言った、という声が多数聞かれた。

敵を設けて批判することで、自分が批判を免れるということは、精神的には楽だが、決して問題は解決しない。

こういう場が設けられたことがよかった、という発言があったが、地道に議論していくしかないだろう。あきらめず。

25日の仕分けまとめ

行政刷新会議ワーキンググループ・配布資料(11月25日)

国立大学運営費交付金

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov25-am-shiryo/3-51.pdf

大学の先端的取り組み支援

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov25-am-shiryo/3-52.pdf

大学等奨学金/高校奨学金

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov25-pm-shiryo/3-53.pdf

結果の資料はまだ出ていないが、運営費交付金はあり方の見直しなどという結果が出た。

情報が入り次第追記する。

追記

資料が公表されていました。

行政刷新会議ワーキンググループ11月25日の第3会場の評価結果について

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html#1125

2009-11-24 9大学学長の会見

行政刷新会議「事業仕分け」関連緊急 声明集会

公式ページも出ました。

http://www.s.u-tokyo.ac.jp/event/debate.html

ノーベル賞フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明と

科学技術予算をめぐる緊急討論会』

発表日時 2009年11月25日(水)18:30 −19:30

場 所 東京大学本郷キャンパス理学部1号館2階小柴ホール

発表者

江崎 玲於奈 (1973年ノーベル物理学賞受賞者)

利根川 進(1987年 ノーベル生理学医学賞受賞者)

森 重文 (1990年 フィールズ賞受賞者)

野依 良治 (2001年 ノーベル化学賞受賞者)

小林 誠 (2008年ノーベル物理学賞受賞者)


会見予定(18:30−19:30)

18:30-18:50 経緯説明

       声明発表

       ノーベル賞受賞者フィールズ賞受賞者のコメント

18:50-19:10 記者質問

19:10-19:30 教員・学生からの質問

●世話人 石井 紫郎 東京大学名誉教授

     勝木元也 理事 自然科学研究機構

     藤野陽三 教授 工学系研究科社会基盤学専攻

●事務局 横山広美 准教授東京大学大学院理学研究科

広報・科学コミュニケーション

追記

以下のページに声明が出ていました。

http://university.main.jp/blog7/archives/2009/11/post_824.html

引用。

声 明

 資源のない我が国が未来を持つためには、「科学技術創造立国」と「知的存在感ある国」こそが目指すべき目標でなければならない。この目標を実現するために、苦しい財政事情の中でも、学術と科学技術に対して、科学研究費補助金を始め、それなりの配慮がなされてきた。このことを私たちは、研究者に対する国民の信頼と負託として受け止め、それに応えるべく日夜研究に打ち込んでいる。

 学術と科学技術は、知的創造活動であり、その創造の源泉は人にある。優秀な人材を絶え間なく研究の世界に吸引し、育てながら、着実に「知」を蓄積し続けることが、「科学技術創造立国」にとって不可欠なのである。この積み上げの継続が一旦中断されると、人材が枯渇し、次なる発展を担うべき者がいないという《取り返しのつかない》事態に陥る。

 現在進行中の科学技術および学術に関する予算要求点検作業は、当該諸事業の評価において大いに問題があるばかりではなく、若者を我が国の学術・科学技術の世界から遠ざけ、あるいは海外流出を惹き起こすという深刻な結果をもたらすものであり、「科学技術創造立国」とは逆の方向を向いたものである。

 学術と科学技術に対する予算の編成にあたっては、このような点検の結論をそのまま反映させるのではなく、学術と科学技術の専門家の意見を取り入れ、大学や研究機関運営の基盤的経費や研究開発費等に関する配慮を行い、将来に禍根を残すことのないよう、強く望むものである。

平成21 年11 月25 日

25日の日程

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いよいよ大学運営費交付金や奨学金が俎上に。はたしてどのような議論がなされるのか。

9大学学長の記者会見

旧帝大慶応義塾大、早稲田大の学長が一堂に会し記者会見を行った。

記者会見「学術・大学関連予算について」の開催【共同声明】大学の研究力と学術の未来を憂う −国力基盤衰退の轍を踏まないために−

平成21年11月24日

大学の研究力と学術の未来を憂う(共同声明)

            • 国力基盤衰退の轍を踏まないために -----

北海道大学総長  佐伯  浩

東北大学総長   井上 明久

東京大学総長   濱田 純一

名古屋大学総長  除酔@道成

京都大学総長   松本  紘

大阪大学総長   鷲田 清一

九州大学総長   有川 節夫

早稲田大学総長  白井 克彦

慶應義塾長    清家  篤

有力大学の学長が、政治に声を伝えるのに、このような共同会見しかない、というのは、いかに大学、研究者コミュニティと政治が遠かったのか、ということを示しているように思う。

これは講演でよく使う話。

Nature誌にこんな記事がでた。

科学者18名が、小泉首相宛に公開質問状 小泉内閣の科学技術政策の基本方針は、基礎研究を失速させる」

(Nature 412, 364 (2001))

記事によると、公開質問状を出したのは、科学者の意見を政府に伝える適当な手段がなかったからだという。この結果、尾見幸次科学技術大臣に15分間会談できたというが、はたして伝わったのだろうか。

また、会見の中身は、大学自身の反省がない、という意見も出るだろう。今は強く主張しなければならないというのは分かるが、社会と大学がどう向き合っていくのか、考えてく必要がある。

2009-11-23 当事者の意見

研究者ネットワークのイメージ

研究者ネットワークのイメージ図。かなり不格好な図だが、未来の科学のために、とくに人材育成を中心に活動を行っていきたい。あくまでたたき台として。

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当事者の言葉

メールマガジンの巻頭言に、日本学術振興会特別研究員(DC1)の内内定をもらっているという修士の学生さんに寄稿していただいた。

仕分けに巻き込まれた当事者の声は貴重だ。

こちらでお読みいただきたい。

追記:許可をいただき、全文を掲載します。

みなさま、はじめまして。

都内大学院修士2年学生の者です。

昨日榎木様よりご依頼を受け、今回このメールマガジンへ原稿を書かせていただきました。

僕は10月28日付で独立行政法人日本学術振興会から、

書類選考の結果、特別研究員へ面接を免除して採用する予定」という旨の通知を受けました。

つまり、来年度からの学振採用予定者です。(1月上旬に正式に内定を受けるはずでした。)

当事者の現在の心境を少しでも知っていただくため、今回の件に関して僕が感じていることを以下にまとめます。

学振DC採用内定予定通知を受けて、僕は家族、友人そして恋人と喜び合っていました。

それもつかの間、この特別研究員制度が事業仕分けの対象になっていることを知りました。

僕はいてもたってもいられず、11月13日の事業仕分けを会場へ傍聴に行きました。

皆さまもご存じのとおり、仕分け人たちが『ポスドクがあまっている』だとか『ポスドクの生活支援などやめるべき』という発言に収支していたのをこの目で見てきました。

僕に関連する学振DCに関しては議論にさえ上りませんでした。

それなのに結果は予算の縮減。

目の前であの議論と予算縮減要求を見て、本当に悔しかったです。

短時間で、しかも瑣末な議論の末、予算の縮減が要求されたのですから。

あの瞬間、悔しくて身体がガタガタと震えていたのを今でも確かに覚えています。

「当事者なのに意見も言えず、あんな短絡的な議論で僕の人生が変わるかもしれない。」

大げさに感じるかもしれませんが、これがその時僕が思った正直な感想です。

翌週に、日本学術振興会に問い合わせたところ、

「(正式内定に関しては)予算が確定するまではわからない。内定を取り消すかどうかについても現時点ではコメントできません。」とのこと。

このあまりにも突然すぎる状況の変化、現在おかれている不安定な状況に戸惑っています。

予算が縮減された場合、真っ先に切られるのは来年度から採用される予定の僕なのではないかと不安な気持ちが頭をよぎるのです。

毎日不安な気持ちに襲われ、非常に苦しいです。

今回の件で「僕は内定切りに合うかもしれない。国がこんな採用切りをしていいの?」と疑問に思っています。

しかし、ある方によると特別研究員制度の場合、日本学術振興会と特別研究員の間に雇用契約はないそうなのです。

つまり、内定や採用を突然打ち切ったとしても法律的には問題がないとのこと(これは、本当でしょうか?)。

これに関しては、「僕らに人権って…そんなにないのかなぁ…」と、落胆しました。

けど、そんなことで良いのでしょうか?

今回の事業仕分けで突然採用が取り消しになるということには納得がいきません。

事業仕分けによるあまりにも急な方針変更では、切り捨てられるものが大きすぎると思います。

(今回突然採用取り消しになった人が生じた場合、その人たちはその後どうすればよいのでしょうか?国はその人たちの処遇に関して、責任を取る必要は本当にないのでしょうか?)

このような不安定な状況に、日本中の特別研究員とその候補者が置かれている現在の状態は、非常に不健全だと思います。

これで研究に専心・専念しろというのは、あまりにも酷です。

もちろん、特別研究員制度自体や、そもそもの競争的資金というものに関して、賛否両論様々なご意見はあることは存じ上げています。

ただ、現在すでに存在する制度を、突然「対案なく」予算を縮減することに対しては、一致して反対することは可能ではないでしょうか?

今は、様々な立場や意見の違いを乗り越え、「大局で一致して」、この事業仕分けによる予算縮減要求という緊急事態を乗り越えるべきだと考えています。

どうか皆さまのお力をお貸しください。

いっしょに声を上げてがんばりましょう。

事業仕分けという大波を乗り越えた後、もう少しゆっくりと時間をかけて科学技術の今後や社会との関わりを多くの人々で話し合っていけたらと思っています。

この機会で繋がった仲間が、若手研究者育成の問題に関して、ポスドク問題に関して、もっと時間をかけて話合うことが大事だと思っています。

若手研究者をどのような制度の下で育成するべきか、それにむけた提言をいかにして現場から行政や社会へ伝えていくか。

科学技術に関して国はどの位そしてどのように予算を配分するべきか。(基準は?評価は?責任者は?)

そういうことを話し合える場を、社会へ発信できる場を、皆さまといっしょにがんばって作っていければと思っています。

今回をきっかけに、新しい希望の種が生まれると良いと思っています。

僕のような未熟者の文章をお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

24日から事業仕分けが再開される。どのような議論が交わされるのか。注目したい。

事業仕分けに関する報道

メールマガジンにまとめたのでご覧いただきたい。

また、メールマガジンには間に合わなかったが(本日発行のVol.2には入れた)、以下のような新しい意見書も公表されている。

緊 急 提 言

事業仕分けに際し,“短期的成果主義”から脱却した判断を望む

−科学技術創造立国を真に実現するために−

国立大学法人10大学理学部長会議

http://docs.s.u-tokyo.ac.jp/pub/%E5%AD%A6%E5%A4%96/Pro/web/rigakupress.pdf

事業仕分け国立10大部長「成果主義」批判

http://mainichi.jp/select/biz/news/20091124k0000m010080000c.html

2009-11-22 研究する心

東大駒場で学生に話したこと

東京大学駒場祭で、学生向けに講演してきた。

学部生に何をはなすべきか迷ったが、学生たちが仕分けの騒動を見て意気消沈しているというので、前向きな内容にしようと思った。

言いたかったことは「知を大切にする社会を創ろう」ということ。お金をどこが出す、という問題はあるけれど、人間の新しいものを知ることへの欲求は誰でもおんなじで、そういう部分が尊ばれる社会であれば、たとえ一時的に国家予算が途絶えても復活できるだろうと思う。

そして、研究は何も大学などが独占するべきものでもない、市民が研究していくという道もあるのだ、ということも話した。だから、堂々と理系の学問を学んでほしいと。

はたして学生を勇気づけられただろうか。

データの出典は文科省科学統計要覧から。

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2009-11-20 研究者ネットワーク

研究者ネットワーク設立に向けて

研究者ネットワーク設立準備のためのメーリングリストを立ち上げました。

http://groups.google.co.jp/group/researchers-net

googleアカウントお持ちでない方などはご招待させていただきますので、自己紹介文(実名必要)をenodon+net@gmail.comまでお送りください。

以下ご案内文です。

今回の行政刷新会議事業仕分けで、日本にも、科学技術政策に対し意見を言い、社会に情報を発信する、特定の利益を目指さない、分野横断的な研究者団体が必要だ、という声が高まっています。

そこで、非営利、非政府な草の根組織として、研究者ネットワークを作りたいと思います。

研究者ネットワークは、若手研究者や市民が持つ知を集約し、言論を広く社会に発信することにより、科学・技術を未来に活かすことをミッションにかかげ、未来の科学のために、特定集団の利益ではなく、社会の利益を考えた活動をします。

文系、理系といった分野を問わない研究者のみならず、企業、行政報道機関、学生、教育関係者、市民など、科学に関心のある人なら誰でも参加できます。

よりよい社会を提案します。独りよがりではなく、社会の声を聞き、街に出ていきます。

究極的には、全米科学振興協会(AAAS)Euroscienceを目指します。


このような団体の設立に主体的に活動に加わってくださる方に参加を呼びかけます。

実名で参加していただくことを基本にします。

どうぞ皆様、よろしくお願いします。

なお、誰でも意見が書き込めるwikiサイトもございますので、ご利用ください。

http://www20.atwiki.jp/researchers_net/

2009年11月20日 榎木英介(NPO法人サイエンス・コミュニケーション理事(前代表)、医師、博士(医学

Science誌も報道

Natureに引き続き、Scienceも報道

http://www.sciencemag.org/cgi/content/summary/326/5956/1046-b:title=

Belt-Tightening Could Claim Some Scientific Scalps Dennis Normile Science 20 November 2009: 1046-1047. ]

Normile記者は、以前電話で取材を受けたことがある方。

Attempting to rein in Japan's yawning budget deficit, a government task force last week recommended tens of millions of dollars in cuts in science spending in the fiscal year beginning next April that would hit everything from research grants to big-ticket items such as a next-generation supercomputer.

(若手)研究者ネットワーク設立のためのラフなメモ

今回の行政刷新会議の仕分けで、日本にも科学技術政策に対し意見を言う、特定の利益を目指さない、分野横断的な研究者団体が必要だ、という声が高まっている。非営利、非政府な草の根科学組織だ。

たまたま私は、代表をしていたNPO法人サイエンス・コミュニケーションから、科学技術政策に関する活動を独立させて、新しい団体を立ち上げようとしてたので、こうした声にこたえたいと思う。


現在以下のようなことを考えている。

私の出身でもある生化学若い研究者の会を中心に、若手研究者の会が集まって、今回の仕分けに対する声明を発表しようとしている。これを発展させて、若手研究者連盟を作りたい。

組織形態のモデルとして考えているのは、反貧困ネットワーク

以下のような研究者ネットワークが作れないか。

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  • 事務局機能などを担う組織

ただ、ネットワークはただ集まればできるというものではないので、コアの団体が必要になる。

そのモデルとして考えているのが、全国医師連盟だ。この団体は勤務医主体の団体で、医師の地位向上、待遇改善などに取り組んでいる。

既存の若手の会に入っていない研究者や、心は若手だけど、もう若手研究者じゃない人、サイエンス・コミュニケーターや報道機関の人、そして関心ある市民などに加わってもらいたい。

この団体が、ネットワークの取りまとめ、事務などを行う。ミッションとしては、「若手研究者や市民が持つ知を集約し、言論を広く社会に発信することにより、科学・技術を未来に活かすことを目的とする」というようなものを考える。

これらのミッションのもとに、若手や女性研究者のキャリア向上につながる提言を行ったり、市民の声を研究者に伝えるといった活動を行なう。

繰り返し述べるように、単なる利益団体ではだめだ(もちろん若手研究者には利益団体すらないので、あってもいいと思うけど、社会を説得できない)。反対を叫ぶだけじゃなくて、よりよい社会を提案できなければならない。独りよがりであってはならない。社会の声を聞かなければならない。街に出なければならない。

以上、ネットワークと、コア団体の設立について考えてみた。国連と一つの国を両方作るようなものだが、どちらも必要だろう。

究極的には、全米科学振興協会(AAAS)Euroscienceを目指したいが、まだその段階に至れるほどの力はない。

まずはどこかが取りまとめ役になって、ウェブ上でもいいので、集まることが必要なのかなと思う。裏方をやる覚悟はあるので、言ってほしい。

SNSメーリングリストなどで集まろう。すでにあるのなら混ぜてほしいし、私たちが持っているものなら提供したい。ただ、IT関係が得意じゃないので、得意な人がいてほしい。

24日の仕分け会場に、若手研究者が集まろうという動きがある。その時を目指して、共同声明を出そうとしているという。これをネットワークにつなげていこう。

バラバラな動きをまとめることは、主張を社会や政治に伝えやすくなると同時に、反論も含めて、意見を受け止める窓口にもなる。それが社会、市民、政治との対話を促進すると考えている。

雨降って地固まるではないけれど、仕分けにプラス面があるとしたら、研究者の意識が大きく変わったことだろう。今がチャンスだ。

2009-11-19 学会連名の要望書

総合科学技術会議が提言発表

すでに報道がされていますが

事業仕分け、総合科学技術会議8議員が「緊急提言」

http://www.asahi.com/science/update/1119/TKY200911190432.html

事業仕分け:「科学技術の発展損なう」 有識者議員が提言

http://mainichi.jp/select/science/news/20091120k0000m010122000c.html

仕分け、科学技術にはなじまない…緊急提言

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091119-OYT1T01157.htm

こちらが提言です。

「科学技術関係予算の確実な確保について(緊急提言)」(総合科学技術会議有識者議員とりまとめ)

http://www8.cao.go.jp/cstp/output/sonota.html

基礎系学会が要望書を提出

複数の学会の会長による要望書が二通、後藤斎政務官に提出されました。

  • 若手研究者育成・支援政策の強化に関する要望書

http://bsj.or.jp/osirase/osirase_open.php?shu=1#278

グラフ入りの要望書本文はこちら

http://bsj.or.jp/osirase/osirasesiryou/wakate.doc

  • 科学技術・学術研究振興支援政策の強化に関する要望書

http://bsj.or.jp/osirase/osirase_open.php?shu=1#277

以下の方々の連名です。


日本生態学会会長 矢原 徹一

日本植物生理学会会長 中村 研三

個体群生態学会会長 巌佐 庸

日本藻類学会会長 堀口 健雄

日本動物行動学会会長 上田 恵介

(社)日本生化学会会長 北 潔

(社)日本薬学会会長 松本 則夫

特定非営利活動法人 日本分子生物学会理事長 岡田 清孝

(社)日本植物学会会長 福田 裕穂

2009-11-18 若手研究者が政策に影響を与えるには?

Nature、行政刷新会議仕分けに関する記事掲載。

  • Japanese science faces deep cuts

http://www.nature.com/news/2009/091117/full/462258a.html


The government's election promises vowed more support for science, but so far budgets look set to shrink


Japanese researchers are in uproar about the drastic budget cuts being recommended for science projects by a new cabinet-level government advisory unit.


ある研究者のインタビューが出ています。日本の科学は死ぬかも…

"If this goes on, Japanese scientists, including young scientists, will flow overseas, and Japanese science will die."


この記事にはコメントも書けるので、世界に発信してほしい。

追記

下手な英語だが、以下のコメントを書き込んでみた。(表現がまずいとの指摘を受けて以下に変更申請中です)。

Japanese young researchers are deeply regret the unit's decision to cut the budget for the postdoctoral fellowship. The unit said that the fellowship prevent young talented researchers from working in the private sector and that it is just a "safety net" or an employment measure, and so the budget must be cut. These are misunderstandings. This decision will damage the future of scientific research in Japan because talented students will avoid becoming scientists or go abroad.

2009-11-16 文部科学省が意見募集

17日の仕分け

11月17日の仕分けは

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov17r.pdf

f:id:scicom:20091117051739p:image

ライフサイエンスや女性研究者支援の研究資金が取り上げられる。

中継は

第三会場(担当府省:文部科学省農林水産省防衛省等)ライブ中継

http://mgj.heteml.jp/meta/hall3.asx

mms://hall3.ds.ipcasting.jp/hall3/

文部科学省が仕分け事業に意見を募集

文部科学省行政刷新会議の仕分け対象になった事業に意見を募集している。

行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください

現在、政府行政刷新会議は「事業仕分け」を行っており、文部科学省関係の事業についても以下の表のとおり対象となっております。

 この事業仕分けを契機として、多くの国民の皆様の声を予算編成に生かしていく観点から、今回行政刷新会議事業仕分けの対象となった事業について、広く国民の皆様からご意見を募集いたします。予算編成にいたる12月15日までに下記のアドレスまでメールにてお送りください(様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入してください。)。なお、下記区分で宛先が不明な場合は大臣官房会計課(kaizen@mext.go.jp)までご送付願います。

みなさんが、賛成でも反対でも、自分の言葉で意見を述べたら嬉しい。

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html

に評価コメントが出ているが、若手研究者に関連する「競争的資金(若手研究育成)」の部分を引用する。

行政刷新会議事業仕分け

第3WG 評価コメント

評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント)

事業番号3-21 競争的資金(若手研究育成)

?科学技術振興調整費(若手研究者養成システム改革)

?科学研究費補助金(若手研究(S)(A)(B)、特別研究員

奨励費)

?特別研究員事業

●博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策。博士養成に関する見直しが必要。テ

ニュア・トラック制については存続。

●過去の政策のつけであるから少しずつ減らしていくしかない。毎年5%ずつカット。

●目的が重複しており、施策の整理統合が必要。その上で効果の明らかな事業に絞り込んでいくべ

き。

教員免許ポスドクに付与する政策を検討すべき。実社会から逃避して、大学に留まる人をいた

ずらに増やしてしまう側面も否定できない。大学そのものが過剰であり、この適切な統廃合も必要。

●大学の教員制度の見直し必要。

ポスドク生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があ

ったはず)。

●若手研究者が安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構

築。

●若手研究者の問題は政治の問題でもあるので、十分な見直しが必要。

●競争的資金と合わせて再考すべき。省をまたがった&シンプルな研究者支援を先端技術研究と

合わせて考えるべき。

●研究費ベースの事業をますます複雑化している。研究費配分として整理すべき。PD対策は、キ

ャリア支援、TA/RAとしての採用枠など学術振興会枠はシンプルに。

●博士取得者のセーフティネット事業と理解しているが、民間企業を出口にする政策が不可欠であ

る。民間企業から国費の不足分を補う政策を期待する。

雇用対策のようなものになっているのではないか。その為の統合的な対応が必要でないか。将来

的な雇用対策につなげることが必要ではないか。

行政刷新会議事業仕分け

●大学→大学院→キャリアのプランがないことは問題だが、むしろキャリア計画教育の問題。高等

教育全体にキャリア教育が不足している点と関係がある。

WGの評価結果

競争的資金(若手研究者育成)

予算要求の縮減

(予算計上見送り1名 予算要求の縮減10名(a 半額3名、b1/3縮減 3名、そ

の他4名)予算要求通り2名)

とりまとめコメント

評決の結果は、予算要求の1/2から1/3縮減という方が6名おられた。さまざまな

意見が出されたが、コメントの中に、「ポスドク生活保護のようなシステムはやめるべ

き。本人にとっても不幸。」「教員免許ポスドクに付与する政策を検討すべき。」などの

意見があったことを付しておきたい。若手研究者育成の競争的資金については、予算

要求は縮減して、中身も見直してもらいたいという結果としたい。

2009-11-15 行動を起こそう

緊急メッセージ、未来の科学ために

 とりあえず、以下の文章を民主党に送りました。ご批判ご意見感謝です。


行政刷新会議で、科学技術関連予算が減額されたことについて、意見を述べさせていただきます。

まずはじめに、仕分け作業を私たち市民に開放し、リアルタイムで見ることができるようになったことを、高く評価いたします。

行政刷新会議の事業棚卸し仕分けに関して、科学技術予算の縮減、見直しという決定がなされたことを、深く受け止めています。

ご指摘の通り、昨今の厳しい財政事情の中、科学技術予算だけが「聖域」であるはずはなく、予算の効率的使用に関して厳しい目が向けられるのは当然です。

科学技術予算に関しても、特定研究者に集中した非効率な予算配分、使われない実験機器が購入されるという無駄使いといった、様々な問題点が指摘されてきました。今回の事業棚卸しにて、このような非効率な予算の配分を見直すべきであるという意見が出たのはまっとうなことであると考えます。

また、たとえすぐには利益をもたらさない研究予算であっても、その効果に対して厳しい目が向けられるのも当然です。国民の税金を使う以上、どのような成果がもたらされたのかを測り、分かりやすい言葉で説明することは不可欠なことです。

しかしながら、私は、仕分け作業が、現場の研究者に大きな失望を与えたことを、深く憂慮しています。

研究者たちは、今回の仕分け作業の結果を、短期的な利益がもたらされない純粋基礎科学研究は不要である、若手研究者に対する支援はいらない、というメッセージと受け取りました。もはや我が国では科学研究をすることが許されていないと考え、深く失望しています。

こうしたことが、日本の科学技術の将来に取り返しのつかない影響を与えたのではないかと危惧しています。

もちろん、科学者も反省しなければなりません。「科学技術創造立国」の掛け声のもと、科学技術予算が無条件で増額されることに慣れ切っており、いわばぬるま湯につかるように、研究の意義を社会に説明することを怠ってきたと言わざるを得ないのは事実です。

研究費が税金であることを忘れ、研究費を他の手段で得る努力が足りなかったと言えるでしょう。

そして、論文特許といった、いわば「業界内」に向けた成果の発信こそ科学者の使命であると考え、一般市民が科学技術の情報を得る最大の情報源であるはずの新聞、雑誌、テレビ、書籍等のメディアへの情報発信を軽視ししてきたのも事実です。

国民の目線で科学を語ることを忘れ、国民の声を聞くことなく、狭い業界内でのみ通じる言葉で語ってきた科学者は、大いに反省すべきでしょう。

しかし、すぐには、あるいは永遠に、産業的に役立たない純粋科学研究が、社会にもたらした効果を軽視するのは問題ではないでしょうか。

生命や宇宙の謎を解き明かし、新しい知識をもたらしてくれる科学は、産業化はされないけれど、私たち人類がどこから来てどこへ行くのかという、いわば人類の根源的な問いを考える材料を提供してくれます。

純粋基礎科学は子供や若者の興味を喚起し、将来の科学技術を担う人材が、理工系の学問を志すきっかけを与えてくれます。鉱物資源、石油資源の乏しい我が国にとって、こうした人材が、たとえ純粋基礎科学研究を志さなくても、産業や教育といった分野を担う人材になります。


不況であり、人の生き死にや貧困問題の方が優先されるべき、というのはその通りです。産業に役立つ研究を優先させるべき、という声はもっともです。

しかし、すべての研究分野に研究者がいるのは、日本、アメリカヨーロッパだけであると言われています。日本が基礎科学研究を行うことで、全人類が新たな知識を得ることができています。これは人類に対する大きな貢献、国際貢献と言えるのではないでしょうか。発展途上国から日本の科学研究が羨望の目で見られていることを忘れてはいけません。

純粋基礎科学研究を担う役割をやめる、というのも確かに国が取るべき選択肢の一つでしょう。産業応用だけに特化し、先進国の後を追い、製品化だけを考えるのも一つの方法です。

ただ、それは日本が先進国であることをやめる、いいかえれば、人類に対する貢献をやめるということでもあります。そして一度やめてしまったら、そこで人材は途絶え、もう一度復活させようにも長い時間がかなるでしょう。優れた人材は国外に流出し、他の国を潤すことになるでしょう。

それが日本の総意だとしたら従うしかありません。しかし、本当にそれでよいのか、国民とじっくり対話してから決定していただきたいと存じます。

金の卵を産む鵞鳥を、お腹がすいたからと言って食べてしまえば、もう金の卵は手に入らないのです。


財政難の中、いかにこの国を維持していくべきかを考え、大変苦渋の決断をされていることに対し、心より敬意を表します。

その上で、未来の科学、未来の日本、そして未来の人類がどうあるべきか、どこへ進むべきかということを考えた決断をされることを、心より祈念いたします。

追記

文部科学省に送ったショートバージョンです。

行政刷新会議で、科学技術関連予算が減額されたことについて、意見を述べさせていただきます。昨今の厳しい財政事情の中、科学技術予算だけが「聖域」であるはずはなく、予算の効率的使用に関して厳しい目が向けられるのは当然です。科学技術予算に関しても、特定研究者に集中した非効率な予算配分など様々な問題点が指摘されてきました。非効率な予算の配分を見直すべきであるという意見が出たのはまっとうなことであると考えます。また、たとえすぐには利益をもたらさない研究予算であっても、その効果に対して厳しい目が向けられるのも当然です。しかしながら、私は、仕分け作業が、現場の研究者に大きな失望を与えたことを、深く憂慮しています。こうしたことが、日本の科学技術の将来に取り返しのつかない影響を与えたのではないかと危惧しています。科学者も、「科学技術創造立国」の掛け声のもと、科学技術予算が無条件で増額されることに慣れ切っており、いわばぬるま湯につかるように、研究の意義を社会に説明することを怠ってきた点は反省すべきです。しかし、すぐには、あるいは永遠に、産業的に役立たない純粋科学研究が、社会にもたらした効果を軽視するのは問題ではないでしょうか。純粋基礎科学は子供や若者の興味を喚起し、将来の科学技術を担う人材が、理工系の学問を志すきっかけを与えてくれます。こうした人材が、たとえ純粋基礎科学研究を志さなくても、産業や教育といった分野を担う人材になります。日本が基礎科学研究を行うことで、全人類が新たな知識を得ることができています。これは人類に対する大きな貢献、国際貢献と言えるのではないでしょうか。純粋基礎科学研究を担う役割をやめる、ということは日本が先進国であることをやめ、人類に対する貢献をやめるということでもあります。そして一度やめてしまったら、復活させようにも長い時間がかなるでしょう。金の卵を産む鵞鳥を、お腹がすいたからと言って食べてしまえば、もう金の卵は手に入らないのです。その上で、未来の科学、未来の日本、そして未来の人類がどうあるべきか、どこへ進むべきかということを考えた決断をされることを、心より祈念いたします。

行動の起こし方

 先日の行政刷新会議の仕分けで、科学技術予算が次々と削減されたことに関して、なんとかしなければ、という声が研究者の中から起こってる。

 もちろん、多様な意見があって、人文科学社会科学研究者からは、ようやく理工系科学研究も、存在意義を必死で説明しないといけないという、人文社会が長らく経験してきた状態になった、という冷ややかな声が聞かれる。科学研究者が市民の厳しい声を聞かず、まだ独りよがりで、自分たちは社会から支持されて当然と思っているとの批判も受けた。

 一般の人たちからも厳しい声が聞かれる→こちらなど

 そういう声を受け止める必要がある。研究者はラボをでよ、街に出よう、ということだ。

 そして、研究者は、もし科学研究が重要であるというのなら、必死で訴えなければならない。昨日の博士ネットワークミーティングで円城塔氏が言われたように、発信しなければ滅びるのだ。

 上から目線ではなく、市民の目線で、科学の重要性を語らなければならない。厳しい声にも耳を傾け、それでも語らなければならない。「自分の研究が素人に分かるはずもない」と言ったところで、研究費のパトロン税金に求めるなら、やりたくない、できないなどと言ってられない状況だということを理解しないといけない。

 もちろんホリエモン氏がいうように政府を頼らない、という道も真剣に考えないといけないかもしれない。

 

 行動を起こそう、という声があちこちで上がっている。

 科学研究費補助金の一部の執行停止に対する反対署名 は募集を再開した。こちらのサイトには、わずか数日で、様々な情報が集まっている。大隅典子先生のサイトも、コメント受付を再開して、意見を募っている。

 ただ、行動を起こそうにもう、どうすればよいかわからない戸惑いも感じる。

 以下行動の起こし方をまとめてみたい。


  • アウトサイド戦略

 これは、マスメディアなどを通じて、世論を動かすというもの。

 具体的には

  1. 朝日新聞「私の視点」に投書
  2. 科学雑誌Nature、Scienceに投書(世界に訴える)
  3. 知り合いの記者の方に連絡
  4. デモやストライキなどを起こす
  5. 本を書く
  6. ブログを書く
  7. 有力科学者の賛同を得た声明を発表する(ノーベル賞受賞者などはインパクト高い)。
  8. シンポジウム勉強会の開催
  • インサイド戦略

 これは行政政治家にアプローチするという方法。

  1. 署名活動(これはアウトサイド戦略でもある)
  2. 官僚国会議員に会う
  3. 議員を呼んで勉強会開催
  4. 議員の朝食会などで話す
  5. 国会議員政党にメールを出す、手紙を出す、FAXを送る
  6. 選挙
  7. 科学者代表の議員を送り込む

 こうした手段を組み合わせて、人々に理解を得て、政策を変えていく。

 効果的にやるなら、同じテーマで一斉にブログを書くというような戦術もありうる。質の高いプレゼンテーション資料も必要だ。また、人々の心に残るストーリーを述べることも必要だろう。今回、過去何年にわたって科学コミュニケーションの重要性や政策提言団体を訴えたところで聞き入れられなかったことが、仕分けという目に見える形を経たら、一発で理解されたわけだし。

 もちろん、それが「私益」ではなく「公益」であるということは強調しないといけない。新たな族議員を作り、癒着した業界を作るのは、これからの時代にはそぐわない。


 こうしたことを、個々がやりつつ、ネットワークを作るのも重要だ。反貧困ネットワークは、世論を動かし、政治を動かした。男女共同参画学協会連絡会は、女性研究者比率20%や学振RPD制度など具体的成果を出した(#その学振RPDがどうなるか分からなくなってしまったが)。


 まずできることは、メールをだすことだ。

 と言われているように、どんどんメールをだそう。民主党の意見募集はこちら

 また、繰り返し述べてきたように、AAAS憂慮する科学者同盟The National Postdoctoral Association (NPA) のような団体を作り、継続的な活動をすることも重要だ。

 まだまだできることはある。あきらめずやっていこう。

参考図書

アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法

アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法

 

 

2009-11-13 事業仕分け11月13日 絶望は希望へ

新たな夜明け

 行政刷新会議事業仕分け、11月13日分は以下のようになった。

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3.pdf

f:id:scicom:20091114005330p:image

当日配布資料

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/nov13.html

3−17

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-am-shiryo/07.pdf

3−18

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-am-shiryo/08.pdf

3−19

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-am-shiryo/09.pdf

3−20

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/09.pdf

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/10.pdf

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/11.pdf


3−21から3−22まで

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/12.pdf

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/13.pdf

3−23から3−24まで

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/14.pdf

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/15.pdf

行政刷新会議事業仕分け」第3ワーキンググループ 録音ファイル

http://d.hatena.ne.jp/riocampos/20091113/p1

報道

毛利さん「仕分け人」と激論、日本科学未来館巡り

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091113-OYT1T01071.htm

事業仕分け 科学予算バッサリ、毛利館長も防戦

http://www.asahi.com/politics/update/1113/TKY200911130413.html

Japan's freeze on supercomputers marks end of era

http://www.reuters.com/article/rbssTechMediaTelecomNews/idUSLD36753620091113

事業仕分け最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm

毛利さんの言葉

行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」の結果について

http://www.miraikan.jst.go.jp/info/091113213959.html

スーパーコンピュータの見送りも大きな衝撃を与えたが、若手研究費の縮減、理科支援員の廃止など、ウェブ上でも大きな話題となった。研究者の間から、大きな失望とため息の声が聞こえてくる。

twitterでの議論。

http://twitter.com/#search?q=%23shiwake3


ブログでの反応

科学技術立国と呼ばれた日本の行方

http://nosumi.exblog.jp/10452121/

事業仕分け」中間報告:若手支援は切り捨ての方向に向かい、最悪のシナリオが一歩現実味を帯びた

http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=3462

#shiwake3 見てorzとなったみなさんへ

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51321745.html

スプリング8

http://flavin.exblog.jp/12310281/

など。


以下思ったことを短く。


確かに、研究者にとって厳しい結果に終わったと思う。こういう事態に慌てふためくのも分かる。


ただ、私たちも含め、繰り返し述べてきたように、研究者コミュニティ研究者が、あまりに鈍感になってきたつけではないかとも思う。


政治から、社会から背を向けて、自分の世界に閉じこもっていたのではないか。

科学コミュニケーション、広報といったものを軽視し、論文だけ書いていればよいと思ったのではないだろうか。


すでに、科学は崇高だ、重要だ、というだけでは、社会は科学を支援してくれない。


今回のことで、それが甘い考えだったと思い至った研究者もいただろう。


厳しい結果だが、これは、新しい出発なのかもしれない。

当事者が動かなければ始まらない。そして、自分たちの利益(私益)ではなく、公益を訴えなければ支持されない。分かりやすく伝えなけえばならない。プレゼンテーション能力を高めなければならない。市民の声に耳を傾けなければならない。

sivadさんが看破していたように全米科学振興協会(AAAS)憂慮する科学者同盟のような団体などを作る必要がある。

政治に訴える手段は一つじゃない。以下のような本にあるように多彩な方法がある。

アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法

アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法


twitter上では、何人かの若手研究者が動き始めた。すでにまとめサイトが立ち上がった

http://mercury.dbcls.jp/w/


絶望から希望が見える。まだまだこれからだ。あきらめるのは早い。

2009-11-12 13日の仕分けは研究費

科学技術予算決定までの過程

以下の資料が公開されています。

科学技術関係予算について

メリハリの効いた科学技術関係予算を充実・強化するために

http://www8.cao.go.jp/cstp/budget/index.html

科学技術予算決定までの流れが書かれています。

f:id:scicom:20091113014118p:image

科学技術予算はネット公開へ

予算編成をネット公開 科学技術関連、初の試み

政府の総合科学技術会議(議長・鳩山由紀夫首相)は12日、2010年度の科学技術関連予算の編成過程をインターネット上で公開する方針を決めた。内閣府によると、国の予算編成で途中経過を公表するのは初めてという。

 これは評価したいと思います。

2009-11-11 行政刷新会議、事業仕分け中

行政刷新会議、事業仕分け中

行政刷新会議が現在文部科学省などの事業を仕分け中です。

刷新会議ホームページに全くアクセスできない状況ですが、第三ワーキンググループの仕分け対象は以下。

http://www.asahi.com/politics/update/1109/TKY200911090246.html

科研費などを含め、科学技術予算が仕分け対象となっています。

科学技術関連の事業仕分けに時間は十分か

http://scienceportal.jp/news/review/0911/0911101.html

以下で生放送中。

こちら

2009-11-10 新政権への期待、要望など

文部科学時報、基礎科学力強化について取り上げる

文部科学時報 2009年11月号です。

http://www.gyosei.co.jp/home/magazine/monka/monka_09110.html

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/jihou/detail/1285715.htm

我が国の基礎科学力の強化に向けて

   /文部科学省研究振興局振興企画課学術企画室

 ●基礎科学力の強化に向けて

   /(独)理化学研究所理事長 野依良治

 ●基礎科学力の強化と我が国の未来

   /前慶應義塾長 安西祐一郎

 ●基礎科学力強化に向けた提言 基礎科学力強化総合戦略

   /文部科学省研究振興局振興企画課学術企画室

pdfファイルで読むことができます。以下

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/jihou/detail/__icsFiles/afieldfile/2009/11/10/1217902_2.pdf

第4回文部科学省政策会議(平成21年10月28日)

概要が公開されました。

第4回文部科学省政策会議(平成21年10月28日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/seisakukaigi/syousai/1286570.htm

【中川副大臣挨拶】

最先端の科学技術の現状を把握するため、研究所等に足を運んでほしい。また、勉強会を発足し、研究者の方のお話を伺う機会を設けたい。

 これは重要ですね。

(3)平成22年度概算要求に関する質疑

○ 高速増殖炉サイクル技術については、各地域でプルサーマル計画が進行しているが、「もんじゅ」は完成までにあと50年かかると聞いている。「もんじゅ」の完成までに、一体いくらかかるのか。ストップすべきものは、ストップしなければならないのではないか。原子力発電に対する研究開発投資については、文部科学省のお金を使うべきなのか慎重に検討いただきたい。

ポスドク支援として示されている特別研究員事業、自立的研究環境整備促進等の措置は一時的な居場所の確保に過ぎないのではないか。生涯設計を描けるような制度構築が望まれる。

(回答)


○ 「もんじゅ」については、施設等整備費・運転費のほかに、原子力の安定したエネルギー供給のあり方等に関する研究開発にかかる費用が含まれている。現在、安全な運用の確保という観点から試験運転を進めており、来年度からは、運転を再開する予定。

○ ポスドクについては、進路に応じた支援措置を考えていきたい。

新政権の科学技術政策に関する評論など

  • 日本の「科学技術政策」を問い直す

松井孝典千葉工業大学惑星探査研究センター教授/東京大学名誉教授)、伊藤元重NIRA理事長)

http://www.nira.or.jp/president/interview/entry/n091026_399.html

基礎研究としての「科学」と、実用性に軸足をおいた「技術」を切り離し、双方をバランスよく振興していくための戦略的な政策が不可欠。各省庁に分散した機能の一元化や、政策形成に科学者の専門的な知見が十分に反映されるしくみづくり、大学の役割とあり方の見直しなどが早急に求められる。

  • 政権発足後の政策転換:日本の科学技術政策は変化の方向を誤るな

三菱総研 科学・安全政策研究本部 副本部長 亀井信一氏

http://www.mri.co.jp/NEWS/column/thinking/2009/2012859_1801.html

政権は科学技術政策をどうしたいのか。前政権から続く政策転換の道筋に関して、今一度検討する必要があろう。具体的には、目先のことにとらわれずに、国としての施策は基礎基盤の確立に重点を置くべきである。この方針を明確に示して欲しいものだ。

読売新聞 編集委員・知野恵子氏

http://www.yomiuri.co.jp/column/science/20091030-OYT8T00596.htm

 経済至上主義も横行する。国は研究資金を投じるにあたって、「経済効果」を求める。税金の無駄使い防止になるとは言え、研究分野によっては無理な筋書きも目に付く。

 例えば、天文分野の装置開発を巡って、「装置ができて観測成果が出ると、天文雑誌が売れるので経済波及効果がある」と大まじめに論じる。どこか奇妙で、本質から遊離している。

 目的や意義が薄れているのに、利害関係者のしがらみがあって中断できない巨大プロジェクトもある。いったん走り出したら止まらないのはダムや道路だけではないのだ。

2009-11-07 行政刷新会議、科学技術政策をどうみるか。

科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合 議事概要

10月29日に開催された科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合の議事概要(案)が公開されていました。

http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/091029giji.pdf

興味深いやりとりがいくつかあります。

第4期科学技術基本計画に関して。


(津村政務官)◇ 来年中に総合科学技術会議を科学技術戦略本部なるものに改組する方向で作業しようということだけが決まっている状況。その科学技術戦略本部とは一体何かとか、どういう連続性を持たせるかということについてはこれからの議論なので、今行っている作業のうち、引き続き重要と思われるものについては作業を継続していただいて、組織替えの時にできるだけ連続する形で活用していくというのが基本姿勢。

(榊原議員) ◇ 基本的な新政権の考え方として、科学技術を強化するのか、強化しないのか、その大きな方向だけは明確に示していただかないと基本計画はできない。

科学技術予算に関して。

(本庶議員) ◇ 行政刷新会議における科学技術関係予算の取り扱いはどういう見通しなのか。

(津村政務官)◇ まだ全くイメージがない。

(本庶議員) ◇ 我々として危惧しているのは、せっかく総合科学技術会議が、科学技術予算に関してかなりしっかりとした評価をしたにもかかわらず、行政刷新会議で全然別の角度から要らないといわれるのではないかということ。例えば、ある程度、科学技術予算を一塊にして配慮していただくといったことを菅大臣のところでやれるといいのではないか。

政権の科学技術政策の方向性がまだ定まっていないように感じます。

議論の中には日本学術会議の金澤会長もいたが、科学コミュニティの積極的な関与が必要のように思います。

2009-11-05 科研費削減反対署名はじまる

朝日新聞、科学技術予算について取り上げる

予算抑えて何めざす? 科学技術での「鳩山カラー」探る

です。非常にバランスのとれたよい記事です。現政権の科学技術政策の問題点が明らかになっています。

「今の政権が「政治主導」で何をどのように変えたいのか、科学技術の分野に関しては、未来像がまだ見えてきません。」という指摘はその通りだと思います。

追記

以下の資料が公開されていました。

平成22年度概算要求及び平成21年度補正予算における科学技術関係経費(速報値) (PDF:120KB)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/11/__icsFiles/afieldfile/2009/11/05/1286537_1_1.pdf

科学研究費補助金の一部の執行停止に対する反対署名はじまる

ご自身がポスドクでもある市川 憲人さんが、「科学研究費補助金の一部の執行停止に対する反対署名」を始められました。

以下アピールを引用させていただきます。

日本は高い科学技術を保持し輸入した製品に付加価値をつけて輸出をし、その差額で資源や食料などを輸入する加工貿易立国であり、それ故に科学技術立国としての地位を守らなければいけません。日本のロングスパンの科学技術の将来を支える若手研究者の生命線ともいえる科研費などの一部(以下参照)が突然削減されようとしています。それによって研究者生命を断たれようとしたり、海外の一線で研究をしてきた研究者が突然の停止によって帰国を余儀なくされています。これは将来の日本の科学技術に大きく影を落すものであり、結果として加工貿易大国としての日本の将来を奪うものです。執行予算削減の決定は11/13ごろで待ったなしの状況です。

具体的に執行停止された予算は以下の通りです。

新学術領域研究(研究課題提案型) (文科省

若手研究(S)

優秀若手研究者海外派遣事業(常勤研究者

優秀若手研究者海外派遣事業(特別研究員)

組織的な若手研究者等海外派遣プログラム

現在執行予算の査定が行われており、その結論が11月13日ごろ出る予定です。

したがって、この署名はとても緊急性が高いです。

住所氏名の記入は任意としますが、なるべく記入して下さい。

また、教授・准教授助教といった役職があるかたはそれを備考欄に書いていただくと、

そういう方の署名が集まったということで、署名としての影響力が格段に増すそうです。

どうかよろしくお願いたします。

以上のような状況を踏まえ以下の署名文での署名を求めます。

1. 我々は高い科学技術を保持することによって加工貿易立国としての豊かさを享受してきており、その科学技術の未来は若手研究者にかかっています。現在、研究者の免許ともいえる博士号をとってから若手研究者派遣労働者とくらべても不安定な雇用オーバーワークにもめげず、日本と人類の科学技術の将来への責務感の為に研究を行っておりますが、今回の執行停止はそうした若手研究者にとって致命的であり、将来に日本の科学技術が危機に瀕します。

2. よって、若手研究者の研究を下支えする科学研究費補助金における若手Sの募集停止や若手研究者海外派遣事業の大幅な執行停止に反対し、一刻も早いそれらの復活もしくはそれらに相当する制度の設立を希望いたします。

3. 2010年度概算要求にある基礎科学への投資を十年間で倍増するとの努力目標が誠実に実現されることを求めます。

上記の趣旨に賛同される方は、ご署名をお願いします。

2009-11-04 サイエンスアゴラ2009の2企画まとめ

サイエンスアゴラ2009、大学と科学技術政策を語りつくす?

 10月31日から11月3日まで東京お台場で開催されていたサイエンスアゴラ2009で行われ、twitter中継(tsudaる)された2企画をまとめてみました。

「クローズアップ!第4期科学技術基本計画」

http://togetter.com/li/624

「本音で語る大学とは何か」

http://togetter.com/li/618

写真は「本音で語る大学とは何か」の様子です。

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