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2016-06-23

シェルターとゴーレム 10クローバーフィールド・レーン

| 12:24 | シェルターとゴーレム 10クローバーフィールド・レーンを含むブックマーク

 ここしばらくブログも更新せず何をしていたかというと、5月下旬はずっと「銀河英雄伝説」のOVA(全110話)を第1話から見なおしていて、6月に入ってからは、なぜか急にドラゴンクエストがやりたくなって、DS版の「ドラゴンクエスト5」を引っ張り出してきて遊んでいたりしていたのであります。ちなみに「銀河英雄伝説」は中学の時に知ってから、なぜか定期テスト前の切羽詰まった時になると原作を第一巻から読み直す、という事があって、今回は原作でこそなかったけれど、その時の現実逃避に近い感覚だったのかも。ドラクエ5もそれに近いものがあって、幼少期から結婚、双子の子供とのヴァーチャルな生活を現実逃避して楽しんでおりました。ちなみにDS版の「ドラクエ5」はプレイ3周目なので、花嫁はデブラです*1。そして、ドラクエ5をクリアした後はそのままドラクエ熱が持続してしまい、今のところオンラインゲームである「ドラクエX」以外では唯一プレイしたことのなかったナンバリングタイトル「ドラクエ6」をプレイしているところです。

 さて、そんなわけで家にいるときはずっとゲームをプレイしたりしていたわけですが、映画もそれなりに観ていたりはします。もう「劇場で観た映画は感想を書く」というこのブログの俺ルールは有名無実化したわけですが、アメコミ、スーパーヒーロー関係で「デッドプール」「変態仮面2」「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は感想書きます(できれば6月中に)。ただ今回はちょっと別の映画を。J・J・エイブラムス制作の話題作「10 クローバーフィールド・レーン」を鑑賞。ドラクエの話題を冒頭に持ってきたのはちょっと本題とも関連あるからです。

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物語

 恋人との別れを決意し一人車を走らせるミシェル。しかし追突事故に遭い、車は転倒。気づくと見知らぬ場所に監禁されていた。監禁した主はハワードという初老の男。彼によると世界は何者かに攻撃され大気が汚染されたため外に出ると死んでしまうという。ハワードは自分の作ったこの地下シェルターへと急ぐ途中でミシェルの車に追突してしまい、怪我した彼女を救ってここに連れてきたという。シェルターには食料や水、エアフィルター、そして娯楽が完備してあり、何年でも暮らせるようになっていた。もう一人シェルターにはハワードのシェルター製作を手伝い、その縁でシェルターに逃げこむことができたエメットという青年がいた。ミシェルはハワードの言を信じず、脱走を試みるがその時エアロックで窓から恐ろしい光景を目にすることに。実際に外で何かが起きたことは確かだ。シェルターの中でミシェルとエメットそしてシェルターのボスとして君臨するハワードの3人の奇妙な生活が始まった。

 タイトルと製作者J・J・エイブラムスから分かる通りあの「クローバーフィールド/HAKAISHA」の関連作。とはいえ物語は全然違っていて、一応続編らしいのだが世界観がつながっているのかも不明だ。共通点といえば主人公たちが謎の根幹に関わるわけではないので何も解明せず翻弄されるところだろうか。「HAKAISHA」は今のアメリカの怪獣映画ブーム(モンスターズとかパシフィック・リムとかゴジラとか)の先駆けと言ってもいい感じで怪獣そのものは魅力は薄かったが作劇にPOVを採用していて作品としては面白かった。映画そのものとは別にネット上で作品を紐解く上で重要なことが展開されていたりしてその辺でも面白かったものだ(もっとも僕はあんまりそういうのを見たりしないので謎は依然として謎のままだったのだが)。

 監督は新人のダン・トラクテンンバーグ。TVシリーズ「バフィー〜恋する十字架〜」でサラ・ミッシェル・ゲラーの主人公バフィーの妹ドーンを演じたミシェル・トラクテンバーグとは関係無いようです。長編はこれがデビュー作の模様。

 映画はIMAX上映もされている作品で僕もIMAXで観たのだが、その価値があったかは疑問。というのもこの作品上映時間の殆どは密室に近い舞台で展開するのだ。最初の追突事故のところは音響でびっくりしたけれど、それ以外は特にアクションやSFX的に派手な見せ場があるわけでもない。IMAXが駄目とは言わないけれど通常の上映で十分だと思います。

 そう、この作品は一見するとSF映画だが実際は閉鎖空間での人間劇だ。「スカイライン」のもっと閉鎖的な息詰まる作品。あるいはスピルバーグJJとは縁深い監督だ)の「宇宙戦争」のトムとダコダ・ファニングが逃げ込んだ先にいたティム・ロビンスとの一時的な暮らし。あんな感じの部分に特化した作品である。途中で人類ではない何かに侵略され、それで外に出れなくなった事態が分かるが、それも物語の主目的というよりは舞台を作り出すための設定にすぎない。

サバイバリスト

 映画ではジョン・グッドマン演じるハワードという男がサバイバリストとして地下シェルターに君臨している。サバイバリストは映画では「トレマーズ」シリーズのマイケル・グロス演じるガンマーとその妻だったり、あるいは最近の作品だと「プリズナーズ」のヒュー・ジャックマン一家。前者は純粋に生き残りのために備えるのが趣味の男で、後者は宗教的な価値観が根底にある。映画ではハワードのサバイバリズムの根底に宗教が関連しているのかは特に語られないが、実際に事が起きる前は地元では変人と思われていたことは分かる。

 で、実際に世界が崩壊し、ハワードはその備えによってシェルターに君臨するが、元々他人を救う気などこれっぽちもなく人とのコミュニケーションもろくに取れないような男。彼にシェルターに匿われ助けられてもまともな関係を築くなど不可能なのだ。

 そしてハワードには秘密があって、おそらく彼はペドフィリアの殺人犯で、ミシェルに語っていた娘が実は行方不明になっていたエメットの妹の同級生で、このシェルターに監禁された挙句殺された可能性があることが判明する。小説のタイトルをその単語を使わず説明して当てるゲームではエメットがヒントとしてミシェルのことを指すとハワードは「少女」とかばかり言いエメットが「ミシェルは女の子じゃない。大人の女性だよ」とか言うシーンがあり(ハワードは「Little Princess小公女」と答えるが正解は「Little Women若草物語」)、ここはハワードがミシェルを大人の女性ではなく子供として見ていて、しかしそれが性的対象になっている不気味さを理解させるシーン。

 もしかしたら最初のきっかけとなる事故も、ハワードは緊急事態に家路を急いだハワードが誤ってミシェルの車に激突したと説明するが、これもウソで最初から拉致監禁のために狙ったのもしれない。

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違うシェルター

 ミシェルは開始早々、急ぐように荷物をまとめ、恋人との生活を後にする。恋人であるベン(声だけの出演だが演じているのはブラッドリー・クーパー)からはしつこく電話がかかってくるがそれにミシェルが答えることはない。ここでも明確には説明されないが、おそらくミシェルはベンからドメスティック・バイオレンスを受けている。だから逃げ出したのだ。この物語の舞台は生き延びるための自家製地下シェルターだが、DVに遭った被害者が加害者から避難し保護されるための施設もDVシェルターなどと呼称される。もしかしたらミシェルもそんなDVシェルターを目指していたのかもしれないが、彼女が連れて来られた先は別のシェルターであった。

映画のキャッチフレーズは「奴らはあらゆるフォームでやってくる」で、これはオリジナル「MONSTERS COME IN MANY FORMS」の日本語訳。実際見ると別に「あらゆるフォーム」とか特に意味なくね?」と思う。ただこの「MONTERS」を宇宙人だと思うのはミスリードで、ベンやハワードの姿を取って絶え間なくミシェルを襲う男性(に代表される暴力)のことなのかもしれない。

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ゴーレム

 さて、ここからはひとつこじつけを。エメットはそれなりに優秀な青年で都会の大学に行くチャンスが有ったにも関わらず不安から地元に残ってしまった。そしてハワードに雇われてシェルター作りに従事する。その御蔭で緊急事態に真っ先にハワードのシェルターへ逃げ込む選択ができたのだが、おそらくハワードに取っては異分子以外の何物でもなかったのだろう。そんなエメットが食事の時に刺青について語る。こんな事態になったのだったら世間体など気にせず刺青を入れまくったら良かった、と。腕、身体はもちろん額にEMMETTと自分の名前を入れる、など。このシーンを見て僕がふと思い出したのがユダヤ教伝承に登場するゴーレムゴーレムは泥土で出来た人形だが作った主人の命令を実行するロボットのようなもの。このゴーレムは額に「真理(英語でemeth)」と書かれた護符のようなものを貼り付け動き出す。そして額の文字を一文字削り「meth(死亡)」とすることで崩壊させることができる。多分僕が思っただけで制作者がそこまで考えいたかは分からないが「エメットEMMETT」と「EMETH真実」は似ていないか?(エメットの元の意味は「力強い」「パワフル」などで全然違う)

 エメットはミシェルと共謀して銃を持っているハワ−ドを捕縛して脱出する計画を立てるがそれが露呈するとミシェルをかばいハワードに撃たれ死亡する。この時直接的な描写はないが、至近距離から撃たれ、おそらくその即死したことから頭、額を撃ち抜かれたと思われる。emethからmeth。真実を知って死んだエメット。シェルターづくりに従事させられ必要なくなったら何の躊躇もなく殺されるエメットはゴーレムと存在が重なってしまった。僕がゴーレムの存在を初めて知ったのはおそらく「ドラゴンクエスト」の城塞都市メルキドを守るゴーレムだが、ここでは城塞に入るためではなく、城塞=シェルターから脱出するためにゴーレムの死が起きる。

D

 さて肝心の地上を侵略した何かについては、漠然とまあ宇宙人なのだろうなあ、という感じしか分からない。一応「HAKAISHA」の怪獣も宇宙から来たのか?と思えるような描写もあるのだが(最後の主人公が過去に撮影したシーンでさり気なく「空から海に落ちてくる何か」が映っている)*2、、本作との直接的な関連も不明。タイトルの「10 クローバーフィールド・レーン」もハワードのシェルターがある付近の住所という以上のものもない(「HAKAISHA]ではもっと意味不明ではなかったか?)。

 ラスト、ミシェルはシェルターを脱出すると休息する間もなく宇宙人に追われこれに抵抗するのだが、この作品明らかに力を入れているのはシェルター内の方なのでここはもうシェルターを脱出したら、謎の何かがバーン!!で終わっても良かった気がする。本来なら「宇宙戦争」みたいに一挿話で済む話で一本仕上げたようなもんだからね。下手に宇宙人とのファイトを入れたせいでテーマがぼやけたような気もする。

 ミシェルは自動車を走らせ10クローバーフィールド・レーンを後にする。ラジオからは2つの行き先が。単に避難する場所と戦うための人員を求める場所。その選択肢の中からミシェルが選んだのは…。

Ost: 10 Cloverfield Lane

Ost: 10 Cloverfield Lane

「HAKAISHA」で最高だったものの一つにエンドロールで流れたスコア「ROAR!」があるんだけれど、あれには及ばないものの今回もスコアは良かったです。

関連記事

一応前作の記事(旧ブログ)。実はなにげにブログを初めて最初に書いた劇場で鑑賞した作品の感想記事です。今観るとかなり拙い。

果たして関係あるのかないのか製作のJ・J・エイブラムス監督による「SUPER8/スーパーエイト」感想記事。

アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁

アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁

ダクトテープ最強!

*1:余談だが僕はギャルゲーとかでも結構一途に一人のキャラに尽くすタイプなので1周目でビアンカ以外(フローラとデブラ)を選べる度胸がありません

*2J・J・エイブラムスが監督した「SUPER8/スーパーエイト」の宇宙生物もシルエットが似てるので関係有るのかなー?とか思ったり

2016-06-08

混沌英雄神話 バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

| 21:52 | 混沌英雄神話 バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生を含むブックマーク

 今回の記事は劇場公開終了後、ソフト発売前の空白期間という中途半端な時期の感想であり、途中まで書いた記事が消えると言うアクシデントを経たことで著しく熱意に欠けたものとなっていることをご了承ください。

 今、映画史上に残る壮大なプロジェクトとして躍進を続けるマーベルスタジオによるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)だけれど、それではアメリカン・コミックスのもう一方の、DCコミックスはどうしているかというと、その答えがバットマンスーパーマンが共演する「マン・オブ・スティール」の続編でもある。映画におけるDCユニバース作品(DCエクステンデッド・ユニバースというそう略称はDCEU)、ザック・スナイダー監督「バットマンVスーパーマン ジャスティスの誕生(以下BVS)」を鑑賞。一応ね3回観ました。

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物語

 スーパーマンの登場とゾッド将軍との戦いから2年、スーパーマンは恋人ロイス・レーンをテロ組織から救出したが、そこには別の集団によってテロリストたちが惨殺され、その責任がスーパーマンにあるのでは?という疑惑がかけられた。

 一方ゴッサムティでは町の守護者バットマンの自警行為が過激化し、スーパーマンクラーク・ケントが警戒。バットマンブルース・ウェインも2年前にメトロポリスで自社の人員に多大な被害を受けたことでスーパーマンを許せないでいた。

 メトロポリスの若き企業家レックス・ルーサースーパーマンクリプトン星人に影響を及ぼす放射性鉱物クリプトナイトを見つけ、その塊の国内への輸入を上院議員らに許可を得ようとする。ブルースは追っていたテロリストからルーサーへの足がかりを見つけ、彼の主催するパーティーへ。そこへは取材に来たクラークも。三者三様の思惑が交わる……

 前作の感想はこちら。

 かつてマーベルコミックスが自社のキャラクターを実写化する際、別々の映画会社にその都度権利を分けていたので、なかなか実写映画でのクロスオーバーができなかったと言われていた。一方でDCコミックス1950年代からワーナー・ブラザーズの子会社となっていて、必然的にその映画化は全てワーナー作品となる。だから一時期は実写映画で本格的なクロスオーバー作品が作られるならDCのほうが先だろう、と言われていたのだが、結果としてマーベルに先を越される結果となった。

 マーベルコミックスMCUとして実写映画版マーベルユニバースを大成功させる一方、DCもその構想を持ちながら今まで実現しなかった。もちろん、実写作品に限ってもすでに映像化作品のクロスオーバーはこれまでもあって、アニメの「ジャステス・リーグ」はもちろん、TVシリーズ「ヤング・スーパーマンSMALLVILLE)」でもフラッシュやサイボーグアクアマン(となる少年たち)との共演があったり、スペシャルドラマとしてスーパーマンバットマンワンダーウーマン抜きの「ジャステス・リーグ」が作られたりした。このドラマではフラッシュが仕事が早すぎて逆にサボっているように見えてすぐクビになるダメ社会人になっていたりする。現在はTVシリーズ「ARROW」を中心に「フラッシュ」や「リーグ・オブ・トゥモロー」などが同じ世界観を共有するTV版DCユニバースを構築している。ただ、それが映画となるとかなり難しかったようだ。一時はライアン・レイノルズ主演の「グリーン・ランタン」が映画版DCユニバースの始めとなる作品とか噂されていて、あの作品自体の出来はともかく、作品の雰囲気や大風呂敷を広げた世界観はそれに相応しいと思っていたのだが、興行的に振るわず作品自体が1作で終わりとなった。

 アメコミの2大出版社といえばDCとマーベルだが、単にアメコミの2大ヒーローといった場合スーパーマンバットマン、とDCのヒーローが1,2フィニッシュを決めるだろう。1938年に生まれたスーパーマンはすべての元祖となるスーパーヒーローであり、翌年に生まれた常人ヒーローであるバットマンはその対比として完璧だ。スーパーマンの光とバットマンの闇。ここに女性スーパーヒーローの代表となるワンダーウーマンを加えてこの3人は全てのスーパーヒーローの雛形となった。

 有名すぎるDCコミックスの3大ヒーローだが、逆にいうとこの3人が偉大すぎるからこそそのクロスオーバーが難しかったとも考えられそうだ。ここ10年でもスーパーマンは「スーパーマン リターンズ」、バットマンは「ダークナイト」トリロジー。ワンダーウーマンも映画化こそまだだが、TVシリーズはずっと企画が上がっては消えていた。この3人が突出しているからどうせなら単独シリーズとして作りたいという思惑があったのではないか?

スーパーマン

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 前作「マン・オブ・スティール」は僕としては「自分の理想とするスーパーマンとは違う」というような理由で評価は低めであった。映画、コミックス、アニメ、ドラマといったこれまでに作られたスーパーマン作品が自分の中で築き上げた理想のスーパーマンザック・スナイダーの思い描くスーパーマンはかなり差があったからだ。ただ、本作は2作目であり観る側のこちらもすでにザックのスーパーマン観は了承して臨んでいるわけで今更そこに文句を言うつもりはない。映画はブルース・ウェインの両親の死から始まるが、やはり全体としては主役はスーパーマンである。

 スーパーマンクラーク・ケントとして新聞記者を務める一方、スーパーマンとしての責務も果たしており一部からは賞賛を受けるが一方で全ての原因として憎むものもいる。

 ザックの描くスーパーマンの問題点(とあえていってしまおう)のひとつはスーパーマンの飛行に全く優雅さが欠けるところであろう。全部弾丸系。ふわっと浮き上がって飛行を楽しむみたいな描写が皆無。クリストファー・リーブその他のスーパーマンなら女性ならずとも抱きかかえられて一緒に空の旅を愉しみたいとか思うけれど、ヘンリー・カヴィルスーパーマンには抱き抱えられたくないもの。ただこの常に切羽詰まっているような余裕のないスーパーマンにはあっている描写で逆にいうとスーパーマンがもっと飛行を愉しめばあの世界も余裕あるものとなったりするんじゃなかろうか。

 ヘンリー・カヴィル自身は前作に比べるとユーモアも感じられるようになって、前作より断然良いです。この前の主演作「コードネーム・U.N.C.L.E.」におけるナポレオン・ソロの大人の余裕たっぷりのカヴィルが最高に良かったので、次あたりはもっとその辺の魅力もスーパマンに取り込んで欲しいですね。

 

 ロイス・レーンペリー・ホワイトも再び登場。次々超人が登場する中でちょっとロイスの影は薄いか。最初の中東アフリカと思われる地域での取材で出てくる実はCIAの局員だったカメラマンがジミー・オルセンという説もあるそうだが、ちょっとジミー・オルセンのキャラクターとは違いすぎて信じたくない。

 カル・エルの実父ジョー・エルは今回は登場しないが養父ジョナサン・ケントスーパーマンの見る幻影として登場。助けられ役としてのヒロインとしてはマーサ・ケントの方が印象深いかも。こっちはブルースにとってもヒロインだしね。

バットマン

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 映画は映像化されたものとしては何度目かのトーマス&マーサ・ウェインの死から始まり(ちなみに父親であるトーマス・ウェインを演じているのはザックの「ウォッチメン」でコメディアンを演じていたジェフリー・ディーン・モーガンでありトレードマークであるヒゲも生やしたままなのでとても強そう)、前作のクライマックス、スーパーマンとゾッド将軍の戦いに巻き込まれるウェイン・エンタープライズのビルから社員を救い出そうとするブルースのシーンにつながる。前作の時点ではクライマックスの戦いがそれほど911をイメージしているとは思わなかったのだが、本作では明確に911をイメージしているだろう。また過去の戦闘に巻き込まれて被害に遭い、残された者がその原因となった主人公を憎むという展開は「ガメラ3」を思わせる。

 同じ大爆発&大破壊でも例えばマイケル・ベイなんかだと「今回も派手にやってるなー。たーまやー!」という感じであんまりそこに劇中では出てこない犠牲者の存在を感じ取ることはないのだけれど、ザックの場合「主役たちが派手にやりあっているその見えないところで何十人も犠牲になっている……」とか思ってしまう。これが娯楽作品の監督としてどちらが良いのかは判然としないのだけど。ただ、その辺の見えない被害者の存在が感じられるのは製作のクリストファー・ノーランの影響もあるのかもしれないけれど、はっきり言えばザックは人の生死の描き方としては雑(ウォッチメンのザック独自の描写に顕著)。また例によって無意味なザック擁護の代わりにもはやヘイト(憎しみ)と言っていいノーラン批判批判でもないな)があったりしたのだが、何度も言うように褒めるにしろ貶すにしろそれはザックに向けてでなければおかしいと思う。

 

 過去のバットマンの映画化作品ではどちらかというとブルース父親トーマスとの絆が描かれてきたが*1本作ではどちらかと言えば母親との関係が重視される。これはスーパーマンの方でクラークの母マーサ・ケントブルースの母マーサ・ウェインがともにマーサという名前である事による。このマーサかぶりが1940年代当時のコミックスにおいて偶然なのか狙ったのかは分からないが、本作ではともすれば収集のつかなくなりそうな展開に有無を言わせぬ力強い説得力を与えている。「スパイダーマン」の最初の読み切りの時、なぜスタン・リーがピーターをわざわざ叔父夫婦に育てられる孤児として描いたのか不思議だったりしたのだが、よく考えると元祖スーパーヒーローのスーパーマンバットマンからして孤児なのだな。というかスーパーヒーローは孤児が多い……

 バットマンについてはすでに活動して20年ということが語られていて、確かに演じるベン・アフレックの年齢から言ってもそれぐらい経っていても不思議ではないのだが、やはり 劇中ではこの2年ぐらいで急に出てきたコスチューム姿の自警者という印象になってしまう。やはり間にアフレック版の「バットマン」を一作製作しておくべきだったのではないかなあ。多分これまでもゴッサムの守護者として活動してきたが、スーパーマンの登場を受けたここ2年ぐらいで急に過激化した、ということなんだと思うが。

 またゴッサムティメトロポリスと並ぶもう一つの舞台として出てくるが、ちょっとメトロポリスとの位置関係がよくわからない。最初に観た時は独立した都市ではなくメトロポリス内の一区画なのかな、とも思ったけれどやはり基本的には別都市のよう。ただ凄い近いぽいです。原作だとニューヨークを挟む形で存在するんだっけかな。まあ、ゴッサムメトロポリスも元々はニューヨークの異名だったのだがそれぞれニューヨークの明るい面、暗い面と特化して独立した感じなのだけれど(たしか初期のコミックスでは共にニューヨークそのものが舞台ではなかったか)。

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 演じるベン・アフレックは過去にデアデビルを演じていて、スーパーヒーローとしてはこれが2本目ということになるがデアデビルにしてもバットマンにしても顔の下半分を隠すタイプのマスクは彼の四角いアゴにピッタリだと思う。そしてベン・アフレックといえば実はスーパーマンも演じているのだな。厳密には1950年代TVドラマスーパーマン」でスーパーマンを演じたジョージ・リーブスを「ハリウッドランド」という作品で演じたのだ。ジョージ・リーブスはこのスーパーマンのイメージが強すぎて不遇の死を遂げるのだが、当然劇中でもスーパーマンの格好をするシーンが存在し、ここでのアフレックスーパーマン姿はよく似合っていた。コミックスだと長方形の四角い顔なのでアゴに特徴のあるベン・アフレックは結構ヒーロー向きなのだ。多分(間接的とはいえ)スーパーマンバットマンの療法を演じた俳優としては唯一なんじゃないかな?と思うのだが、本作のブルース・ウェインではちょっとアゴがしゅっとしたというか痩せた感じもした。まさCG修正ではないとは思うけど、ハンサム度は増したが、マスクのヒーローとしてはもっとアゴを強調したほうが、とか思った。

 そのバットマンのコスチュームはこれまでのラバー製のボディスーツと言うよりはコミックスに近いタイツっぽい仕上がりで個人的には鎧系より好き。スーパーマンとの一騎打ちでは「ダークナイト・リターンズ(DKR)」オマージュと思われる特殊装甲のスーツも。今回直接的なストーリーには「DKR」は関係ないけれど画作りの部分ではかなりDKR色は強いです。もう今更ザック・スナイダー監督に拠る「DKR」はいらないね。フランク・ミラーの「DKR」発表後バットマンの映像化作品は大なり小なりその影響下にあるのだけれど、そろそろバットマンを「DKR」の呪縛から解き放ってほしいと思う。画作りの面ではこの「BVS」がここまでやり遂げたのだから。

 バットマン側の人物としてはアルフレッド・ペニーワースが出ていて演じるのはジェレミー・アイアンズ。これまでのアルフレッド役者と比べてもかなり若がっていて、ブルースとの関係も擬似親子というよりは義兄弟と言った感じに。いろいろメカニックも担当している。今回は基本的にはバットケイヴでサポートと言う従来の役割をそれほど逸脱はしていないのだが、普通に強そう。次のバットマン映画では犯罪組織への潜入捜査ぐらいはして欲しい勢い。アルフレッドもああ見えて元軍人(それも特殊部隊?)の舞台出身のシェイクスピア俳優、といういろんな設定背負っているので。

 メカニックといえば今回はバットモービルとバットウィングが登場。バットモービルは「ダークナイト」トリロジーのタンブラーぽい部分も残したデザインだが、バットウィングはがっつりコウモリ(というかバットシグナル)のシルエットを残したデザインなのが嬉しい。

 そういやクレジットではバットマン原案ボブ・ケインだけでなく「with Bill Finger」とビル・フィンガーの名前もきちんと出ていた。「ダークナイト ライジング」ではまだボブ・ケイン単独クレジットだったと思うのでこれが初かな。ビル・フィンガーが初期のバットマンボブ・ケインとともにストーリーや設定を固めた人です。

ワンダーウーマン

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 基本的にはタイトル通りバットマンスーパーマンの出会いと対立、融和の物語なのだが、事前に出るらしいよ、と言われていたのがワンダーウーマン。メインというほど物語には関わってこないがゲストというには活躍しすぎ、という感じで登場。ワンダーウーマンは1941年にデビュー。原作者のウィリアム・モールトン・マーストンは心理学者で嘘発見器を発明(そのものではないんだったかな)した人でもある。異星人であるスーパーマンと常人であるバットマン。そこに加わる第三のヒーローはギリシア神話を由来とするスーパーヒロイン。本名はダイアナ・プリンスでスーパーマンに匹敵する身体能力に超能力、更には不老の存在でもある。マーベルだとソーが近いのか。

 本作ではレックス・ルーサーのもとにある自分の過去のデータを処分するべく暗躍しブルースに近づく。ダイアナがらみのシーン全体的に謎の女スパイと言うイメージでもあり、過去のDC映画だとキャットウーマンに近い感じ。実際パーティーなどでブルースと出会うシーンは「バットマン・リターンズ」や「バットマン ライジング」のキャットウーマン登場シーンを匂わせている。70年代に作られたリンダ・カーター主演のTVドラマシリーズだと第1シーズンはWW2が舞台になっていて、その後第2シーズンから現代を舞台に展開するのだが、レックス・ルーサーの持っていた資料だと100年前の第一次世界大戦の時点ですでに活躍していたがその後姿を消したという。世界大戦で人類に幻滅してその後のさらなる地獄を見なくて済んだか。

 演じるガル・ガドットはカーデシア人みたいな名前だけどとにかく格好良くて「ワイルド・スピード」シリーズ(MAX以降)に出演してた。トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」にも出てたらしいんだけどちょっと思い出せず。もう映画のバランスを壊すぐらいクライマックスで活躍するので見どころではあると思う。スーパーマンとの絡みはほとんどなくクライマックスで「あんた誰?」状態だったりするのだが。

 他にもフラッシュとアクアマンサイボーグがルーサーの持っている資料映像として登場。それぞれ今後の映画化が控えている。フラッシュはTVドラマの方も展開中で正体は同じバリー・アレンだが、映画はまた別物で演じるのはエズラ・ミラー。また未来の彼は時空を越えてブルースに警告を与えた。アクアマンサモア系のレスラーみたいな雰囲気のジェイソン・モモアでどうやらクールカットのアクアマンではなく、ロン毛にヒゲの方のアクアマンとなるようだ。サイボーグもその誕生が簡単に描かれている。スーパーマン含めDCEUでの超人類はメタヒューマンと呼称されルーサーは彼らに対抗する人類の代表みたいな意識もあるようだ。

レックス・ルーサー マーシー・グレイブス ドゥームズデイ

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 スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーが登場。これまでの作品と比べてもかなり若い天才科学者経営者として登場し、クリプトナイトの国内持ち込みを巡って議会対立する。演じるジェシー・アイゼンバーグはこれまでにもエキセントリックな天才役(感想書いてないけど「エージェント・ウルトラ」もそんな感じ)が多かったけど、本作もそんな感じで落ち着きのない陰謀家と言ったところ。ジェシー・アイゼンバーグヘンリー・カヴィルは共に1983年生まれであるけれど印象としてはカヴィルのほうが年長で設定は分からないが単純にスーパーマンとの対比では今までで最も若いルーサーだろう。基本的に本作はスーパーマンバットマン、そしてルーサーの三すくみ対立となっていて、互いに共通する部分もあれば激しく対立する部分もある。ホリー・ハンターの演じる上院議員とのちょっとマザコンちっくな一連のシーンはちょっとドキドキする。

 ルーサーの忠実な秘書であるマーシー・グレイブスはハーレイ・クイン同様ブルース・ティムアニメ版「スーパーマン」のオリジナルキャラクターでそこから原作や他の作品に逆輸入された。アニメではルーサーの運転手ボディガードで企業家・メトロポリスの名士としてのルーサーだけでないヴィランとしてのルーサーの顔も知る人物。アニメでのハーレイ・クインとのキャットファイトシーンが最高に好きです。

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 マーシーを演じるのはTAO。「ウルヴァリン:SAMURAI」でヒロインを演じていた。それに続くアメコミ映画出演となるわけだが、本作のスタイル抜群の冷徹な女秘書という役柄にはぴったりでもしかしたらこの映画で僕が一番好きなキャラかもしれない。で一回目観た時には単純に次回作が愉しみ、って思っていたのだが、ニ回目冷静に観るとマーシーはルーサーの人身御供に…ルーサー許すまじ!

 最終的に本作のラスボスとなる相手ドゥームズデイ。「スーパーマンの最後」で出てきた肉体的にはDCユニバースでも最強のモンスター。本作では前作でゾッド将軍たちが乗ってきた宇宙船にルーサーがアクセスし、クリプトンデータベースからゾッド将軍の肉体を元に培養再生したクリプトンの最強生物という設定。復活の際にはルーサーの血液も使用しているためか、ルーサーのいうことは聞く感じに。前作のゾッド将軍といい今回のドゥームズデイといいいきなり強いキャラ出してくるなと思った。スーパーマンにもメタロとかトイマンとかいっぱい魅力的なヴィランはいるのに。というか最初はゾッド将軍の肉体を使用したビザロ(スーパーマンの劣化クローンとでも言うキャラクター)が出てくるのかな?とか思った。なんか映画だと肉弾戦ばかりやっているけど、意外とスーパーマンはそういうキャラクターよりミスターミックス(異次元世界の妖精みたいなキャラでスーパーマンをギャフンと言わせることに懸命なっている)とかのほうが好きです。ドゥームズデイは最初は「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるトロールという感じでまた魅力なくアレンジしたな、と思ったのだけれど途中から変化しコミックスに近い容姿に。

 で、スーパーマンヴィランとしてはドゥームズデイも前回のゾッド将軍も個人的にはあんまり好きではないんだけど、これがバットマンの敵としてはまた別。映画のバットマンはどうしても同じ人間キャラクターばかりが相手になってしまうことが多いんだけど(コミックスはもっと自由)、本作でいきなりバットマン相手として超生物であるドゥームズデイ相手にしたことでバットマン自由度はかなり高まったのではないだろうか。どうせなら今後展開するバットマンの新作でもジョーカートゥーフェイスとかばかりでなく、クレイフェイスとかキラークロックみたいなヴィランとも盛大に戦ってほしいですね。

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 映画としてはかなり歪で(明らかに観客に説明されない必要なシーンが欠けてる気がする)、そりゃ「アベンジャーズ」の時点でも5作も作られて臨み、現在10作を越える作品数を誇るMCUに比べたら急ごしらえのクロスオーバーという感じは否めない。MCUが丁寧に作られたフルコースのフレンチだとすればこっちは闇鍋という感じ。ただ闇鍋にも闇鍋の魅力はあるし、その混沌とした感じは個人的に僕が思うDCコミックスの雰囲気に近い。全然練られていない世界観はそれゆえに神話的な有無を言わせぬ迫力もある。

 DCユニバースとしてはTVドラマの方も拡大しているがMCUの場合と違ってあくまで映画とTVは分けられて展開していくようだ(TVも全部が全部つながっているわけではない)。MCUも基本的には映画だけ追っかけていけば問題ないのだが、それでもやはり「エージェント・オブ・シールド」などで映画のサイドストーリーなどがあると気になるが、さすがにアメリカ本国とのタイムラグがあるので海外のファンには映画とTVが別なDCコミックスの展開のほうがありがたいかも。

 今後の展開としてはまずはDCコミックスの悪役がチームを作る「スーサイド・スクワッド」があり、ワンダーウーマン、フラッシュ、サイボーグアクアマンそしてバットマンのそれぞれの単独作が待機しており、その後で念願の「ジャスティスリーグ」が待っているのだろう。おそらく流れとしてはスーパマンの復活とマーシャン・マンハンター火星ジョン・ジョーンズ)を巡る物語徒となるのではないかと思う。最終的にはダークサイドとの対決となるのかな?とも思うが(本作でも少しその暗示がある)、ただダークサイドにしてもブレイニアックにしてもすでにMCUの方で似たキャラクターであるサノスやウルトロンが映像化されているのは辛いところ(キャラクターのデビュー自体はDCの二人のほうが早いはず)。がやはりDCEUにとってもこの二人のヴィランはいずれ必ず登場するであろう。その時はもう思い切ったアレンジもいいかもね。

 すでにソフトの概要が出てしまった。

 個人的にザックのスーパーヒーロー観や演出には疑問も多いんですが、次への期待も込めて結論としては圧倒的に賛です。

 で、実はマーベルの「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」もかなり似た話だったりするのです……(以下続く‥かもしれない)

*1:これは物語の本編となる現在においてゴードンやアルフレッド、フォックスといった年配の支援者とブルースが擬似的な父息子関係を結んでいることからだろう

2016-05-28

ここ最近で起きたこと

| 09:07 | ここ最近で起きたことを含むブックマーク

 すっかりブログ更新の頻度が停滞しているこのブログですが、前回の「レヴェナント」の感想記事をアップした後いろいろ個人的に衝撃なことが起きてちょっと元気をなくしておりました。と言っても体調が悪いとか(それは慢性的なので平常運転)とか自分の身に何か起きたとかではないのですが。

水谷優子さん

 まずは声優水谷優子さんが亡くなりました。まだ51歳という若さです。彼女は1988年頃、僕がアニメアニメ雑誌(僕が購読していたのは「アニメディア」でした)などを購読しながら見るようになったり、声優という存在をはっきり意識して見るのを始めた頃*1に最初に意識した声優の一人で、女性声優の中では一番好きな声優でした。デビューは「機動戦士Zガンダム」の端役で、後に同じ番組の中で主要人物の一人サラ・ザビアロフを演じます。その後「マシンロボ クロノスの大逆襲」でのヒロイン、レイナ・ストールなどを演じました。一般には「ちびまる子ちゃん」のおねえちゃん役で知られているでしょうか。

 僕個人としてはまず、「赤い光弾ジリオン」のアップルと「天空戦記シュラト」のラクシュ。このタツノコプロ制作でスタッフも共通することが多い2作は主人公に関俊彦、その相棒に井上和彦、そしてヒロインに水谷優子、というトライアングルという布陣も共通していて、僕はこのトライアングルが好きでした。

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 ちなみに「天空戦記シュラト」の方ではヒュウガの堀内賢雄とリョウマの山寺宏一のコンビも活躍し、この二人は同時期にディズニーのTVシリーズ「チップとデールの大作戦」でもチップとデールとしてコンビを組んでいて、当時「シュラト」のイベントでこの二人がチップとデールのぬいぐるみを抱えながらキャラソンを歌うなんて風景もあったはず。ただ現在はこの二人が声をあてた「チップとデールの大作戦」は封印扱いのようで今見れるのはディズニー公式のピッチをいじった高い声のやつですね。でも僕にとってはチップとデールといえばこの二人なのです。

 さらに話が外れるとこの二人のコンビを基本として、そこに大塚芳忠が加わると「フルハウス」(現在続編フラーハウスも!)、江原正士が加わると「宇宙船レッド・ドワーフ号」になるのですね。

 水谷優子さんはその力強い声と子供の声の使い分けが上手で、大人の女性も小さな子どもの声もどちらも演じられる人でした。前者だと吹き替えですが「ビバリーヒルズ高校白書」「同青春白書」のアンドレア、少女役だと「ふしぎの海のナディア」のマリーや「ブラック・ジャック」のピノコでしょうか。「デジモンアドベンチャー」の空なんて年齢的にはまだ子供だけど子供たちの中ではまとめ役というか大人な性格のキャラクターで両方を併せ持った演技ではなかったでしょうか。

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 僕にとっては水谷優子さんは最も好きな海外TVドラマシリーズ「バフィー〜恋する十字架〜」での主人公バフィーを演じるサラ・ミッシェル・ゲラーの声の人でもあります。ゲラーの出演する映画作品においてはフィックスというほど定着していたわけではないのですが、何シーズンも続いている作品だと断然吹き替えで親しんでいるので、映画でも別の人の吹き替えになると違和感を感じることが多いですね(具体的に言うとサラ・ミッシェル・ゲラーと「スタートレックTNG」で馴染んでいるパトリック・スチュワート)。

このアルバム買いました。

 時々このブログでも訃報を取り上げることはありますが、水木しげるイーライ・ウォラックなどは高齢だったのでそりゃ確かに亡くなったのは寂しいけれど、まだ全然受け入れられるのです。ですがまだ51歳という若さだとちょっとショックが大きくて精神的にきついです。最近だとプリンスやデヴィッド・ボウイが亡くなった時もショックだったけれど、小さい頃からの身近さということではこちらのほうがきつかったですね。

 

冨田真由さん

 で、そのショックも癒えた頃に東京都小金井市で「女性シンガーソングライターが刺された事件」が起きました。冨田真由さんは元シークレットガールズのメンバーでした。女児向け雑誌「ちゃお」の企画として生まれたアイドルユニットで、他のメンバーにアイドリング!!!から朝日奈央さん、橋本楓さん、伊藤祐奈さんが参加していたこともあって、イベントが行われた時は僕も見に行ったりしました。

 事件以前に冨田真由さんと「仮面ライダーフォーゼ」を結びつけて書いた記事はそう多くなかったようで、事件直後には凄いアクセスがありました。

 冨田真由さんがアイドル活動していたのはこの「シークレットガールズ」のみでその後は女優やシンガーソングライターとして活動していたそうです。僕は一応アイドリング!!!からの縁でツイッターをフォローさせてもらっていたのですが、ほとんど気にはとめていませんでした。ただ一度でも直接見たことがある人に起きた悲劇にショックを受けてしまいます。

 事件は当然ですが一方的に加害者が悪いです。そりゃストーカーへの対処として至らない部分もあったかもしれませんが、そもそもストーカーがまず悪い。事件当初メディアの殆どは「地下アイドルファンに刺された」という報道の仕方をしましたが、それもまた偏見混じりでした。2014年に起きたAKB48の握手会での鋸斬りつけ事件」などとも絡めて、アイドルの握手会や特典商法が原因かのような報道も多くありましたが、本件とは直接関係ないでしょう(AKBの奴も犯人は別にAKBファンではないので特典云々は関係ない)。別に握手会や過度な特典についての批判批判としてやればいいと思いますが、この事件とは別のところでやればよいでしょう。何よりこれらの報道で「悪いのはファンの好意を煽ってたくさん買わせながら袖にしたアイドルのほう」みたいな意見が見受けられうようになったのは重大な放送倫理違反だと思います。

 吉田豪氏がTV(フジテレビ)からこの件で電話取材を受けたものの、全然言ってないことを放送された、ということもあったそうで、もう最初から最初に思いついた結論ありきの報道なんでしょうね。

吉田豪さんが『冨田真由さん刺傷事件』についてTV番組からの電話取材を受けた結果→「こんな説明していない」意見続々 - Togetterまとめ 吉田豪さんが『冨田真由さん刺傷事件』についてTV番組からの電話取材を受けた結果→「こんな説明していない」意見続々 - Togetterまとめ

 個人的に何より悲しく思うのは、どうやら一連の報道で一番ひどく、今も冨田さんの肩書について「アイドル」を使用しているフジテレビ(及び産経新聞などフジサンケイグループ)は「シークレットガールズ」において制作・放送した局であり、いわばホームみたいな部分もあるのにこの扱いだということです*2。もちろんドラマとワイドショーでは同じ局とはいえ制作陣も違うのでしょうけど。現在は警察のミスも指摘されてきていますが、まず被害者にも落ち度があったみたいな報道はやめるべきです。

 個人的に「仮面ライダーフォーゼ」が大好きというのと、アイドリング!!!が個々数年一番入れこんだグループということもあって、アイドリング!!!と「仮面ライダーフォーゼ」の出演者には、たとえちょっとの端役だったとしても幸せになって欲しいと願っています。その両方に関係した冨田真由さん。現在も意識不明の重体が続いているそうで、回復を祈って止みません。

*1:ちょうど「鎧伝サムライトルーパー」で何度目かの声優ブームが起きていた頃。ちなみに昨年は女性声優グループが紅白歌合戦に出演したり、刀剣擬人化物が流行ったりしたので、今年は再び「鎧伝サムライトルーパー」とNG5ブームが起きるのではないかと夢想

*2:特典商法の極端な例として出されたグループも実はフジテレビの番組発(アイドリング!!!とは別)らしい

2016-05-14

レオナルド熊の死と新生 レヴェナント:蘇りし者

| 22:34 | レオナルド熊の死と新生 レヴェナント:蘇りし者を含むブックマーク

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 レオナルド・ディカプリオがついにオスカーを獲ったよ!ということで話題となった最新作「レヴェナント:蘇りし者」を鑑賞。これは「ズートピア」と同じ日に観たのであるが、同じ動物が出てくる映画でもぜんぜん違うよ(当たり前)。この映画のちょいグロシーンでカップルがキャーキャー言ってたが「ズートピア」でも見てろ!ってツイートを見かけたりしたんだけど、個人的には「ズートピア」の方がハードだよ!(もちろんグロ描写的な意味ではないですが)。短め、駆け足的に感想いきます。

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物語

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 1823年アメリカ北西部、極寒の寒さの中狩猟をして毛皮を調達する一団。彼らはインディアンに襲われ多大な犠牲を払いながら難を逃れる。自然に詳しいヒュー・グラスは体調の信頼も厚い。インディアンとの間にもうけた息子ホークとこの一団に参加しているが、それゆえに白い目で見るものもいる。フィッツジェラルドもその一人だ。グラスが見回りに出た朝、熊の親子と出会い瀕死の重傷を負う。このままでは足手まといになり、全員が遭難しかけないことから、グラスの死を看取り埋葬したら合流するメンバーを募る。ホークとフィッツジェラルド、そしてまだ若いブリッジャーがその任に着く。

 フィッツジェラルドはグラスの了承のもと彼の息の根を止めようとするがホークに見つかりホークを殺してしまう。フィッツジェラルドは現場にいなかったブリッジャーを騙しグラスに僅かな土をかけ、その場を離れる。

 動けないまま息子が殺されるところを見ていたグラスはやがて奇跡的に一命を取り戻し、フィッツジェラルドへの復讐を誓って必死のサバイバルを始める……

 監督は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。前作がほぼ劇場という閉じた空間で展開されたのに対して、本作は大自然が舞台。雪景色、極寒の山、森、川。実際に撮影の多くは自然の中で行われ、しかも脚本通りに、順繰りに撮影されたとかで、古き良き超大作という趣もある。

 事前にはレオナルド・ディカプリオと熊が戦う、というぐらいしか知識がなくて「レオナルド熊だね」とか「『レオVS熊』って表現するとライオンと熊が戦うみたいだね」とか冗談言っていたのだが、映画はそんな冗談のいえる雰囲気のものではなかった。

 実は途中で少し眠ってしまったのだが(グラスがバッファローの群れと出会うところから目覚めたらインディアンが吊るされていた)、特に大きな影響はなしか。熊(ハイイログマ)との戦いは物語の序章であって、メインではなかったです。

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 ディカプリオはこれでオスカー主演男優賞)を獲って、そのことについては申し分なかったのだが(ただ個人的にはもっと早く取っていても良かったと思うし*1、その上でこれで?と言う思いはちょっとある)、セリフは少なく、生き延びようとするその強い意志がが前面に出てくる感じ。ヒゲの容貌に凍りついた鼻水もそのままで全編を通す。

 ディカプリオは41歳なので10代後半の息子(ホーク)がいても全然おかしくないのだが、やはりこの映画でもその若さがちょっと災いしてホークとの親子の描写はちょっと不自然に感じることも。「インセプション」とかのまだ小さい子供がいる描写なら全然自然なんだけどね。

 で、ディカプリオといえばなにげに数多くの実在の人物を演じた俳優なのだが、本作で演じたヒュー・グラスも実在の人物でアメリカの西部開拓時代初期を代表する伝説的な人物だという。僕も本作で知ったぐらいだが、この映画で起きた出来事はほぼそのまんまということらしい。

 映画では熊に襲われたあと、奇跡的に生き延びたグラスの決死行が描かれるが、その中で何度も象徴的な死と新生が描かれる。特に死んだ馬の腹を切り裂いて、内臓を取り出し、その腹の中で暖を取るシーンはその最もたるものだろう。グラスが生き延びる代わりにホークが、インディアンが、隊長が死んでいくのも象徴的だ。

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 主人公であるディカプリオ以外は宿敵となるフィッツジェラルドトム・ハーディ。ここでは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とは真逆の環境のなか悪役を演じた。なんでしょう?基本的にむさい男だらけで個々の判別もつきにくい中、トム・ハーディの出演しているシーンは周りと温度が違うというか、ちょっとぴりっとした雰囲気になっているのはさすがだ。

 ほかに隊長に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でファーストオーダーのハックス将軍を演じたドーナル・グリーソン。後は個人的にジム・ブリッジャーを演じたウィルポーターが印象深い。この人は「ナルニア国物語」の第3章で主人公兄弟の嫌味な親戚ユースチフを演じたが、顔はそのまま、身体だけ大きくなって「メイズ・ランナー」でも主人公と反発するガキ大将のような役柄を演じていた。いや全然美形でないんだけどいい表情の持ち主なんですよ。

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 ただ、観ていてどうしてもゲームのプレイ動画を見ているような気持ちになった。それはCGが多く使われているとか、

設定がゲームっぽいとかではなく(そういう意味ではむしろ正反対な作品だ)、大自然なのに自在なカメラワークとか編集とかの部分で最近のオープンワールドコンピューターゲームぽいなあ、とか思ってしまった。具体的にはやはり雪山で熊と戦うシーンがある「レッド・デッド・リデンプション」なのだが、最近の「アンチャーテッド」というゲーム(僕自身は未プレイ)など「これはゲーム画面です」と言う断り書きが必要なぐらい実写化と見まごう映像でしかもカメラワークは自在と言う画面が先にゲームで慣らされていて、映画で出てくると「ゲームっぽい」と脳が判断してしまうのかもしれない。

 結果として監督の前作「バードマン」と全然趣は違うにもかかわらず、近い雰囲気はある。どうにもまだ映像の凄さが物語の中で生かされている、と言うよりこれみよがしな技術のひけらかしっぽく見えてしまったりするんだよな(ただこの作品撮影監督エマニュエル・ルベツキの意向もかなり強いみたいです)。

関連記事

 監督の前作。

 音楽は坂本龍一。BGMとしてのスコアなのか、実際に劇中に響いいている効果音なのか判別つかないような不思議な感じです。

 先述の通りヒュー・グラスは実在の人物だが、一応原作となっているのはこちら。本作以前にもリチャード・C・サラフィアン監督によって1971年に「荒野を生きる(Man in the Wilderness)」というタイトルで映画化されているそうです。

新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 [DVD]

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タイトルはこちらから。

*1:「ギルバート・レイプ」でとってても良かったと思う

2016-04-29

金曜29日はキン肉の日!筋肉映画ベストテン!(選・小覇王)

| 22:54 | 金曜29日はキン肉の日!筋肉映画ベストテン!(選・小覇王)を含むブックマーク

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今日は何の日?昭和の日?そんなのしるか!

金曜日になる29日はキン肉マンの日

 というわけで、相変わらず最高の展開が続くゆでたまごキン肉マン」ですが、そろそろ最終局面に移りそうです。さてキン肉マンといえばその筋肉!去年のワッシュさんのベストテンはおっぱい映画でしたが、今年は筋肉映画。

 去年雄っぱいだったため、惜しくも漏れたあの映画も入ってますよ。昨年のはこちら。

 一応の自分で決めた基準としては、アクション映画ではなくあくまで筋肉映画なので劇中で上半身裸になるシーンがあること。一俳優一作品。そのぐらいかな。それではランキング。

  1. ドラゴンへの道(ブルース・リー ブルース・リー監督1972年
  2. 燃えよドラゴン(ヤン・スエ ロバート・クローズ監督1973年
  3. コナン・ザ・グレート(アーノルド・シュワルツェネッガージョン・ミリアス監督1982年
  4. HK/変態仮面鈴木亮平 福田雄一監督2013年)
  5. G.I.ジョーイ・ビョンホン スティーブン・ソマーズ監督2009年)
  6. スコーピオン・キングザ・ロックakaドウェイン・ジョンソン チャック・ラッセル監督2002年)
  7. キングコング対ゴジラゴジラ 本多猪四郎監督1962年
  8. マイティ・ソークリス・ヘムズワースケネス・ブラナー監督2011年
  9. キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(クリス・エヴァンス ジョー・ジョンストン監督2011年
  10. X-メンヒュー・ジャックマン ブライアン・シンガー監督2000年)

 まあ、順位なんてあってないようなものです。

ドラゴンへの道(ブルース・リー

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 やはり、一位はブルース・リー。とはいえ作品としては比較的緩い部分もある「ドラゴンへの道」から。もちろん「燃えよドラゴン」のリーも最高なんですけど、この後に亡くなった、という目で見るからなのか、どうにも今にも張り裂けそうな緊張感にあふれていて、正直つらい部分もあるのです。そんなわけで比較的穏やかに見れるこちらのブルース・リーを。

ドラゴンへの道 [Blu-ray]

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燃えよドラゴン(ヤン・スエ)

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 で、その「燃えよドラゴン」からはブルース・リーではなく敵として登場するヤン・スエ(ボロ・ヤン)を。引き締まったリーの肉体と比べるとリアリティのあるレスラーっぽい肉体で、また正直美形とはいえない彼の容姿とも相まって全然別の魅力を映画に与えています。実は前回「おっぱい映画」と聞いて真っ先に思い浮かんだのがこのヤン・スエだったりします。なので今度こそランクイン!

コナン・ザ・グレート(アーノルド・シュワルツェネッガー)

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 ミスターオリンピアSF超人ヘラクレスボディビルダーとして最高の実績を引っさげてハリウッドにやってきた一人ゲルマン民族大移動。初期の出演映画ではもれなく脱いでその極限まで鍛え上げられた肉体を晒しているが、その中では初期主演作である「コナン・ザ・グレート」を。まだ英語がたどたどしいため台詞も少なく、寡黙な蛮勇を好演。このあと殺人サイボーグを経て国民的人気俳優に。政治家としても成功し、一時はアメリカ大統領に!ともいわれてた(アメリカ生まれではないため不可能なのだが)。ちなみに「コナン・ザ・グレート」と「スターウォーズ帝国の逆襲」はともにクライマックスでジェームズ・アール・ジョーンズが「私がお前の父だ。共に世界を支配しよう」みたいなことをいう映画なのだが、そこでうろたえるのがルーク・スカイウォーカーで、躊躇なく首をはねるのがシュワ。

HK/変態仮面鈴木亮平

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 今年は第2弾も控えている、顔を隠して身体隠さずな日本のヒーロー。鈴木亮平が30越えにして高校生を爽やかに演じています。その鍛えあげれた肉体が美しい。ちなみに鈴木亮平はこのあとドラマのほうではやせ細った病身の役などもメイクでなく演じて、ちょっとした和製クリスチャン・ベイルと言った趣もある俳優に。肉体美とは無縁ですが凄みという部分では安田顕の偽変態仮面も見どころです。

G.I.ジョーイ・ビョンホン

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 韓国映画の男優も脱ぎたがりな一面があるように思えるけれど、その代表格としてイ・ビョンホン。「レッド2」も良かったけれど、やはり白ニンジャストームシャドー役で出演した「G.I.ジョー」。ライバルであるスネーク・アイズ(レイ・パーク)が一切素顔を晒さないのに対し、もうすきあらば脱ぐ。韓国徴兵制があるせいか、男優が基本的に鍛えられている印象はありますね。

スコーピオン・キングザ・ロックakaドウェイン・ジョンソン

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 ザ・グレート・ワン、ピープルズ・チャンピオン、業界一シビれる男、ブラマ・ブル、ロック様の初主演作。「ハムナプトラ2」のラスボスだったスコーピオン・キングの前日譚(スピンオフ)。古代エジプトを舞台にサモアアメリカ人と中国系ハワイ人のヒロイン(ケリー・フー)が暴れまわる。「ハムナプトラ2」ではオープニングでその勇姿を見せるものの本編ではしょぼい味のあるCGモンスターになってしまったロック様であるが、こちらでは堂々主役。シリーズとしては続くがロック様が出ているのはこれのみ。この時は制作にWWEが関わっていることもあって、「ザ・ロック」名義で出演。現在は俳優活動は本名のドウェイン・ジョンソン、たまにWWEのリングに上がるときはザ・ロックと使い分けているようです。「ヘラクレス」もオススメ。

キングコング対ゴジラゴジラ

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 ちょっと反則技なんだけど、怪獣映画で一番の観客動員数を記録した(今はどうなんだったかな?)「キングコング対ゴジラ」から我らが怪獣王ゴジラさん。いわゆる怪獣プロレスとやゆされることもある路線の第一弾なんだけれど(ゴジラの逆襲ではまだ格闘という感じではなかった)、腕の太さ、胸筋、爬虫類っぽい頭、とここでしかミられないゴジラの造形が最高。対するアメリカから(正確にはファロ島)やって来た王者キングコングとも対等に渡り合う。ゴジラの造形としては後の平成VSシリーズの方がマッチョかなとも思うけれど、いわゆるプロレスラーに近い放射熱線よりもあくまで肉弾戦にこだわるゴジラとしてはこっちですな。

マイティ・ソークリス・ヘムズワース

 ここからはアメコミ・ヒーロー3連発(画像なし)。まずは北欧から来た暴れん坊雷神ソー。演じるクリス・ヘムズワースはこの前に「スター・トレック」でカーク船長の父親を演じていて冒頭数分の出番だったが強い印象を残した。ただ、その時は惑星連邦の艦隊の制服を着ていたこともあって、それほどマッチョな印象はなかったのだけれど、こちらではムッキムキに荒々しい北欧雷神でありながら妙にチャーミングなソーを魅力的に演じた。この時点でのMCU主演俳優では一番無名だったけれど、その後の活躍は御存知の通り。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(クリス・エヴァンス

 今日(4月29日)公開されました「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の第一弾。他のMCU作品と違い第二次世界大戦を舞台にした前日譚的な物語。ひ弱な青年スティーブ・ロジャースが超人兵士製造計画の被験者となって常人を凌駕する肉体を手に入れキャプテン・アメリカとなる!この映画では実験前のひ弱なスティーブと実験後のムッキムキスティーブが登場するけれど、ひ弱な方がスタント&CGでムッキムキな身体がクリス・エヴァンズの自前。

X-メンヒュー・ジャックマン

 現在のアメコミ映画の隆盛の元となったのはこの映画から。そして一番人気のミュータント、ウルヴァリンはいきなり裸で登場。原作コミックスの身長160僂両柄な男は188cmの長身に。我らがヒュー・ジャックマンが世界に、そして日本に初お披露目した作品。この後はウルヴァリンの粗野な役だけでなく、元々地元オーストラリアでは知られていたミュージカル俳優としての美声も発揮したりしていまや21世紀を代表する俳優と言えるだろう。

 他にも単純に僕の好きな俳優が脱いでる、ということだとユアン・マクレガーの諸作品とかあるんだけど、やはりアクション系の作品ほど裸が印象に残らなかったのも事実で今回は除外。もっとその辺を気にして作品を見返せば今回思い出せなかった作品もまた発掘されるかもしれません。あくまで2016年4月の時点でのベストテンということで。

てか「キン肉マン」入ってないよ!(TVアニメはともかく劇場映画はあんまり……)

キン肉マン 54 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 54 (ジャンプコミックス)

おまけ。

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