歌人の俵万智が1987年に発表した歌集。またその中の代表的な短歌を指す。
「サラダ記念日」の中にある
『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
という短歌にちなんで、7月6日は「サラダ記念日」という記念日に制定されている。
公式ホームページによると、サラダ記念日を7月6日とした理由について俵万智は以下のように述べている(該当ページは現在、閲覧できない)。
恋人同士の記念日に七夕というのでは、芸がない。けれど前日というのなら、その香りを分けてもらえる程度で、グッドなんじゃないかと考えたわけです。
http://gtpweb.net/twr/mguest20.html![]()
2011年7月6日、作者はTwitter上で、その理由について以下のようにも述べている。
何でもない日を記念日にしてくれる、それが恋。そう思ってサラダ記念日の歌を作った。ささやかな日々を記念日で一杯にしてくれる、それが自分にとっての短歌。そう思って歌集のタイトルにした。何でもない日の代表だった七月六日だけど、選んでしまうと特別になる。今日何があるわけでもないのですが。
— 俵万智 (@tawara_machi) July 5, 2011
2014年7月6には、自身のTwitter上で作った経緯をさらに詳しく述べている。
2 鶏の唐揚げを、ちょっと工夫してカレー味にしたら「お、これいいな」とボーイフレンドに褒められて嬉しかった。そんなささやかなことがきっかけで、こういう気持ちを短歌にしたいと思いました。
— 俵万智 (@tawara_machi) 2014, 7月 6
3 でも、鶏の唐揚げじゃヘビー。もう少し軽やかなものがいいいかなと思いサラダが浮上。豪華なメインディッシュが美味しいのは当たり前だから、そうでないサイドのもの、という点も大事。
— 俵万智 (@tawara_machi) 2014, 7月 6
4 次に記念日の制定に入るわけですが(笑)サラダが美味しいのは、野菜に元気が出る初夏。六月か七月か。サラダのS音との響きあいを考えて、月は「七月」に決定。
— 俵万智 (@tawara_machi) 2014, 7月 6
5 では七月何日にしようかというときに、まず思いついたのが七夕。でも七夕やバレンタインやクリスマスは、多くの恋人たちにとっても記念日。そうでなく、普通のなんでもない日をこそ記念日って思える歌にしたい。で、一日前の普通の日、六日になりました。
— 俵万智 (@tawara_machi) 2014, 7月 6
サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)