A. 例えば何かを自分に問いかけてみます。そのときにすぐ答えが出るようでは、それは問いにもならないでしょう。多くの問いは、答えを探すことになります。考えてもわからないことが大半ではないでしょうか。その時に問う形を変えるとか、問いを深めます。 例えば、なぜうまくならないのかと問うてもわかりません。自分はなぜうまくならないのかと問うているのかと考えます。するとうまくなるとは、どういうことか、うまくならないといっているのは、何がどうだからかなど考えを深められるのではないでしょうか。
その時代にその国だけでそのときだけ流行る歌が、あります。むしろ、そういうものが、大半の歌というものでもあったのでしょう。 しかしトレーニングというのは、共通かつ究極なものを目指します。そのためには、常に目的を高くしていくことが重要です。
自分が正しいと、そう考えてしまうと、自分の都合のいい音楽になります。 それはその人の音でしかなく、まわりの人は認めるかもしれないが、結局、2〜3年で終わってしまうのが、大半です。大切なのは、ヴァージョンアップです。
しゃべりにやせりふに関しては、基本のことを徹底しつつ、キャラに対して、どういう使い方をするかというスタンスの問題が大半です。歌もですが、演説でも、そこでなるべく深い声を使えればよいのです。そのために足りないことをヴォイストレーニングで補えばよいのです。
A.自分の思う通りに楽しくやりたいことをやっていたら、まわりの理解も収入も得られて、それで一生、生きていけるという人はそれほど多くはありません。ただ、ほんの何パーセントかそういう人は、確かにいます。 ここでは、それ以外の大半の人に対するアドバイスです。つまり、どこかで生活、生計を考えなければいけないというケースが、一般的なのです。
A. それはたくさんの優れた歌を聞いていて、その中から何が違うのかを取り入れているからです。また、実際のレッスンの経験からいうと、100人ぐらいが同じ歌を順に歌ったとき、集中して聞けるのは、最初の10人ぐらいですが、その後、集中して聞けたら、かなりの出来のものです。優れた歌は、そのときでも疲れをとってくれる歌であり、大半の歌は、繰り返し聞いていると疲れる歌なのです。
A.もともと内気であまり声を使わない人が、たまに使ったときに、聞き返されたり、うまく伝わらないと、自信がなくなり、さらに声を使わなくなり、経験を積むこともできなくなります。それは能力の差というよりは、性格や受け止め方の差といえるかもしれません。カラオケが苦手な人もそうで、単に場数をこなせてない、そのことが、日常レベルでは、大半の人で差のつく原因です。
A. 私が一般のスクールを見ると、大体、裏声をまとめて高い所へうまく持っていくのを教えるのと、地声でしっかりと歌うのを教えるという二通りです。トレーナーにもよりますが、生徒さんにも合わせてのことに思います。この場合は、それまでやってこなかった、別の方をレッスンすると、音域が広がったり、しっかりした声が出たりするようになるでしょう。それだけでよしとする人が大半のように思われます。
A.多くの日本人が、そのように思っていることは残念なことです。でも、その大半は、ヴォイストレーニングをしていないということよりも、自分の声を聞き慣れていないからです。周りから変な声と言われたことがなければ、普通の声なのです。
A. 人に評価され続けているというようなことだと思います。ですから、身だしなみや心持ちをそれなりに作っているでしょう。もちろん一人で創作する作家などは別でしょうが、人前に出るような仕事が大半ですから、そう思ってみてもよいでしょう。