んべろんべろ 🍵 澱ノ道・随筆[よどみの徳] 流れを止めると水は濁るという。 だが静かな水面には月が映る。 私はその月を見たいのであえて流れを止めている。 人はよく「前へ進め」と言う。 けれど、進まねばならぬほどの理由を、 私は持ち合わせていない。 ご飯が食べられて、湯気が立って、 朝になれば鳥が鳴く。 それ以上のことを欲するのは、 少し贅沢すぎる気がする。 遠い国々では生きるか死ぬかの戦いが毎日繰り返されている。 その痛ましさを思えば、 このお茶1杯の温かさが、身にしみる。 生きるとはただ生きること。そこに良いも悪いも、ない。 よどんでいるのではなく、澄んでいる途中なのだ。 だから私は今日も…