【ワシントン時事】トランプ米大統領は、2期目就任後の100日で大統領令を乱発し、議会軽視の政権運営を進めてきた。上下両院で多数派の与党共和党に、政権の「暴走」を止める動きは見られない。トランプ氏と距離を置いてきた穏健保守派は、報復を恐れ身をすくめている。一方、「トランプ派」の間では個人崇拝に近い大統領礼賛の動きが広がっている。 「皆、おびえている」。アラスカ州選出のマカウスキ上院議員は4月、支持者との会合で党穏健派の思いを吐露した。同氏はロシアに融和的なトランプ氏の姿勢を批判し、対立したこともある。だが、今は「声を上げるのが不安。報復される」と萎縮。トランプ氏に逆らった議員が、党予備選で「刺客…