浄土真宗の親鸞聖人のお言葉にこういうものがあります。 「一念というは信心二心なきがゆえに一念という」 この「二心」というのは心の闇のことです。死んだらどうなるか、あるのかな、ないのか。これだと二心がある。 そして一念というのは、二心がない、つまり心の闇がなくなったことを言います。それが正しい信心ということです。 心の闇が破れると、2つのことを深信する二種深信になります。「深信」というのは、ツユチリの疑心もなくなった心です。細かいほこりをツユチリと言います。それほどの疑いもなくなる。 「兎の毛の先でつついた程も」疑いがなくなるとも言われます。ということは、この2つに関しては、全世界がひっくり返っ…