介護士として働く日々の中で、私たちは多くの葛藤に直面します。入居者様の方々の苦痛や孤独を目の当たりにし、彼らのためにできる限りのことをしたいと思う一方で、自身の時間や体力、そして心の余裕も有限であるという現実と向き合わなければなりません。 そんな中、特に難しいのが「自分勝手なやさしさ」の正当化です。入居者様の方々の喜ぶ顔を見たいという気持ちから、彼らの望みを全て叶えようと努力することは、一見素晴らしい行為に思えます。 しかし、それが彼らの自立や成長を妨げている場合、それは本当に「やさしさ」と言えるのでしょうか? 例えば、ある入居者様の方が、食事を自分で摂ることを拒否し、介護士に全て食べさせてほ…