『方位』総目次(1〜24号) 

創刊号(昭和五十五年九月一日)

「新生」の構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義 
「縊死詩篇」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―朔太郎詩の宗教性をめぐって―
大正期熊本の文学的状況・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
   ―高群逸枝と徳永直―
帰路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
梶井基次郎「冬の蠅」論・・・・・・・・・・・・・・古閑 章
中野重治「街あるき」論・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
中島敦研究史稿(二)・・・・・・・・・・・・・・・木村 一信
   ―昭和二十年代―
川端文学研究の動向・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
武田泰淳論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伊藤 博子
   ―「ひかりごけ」を中心に―
川端康成の三部作・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
   ―千羽鶴・山の音・波千鳥―
梅崎春生『ポロ家の春秋』の周辺・・・・・・・・・・和田 勉
安部公房・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・隈本まり子
   ―『飢餓同盟』について―
「廃市」の愛の構図・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄

第二号(昭和五十六年四月三十日)

小特集中島敦

中島敦の出自について・・・・・・・・・・・・・・・佐々木 充
名人伝」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村 一信
   ―成立と「志」のゆくえをめぐって―
山月記」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・田辺 美雪
中島敦漢詩研究・・・・・・・・・・・・・・・・・村田 秀明
中島敦研究の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・木村 一信
グスコープドリの伝記・・・・・・・・・・・・・・・名和美帆子
   ―宮澤賢治作品の一考察―
『山の音』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
梅崎春生の短編小説・・・・・・・・・・・・・・・・和田 勉
有吉佐和子文芸の世界・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
   ―女性復権への祈り―
発掘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史

第三号(昭和五十六年十月三十一日)

戦後における川端康成・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
   ―「舞姫」の魔界を中心に―
福永武彦「告別」の魂の救恤・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
「破成」の研究動向・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
「審判」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伊藤 博子
   ―武田泰淳研究(三)―
安部公房・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・隈本まり子
   ―『けものたちは故郷をめざす』について―
<賞>と<時代>と・・・・・・・・・・・・・・・・木村 一信
犀星抒情小曲の宗教性・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
「日月の上に」の異同をめぐる一考察・・・・・・・・中村 青史

第四号(昭和五十七年五月十日)

特集芥川籠之介

「大川の水」と二十歳の選択・・・・・・・・・・・・浅野 洋
   ―<虚構>の祖型―
羅生門」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
   ―下人の行動を中心に―
「偸盗」試論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・諸岡 三佳
   ―<勇気>を契機として―
「六の宮の姫君」試論・・・・・・・・・・・・・・・伊藤 博子
   ―美の終焉―
「少年」と「点鬼簿」と・・・・・・・・・・・・・・木村 一信
   ―<言葉>の虚実をめぐって―
「玄鶴山房」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
芥川研究の<動向>に代えて・・・・・・・・・・・・浅野 洋
蜘蛛の糸」研究・・・・・・・・・・・・・・・・・名和美帆子
杜子春」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西村 亮子
「桃太郎」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
方位―私小説の「私」・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
中野重治における芥川・・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―手のイメージをめぐって―
「末期の眼」小考・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
梅崎春生における芥川の影響・・・・・・・・・・・・和田 勉
芥川龍之介遠藤周作・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「杜子春」と「沈黙」をめぐって―

第五号(昭和五十七年十一月十日)

小特集徳永直

太陽のない街」の位置・・・・・・・・・・・・・・渡辺 義夫
徳永直の転向小説・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
「日本人サトウ」についてのメモ・・・・・・・・・・森塚 利徳
拙編『徳永直<人物書誌大系I>』補遺・・・・・・・浦西 和彦
浦西和彦編『徳永直』・・・・・・・・・・・・・・・森塚 利徳
直・街子・寅雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
島崎藤村『嵐』試論・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
芥川龍之介「手巾」試論・・・・・・・・・・・・・・隈本まり子
蝮のすえ」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・伊藤 博子
   ―武田泰淳研究(四)―
椎名麟三『永遠なる序章』・・・・・・・・・・・・・藤本  誠
   ―実存論的試論―
足摺岬」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中野 洋子
   ―田宮虎彦の方法とその理念―
「白い人」の世界・・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―サド的造型とユダ的造型をめぐって―
川端康成「美しさと哀しみと」論・・・・・・・・・・今村 潤子

第六号(昭和五十九年三月十日)

特集夏目漱石

こゝろ』二題・・・・・・・・・・・・・・・・・・玉井 敬之
「非人情」の美学・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
「酔狂」としての「非人情」・・・・・・・・・・・・宮内 俊介
   ―「草枕」の読みの試み―
草枕研究史概観・・・・・・・・・・・・・・・・赤井 恵子
「ニ首十日」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・隈本まり子
   ―<現在>の定着―
「安々と海鼠の如き子を生めり」考・・・・・・・・・中村 青史
旅立ちの句・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
登場人物名称考・・・・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
   ―「吾輩は猫である」の場合―
三四郎』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
   ―美禰子の<寂寥>を視座として―
夏目漱石彼岸過迄』論・・・・・・・・・・・・・・上出 恵子
佐治秀寿宛漱石未発表書簡について・・・・・・・・・赤井 恵子
   ―附・上田敏書簡―
夏月漱石とある無名文学婦人と伊藤証信・・・・・・・原武  哲
   ―未公開 漱石・草平書簡の紹介―
方位―宗教と文芸・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義

第七号(昭和六十一年十二月二十五日)

小特集児童文学

田山花袋の少年読物・・・・・・・・・・・・・・・・宮内 俊介
   ―『小さい鳩』の伝説―
室生犀星の児童文学(一)「星と老人」鑑賞・・・・・三木サニア
女学生時代の海達公子・・・・・・・・・・・・・・・規エ川佑輔
   ―その生活と文芸活動―
川端康成の児童文学小考・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
   ―『万葉姉妹』を中心に―
いぬい文芸の出発と基軸の考察・・・・・・・・・・・細川 和子
   ―「木かげの家の小人たち」を視座として―
竹崎有斐小論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中田 幸作
   ―ユーモアと内省―
今西祐行の世界・・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
   ―児童文芸にかける<祈り>の原点―
虞美人草」の選択・・・・・・・・・・・・・・・・島野博子
   ―その理論を手掛かりに―
梶井基次郎の初期習作(後篇)・・・・・・・・・・・古閑  章
椎名憐三『その日まで』の世界・・・・・・・・・・・藤本  誠
   ―実存論的試論(ニ)―
芥川龍之介漢詩研究・・・・・・・・・・・・・・・村田 秀明

第八号(昭和五十九年十二月五日)

民友社の文学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
   ―その役割と時期区分について―
坊っちゃん」論・・・・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―漢詩からの照射―
室生犀星の児童文学(二)「寂しき魚」鑑賞・・・・・三木サニア
美的自己慰安の文学「檸檬」・・・・・・・・・・・・古閑  章
川端康成『海の火祭』の位置・・・・・・・・・・・・今村 潤子
椎名麟三におけるハイデッガーキルケゴール・・・・藤本  誠
   ―『永遠の序章』(創作ノート)をめぐって―
「夜の時間」ノート・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
   ―「こゝろ」の受容を中心に―
方位―作家の死・・・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
トルストイ 白石喜之助宛書簡・・・・・・・・・・・北御門二郎訳
  解説 トルストイ日本民族への遺言・・・・・・北御門二郎
    ―付 横井時雄宛書簡―

第九号(昭和六十年十二月二十五日)

福永武彦論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
   ―「幼年」を中心に―
川端康成千羽鶴」論・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
   ―「魔界」の美を中心に―
梶井基次郎の他者意識・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
   ―″家″の問題を視座として―
室生犀星の児童文学(三)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―伝承童話をめぐって―
奉教人の死』の文体構造・・・・・・・・・・・・・塚本 泰造
   ―「刹那の尊い 恐しさ」から「刹那の感動」へ―
宮崎滔天『三十三年の夢』論・・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―侠気と佯狂―
方位―熊本近代文学館のこと・・・・・・・・・・・・中村 青史
トルストイ老子語録』・・・・・・・・・・・・・・北御門二郎訳
田山花袋著書目録稿 大正篇(五)・・・・・・・・・宮内 俊介

第十号(昭和六十一年十二月二十五日)

中野重治におけるハイネ・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―中野訳「ハイネ書簡」の意味―
梶井基次郎の小説観・・・・・・・・・・・・・・・・古閑 章
   ―「橡の花」を視座として―
「鳥の影」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
橋本多佳子ノート・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
室生犀星の児童文学(四)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「こおろぎの話」をめぐって―
「偸盗」試論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下坂 恵
芥川「杜子春」考・・・・・・・・・・・・・・・・・松岡 純子
   ―「杜子春伝」、久保天随訳「杜子春」との関連をめぐって―
藤村詩とキリスト教・・・・・・・・・・・・・・・・細川 正義
金子春夢小考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
淵上毛銭「詩想蝶』・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
   ―本文と解説―

第十一号(昭和六十二年十二月二十五日)

円地文子『なまみこ物語』論・・・・・・・・・・・・西田 友美
   ―定子造型とその背後―
室生犀星の児童文学(五)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「尼」をめぐって―
凝視のメカニズム・・・・・・・・・・・・・・・・・古閑 章
   ―梶井基次郎の認識法―
徳永直小論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―馬が泣く時―
『東洋の満月』の世界・・・・・・・・・・・・・・・牧田 晃代
   ―蔵原伸二郎ノート―
椎名麟三『赤い孤独者』論・・・・・・・・・・・・・藤本 誠
   ―復活信仰への実存的位相―
茨木のり子ノート・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
(熊本文学探索)地方文学青年達の先覚者・・・・・・中村 青史
   ―魚梁江上義覚のこと―
女人連盟大阪支部活動年表・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
(方位)児童文芸の行方・・・・・・・・・・・・・・細川 正義

第十二号(平成元年三月二十五日)

小特集福永武彦

「塔」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
「風土」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
    ―川端康成との比較を中心に―
「廃市」の世界・・・・・・・・・・・・・・・・・・古閑 章
「飛ぶ男」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和田 勉
『死の島』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤本 誠
室生犀星の児童文学(六)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「魚介」をめぐって―
武田泰淳「審判」論・・・・・・・・・・・・・・・・山方富美子
   ―罪の意識を中心に―
『岩魚』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩本 晃代
   ―蔵原伸二郎ノート(二)―
高橋たか子『没落風景』論・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
(熊本文学探索)「草枕」と「二百十日」の話・・・・中村 青史
淵上毛銭作品ノート(控)・・・・・・・・・・・・・廣田 哲史
   ―本文と解説(一)―
(方位)女性論と文学・・・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝

第十三号(平成二年八月一日)

小特集中村汀女

第一期 俳人汀女の誕生・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
第二期 生活者のうた・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
第三期 結実のとき・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
第四期 平常心のうたをつらぬいて・・・・・・・・・細川 正義
思い出
春夕焼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩下ゆう二
汀女先生をお偲び申して・・・・・・・・・・・・・・古荘 公子
汀女先生にお目にかかって・・・・・・・・・・・・・深水 康裕

芥川龍之介「素戔鳴噂」論・・・・・・・・・・・・・村田 秀明
谷崎潤一郎『鮫人』小論・・・・・・・・・・・・・・森山 由美
室生犀星の児童文学(七)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
宮沢賢治の音響世界・・・・・・・・・・・・・・・・中島 哲哉
梶井基次郎「のんきな患者」考・・・・・・・・・・・古閑 章
円地文子『女面』論・・・・・・・・・・・・・・・・西田 友美
倉橋由美子パルタイ」論・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
蘭陵王』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
 熊本近代文学研究メモ

第十四号(平成三年八月十五日)

中島敦 未完「吃公子」構想考(一)・・・・・・・・村田 秀明
中村汀女―その生涯と俳句―・・・・・・・・・・・・今村 潤子
梶井基次郎と"推敲"・・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
椎名麟三『懲役人の告発』論(一)・・・・・・・・・藤本  誠
   ―存在と虚無・その実在の形―
「萩のもんかきや」論・・・・・・・・・・・・・・・三吉野 優子
   ―初期短編などを視野に入れて―
室生犀星の児童文学(八)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「塔を建てる話」鑑賞―
(熊本文学探索)
資料 歌人志賀狂太のこと・・・・・・・・・・・・・古江 研也
「騒友」文学関係記事目録・・・・・・・・・・・・・宮内 俊介
(方位)井上信子のこと・・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
熊本近代文学研究会例会メモ

第十五号(平成四年八月十五日)

室生犀星『哈爾浜詩集』の世界・・・・・・・・・・・三木サニア
梶井基次郎研究・総説・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
「わがひとに与ふる哀歌」考・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
椎名麟三の<ほんとうの自由>について(一)・・・・藤本  誠
   ―椎名とキルケゴールの自由をめぐる考察―
中鳥敦 未完「吃公子」構想考(二)・・・・・・・・村田 秀明
「騒友」文学関係記事目録(二)・・・・・・・・・・宮内 俊介
(方位)「私」はなぜ語るか―「回想形式」の意味・・金戸 清高
熊本近代文学研究会例会メモ

第十六号(平成五年九月十日)

中村汀女処女句集『春雪』論・・・・・・・・・・・・今村 潤子
三好達治阿蘇詩二篇・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
『乾いた道』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩本 晃代
   ―蔵原伸二郎ノート(四)―
『二十億光年の孤独』試論・・・・・・・・・・・・・光永 幸江
室生犀星幼年時代』論・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
中野重治―「鉄の話」の改刪をめぐって・・・・・・・古江 研也
「僕」の物語から「おれ」の物語へ・・・・・・・・・関口 均
   ―中上健次初期作品における<帰郷>の意味―
「騒友」文学関係記事目録(三)・・・・・・・・・・宮内 俊介
椎名麟三の文学とキュルケゴール・・・・・・・・・・藤本 誠
『哲学的断片・後書』(椎名蔵書資料)
(方位)中島敦研究の課題・・・・・・卜・・・・・・村田 秀明
熊本近代文学研究会例会メモ

第十七号(平成五年九月十日)

中上健次における「路地」・・・・・・・・・・・・・関口  均
   ―その言語空間としての特質―
三島由紀夫における<老い>の問題・・・・・・・・・永田 満徳
中野重治におけるレーニン(1)・・・・・・・・・・古江 研也
   ―「山猫」を中心に―
中島敦「現代の芸術に就いて」考(一)・・・・・・・浦田 義和
   ―マルクス主義芸術理論叢書―
梶井基次郎「闇の絵巻」考・・・・・・・・・・・・・古閑  章
鹿踊りのはじまり」論・・・・・・・・・・・・・・中島 哲哉
室生犀星の児童文学(九)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―「鮎吉、船吉、春吉」鑑賞―
谷川俊太郎―『旅』まで・・・・・・・・・・・・・・光永 幸江
イタリア便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
隣人、徳永直・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小俣 幸子

第十八号(平成七年十月一日)

宮沢賢治のポイエティックース・・・・・・・・・・・西川 盛雄
   ―オノマトペイアの場合―
宮沢賢治銀河鉄道の夜」諸本研究一・・・・・・・・金戸 清高
田山花袋「縁」―「蒲団」伝説の完成・・・・・・・・宮内 俊介
室生犀星の児童文学(十)・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―『動物詩集』の世界―
中上健次と谷崎・・・・・・・・・・・・・・・・・・関口  均
   ―中上文学における一九七〇年代後半―
中野重治の蔵書調査(その一)・・・・・・・・・・・古江 研也
   ―昭和十年代の読書体験―
熊本近代文学研究会例会メモ
方位・中野重治研究の課題・・・・・・・・・・・・・古江 研也

第十九号(一九九六年九月二十六日)

特集熊本の漱石

漱石の俳句・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
草枕』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・村田 由美
二百十日」瞥見―二、三の微調整・・・・・・・・・宮内 俊介
三四郎』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・浦田 義和
   ―<田舎>の<母>の機能
夏目漱石『道草』論・・・・・・・・・・・・・・・・金戸 清高
   ―その自伝性をめぐって―
漱石の結婚・夫婦・・・・・・・・・・・・・・・・・藤本 誠
漱石の書簡(熊本時代)・・・・・・・・・・・・・・古江 研也
久留米「漱石の道」深訪・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
漱石と留学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関口  均
   ―揺れる自称詞―
正岡子規・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
井上微笑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
木下順二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
   ―『三四郎』と『本郷』―
夏目漱石関係旧制第五高等学校資料について・・・・・村田 由美
                         岩本 晃代
熊本時代の漱石年譜・・・・・・・・・・・・・・・・村田 秀明
                         谷口 絹枝

第二十号(一九九九年三月二十五日)

特集 木下順二

「夕鶴」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・首藤 基澄
「彦一ばなし」論・・・・・・・・・・・・・・・・・今村 潤子
「風浪」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
   ―歴史のパラドックス
「山脈(やまなみ)」論・・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
  ―内的衝動の形象をめぐって―
「沖縄」論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古閑  章
   ―〃読みの共振運動論〃の試み―
「オットーと呼ばれる日本人」論・・・・・・・・・・古江 研也
   ―初出と初刊との異同を視座に―
子午線の祀り」試論・・・・・・・・・・・・・・・宮内 俊介
木下順二の言語観・・・・・・・・・・・・・・・・・西川 盛雄
   ―ドラマトゥルギーの原型を求めて―
木下順二の児童文学・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
家系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 青史
熊本時代の木下順二年譜・・・・・・・・村田 秀明・岩本 晃代
木下順二の主な作品年譜・・・・・・・・村田 秀明・村田 由美
木下順二研究案内・参考文献目録・・・・・・・・・・村田 由美
『方位』(1〜19)総目次

第二十一号(二〇〇〇年三月三十日)

森鴎『雁』論『金瓶梅』をめぐって・・・・・・・・・浦川 美紀
<「小説の筋」>再読のためのノート・・・・・・・・溝渕 園子
   ―ポール・リクール『時間と物語』およげび前田愛
    『増補文学テクスト入門』を手がかりとして―
川端康成十六歳の日記」論・・・・・・・・・・・・宮崎 尚子
中島敦「弟子」創作過程考(三)の一・・・・・・・・村田 秀明
   ―蔵書『袖珍論語』の書き入れの分析―
遠藤周作『火山』論・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―罪と悪の形象をめぐって―
裏切りの季節―三島由紀夫の変容―・・・・・・・・・梅津 齊 
中村汀女遺句集『芽木威あり』論・・・・・・・・・・今村 潤子

第二十二号(二〇〇一年六月三十日)

「女の生活」への視点・・・・・・・・・・・・・・・谷口 絹枝
   ―戦時下佐多作品の屈折の道程―
『美神』論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永田 満徳
三鳥由紀夫作『金閣寺』論・・・・・・・・・・・・・梅津 齊 
   ―Doppel ganger 真犯人の研究―
佐藤さとるだれも知らない小さな国』論・・・・・・堀畑真紀子
遠藤周作『留学』論〜ジイドの影〜・・・・・・・・・宮原 直美
遠藤文芸の女性たち・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
   ―『真昼の悪魔』の女医をめぐって―
武田泰浮『富士論』―書くことの論理―・・・・・・・造園 達也
中島敦「弟子」創作課程考(三)の二・・・・・・・・村田 秀明
   ―蔵書『袖珍論語』の書き入れの分析―
平成十二年度熊本近代文学研究会・例会メモ
編集後記

第二十三号(二〇〇二年十二月二十五日)

ー宮内俊介氏追悼号ー

追悼宮内俊介氏―靭い純粋な学者・・・・・・・・・・首藤 基澄
宮内俊介氏の熊本関係業績一覧
「旅人」の視線という装置―佐多稲子「台湾の旅」論・谷口 絹枝
三島由紀夫研究」・・・・・・・・・・・・・・・・・楳津 齊
   ―文壇処女作「仮面の告白」を中心に―
武田黍浮「白昼の通り魔」論―生の特徴―・・・・・・造園 達也
「赤い蝋燭と人魚」と「童話伝統批判」・・・・・・・堀畑真紀子
   ―「散文性のかく得」をめぐって
遠藤周作『黄色い人』論・・・・・・・・・・・・・・管原とよ子
   ―西欧(カトリック)と日本との対話
遠藤周作の死生観・・・・・・・・・・・・・・・・・三木サニア
村上春樹ねじまき鳥クロニクル』論・・・・・・・・谷口 知行
読みの方法―〃読みの共振運動論〃の提唱・・・・・・古閑 章
追悼文
平成十三年度熊本近代文学研究会例会の記録

第二十四号(二〇〇四年三月三十一日)

漱石が「放逐」した英語教師―五高資料より―・・・・村田 由美
防空壕の物語―太宰治お伽草子』・・・・・・・・・頼  雲荘
武田泰淳「秘密」の位置―「審判」の批判的継承―・・道園 達也
遠藤周作『海と毒薬』論―勝呂と戸田をめぐって―・・三木サニア
『海と毒薬』―日本的感性の受容―・・・・・・・・・管原とよ子
「ふたりのイーダ」論―「歩く椅子」をめぐって―・・掘畑真紀子
平成十四年度熊本近代文学研究会例会の記録