主人公が困難を受け、不幸な結末に至るような演劇や映画の作品。またはそのような手法。
もともと古代ギリシアで生まれた演劇手法。当時のものは「ギリシア悲劇」と呼ばれる。『オイディプス王』(ソポクレス作)や『メディア』(エウリピデス作)、『オレスティア三部作』(アイスキュロス作)が代表的である。
劇を大きく2つに分け、悲惨な結末に終わる劇をtragedy(悲劇)、それとは対照的に明るい結末に終わる劇をcomedy(コメディ、喜劇)という*1。
悲劇作家:僕は君の喜劇では、ちっとも笑えなかったよ。
喜劇作家:そうかい、僕は君の悲劇でさんざん笑ったけどね。
『世界史こぼれ話』(三浦一郎)の記述より
ビクトリア湖の悲劇、玄界灘の悲劇、東トルキスタンの悲劇、バイカル湖の悲劇
*1:この場合のcomedyは、現在の「喜劇」とは少々ニュアンスが異なる