茶道の稽古をしていてよく感じることは、一年も経てば人間は大体忘れているものよなぁ、ということだ。季節の道具やお菓子が出てきて、「ああ、また春か」などとなる。道具や設えの変化によって、お点前の作法も変わる。一年前の稽古のことなどすっかり忘れていて、否が応でも初心に帰らざるを得ない。 登らざるを得ない。(いやそんなことはないでしょ) そのようなことで、ずっと新鮮に稽古できるのが茶道の良いところである。妻に言わせると、点前の作法を複雑にすることによって、お稽古のサブスクリプションフィーを支払い続けるようにするための仕掛けだ、ということだ。その側面は確かに否めない。 登った。 人間は、毎春、桜を愛でて…