胸郭

Ａ．だいたい、呼吸において肺とか胸郭というと、みんな前の方をイメージします。しかし、実際には背中の方にも肺は広がっているわけです。鳥籠とかチューブとか、土管とか、なんとなく、そういう円柱状の筒のイメージの方が、全身を使いやすくなるからでしょうか。ただし、そんな硬い固形物ではなく、柔軟性に富んでいます。

身体が柔らかく拡がって湧き上がる感覚、胸郭をグッとかためないが、体はくねくねせずしっかり支えられている。大木を抱え上げるイメージというのを聞いたことがあったがこれのことかとようやくわかった。

Ａ. 外肋間筋は肋骨を上げて胸郭を広げます。胸郭が広がるので、息が入ります。それに対して、内肋間筋は収縮して肋骨を下げ、息を吐き出します。

Ａ. それは胸式呼吸でなく腹式呼吸を、というような意味で使われたのだと思います。厳密には間違いです。呼吸をすると、肋骨は動きます。肋骨は下向きに傾いてついています。吸気のときには、持ち上がります。つまり、胸郭が横にも前後にも広がります。胸腔が膨らむわけです。 下部の肋骨を広げるようにという方が、適切でしょう。

腕が体幹に乗りにくい。身体から1番離れた両手の指先10本に重さを感じさせてみる。豆電球がついていて、その光でなにかを描いているイメージ。両腕を下に向けて、たまに上にやったりもしながらやってみると、肩の力が抜けやすかった。 「スータ！」で息を吐き切る。勝手にドサっと息が入る。うまく息が入ってこなかった。胸郭を固めすぎていた。また「タ！」で顎が上がってしまっていた。早い歌とか息継ぎする暇のない曲に必須。 ダリダリダリダリダリダリダリダリダ（ドレミファソファミレド）口をあまり動かさない。だりーな、みたいな感じ。 声を同じ方向（前）に向かわす練習。声が1番最初にあたるのは上の前歯の裏。上の前ばの裏に声…

A.肺そのものは動けません。胸郭にくっついているいろんな筋肉や横隔膜などまわりが動いて、胸郭が広がったり縮んだりして、肺の大きさを変えているのです。

Ａ. 発声に使われる場合は、身体は受動的です。腕や足を動かすというように簡単にはいかないのです。呼吸も、普通は受動的です。胸郭の緩みや腹壁の回復によって、息が出るわけです。それを強化してコントロールするのは、かなり意識的な操作になります。