大雑把に言うと、環境の中に生きる存在としての人間の「心」「意識」「思考」「行為」「知覚」といったものを情報処理的プロセスとして研究する学問。人工知能と繋がりが深い。
ネット上のスタンフォード哲学百科事典にあるポール・サガードによる認知科学の解説からの引用翻訳
認知科学とは心と知能の学際研究であり、哲学・心理学・人工知能・神経科学・言語学・人類学といった分野を含む。その知的起源は1950年代半ばまで遡ることができ、様々な分野の研究者が複雑な表象と計算に基づいた心の諸理論を発展させ始めたのがきっかけだ。その組織的起源は1970年半ばにあり、その頃アメリカで認知科学学会が作られ、学術雑誌である認知科学誌の発行が始まった。それから今や、北アメリカとヨーロッパで60以上の大学が認知科学の学術プログラムを設置し、さらに多くの大学が認知科学のコースを開設している。
Cognitive Science (Stanford Encyclopedia of Philosophy)より引用翻訳
波多野誼余夫(1935-2006)による認知科学の解説
知覚や記憶など、人間の知的な心(マインド)を総合的に研究