本日発売の『数学セミナー』2023年6月号に,「実数と連続体を哲学する──数学基礎論争の一前史としてのルヌーヴィエの有限主義」と題して寄稿しました. 記事でも触れましたが,ルヌーヴィエは,1877年5月10日付の『哲学的批判』誌上に,「量の無限についてのノート」と題する論稿を寄せています. Charles Renouvier, Note sur l'infini de quantité, La Critique Philosophique, le 10 mai 1877. 記事の作成途上で,このノートを翻訳しましたので,ついでにここに載せておきます.まだ少し訳語を迷っていたり,文意がとれていな…