介護の現場で働いていると、よく「評価」という言葉が気になる瞬間があります。 「この人は仕事が早い」 「あの人は気配りが上手」 「あの人は手を抜いているように見える」 ——そんな言葉が、ふとした会話の中で飛び交うこともあります。 でも、そのたびに私は思うのです。 そもそも、人と人はそんなに簡単に“同じ物差し”で比べていいものなんだろうか?と。 介護という仕事は、「目に見える部分」だけでは語れない。だけど、評価という言葉が持つ“公平性”が、かえって誰かを苦しめてしまっていることもあるんです。 同じシフトに入っていても、見え方は全然違う たとえば、同じ早番で働いている二人がいたとします。 一人は、テ…