国会で野党が学校給食や高校授業料の無償化などを求めていることに『日報抄(250203)』は思う▼1932年当時、世界大恐慌後、冷害にも見舞われた時期、新潟の栄小学校では欠食や食物不良が100人を超えた▼この年、国は学校給食に補助を出す訓令を出した。これに合わせ、栄小の校長は自ら50円を、職員も50円を寄付し大学や米屋も応援。市内初の“完全給食”の献立は「メシ、メザシ、ホウレン草、タクアン」▼いま、政府側は、全員一律の無償化には消極的だ▼都会と地方では前提の財政事情が違う。その格差をどう埋めるか▼給食を無償化している自治体は全国で3割を超える。公教育の一環といえる給食の費用が住む場所で左右される…