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山寺のんびり日記

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2012-02-10 こんな住職は嫌だ  汝自身これ也

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【三重塔の屋根から落ちた大量の雪で柵の一部が倒壊(涙)】



本日の午後は庫裏の屋根の雪下ろし。


梯子を使って屋根の低い位置から屋根に上がり、

スコップでかいた雪を下に投げおろしたら、いきなり…



ドッドーン!


と大きな音が…


庫裏の下にあった軽自動車の屋根に雪の塊を落としてしまったのである。

屋根に堆積した雪が多くて下の状況が分からなくなっているのである。


慌てて下に降りた。


幸い車に損傷はないようだったので、車を移動させてから除雪を再開した。



数日前に兼務寺院の役員さんから除雪の申し出があったので電話で除雪場所を伝えてあった。

だが、夕方に兼務寺院に見回りに行った老僧にお小言を頂戴した。


こういう作業ではきちんと住職が出向いて監督しないといけない…

それから午後は屋根の雪が落ちやすくなっているので午後は屋根に登るべきではない…

一々尤もな指摘である。


私ももうよい歳なのだが住職としてはまだまだ半人前である。

住職への道のりは長いのである。やれやれ…






昨日はお坊さん専門誌「寺門興隆」をパラ読み。


この雑誌にはお坊さん向けの法律相談コーナーがあるのだが、載っている事例に


「住職の所業が住職として失格なので檀家総代が裁判所に訴えれば解任してもらえるか」


という物騒な趣旨の質問があった。


『某寺の住職が財産を私し、葬儀や法事を怠け、総代会を無断欠席するので本山に懲戒を求めてもとりあってもらえないので、裁判に訴えたい。裁判によって住職を解任してもらえるか』



これは某寺の檀家総代から隣寺の住職に質問があって、隣寺の住職を通じてこの法律相談に掲載されたのである。



確かにこんな住職ではあんまりである(苦笑)



ちなみに住職の地位は宗教上の信頼関係という特殊なものなので事件性や法律性がないために裁判所で審理することはできないそうである。







仏教学者として名高い奈良康明氏の連載を毎回読んでいる。



今回は考えさせられる内容だった。


人生に数え切れない不運に見舞われ続けて人生を終えた方がいた。

その方はある時期から観音信仰に目覚めた。

当初は自分の不運を嘆き、仏に愚痴をこぼしていたのに

やがて次のように言われたという


「観音さんを拝むということは、愚痴をいうことでもなければ、頼みごとをするのでもない。自分を拝むことなんですよね」



人生に数多の不運不幸に出逢いながらこういう心境になることが難しい。


だが、「仏を拝むということは自分を拝むことである」というのはとてもとても正しい結論であるように思う。



私も少しでもそうした心境に近付きたいと思う。



理屈としてそう言うのは簡単である。



だが実人生を生きた結論としてこの答えにたどりつくのは容易ではない。




奈良氏は江戸初期の曹洞宗の禅僧天桂伝尊の次の言葉を紹介しておられる。



      「観自在とは異人にあらず、汝諸人これ也」






【オマケ】

簡単ですが結構効きます。サッサッとやらずじんわり、ゆっくりやるといいみたいです。

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2012-02-09 「古代人の夢」 「日本の美100」 アートなおはぎ 

本日も時折雪が降る。


節分祈願祭の後片づけに本堂に上がろうとしたら三重塔の柵が雪で倒れていることに気がついた…被害甚大である(溜息)



最近、パラ読み中の本を2冊御紹介。


古代人と夢 (平凡社ライブラリー)

古代人と夢 (平凡社ライブラリー)


もしかしたらお寺とは夢を見る場所であったかもしれない。

少なくともお寺の機能のひとつであったのではないかと思う。

このテーマについて書かれたものがないかと探してようやく見つけたのがこの本である。

お寺参りとは参籠と言う言葉が示すように宿泊することが少なくなかった。

夢とは神のお告げであり、魂の彷徨なのだ。

仏事も多くの場合夜を明かすことが多かったことと無関係ではあるまい。


子供の頃、枕を粗末にすると叱られたが、こうしたことなども夢が神聖であることと関係があるかもしれない。

まだ1章しか読んでいないがどんどん面白くなる予感がしている。



「日本の美100」

25人の識者が選んだ<日本の美>が100取り上げられている。

土器、庭園、棚田、仏像、絵画、映画、演劇、行事…多岐多彩に渡っていて、少し時間が空いた時に開くのに丁度よい。

時々ハッとする<美>に出逢うことができる。


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大阪の友人に「森のおはぎ」という店のおはぎを頂いた。


写真では分かりにくいが大きさはかなり小ぶりである。

甘さは控えめ。店主さんは芸大を出ておられて、伝統的な和菓子とも少し違う、モダンアートみたいな感じか。

お暇な方はこの店主さんのブログトップページの写真をご覧頂きたい。

作品と呼びたくなるような素敵なおはぎに出会うことが出来る。



【森のおはぎhttp://ameblo.jp/moriohagi/




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QQ 2012/02/10 07:57 不知周之夢為胡蝶与 胡蝶之夢為周与

burogubouburogubou 2012/02/10 23:19 古代中国でもおそらく夢は神の啓示であったと思われます。てゆうかこうした夢の位置づけは汎世界的なものだったでしょう。
荘子の言葉もそのような背景を想像しながら読むのが正しいのかもしれませんね。

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2012-02-08 山寺の殺意

本日は再び雪模様。明日もかなりの積雪が予想される。


本日はとうとう檀家さんに除雪の依頼。


稀な豪雪でどの家も自家の除雪で余裕がない。

というわけでお寺の除雪は遠慮していたのだが、放置しておいて建物に被害が出ると困るのでひと段落したところで除雪依頼。私も手伝いに行く予定。

もっとも明日にかけて再びかなりの積雪量が予想されるので油断ができない。



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【右が伝統的な引金。左側は最近愛用しているスタンド型引金】


「引金(いんきん)」というのはお寺の必需品と言える仏具である。

携帯用の鐘であり、葬儀、法事、法要といろんな場面で使われる。

本来は楽器の一種であったらしい。



法事の時に時々、この引金を忘れるので、準備品のリストの端っこに「引金」とメモしておいたら、それを見た妻が…


「何この“ヒキガネ”って」

……

……


「ズキューン…ズキューン」



ゴルゴ13 IV<最終巻> [DVD]

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…思わず、エアピストルで妻を打った。

狙ったのは眉間と心臓。ド真ん中に命中した。

(…ゴルゴがシュートするのは頭部だけだったか?)


エアピストルと言っても空気銃ではなくて、指をピストルの形にしただけだが。

発射音は私の口から出た。




妻は突然私がエアピストルを自分に向けて発射したのできょとんとした顔をしていた。





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夕方には雪が止み、少し晴れ間の出た空に雲が流れていきました。

それがなぜか春を感じさせた。

春はもうそこまで来ているのかもしれないと思った。


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QQ 2012/02/09 07:36 http://www.higan.net/bizplan/2011/11/post-28.html
法具一式 こんな整理されてるお坊さんも居てはりますよ

くろこまくろこま 2012/02/09 09:41 引金と木魚が2股になっているやつを持ってるんですが、
携帯用には不向きなので、僕もスタンド型のを重宝して
います。指に挟んでいれば合掌もそのままできますし。

burogubouburogubou 2012/02/09 11:24 Q様…URLを開くと凄い世界が。グーグルナンチャラで法務のスケジュール調整とか、座禅用アプリとか…私との距離はかなり遠い…

burogubouburogubou 2012/02/09 11:26 くろこま様も愛用されてるんですね!二股式のまで持っておられるとは…脱帽です。

QQ 2012/02/09 12:12 やはり「のんびり」のほうがburogubou様らしい!(笑)

burogubouburogubou 2012/02/10 01:19 これからものんびり道に精進致すことにします!

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2012-02-06 自業自得でペンペン  狐のオヤツ 

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【三重塔に積もった雪が少し溶け始めました】



先日、法事の後に御膳が出た


お膳が出ると“座り初め”と言って席について15分くらいで席を立つこともあれば、ゆっくり食事をすることもある。その場の“空気”次第である。


法事の後のお膳というの檀家さんといろいろ話をする機会なので迷惑にならない程度に席に着くことにしている。



先日の法事で檀家さんといろいろ話こんでいると暫くして後頭部に違和感が…


気がつくと施主の孫娘(推定3歳)が背後から私の頭をつついている。

よほど剃髪した頭が珍しかったのだろう。


そのままにしていると…


次第にエスカレートしてきた。


撫でたり

→小突いたり

→撫でまわしたり

→ペタペタ叩いたり


最後は…


両手で私の頭を掴んでシェイクし始めるではないか…



この子はとうとう施主に見つかって抱えあげられお尻をペンペンされていた。


仏教的にはこれを「自業自得」というであろう…





数日まえに法務から帰ると老僧が感慨ぶかげに「狐を見た」と言った。


十数年ぶりに狐を見かけたというのである。

妻も娘も見たという。


積もったばかりの豪雪の上をとぼとぼ歩いて本堂に続く坂道を登って行ったそうだ。

哀れなほどやせ細っていたという。


こうした豪雪になるとただでさえ少ない山の食べ物が無くなって、動物達が人家の周りを徘徊したり、昼間から活動するようになる。冬になると餌が少なくなる…ということは頭で理解できる。だが、この山寺に居ると痩せた動物達が時おり眼の前に現れるのでそのことがとてもリアル感じられるのだ。



そういった動物に餌をやりたいと思うことがよくある。



しかし万が一にも野生動物に餌をやって猿やイノシシ繁殖したり、居つかれたりしたら大変困ったことになる。

だが先日ふと想った。


少量ならいいのではないか。


鳥やリスや狐がささやかなおこぼれにあずかるくらいの食べ物を与えても生態系に大きな変化はないだろう。


そう考えるとちょっと愉しくなった。

そんな計画が老僧に知られたら多分、お小言を頂くだろうが。


【オマケ】

渋い、カッコイイ、レア…眼福です

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三代目三代目 2012/02/06 23:02 野生動物への餌付けは難しい問題ですね、、、
可愛い、かわいそうの思いと街中に頻繁に出てこられたり居座るようになると困る。
などなどの色々な思いがあります。
生態系のこともありますしね。
でもおそらくそれらの考えどれもがも人間を中心とした考え方なんでしょうね。
難しい・・・

そうは言っても熊さんとは絶対に出会いたくないですけどね!

burogubouburogubou 2012/02/07 00:49 私の知り合いのお坊さんもイノシシを餌づけしたそうですが結局、猟師に撃たれてしまったそうです。
昔、テレビで観た「小鹿物語」というTVドラマを思いだしました。
小鹿と仲良くなったのに、小鹿が畑を荒らすようになった為に泣く泣く撃ち殺す…そんな悲しいお話だったと記憶しています。
確かに難しい問題ですね…

QwanzanQwanzan 2012/02/07 08:51 去年の今頃に書きましたか忘れましたが、お水取りの期間中行者さんたちは昼一回の食事で、またそののこり一握りのご飯をつつんで鳥や獣に与えるそうです。なんとも気持ちのやさしい話ですが あえて紙につつんでたべにくくしているのもよく考えてあるなと思います。

rakusyarakusya 2012/02/07 11:38 わが家の裏庭に積雪の時期になると、小鳥(特にすずめ)が訪れる。山に餌がないので仕方なく人家にまで来るのだろう。昨年は、猿、あらいクマ、穴クマが家庭菜園を荒らして捕獲わなを仕掛けて捕獲、市に処分してもらいました。
少し可哀そうに思いますが、自分の生活に被害を受けると共生共存などと甘いことばかり言っておられません。
しかし、被害を受けない小鳥たちは自分たちに癒しを与えてくれるので、ついごはんの残りやパン粉や小鳥の餌を買ってきて与えています。・・・少し自然でないのでだめかな?とおもいつつ続けています。

burogubouburogubou 2012/02/08 22:05 Qwanzan様。お水とりの話は素敵ですね。当たり前のように周りの生き物にささやかなおすそわけができたらと思います。そもそも人間が“自分のもの”と思いこんでいるものの大半は大自然の恵みであり、おすそわけなのかもしれません。

burogubouburogubou 2012/02/08 22:09 rakushya様。多分、私の感じていることと同じことを感じておられるのではないかと思います。自存自衛の為には動物を遠ざけても、無理の無い範囲ではささやかなお返しをしたい…そんな感じでしょうか。
確かに動物達の姿には癒されるものがあります。野生の生き物を観ていると忘れている何かが呼びさまされる気がします。

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2012-02-04 大雪被害調査中  鬼、恐るるに足らず 

観測史上最高の積雪は予想以上の被害をもたらしつつある。

特に折れた枝の落下による被害多数。

自動車のガラスが割れたり、石造りのお社が粉砕されたりと散々である…


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【お堂に枝が直撃】

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【本堂の大屋根に引っ掛かっていた枝が雪と一緒に落ちかけています】


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【弁天堂、鐘楼にも大きな枝が引っ掛かっています】




節分なので豆まきというのをやってみました。


娘と妻の居る部屋へパーカーのフードをかぶって入っていく住職


「悪い子はいねぇがー」(←若干、ナマハゲが入ってる)



「悪い子はいねぇがー」



「悪い嫁はいねぇーがー」



「悪い嫁はいねぇーがー、ホントにいねぇーがー」

(←既に趣旨が変わりつつある)



…ここで豆登場。



あんまり撒きちらかされると困るので10粒くらいをパックにしたものをそのままぶつけてもらう。



「痛い、痛い、ワシの苦手なヨメ、いや豆だぁー」



などとつまらないことを言いながらあわてて逃げだす住職。

娘は勝ち誇ってなおも豆をぶつける。



娘はこの豆まきによる鬼退治にすっかりご満悦の様子。



だがこれでよかったのだろうか?



娘は“鬼”が本当にいると信じている節があって、“鬼が来るよ”と言うとかなりいたずらのテンションが下がるのだが、「鬼おそるるに足らず、我は覇者なり」みたいな気分になってもらと困る。非常に困る。



でも娘はこの豆のパワーにはいたく感心したらしい。


昔は「鬼が来たら守ってね」と言っていたのだが、豆パワーに感動したせいか「守ってね」を「マメってね」などと言ったりする…






「鬼は外、福は内」と言うが、鬼を外に出さないと福はこないというのは含蓄のある言葉である。



鬼とは自分の思い込み、わがまま、こだわりなどなどではないだろうか。



私達は自分の中にある思い込みやわがままを抱いたまま、幸せになりたいと願う。



だが、それらを少しでも減らせれば減らした分だけ自ずと幸せがやってくるかもしれない…昨日の節分祈願祭ではこんなことを話した。





本日は立春。

正月に匹敵する大きな切り替わりの刻(とき)である。


私も心を新たにして、これからいろんなことにとりくむとしよう。

少しでも心の中の鬼を減らして、自分も周りの人も幸せにしたいものである。


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三代目三代目 2012/02/05 08:14 良い者のサンタさんや悪者の鬼さんになったりで
お父ちゃんは結構大変なのです。。。(笑)

みのりみのり 2012/02/05 18:53 怖ろしい程の雪ですねえ。何と申し上げたらよいやら、、、
我が家は、今年も私が一人「鬼は外!福は内!」と無事豆まきをしました。恥ずかしいと思いつつ子供達が中学生位の頃からは、夕方誰もいないので仕方がありません。一緒になされるのも本の何年かですね。寒波、気温上昇、天候の変化お気をつけくださいませ。

burogubouburogubou 2012/02/05 20:49 三代目様父親に必要なのは体力。気力。サービス精神かも。鍛えてらっしゃる三代目さんが羨ましい…

burogubouburogubou 2012/02/05 20:51 みのり様 当地の積雪は平年の10倍とか。
我が家の年中行事もできるだけ大切にしたいと思います。

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