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山寺のんびり日記

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2017-07-27 雲龍図

 



禅宗には龍や雲という文字の入ったお寺が多い。



その由来はよくわからないが、禅宗に限らず龍の彫刻や絵画が多く見られるのは龍という霊獣に仏法や伽藍の守護を願い、特に龍が水に関係があることから火難避けの願いを込めたことは間違いないだろう。


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一昨日、天龍寺で見た雲龍図が時々頭をよぎる。



描かれた雲龍図の周囲を歩むと本当に龍が首(こうべ)をめぐらせているように見えて感心してしまった。


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同様の技巧は日本画ではいろいろなところに用いられて実物を見たこともあるが、案内してくださった法務部長さんのお話が巧みだったのと、描かれて間もない絵画の鮮やかさが相まって強く印象に残った。




臨済宗、黄檗宗の公式サイトである《臨黄ネット》を見ていたら




各本山に描かれた雲龍図の比較が載っていて面白かった。




【臨黄ネット・関連記事】http://www.rinnou.net/exhibition/ex_06.html#05東福寺




ちなみに俵屋吉富という京都の老舗の和菓子屋さんにはその名も「雲龍」というお菓子があって銘菓となっている。




【俵屋吉富HPhttp://www.kyogashi.co.jp/c-1-1.html




解説してくださった法務部長さんが林間学校に同行されていた東福寺派のご住職に「東福寺の龍は動きますか?」


と尋ねられたら



「動きませんよ、鳴くだけです」


と返答されていておかしかった。



動く龍と鳴く龍とはなかなかいい対決である。




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2017-07-26 幽霊の日 白眼子 画に描いた龍を動かす方法

東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1)

東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1)



本日は『幽霊の日』。



1825年7月26日に鶴屋南北作「東海道四谷怪談」が初演されたことにちなむという。




だからというわけではないだろうが突然、パソコンが立ち上がらなくなりかなりビビッた。



2回ほどトライしても立ち上がらず、バックアップ用に購入した新しいパソコンを立ち上げたがウインドウズの新しいバージョンのために全く使い方が分からない。



なにしろ…


エクスプローラーでの簡単な検索の仕方すら分からないのである。



機能の数は物凄く多いようなのだが、便利と不便は紙一重か。


パソコンをいろいろいじっていたら、パソコンのアシスタントみたいな表示が出てきて


『冗談をききたいですか?』



みたいなことを聞いてくるので思わずクリックしたら、ややあって…


『となりの家のかこいができたってね』『へぇ』



大脱力…



3回目にトライしたらようやくパソコン様が立ち上がってくださった。(号泣)



白眼子 (希望コミックス (343))

白眼子 (希望コミックス (343))




林間学校で訪れた国際漫画ミュージアムで山岸良子の「白眼子」を読んだ。




確か蔵書のなかにもあったはずだが改めて良い作品だと感じた。



白眼子というのは特別な能力を持った男性で、いわば拝み屋さんに近い職業である。


その白眼子の養女となった主人公を通して



どこか哀しく、それでいて温かみがある話が紡がれる。



密林でもレビューの評価が高かったよく読まれている作品なのだろう。




エスター (字幕版)

エスター (字幕版)




先日、『エスター』というホラー映画を観た。




かなり評判のホラー映画で面白かったが、同じように怪異を描いても日本の漫画家である山岸良子氏の作品には尊敬すべき独自のワールドがある。




エッセイ風の「ゆうれい談」も併せて読んだが、こちらも軽いタッチながら味わいがああった。



ゆうれい談 (MF文庫)

ゆうれい談 (MF文庫)



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天龍寺全景】




大本山天龍寺で行われた林間学校では最後に山内を見学させて頂いた。



法堂(はっとう)という堂宇があり、特別に見学させて頂いた。



法堂というのは禅宗寺院に多くみられるが仏教を説く場であり、他宗派では講堂とも呼ばれる。


天龍寺の法堂の天井には直径9メートルの円相のなかに雲龍図が描かれている。



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この雲龍図は平成9年に加山又造画伯によって描かれた大作である。



《八方睨み》の龍として描かれ、どの方角から観ても見る人を睨んでいるように見える。



あまつさえ見る角度によって龍の頭の形が変りあたかも龍の首が動いてこちらを睨んでいるように見えるのである。




天龍寺の法務部長さんが案内して下さったのが、子供にも分かるように丁寧にしてユーモアたっぷりの解説だった。「ハリー・ポッター」まで引用して面白おかしく、そして深いお話の数々。



龍の2つの眼のうちひとつが円相の中心にあるのが八方睨みのポイントであるらしいが、平面に描かれた龍に動きを感じさせるという技術は並大抵ではない。


こうした優れた文化財も単に継承するだけではなく

その真価をきちんと伝える人がいなくてはその価値を半減させてしまう。


もし法務部長さんの解説がなければただ「大きな龍の絵」として眺めて終っていたにちがいない。龍は動いては見えなかったに違いない。




ハード(物)としての文化財の保存だけでなくその真価を正しく伝えるソフト(人)の育成がなければ画龍点睛を欠くということになる。




それは日本に存する膨大な文化財全般の大きな課題であると思われる。







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山崎山崎 2017/07/27 19:56  近頃は、誰もがスマホを使うので、と多くの人とばかりコミュニケーションを取って近くの人とつながらないような感じがします。
 仮に、20歳になるまでスマホは使わない。毎週水曜日はスマホを使ってはいけない。みたいなルールが有って。更に二年に一度一か月は、大自然の中で、電気も水道も無いキャンプ生活をする。若いうちにこんな経験をしっかりすれば、少しは野生を取り戻せるような気がします。

burogubouburogubou 2017/07/27 23:44 山崎様。欧米の人々は日本よりももっとアウトドア志向のような気がします。日本もそうあるべきですね。そして子供の頃の体験はその人生に決定的に影響を与えることを考えると幼時教育と自然体験を組み合わせるのが望ましいと思います。

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2017-07-25 天龍寺にて林間学校

昨日より仏教会の林間学校へ。



毎年開催される仏教会主催の林間学校も今年は40回の節目なので京都嵐山天龍寺(臨済宗天龍寺派大本山)での体験学習をメインに開催された。



ちなみに舞鶴には天龍寺派のお寺が沢山あるのでだいぶ便宜を図って頂いたらしい。




まずは情趣溢れるトロッコ列車に乗って嵐山



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トロッコ列車のアナウンスも丁寧でよかったのだが、最後は中国からの観光客向けに中国語で「北国の春」を歌うというサービスぶり。




サービスの目線が外国向けというのもよしあしという気がする。



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嵐山竹林の道もやはり外国人が多い



そのパワーに圧倒される。





嵐山のレストランにて昼食。数百席の大きなお店だったがやはり大半が外国からの観光客。






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昼食後に御池の「国際マンガミュージアム」へ。



京都国際マンガミュージアムhttps://www.kyotomm.jp/



以前から行きたかった場所なので思わず興奮。



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【巨大な火の鳥のオブジェ】


しかも特集が私の好きな山岸涼子先生。感激!



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入館者限定頒布のリトグラフを買おうかと真剣に悩みました。



子供達はカンバッチ製作、紙芝居といろいろなコンテンツを愉しみ



私はひたすら山岸先生のマンガを読む読む…



幸せだ!



青青(あお)の時代 (1) (潮漫画文庫)

青青(あお)の時代 (1) (潮漫画文庫)



「青青の時代」の最終巻を半分読み終えたところで

子供から鬼ごっこのオーダーが




ここは引率の責任上、参加せざるをえない。断腸の思いで鬼ごっこである。



京都国際マンガミュージアム」は廃校になった小学校を改装して作られた施設である。


校庭だったところは人工芝になっている。



しばし鬼ごっこに興じた後に天龍寺へ。


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【大本山 天龍寺http://www.tenryuji.com/



京都五山第一の寺格を誇った大本山の風格に圧倒される



研修施設“友雲庵”に泊めていただく。


夕飯は「ミシュランガイド京都大阪2017」において「ビブグルマン(良質な料理を手ごろな価格で楽しめる店)」に認定された精進料理の名店“篩月”(しげつ)に特別オーダーした…


カレー&サラダ



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通常は最高で7000円の精進料理を食べさせているお店にカレーとサラダをオーダーするとはかなりムチャぶりですが



そこは天龍寺派のお寺のコネクションでなんとかなったらしい


コネクション大事です(笑)



林間学校の運営は基本的に赤字なので食費にお金をかけられないのが悩みのタネである。




もちろん引率する10人余りのご住職もボランティアである。








夕食の後は座禅堂にて座禅。




時々、警策の音が響く中、子供達は一生懸命座禅に取り組んでいました。





翌朝は本堂にて朝課(朝のお勤め)。






さらに

世界遺産である曹源池庭園を臨む大方丈の回廊で座禅。


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曹源池庭園は約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、わが国最初の史跡・特別名勝指定であり、そこで座禅というのも特別な計らいによるもので通常は不可。かなり贅沢な座禅体験である。


※【曹源池庭園】の語源については

http://www.rinnou.net/cont_04/zengo/070501.html


そのあと平成9年に法堂に描かれた天井絵を見学。



http://www.tenryuji.com/unryuzu/index.html



法務部長さんがユーモアを交えて巧みに説明して下さり、子供たちも興味深々で耳を傾けておりました。



こうして第40回の林間学校は無事終了。



朝起きたらやたらと筋肉痛だったがこれは鬼ごっこのせいらしかった。



林間学校の指導も楽ではないのである。





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【朝のお勤めであげた座禅和讃江戸時代に白隠さんが作られたものですが、とても良いと思います。】



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山崎山崎 2017/07/27 19:48 私も嵐山の竹林には行った事が有りますが、それほど長くないですね。写真では長い道に写っています。良く撮れていますね。
 林間学校の参加者は男の子も居るようですが、座禅体験は女の子ばかりですか? 写真ではそのように見えますが?

burogubouburogubou 2017/07/27 23:13 山崎様。いつもありがとうございます。仰るとおりそんなに長い道ではありませんが風情はありますね。林間学校は男女共に参加可能ですが女子は仲間を沢山連れてきてくれるので女子生徒のほうが多いですね。

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2017-07-22 酷暑 『エスター』 異変


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【兼務寺院より舞鶴湾を臨む。雲が夏らしい。】



酷暑続く。



皆さん、お坊さんにあって「暑いですね」という挨拶はいいと思いますが…


「もうじきお盆ですね」


とか


「忙しくなる時期ですね」



などの表現はつつしみましょう。


準備不十分な住職は…


顔にタテ線が入ります。











本日は葬儀1件。



ホールなので酷暑を免れるのはありがたいのだが、ホールの中は冬であれ夏であれ独特の乾燥した空気で声が思うように出ない。



声が出ないことに動揺してカミカミになったりして困っている。なんとかならないものか…



とりあえず最近はコップに入ったお水を頂いて飲みながら葬儀を行っている。



エスター (字幕版)

エスター (字幕版)



葬儀と初七日を終えて帰山。



暑さで通常より気力と体力を奪われる。



レンタルしていた「エスター」というホラー映画のDVDが届いていたのでエアコンの効いた室内でぼーっと見てたらだいぶ回復した。



ホラー映画のランキングで評価が高かったので借りたのだが

なかなかキツイ描写や展開もあるが、ギリギリのところでバランスをとっている。


役者さんが皆上手いと見ごたえが違うと感じさせられる。酷暑にヒヤリとしたい向きにはオススメ。




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明日は地元の信者さんの奉仕作業の日。



数年前まではこの日が楽しみであった。



刈っても刈っても伸びてくる青草に四苦八苦している時期に大勢の方にお手伝いいただけるのが何より有り難かった。



それが昨年あたりから下草が激減。



何のことはない鹿が片っ端から食べているのである。



除草の手間が省けるのは大いに在り難いが、斜面などの崩落、崩壊につながることもあって頭を痛めている。




昨年、美山の京大演習林を訪れた印象が消えないでいる。



鹿の食害によって斜面が崩落し始めると、大きな岩が転げ落ちてきたり、大木までが倒木となって激しい荒廃が進んでいた。


いずれはこの地もそうなってしまうのだろうか。一抹の不安を感じずにはいられない。




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【昨晩の夜間パトロールは鹿3匹、狐1匹、不審車両1台。】




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山崎山崎 2017/07/24 21:40  鹿が出るところに住んでいるなんて、素晴らしい自然では有りませんか。予告編を見ましたが、エスター子供の演技が上手そうですね。最近見た映画では、昼顔が良かったです。上戸彩さんは、やっぱり女優さんなんだと再認識しました。アイドルのように思っていましたが、演技が上手かったです。

burogubouburogubou 2017/07/25 22:27 山崎様。仰るように自然の豊かなところに暮らせるのはありがたいですね。「エスター」の子役は皆さんとても上手でした。上戸さんも良い役者さんみたいですね。

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2017-07-20 縁側の風 ブッダの判例集 ハーブ園 


午前中、月参り1件。

読経が終って施主さんとお話していると

縁側から風が吹いてきた。


気温は高かったが山を通る風は涼しかった。


セミやコオロギの鳴き声が混じっていた。


風の心地よさと、虫の鳴き声がひとつになってなんとも心地よかった。






午後から一層気温上がる。


当分、雨の予報がない。今年は酷暑との予報が当りそうである。



ブッダの判例集

ブッダの判例集




諏訪でお世話なったお寺のご住職から野口法蔵さんという方の著書を何冊かいただいた。



野口法蔵「ブッダ判例集」を帰山の列車のなかで読んだ、面白くてあっと言う間に読了。



三蔵法師というのは律蔵、経蔵、論経に精通した僧侶のことを指す。もっとも有名なのが玄奘三蔵であることはいまでもない。(三蔵法師と言う言葉は訳経僧を指す場合もあるらしい)


律蔵とういうのは僧団の規律や道徳をまとめたものである。


野口氏はチベットスリランカ、日本でこの戒律を守って生活されたが(現在は還俗されている)僧団の戒律というのは何百とあり、これを守って生活するのは大変なストレスであったという。

そのときに戒律について書かれた戒律書を読んで救われたという。

ブッダ判例集」はこうした戒律書を訳出したものである。

「律」というのが教団の戒律であることは知っていたが、無味乾燥なものかとおもっていたのだが、当時の僧侶がどのような戒律を破り、葛藤したかは実に興味深い。

時々、大笑いするような記述もあり、飽きずに読める。

釈迦様の弟子は出自が多様で、元漫才師までいて、この弟子が調子にのっていかがわしい話を女性の前でしてしまい、お釈迦様にメチャクチャ叱られるとか面白いエピソードが沢山載っている。


出家者は決して一所の集まって暮らしていたわけではないらしい。当時は大変な数の出家者が仏陀の教団に属し、いろいろなところに分かれて暮らしていたようだ。


そして大きな問題が起ると最後はブッダの判断を仰いだことが分かる。


ジャイナ教と仏教の関係、当時の生活習慣、宗教活動の実態も分かり興味が尽きない。






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昨日は和田で知人が造成中のハーブ園を見学。


美山でハーブ園を営んでおられたご夫妻が指導されてハーブによる地域活性化が進められているという。今後の進展が愉しみである。(参加者募集中とのことである)



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