Hatena::ブログ(Diary)

唐沢俊一検証blog

2018-05-05

ウルトラスラッシュ・ドット・ダッシュ。

13:45

「八つ裂き光輪」という最高にいかしたネーミングにはかなわないけれど。


・『レディ・プレイヤーワン』も『インフィニティ・ウォー』もとても面白かったので更新。2つとも何を言ってもネタバレになってしまうので語りづらいのが難点ではある。


・『東京情報』が終わったことについて、唐沢俊一氏が「すぐ似たようなのが始まる」と言ってたので、『週刊新潮』の最新号もチェックしてみたら、矢部太郎『大家さんと僕』の連載がスタートしていた。…「東京情報」とは似ても似つかないからまた別の連載なのだろうか。ともあれ、『大家さんと僕』はオススメ。



・読むと太閤おろしがやりたくなる『棋翁戦てんまつ記』集英社文庫)P.353にある船戸与一のプロフィール。

1994年山口県生まれ。2015年逝去。79年『非合法員』でデビュー。85年『山猫の夜』で吉川英治文学新人賞を、92年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞、2000年『虹の谷の五月』で直木賞など受賞歴多数。ほかに『猛き箱舟』『蝦夷地別件』など。


 へえっ、船戸与一って俺より年下なんだ。21歳で亡くなるなんてまさしく夭折で、まことに惜しいな。でも、1994年生まれなのに1979年マイナス15歳でデビューするなんてさすが直木賞作家。それにデビュー前に『ゴルゴ13』の脚本を書いてたんじゃなかったっけ?

 …ボケるのも疲れたので間違いを指摘しておくと、船戸与一1944年生まれ。半世紀も若返らせてしまったわけだ。船戸といえば、高校生の頃に読んだ『山猫の夏』はとても面白くて分厚い上下巻の文庫本をあっという間に読んでしまった覚えが…。そう! 『山猫の夏』だよ! 『山猫の夜』じゃなくて。なんだってこんな間違いが…。

 なお、『棋翁戦てんまつ記』に登場する他の作家のプロフィールにはこのような明確な間違いはないのだが、よりによって『棋翁戦てんまつ記』に登場する作家で船戸与一ひとりだけ亡くなっている、というのも間が悪いというかなんというか。鼻腔を濡らすヘモグロビンの臭いに、おれはぐすっと笑った(船戸の小説みたいに書いたつもり)。


・ついでに唐沢検証と関係なく見つけた間違いを紹介。山本博文大江戸御家相続』朝日新書)P.3より。

 武家政権の時代に入っても、鎌倉幕府を創設した源氏は、頼朝の子で二代将軍の頼家が祖父北条時房によって廃され、暗殺されます

 源頼家祖父鎌倉幕府初代執権である北条時政時房は時政の子で初代連署。歴史好きの小学生でも気づくミスなので「いきなりこれかい」と思っていると、すぐ後のP.5に「十二代家斉」とあったのでひっくり返った。検証を休んでいてもこういうのを見つけちゃうんだから我ながら業が深い。


・これもついでに書いておくか。『週刊文春2016年4月7日号掲載の小林信彦『本音を申せば』第888回から。同誌P.59より。

 ぼくが若いころ、いろいろ物を教わった小早川保好という方の生家は、沖縄の有名な料亭なのだが、ぼくはずっと名前を<こばやかわ>と読むものと思っていた。

 もう十年以上まえになるのだろうか、小早川さんの家に行くときに、電話番号が何かの件で<こはやがわ>と読むことを知ったのである。

 妙な間違いをするなあ、と当時も思ったのだが、これは古波蔵保好のことだろう。小林氏の著書を読んでいれば気づく間違いのはずだし、そもそも「小早川」という苗字は沖縄にはいない。「小橋川」ならいる(「こばしがわ」と読む)。小林氏はその後脳梗塞で倒れてしまうのだが、この頃から体調がすぐれなかったのかもしれない。余談だが、自分の父親もこの間違いに気づいて、『週刊文春』の編集部に連絡したと後で聞いた(以前も書いたが当方は親子2代で小林氏のファンである)。逆文春砲だ。


・乱読しているうちに見つけた面白ミス発表のコーナーはひとまず終えることにして、当ブログの本分である唐沢検証に戻る。だいぶ前の話になるが、北村紗衣武蔵大学准教授トンデモ本の世界S』太田出版)に収録された唐沢俊一氏のコンスタンス・ペンリー『NASA/トレック』(工作舎)の紹介文をmessy批判していた(サイトにアップされたのは2016年5月10日)。該当部分を紹介しておく。

 しかしながら、この本はいささか不幸な受け取り方をされてしまったとも思います。というのも、と学会トンデモ本の世界S』(太田出版、2004)でトンデモ本扱いされてしまったからです。唐沢俊一が「コンスタンス・ペンリー『NASA/トレック』――ホモポルノこそ女性解放運動の理想型?」(pp. 168 − 175)という紹介文を書いていますが、あまりこの本を評価していない私でもどうかと思う内容でした。本の内容に対する批判もあるのですが、「敢えてペンリーが本書の中で全く触れていないのが、大多数のスラッシャーたちが、現実世界では異性関係に恵まれているとはとても言えないことである」(p. 172、強調は原著通り)とか、「[スラッシャーたちは]一言で言えば“イタい”外見の女性たちばかり」(p. 172)とか、どうもこの記事は「スラッシュはブスの僻み」という思い込みに貫かれているようです。どちらがトンデモかと思うような文章ですが、まあこんなライターに目をつけられてしまった本書が不幸だったのでしょう。せっかく日本語に訳された英語圏のスラッシュ評論がこんなところでしか注目されなかったのは残念です。

 なかなか手厳しいが、唐沢氏の文章も少し長めに引用しておこう。『トンデモ本の世界S』P.173より。

 ついでに言うと、敢えてペンリーが本書の中で全く触れていないのが、大多数のスラッシャーたちが、現実世界では異性関係に恵まれているとはとても言えないことである。本書の三年後に刊行された、アメリカの悪趣味カルチャー紹介本『アポカリプス・カルチャー』(中略)には、このスラッシャーたちの写真が掲載されているが、一言で言えば“イタい”外見の女性たちばかりだ。もちろん、日本でもそうであるように、いまや底辺の拡大したスラッシュの世界には、モデル級の美人や男性顔負けのキャリアウーマンも存在するだろうが、いまだ主流はそういった女性たちであることは動かし難い事実なのである。スラッシャー文化によって生み出されたスター・トレックポルノ(中略)最大級に持ち上げるのは自由だが、従来からこの分野に対し下されている、“男性経験に恵まれないために、男女のセックスにジェラシーを感じている女性たちによる、女性排除のセックス物語”とする意見を一瞥だにしないのは、やはり片手落ちなことだろう。

 一応説明しておくと、「スラッシャー」というのはBL好きの女性のことである。BLファンへの偏見を臆面もなく垂れ流しているので北村氏が怒るのも当然なのだが、トンデモ本」を嗤うはずの本にトンデモな文章が載ってしまっていることにまず呆れる。しかし、自分が「あのなあ」と言いたくなるのは、唐沢氏のこの論法が罷り通るのなら、と学会ファンの容姿も当然皮肉られてしかるべきだからだ。女性との経験に恵まれないイタい外見の男性が「トンデモ」を愛好している、とか言われたらどんな気持ちになるよ? と言いたくなる。「日本トンデモ本大賞」に何度も足を運んでいる自分などはいたたまれない気分でいっぱいになる。

 ただ、唐沢氏が『NASAトレック』の紹介文で一番主張したかったのは実はそこではない。同書P.172〜173およびP.174より。

大衆文化学術的に論じようとする著者の方法論を一般にはカルチュラル・スタディーズと称するが、その意義は大いに認めながらも、その分野の人に、往々にしてメザシを取り上げて鯛と表現してしまうような傾きがあるのは困ったことだと思う。メザシを褒めるならそのメザシとしての美味を認めるべきであり、それを鯛の味がすると言い張るのは不正確なばかりでなく、かえってメザシを貶めることにもなりかねないと思うのだが。

 ……もともとそのような“広い現実世界への働きかけ”を拒否したところから生まれた文化を、無理矢理に陽のあたるところへ引き出そうとする行為の迷惑さを考慮しないあたりに、全てのアカデミズムに程度の差こそあれ見受けられる傲慢さ(それこそまさに男性原理社会的な押しつけの傲慢さではないか!)を見るのは私だけだろうか。

 はい、おなじみのアカデミズム批判ですね。オタク文化を大学の先生が取り上げるのが気に食わないといういつものアレ。でも、この手の理屈に全くもって説得力を感じないのは、アカデミズム批判している唐沢氏がアカデミズムまがい」の文章をしばしば書いているからだ(過去記事)。たとえば、『ゴジラ』を御霊信仰と結びつけた所論などは、唐沢氏に倣って言えば、「メザシ」を「鯛」と表現するようなものだろう(過去記事)。しかも、唐沢氏の場合はその内容も間違っているのだから、「メザシ」を「鯛」みたいに扱おうとして腐らせてしまったようなものだろう。

 それから、「BLを陽のあたるところへ引き出すのはけしからん」というのも、唐沢氏が「悪趣味」や「鬼畜」を取り上げた時にそう思っていた人もいたかも知れなかろう、と思う。どのみち、唐沢氏に言えた義理はないように思う。

 さて、唐沢氏は北村氏の文章を読んだようで、次のようにツイートその1その2)している。

ある評論を読んでいて、どうも自分の好きな対象を過大評価で持ち上げてアカデミズムの研究対象に仕立て上げてるよなあこれ、と違和感覚えながら読んでたら、いきなり私の名前が出てきて、その分野について私の書いた文章が徹底的にdisられていたww(続

承前)やはりそういう考えの連中、じゃないセンセイ方wとは合わない、ということだな。「メザシはいくらつついてもメザシ」で、メザシを鯛と言いはる論に賛成はできない(メザシはメザシとしてその旨さを味わうべきと思ってる)のである。


 ああ、話をはぐらかしてますね。北村氏が一番問題にしているのは、唐沢氏がBL好きの女性を貶めていることなのに、そこに触れることなく「これだから大学のセンセイは」と愚痴っている。何してるんだよ! 大学の先生なんかやっつけちゃってくれよ、シュンイチ! と叫びたくなる。ついでに言うと、北村氏が唐沢氏のアカデミズム批判を取り合わないのは、実際に大学で研究している人からしたら取るに足らない話でしかないからだと思う。…こう書いてしまうと余計に悲しくなるばかりなのだけど。

 なお、北村氏は最近またこの件に関してツイートしていた(だから今回こうやってエントリーを書いた次第)。

この手の人たちが「リアル」と「ネット」をどう区別してるかは知りませんが(ウェブ上の差別や罵言はリアルじゃない、人を傷つけないと思ってるのかな?)、印刷物なら腐女子に対する差別発言は普通に刊行されてますよ。以前、唐沢俊一の例をこちらで書きました。

 腐女子に対する差別発言の代表例になってしまいましたね…。さっさと謝ればよかったのに、というのは『新・UFO入門』事件にも言えることだけど。


 以前にも書いたが、『トンデモ本の世界』シリーズでトンデモ本」として紹介すること自体、かなり否定的なイメージがついてしまっている。トンデモ本の世界S』で唐沢氏は他に東浩紀動物化するポストモダン講談社現代新書)を取り上げていて、こうなると「と学会」の本を舞台としてアカデミズムを「トンデモ」と批判する試みをやっているように見えてしまう。「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」という「トンデモ本」の本来の定義からずれている一方で、このようなやりくちが通ることで、「トンデモ本」として紹介されること自体にいつしかネガティブなイメージがまとわりついてしまったのだろう。なお、唐沢氏が東氏の著書を「トンデモ本」とした件については過去記事その1その2を参照されたい。

 とはいえ、『トンデモ本の世界R』(太田出版)で山本弘氏が小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)を取り上げていたのも、笑って楽しむよりは批判の色合いが強いものだったので、唐沢氏のみに責任を負わせるのは適当ではなく、それからだいぶ後の話だが、2012年の「日本トンデモ本大賞」で『イエスの言葉 ケセン語訳』が取り上げられた際には開田あや氏が弁明する羽目になっている(過去記事)。「トンデモ」に否定的なイメージがついてしまったのは、「と学会」の「トンデモ本」の取り上げ方、笑い方、楽しみ方のどこかしらに問題があったかもしれないので、その点は「検証本」完結編で可能であれば考えておきたい。唐沢氏が「と学会」を辞めた、というのもまだ正式に発表されたわけではないのだけどね。

D

ドッコム! ドッコム! ドッドッドッドッコム!

トンデモ本の世界S

トンデモ本の世界S

NASA/トレック―女が宇宙を書きかえる

NASA/トレック―女が宇宙を書きかえる

大家さんと僕

大家さんと僕

山猫の夏 (小学館文庫)

山猫の夏 (小学館文庫)

discussaodiscussao 2018/05/05 15:01 週刊文春の小林さん連載、読むのキビシイですね。

<「腐女子に対する差別発言」の代表例>
↑って書くとユース・カルチャーに対する差別みたいだけど、主観的な美醜判断に根拠を矮小化させているという点ではオーソドックスな女性差別の一例ですよね。細かい話でスミマセン。

discussaodiscussao 2018/05/05 17:13 追記:
「アントニオ・ダス・モルテス」の影響が濃い「山猫の夏」の発行は1984年8月で、85年は吉川英治文学新人賞受賞の年ですね。

abab 2018/05/05 20:29 と学会の2冊目の本「逆襲」の時点で、会長たる山本本人が「大藪先生の本をトンデモ本扱いするのはまずいんです。僕も角川で小説書いてるんで」と言ってるから、最初期からトンデモ本呼ばわり=ネガティブイメージだったのは明白だ。

古賀古賀 2018/05/06 04:43 >アメリカの悪趣味カルチャー紹介本『アポカリプス・カルチャー』
>(中略)には、このスラッシャーたちの写真が掲載されているが、
>一言で言えば“イタい”外見の女性たちばかりだ。

>最大級に持ち上げるのは自由だが、従来からこの分野に対し下されて
>いる、“男性経験に恵まれないために、男女のセックスにジェラシーを
>感じている女性たちによる、女性排除のセックス物語”とする意見を
>一瞥だにしないのは、やはり片手落ちなことだろう。

最近ツィッターで「宮崎勤時代のオタクには右翼もレイシストもほと
んどいませんでしたが、今は非常に多い。それだけで犯罪者予備軍扱
いされて当然ではないですか。」という仰天するような主張を見たので、
さすがの唐沢俊一さんでさえこのレベルの偏見は言っていないのでは
と思ったが、ちゃんと言ってたので安心した。まあ「根拠はなくなん
となく思うだけです。」と言ってないだけ偉い(笑)。

男オタクの中にBL好き女性を蔑視する人がわりといるという意見は
しばしば聞くけれど、まがりなりにも「オタクは偉い!」と繰り返すこ
とによりオタクの地位向上を目指すと主張する岡田斗司夫さんにのっかっ
ていた人が、自分はBL好き女性に対して蔑視発言をするのはどうかなと
いう感じですね。

ちなみに私片手間にイラストブログをやっており、BL好きのイラスト描
き女性から「いいね!」をもらったりもしますが、お子さんのいる既婚者
わりと多い印象です。

>「と学会」の「トンデモ本」の取り上げ方、笑い方、楽しみ方の
>どこかしらに問題があったかもしれないので、

個人的には、『トンデモ本の逆襲』の巻頭言で山本弘さんが言っていた
「トンデモと戦うのではなく、憎むのでもなく、笑って楽しむという
形で共存する」というスタンスを打ち出したのはわりといいと思って
いるんですが、でも実質的にどうだったかというと疑問が残ります。
たぶんあの巻頭言、山本さん自身あまり守ってないし。

>「八つ裂き光輪」という最高にいかしたネーミングにはかなわない
>けれど。

前から何で、わざわざウルトラスラッシュって言いだしたのかなあと
思ってましたが、「他のウルトラ兄弟の切断技がカタカナだからそれに
合わせた」という頭の悪い理由しか思いつきませんでした。

オヨよオヨよ 2018/05/06 09:30  >「腐女子に対する差別発言」

唐沢をオタクと言うのは抵抗がありますが唐沢の人間関係からしてこれも広義の意味で「男オタによる腐女子差別」と言えると思います。
最近「オタク差別」云々でやたらフィーバーしている界隈を覗くことがあったのですが、
「オタク差別」に懐疑的なオタク(全てのオタクが「オタク差別」を全面的に認めてるわけではありません)がRTしているツイートを遡っていくと腐女子or女オタによる「男オタに差別された」証言が山ほど(大袈裟)発見されて、
「ああ、男オタはこういう自分達がやってきた差別には目を背けてきたのね」「それとも差別しているという自覚が無いのかな?」という感想を持ったのですが、
その腐女子or女オタのツイートの一つに「腐女子叩きが苛烈なのは、ミソジニーとホモフォビアの合わせ技だから」というのがあって「なるほど、目からウロコが落ちた」と思いました。
今まで男オタの女性差別に関して「根拠はなくなんとなく思うだけです。」としか言えなかったのが、
一足飛びに腐女子or女オタの皆さんの多くの「男オタの差別された」証言を得られたので野間某の挑発に乗って大騒ぎした某SF作家に感謝。

私も昔は船戸氏の作品を多く読んだものですが一番のお気に入りはジンバブエになる前のローデシアを舞台にした「蛮族ども」です。

オヨよオヨよ 2018/05/06 09:43 >多くの「男オタの差別された」証言を得られたので
「男オタに差別された」証言でした。
「の」と「に」じゃ意味合いが全然違ってしまいますからね。申し訳ない。
オタクの全てが全面的に「オタク差別」を認めてないのも「オタク差別」は男オタだけの問題とされ、
女オタや腐女子は蚊帳の外に置かれているのが原因かもしれません。

古賀古賀 2018/05/06 12:37 そういえば、岡田斗司夫さんが対談集の中で「オタク文化は男中心である
べきだ」みたいな発言していたのを思い出したので、参考にあげときます。

>僕は三年ぐらい前から、「女子どもにはわからん」という表現をあえて
>使っているんです(笑)。そろそろこれ、言っちゃってもいいんじゃない
>かな。これまでは、女子どもがマーケティングの対象だったから絶対だめ
>でした。だから僕は、オタク文化をあえて「女子どもにわからない世界」
>と定義して、自分の本にも「男中心のオタク文化」と書きました。
>『マジメな話』25頁

オヨよオヨよ 2018/05/06 13:40 ほー
女子どもにはわからないのがオタク文化ならロマンポルシェの代表曲をもじって「オタクは橋を使わない」ってのもありですね。
(前略)
橋を使うオタクは二流
川など泳いで当たり前 ヘイ!
OHOHOH!OHOH!
OHOHOH!OHOH!
(中略)
「オタクはなあ!橋なんか使っちゃいけねえんだよ!泳いでわたって当たり前!」
(中略)
オタクは橋を オタクは橋を
橋を橋を橋を使わない!

https://www.youtube.com/watch?v=jnkV2cP2H38

discussaodiscussao 2018/05/06 16:30 C.R.A.Cのツイート「宮崎勤時代のオタクには右翼もレイシストも云々」をさっき確認したんですが、関連発言の中で「21世紀の右翼はサブカルチャーを思想拡散の道具として積極的に使ってきたのだから、多いのはあたりまえです」といった言及もされており、森川嘉一郎が『趣都の誕生』で指摘していた「自衛隊とオタク」などに通底する、ナショナリズムとオタク文化の接近の話と自分は読めました。
もちろん「自分のいるオタク領域には、差別的言辞が飛び交う品位のない空間ではないので一緒にしないでほしい」という抗議はあるでしょうが。

古賀古賀 2018/05/06 19:19 岡田斗司夫さんは『国際おたく大学』の「ショタの研究」(「やおい」につい
ての話題含む)の解説文で「僕がこの書籍中で唯一「なにがなんだかわか
りませ〜ん」という濃い内容になってしまった」「学長自身が落第生」と
評していて、当時は一種の謙遜ととらえていたんですが、『マジメな話』の
「男中心のオタク文化」という主張と関連づけると、裏に女性由来のオ
タク文化軽視(もともとあまりきちんと理解するつもりがない)みたいな
スタンスがあったのかなとちょっと勘ぐってしまいますね。

NNTNNT 2018/05/06 20:03 インフィニティ・ウォーもレディプレイヤーワンも楽しかったです!
あれらを観た後にオタクはオタクで生き抜けば良いやと思えて来て人生楽になりました
私は幸いな事に腐女子を直接disる男性にお目にかかった事はないのですが、
唐沢氏のオタク女性嫌いは酷いですね
栗本薫とか『自分より著名な女性』をdisるのは良くありましたが、
今回は「そこ反応する?」っていうレベルで
サブカルを理解しない職業サブカルチャーって凄いなと改めて思い出しました

オヨよオヨよ 2018/05/06 21:40 discussao 様
すでにオタク領域の一部は(一部だと信じたい)「(女性に対する)差別的言辞が飛び交う品位のない空間」と化していると思います。
女性に対する蔑称「まーん」が当たり前に使われているという現状に私は憤り「お前らそこから生まれたんだろうが!」と言いたいことが何度あったことか。
あれ?オタクって異性なら母親や姉や妹ともマトモに向き合えない人なんだろうか?
一応アニメやマンガが大好きで自分を「オタク」だと自己規定してきた私でも疑問に思えてきました。
えーとそういう女性に対する歪んだ認識を持つ人は「性犯罪者予備軍」じゃ(挑発)。
刑務所から出所した人のツイッターを読んだら刑務所で出会った性犯罪者の多くは毒牙にかけた女性を自分の性処理の道具として認識し故にまったく反省してないとか。

yonocoyonoco 2018/05/07 00:48 トンデモ本問題については、それこそ『トンデモ本の世界R』の藤倉珊氏の記事でも語られてましたね。『始めはユーモアで笑いながら語ろうとしたけど、だんだんマジになってきた』という感じのヤツ。

今回取り上げられた唐沢俊一さんの例もそうですが『ネタにマジレスすんな』みたいな態度が、時代遅れになったんでしょうね

discussaodiscussao 2018/05/07 05:41 「女性に対する蔑称「まーん」が当たり前に使われているという現状」

↑聞いたことがありませんでした。
まぁ具体的に言及すれば、山野車輪「嫌韓流」や富田安紀子「日之丸街宣女子」やはすみとしこ「そうだ難民しよう!」とか、「教育勅語」を歌う山口采希とか、靖国神社のダサいコスプレとか、そういった一連のオタク・カルチャーと融合した右翼・差別事象について、「あれらはオタクではない」と抗議・拒絶する人も中にはいるかも知れないな、といったことを述べたつもりです。
本文記事内容と無関係なコメントでスミマセン。

幻灯機幻灯機 2018/05/07 17:42 山本氏のスタンスは「笑って共存」と言いつつも、その笑いは多くの場合嘲笑のニュアンスを含んでいましたね。「トンデモ本の世界」シリーズ、今読み返すとその嘲笑がかなり目につき、辛いものがあります。オウム事件以降にオカルト批判の需要があって、その嘲笑を咎める人があまりないまま経過したのも良くなかったと思います。

諸葛 均諸葛 均 2018/05/07 18:33 オタク差別云々はC.R.A.Cが『「宮崎勤の事件のときにオタクは差別を受けた」という偽史をなんとかしないとどうにもならないね、これ。』と言い出したのが発端なので「オタクは自分たちが差別しまくりなのを棚に上げて調子に乗るな」みたいな批判は的外れだと思います。

オヨよオヨよ 2018/05/07 20:05 私はC.R.A.Cなんか無関係なんですけど原田実(ニセ学位野郎)にすり寄る人に『「オタクは自分たちが差別しまくりなのを棚に上げて調子に乗るな」みたいな批判は的外れだと思います』と言われてもねえ(笑い)。
だったら「オタク差別」の実例を出してつかあさいや。(無理だと思うけど)。

オヨよオヨよ 2018/05/07 21:08 これ以上やると検証班さんに怒られるので自重しますが、
「宮崎勤の事件のときにオタクは差別を受けた」というのならば実例をハッキリ挙げればいいのにいつまで曖昧なまますませるつもりなんでしょうか?この人は。
私は別にC.R.A.Cなんかどうでもよくて被害者気取りの男オタ(自分も男オタですが)がいかに女オタや腐女子を差別してきたかを知っていただいてほしいだけだったのですが。
自分に対する差別には敏感で他人に対する差別には鈍感な人を批判したら「的外れ」なんですかね?。
差別を無くそうって気が全く無いように見受けられますが。
(まああの原田実にすり寄ってる人だし)。

オヨよオヨよ 2018/05/07 21:35 検証班さん申し訳ありません。
宮崎勤の犯した事件とその後のマスコミによる偏見と無理解にまみれたオタクバッシングを経験している私でも「宮崎勤の事件のときにオタクは差別を受けた」は偽史とは言わぬまでも、
オタクが社会的に理不尽な不利益を被ったという明確な証拠がないので安易に賛同するわけにはいかないと思いました。
当時「ファンロード」「月刊OUT」というオタク向け雑誌が存在し両方の編集長ともオタクから自分達の理解者だとリスペクトされていましたがその両方の読者であった私でもオタクが意見を表明する場であった読者投稿欄で「差別された」という投稿は無かったように記憶しております。
勿論二十年近く前のこと故私の記憶違いということもありましょうが、
「オタク差別」はあったという人はその辺のアーカイブを見た上で主張しているのか甚だ疑問でございます。
三連投申し訳ございません。

ertitertit 2018/05/08 01:26 CRACのオタク差別云々は、差別の定義とかカテゴリーの問題なので、正直反差別陣営憎しのオタクが絡んでいって話をこじらせてるだけという印象が。
違和感を持つオタクも多いとは思うんですが、ああいう拘り方はやれ日本人差別だ、男性差別だと差別を相対化させる論調から距離を置くために必要なんだろうなと何となく見えてしまうので。
そして、ブログでオタクエリート論みたいなのを説き始めた山本弘に、とうとう愛想がつきましたw

ertitertit 2018/05/08 01:34 > ↑聞いたことがありませんでした。

マジレスするとニュー速系の5chまとめ系あたりで多用されてる言い回しですね。
まとめブログを見ていると、ヘッドラインで(そのブログ自体はわりとまともなとこであっても)目にするので、そこでげんなりしてる人はわりに多いんじゃないかと思います。

オヨよオヨよ 2018/05/08 02:46 訂正
勿論二十年近く前のこと故私の記憶違いということもありましょうが、=×
勿論三十年近く前のこと故私の記憶違いということもありましょうが、=〇

オヨよオヨよ 2018/05/08 06:23 しかし歯磨いて落ち着いて考えてみると 
>「腐女子に対する差別発言」の代表例になってしまいましたね…。
という地の文がある記事に乗っかって「差別された腐女子の証言が多数見つかった」というコメントをすることのどこが的外れなんだろうか?。
C.R.A.C云々はそのきっかけに過ぎないのに。
私は「オタク差別は無かった」と断言もしていなければ「オタクは差別されて当然」とも言ってないのに何が悪かったんだろう?
それからニセ史学博士原田実にすり寄ってる云々は私の記憶違いかもしれませんので謝罪します。

古賀古賀 2018/05/08 06:43 C.R.A.Cの野間易通さんと元と学会会長の山本弘さんのmixi時代の
因縁、わりと有名なんですが、知らない人もいるかもしれないので
両名とも話題に上がっているこの機会にここにのっけて置きます。

http://www.tondemo.info/material01_2009_08_ad.html

http://www.tondemo.info/material01_2009_08_aa.html

http://www.tondemo.info/material01_2009_08_ab.html

特に、「懐疑者たちのラウンジ【7軒目】」(上から3番目)の
23で山本さんがkdxさん(野間さんのこと)を「常にmixiを
ウォッチしていて、更新を数分おきにチェックしてるとしか
思えないんです。 で、そんなことやってて食っていける「自
由業」っていったい何?」と定職に就いていることを疑問視する
ような発言をしたことにつき、後にツィッターで野間さんは
「野間はニートだと突然言われた」「そのとき以来山本弘とそれに
まつわるいろいろなものを完全にバカにしている」と、それが
転機になったような発言をしています。

https://twitter.com/kdxn/status/519530988645253120

オヨよオヨよ 2018/05/08 20:32 私のような会社勤め(肉体労働)じゃない自由業だったら「数分おきにチェック」くらい普通にできるとしか思えないんですが。
現に会社勤めでない自由業の山本弘氏はそれだけの頻度でmixiに書き込んでいるわけでですし。
一体なにがどうおかしいんでしょう?。

kensyouhankensyouhan 2018/05/08 21:27 コメントありがとうございます。

>discussaoさん
『棋翁戦てんまつ記』の受賞歴は他の作家のも怪しいのですが「1994年生まれ」と「山猫の夜」が強烈すぎたのでスルーしました。

>abさん
三上晃氏が第2回のトンデモ本大賞を受賞して礼状を送ってきた時に小馬鹿にするような文章を「と学会誌」に載せてますしね。

>古賀さん
山本さんは大槻ケンヂの本の解説でオーケンのUFOの取り上げ方は参考になった、と書いてましたが、両者のスタンスはかなり違うような気がします。

>NNTさん
あと杉浦日向子にも。オタクの女性ではなくて女性全般に対して問題があるような。

>yonocoさん
「唐沢俊一検証blog」はある意味壮大な「ネタにマジレス」の積み重ねですから。

>幻灯機さん
「と学会」の他の人は割と穏当な書き方をしていたと思うんですけど、ユーモア不足にして正義派の山本さんとアカデミズム嫌いで上から目線の唐沢さんが目立っちゃってる感じですね。

discussaodiscussao 2018/05/09 05:28 ついでに「おたく差別」についての議論にコメントしておきますが、こちらの11-07-06の記事「岡田斗司夫検証blog7.」を読み返されたほうがいいんじゃないか?という感想を持ちました。
宮沢章夫『東京大学「ノイズ文化論」講義』収録の宮沢と岡田斗司夫の対談を扱った回で、ブログ主は
“「オタク=被差別民族」論については、はたしてオタクはそこまで差別されているのか?という疑問もある”
と記しています。
“「オタク=被差別民族」論を信じている人にはそのように思えるんだろうけど、「オタク=被差別民族」論もその裏返しである「オタク=エリート」論も、そもそも立脚点からして怪しいものだと思っている自分にとってはまるでしっくりこない話”
とも。実際同書で宮沢は、既に「おたくの保守化・右傾化」について考察しています。レトリックとして「おたくは差別されていた」という表現はあり得ても、それは今現在様々な場所で発生し社会的に問題化している差別問題と比較すれば、やはり「レトリックに過ぎない」ものとして(すなわち社会学で語られる若者文化のユースフォビア程度のものとして)捉えるのが妥当でしょう。
5月2日の宮沢章夫と野間易通の対談「『サブカル』に決着をつける」などもこの問題(おたくに限らず、広く90年代ユースカルチャー全般が孕んでいた差別的な志向)を扱っており、「ノイズ文化論」(及びその前著『東京大学「地下文化」講義』)の流れの中で理解されるべきものでした。
要するに、野間野間野間と「人柄」に集中するような批判に終始する前に、以前のブログ記事や識者の意見などを参照するなどして見識を深めては如何でしょうか?という啓蒙でありました。失礼。

古賀古賀 2018/05/09 06:53 そういえば『と学会25thイヤーズ!』は、「アウシュビッツは捏造だと
思う。」という問題発言をしていた高須克弥さんが帯文を書いていて、
さすがにそれは「トンデモと共存する」の実践とかそういうレベルでは
ないので大丈夫かと思ってましたが、最近「甘ったれるな若者!」とツ
イッターで発言して、本来好意的な層にも結構批判されていましたね。

NNTNNT 2018/05/09 21:09 高須さんとと学会ってそういう関係でしたね、すっかり忘れてました。
唐沢氏もと学会も影が薄くなりましたね。

古賀古賀 2018/05/12 08:55 高須克弥さん、と学会名誉会員ですからね。
https://ameblo.jp/drtakasu/entry-11028945194.html

と学会にかなり攻撃的に批判されていた大槻義彦さんや柳田理科雄さん
や江戸しぐさも、たぶん会員に知人や友人や関係者がいたら全然態度が
違ったんだろうなと思わせるものがあります。

書きこむのは初めて書きこむのは初めて 2018/05/12 19:52 以前ちょっと思ったのは、と学会員(特に山本氏)は自分たちがやっていることに対する罪悪感を持っているのでは?ということでした。
彼らも一応(失礼)作家なわけで、「他人様の著作を斜に構えて笑い飛ばす」というのが若干悪趣味性をはらむものであることを認識していたと思うのです。
と学会の方針が次第に「マジ」な方向に変わってきたのはそのためだと思います。元々どこかで自分たちの行いを正当化する口実が欲しかったところに、ちょうどよくオウム事件が発生、オカルトに対する懐疑的な風潮の高まりがあり、と学会は今までの「マニアの座談会」から「啓蒙集団」への脱皮を画策したのではないでしょうか。
ただ、それは結局「無知蒙昧な大衆を我々の手で救済するのだ」という、オウムや幸福の科学に一足遅れてやってきた救世主思想でしかないわけで、結果的に村社会になってしまうのは避けられなかったのかなと思います。
また、もう一つ思い当たるのは山本氏が柳田理科雄氏を批判していた点です。自分は昔から氏の「空想科学読本は作品を馬鹿にしている」という言説に違和感がありました。自分は空想科学読本を昔から読んでいますし、自分の好きな作品がネタにされている項も読んでいるわけですが、別に「馬鹿にされている」と思ったことは一度もなかったし、むしろ「なるほどそういう見方もできるんだな、よく考えたなあ」と面白おかしく読んでいました。
これは単に自分の感受性が低いだけかもしれませんが、山本氏があれほど舌鋒鋭く批判していたのは、「空想〜」に、自分のと学会での活動に似通った部分を感じてしまっていたからかもしれないと後になって思いました。
結局のところ、と学会だって別に自分たちを正当化する必要などなかったんだと思います。まあどっちにしろ、今はネットでの個々人の活動にとってかわられ、と学会は役目を終えたと思いますが。

割也割也 2018/05/13 19:56 古波蔵保好を小早川保好としたミスは、連載当時に中瀬宏之氏のブログでも指摘されていますね。
http://figarok492nakase.seesaa.net/article/436000199.html

古賀古賀 2018/05/14 06:21 >書きこむのは初めてさん

>彼らも一応(失礼)作家なわけで、「他人様の著作を斜に構えて笑い
>飛ばす」というのが若干悪趣味性をはらむものであることを認識
>していたと思うのです。

もともとSFファンは星、小松、筒井の第一世代から、内輪で悪趣味
なギャグや毒舌をとばして盛り上がるのを好む伝統があって、「トン
デモを笑う」というのもその伝統の延長上にあるものでしょう。
だからこそ当初はトンデモ本大賞もSF大会という内輪の催しで行われ
ていました。
個人的には反響が思ってたより大きかったので、拡張志向が生じて
しまい、そもそも本来は想定していなかったような方面(書きこむ
のは初めてさんの言葉でいえば「啓蒙」もその1つかなと)にも手
を広げて迷走したのかなと思ってます。
(まあもともと山本さんは個人としては一貫して啓蒙志向強かった
ですが)

abab 2018/05/14 12:51 ぶっちゃけ山本サンって、小説は売れないけど、と学会の本は売れたもんだから、「俺の他人批判は受ける」とおもっちゃったんだろう。
だから小説の登場人物に実在の作品ディスらせたり、Jkハルに難癖付けたりするのさ。

山田一郎山田一郎 2018/05/16 21:37 普段から呉智英や筒井康隆のファンを公言する人間が呉や筒井のやり方を真似て(書かれた文章の影響を受けて)被害を受けている人達には一切目を向けず「オタクの加害者性」や「性暴力に対する無神経さ」を批判する人の言葉尻を捕らえて攻撃したりイメージダウンを狙う行為をブログのコメント欄やツイッターで繰り広げても
(こういう人物が本当に法律関係者だったとしたら恐怖しか感じない)
「彼は身内だから」と考えるからか単なる事なかれ主義なのか誰も注意一つしないのは人としてどうなのよ?と思いますね。

古賀古賀 2018/05/17 01:53 他の人がブログ記事に沿って話題を広げるのに邪魔かなと思って控えて
いましたが、コメントがとにかく言いがかりをつけたいんだけれど全然
理屈になっていない感じなのでちょっと笑ってしまいました。
できればブログ記事に沿ったコメントのご協力をお願いします。

粗忽亭主人粗忽亭主人 2018/05/17 20:03 どうもご無沙汰しております。
唐沢さんのことではありませんが、本文中に山本博文教授の間違いが取り上げられていたので。
私も以前、山本教授の著書ではなく監修書ですが、唖然とするような間違いを見つけたので、ネタにしたことがありました。(名前の横の家のマークから読めます)
山本教授、一般向けの軽い歴史読み物の本を随分濫造しているようですから、「大江戸御家相続」もふくめて多くは名義だけ貸してろくに原稿も読んでいないのかもしれません。でなけりゃいくらなんでも「北条時房」だの「十二代家斉」だのとは書かないような気が。「東京大學史料編纂所教授」を肩書に使うのならいくらなんでももうちょっと気をつけてほしいものです。

オヨよオヨよ 2018/05/17 20:58 今頃山田一郎さんは「釣れた!」ってガッツポーズを決めてるんだろうな。
山田さんは一言も具体名出してないのにさ。

2018-04-20

『東京情報』最終回。

18:40

 秘密戦隊ゴレンジャーをぼんやり観ていたら、ヨーヨー仮面「俺の死刑執行は一味違うぜ!」と言い放ったので、「スネークフィンガー』じゃん!」とビックリ。ちなみに、ヨーヨー仮面は五色のヨーヨーでゴレンジャーを苦しめるのだが、今見るとヨーヨーがマカロンにしか見えなくてとてもおいしそう。そんなこんなで超久々に更新。


中国嫁日記の作者、井上純一氏の3月24日付のツイート

あと、本日ついにK水問題で出来た借金の返済がすべて終わりました。全角(原文ママ)返済です!!

で、『中国工場の琴音ちゃん』借金返済のあと残った印税は2巻あわせて20万円でした(笑)

 で、「中国嫁日記2017年4月9日のエントリーより。

この月22万のローンが終わったことで、

中国嫁日記5巻で語られているK水問題は

すべての借金を払い終えたので、経済的には解決しました。


 完済した借金をまた完済するとは摩訶不思議。まあ、そのうち漫画で説明されるのではないでしょうかね…。

 こういうのを見ると、つい昔の血が騒ぐんだけど、今の自分は、

「ええい、わしはもう2度とやらんと決めたんだ! 帰ってくれ!」バタン

 というマインドなので、何らかの検証をやることはもうないんじゃないかなあ。でも、上で書いたみたいなセリフを吐いたじいさんはほぼ100パー2度とやらないはずのことをやっちゃうんだけどね。俺もいつかそういうじいさんになる気がする。



・いささか旧聞に属する話題だが、「ニコニコニュースORIGINAL」2017年7月2日配信された岡田斗司夫ゼミの内容が書き起こされていた。

その他にも、7月14日に配信が終わる作品に、『太陽の帝国』という、スティーヴン・スピルバーグの映画があります。『太陽の帝国』の原作は、J・G・バラードっていうイギリスSF作家で『渚にて』を書いた人です。この人は実際に第二次世界大戦中、日本軍に捕まって捕虜になったんですよ。捕虜になって収容所で暮らして、終戦捕虜収容所で迎えた。そのおかげで日本人にはひどい目にあったんですね。

 そのひどい目にあった恨みつらみを描いたSF小説というのが、『猿の惑星』で、白人は滅び、サルみたいな黄色人種地球を支配する日が来るという話ですね。猿の癖に我々みたいな科学力を使うとか、猿の癖に英語まで操りやがるというのは、第二次世界大戦中の上海を支配していた日本軍のことなんですね。そのJ・G・バラードの原作小説をスティーヴン・スピルバーグがですね、かなり入れ替えて作ってるんですね。

  D

  動画も確認したけど本当に言ってたよ…。これに関しては事実だけを簡単に指摘しておこう。『渚にて』の原作者はネビル・シュート猿の惑星』の原作者はピエール・ブールSFに関する初歩的な間違い、それを動画で配信してしまう、そういう意味で呆れるよりも怖くなる。岡田氏に関しても血が騒ぐのだが、

「またあんたらか! 何度来られても答えは変わらん! 出て行かんか!」

 と猟銃を持ち出しかねないマインドなので、また何か書くかはわからない。



・上のネタは、今や無法地帯と成り果てた唐沢俊一スレッド@5ちゃんねる一般書籍板で見かけたものだが(書き込んだ人ありがとう)、こんなレスを見かけた。

124無名草子さん2018/04/16(月) 14:32:50.44

>>104

稗田阿礼方式(笑)。

意味不明。稗田阿礼舎人で自らすべて記憶していんじゃねえの?

それを阿倍仲麻呂が書き写したのが古事記稗田阿礼方式って何?

 阿倍仲麻呂じゃなくて太安万侶なのでは。誰も突っ込まないので降臨してやろうかと思ったくらい。まあ、この人が突っ込んでいる唐沢俊一氏のツイートその1その2)もなかなか物悲しいものがある。


・「唐沢俊一検証blog」なので、唐沢氏の話題も一応やらなくては。唐沢氏が主宰する演劇ユニットの公演が先日行われたそうで、自分は観ていないが、「Corich舞台芸術!」にいくつか感想があるので、鵜呑みにすべきではないのは当然だとしてもおおよそのことは察せられる。面が割れている自分が小劇場に行くのはどうかと思うので、いつか大きな劇場で唐沢氏が演出した舞台が上演される日が来たら、

「よかったですね、唐沢さん…」

 と客席で一人むせび泣きたいものだと常々思っている。なお、唐沢氏の演劇ユニットは活動をいったん休止して来年リブートする予定とのこと。


・本題。唐沢氏の4月11日付のツイート

恒例週刊誌取材、最終回。持論かなり述べて、きれいにまとまって気分よし。とはいえ寂しいな(まあ、すぐ似たようなのが始まる)。

 おや、と思ったら、週刊新潮』4月26日号で『東京情報』が最終回を迎えていた。2013年1月から始まっているから、5年にわたる長期連載だったことになる。お疲れ様でした。ただ、この『東京情報』、読んでいて本当に面白くなかった。毒を吐くわけでもなく外国人ならではの見方があるわけでもなく、「何のためにこの2ページは存在するのか?」と毎週哲学的思索に耽ってしまったものだった。もうひとつ忘れてはいけないのは、『東京情報』は複数のネタ元から聞いた話を編集者かライターがまとめたもので、唐沢氏はそのネタ元の一人にすぎない、ということだ。『週刊新潮』もさすがに唐沢氏に文章を書かせるのはリスキーだとわかっているのだろう。あと、唐沢氏個人の問題として文章を書くのがきついようにも見える。だからこそ稗田阿礼方式」を取りたがるのだろう。なんだったら、俺が聞き取りをやってもいいけど、学歴や盗用の話を真っ先に聞いちゃいそうで、唐沢氏は喜ぶまい。「すぐ似たようなのが始まる」とのことなので、そっちでも頑張ってほしいものだ。このブログで取り上げるかはわからないが。


・ついでに、ここまで取り上げなかった唐沢氏の『週刊新潮』でのコメントをまとめて紹介しておく。最近は本当に新潮社の雑誌でしか見ない…。


 2016年5月19日号「LGBT議連も発足「レインボーパレード」大盛況! はいいけれど……」

「B、すなわちバイセクシュアルは、レズ(L)やゲイ(G)やトランスジェンダー(T)とは異なる存在です」

 とは評論家の唐沢俊一氏。

「愛情の対象が同性だけに限られたり、戸籍上の性に自我を同一視できなかったりする人は、懊悩や葛藤に苛まれ、社会的な手当を必要とするでしょう。けれど。“バイ”の人は“男も女も愛せる”わけで、それとは別の次元。社会的には少数かもしれませんが、弱者とすることには違和感がある」

2016年4月28日号

「熊本地震で呟かれたデマツイート一覧 「井戸に毒」「UFO目撃」「人工地震」」

2016年9月8日号

「解読不能「ヴォイニッチ手稿」 レプリカに予約300件」


2016年9月15日号「百田尚樹氏が唖然! 橘玲氏が呆然! 大ベストセラー書評を載せない「大新聞」のご都合」に『朝日新聞』の書評委員経験者としてコメント


2016年11月17日号

「車内化粧CMで注目 「ベッキー損失」を埋める新人女優・仁村紗和」

2017年1月26日号

「吉原ソープ通いの安倍総理側近、直撃に「言いたくないでしょう」」

2017年2月9日号

「松嶋尚美、大島美幸、東尾理子…“ママタレ”を巻き込む「赤富士」「妊娠菌」ブーム」

2017年10月5日号

「「安室奈美恵」引退は美談か 山口百恵との大きな違い」

2017年10月12日号

「「安室奈美恵」引退ビジネスが早くも開始 アルバム、タイアップ、番組配信…」

3月8日号

「思想的な意図はない? 「昭和天皇」モデルのピンク映画 右翼重鎮が苦言」


 確認できたのはこれくらい。この中だと安室ちゃんの話題に連続登場しているのが目を惹く。他にコメントしてくれる人、いなかったのかなあ。

※ O.L.H.さんのご指摘に従って訂正しました。

週刊新潮 2018年 4/26 号 [雑誌]

週刊新潮 2018年 4/26 号 [雑誌]

秘密戦隊ゴレンジャー Vol.14 [DVD]

秘密戦隊ゴレンジャー Vol.14 [DVD]

KARATEKA

KARATEKA

中国嫁日記 (七)

中国嫁日記 (七)

太陽の帝国

太陽の帝国

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

猿の惑星 (ハヤカワ文庫SF)

猿の惑星 (ハヤカワ文庫SF)

古事記 (岩波文庫)

古事記 (岩波文庫)

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/04/20 23:22 はじめまして。貴ブログは2016年ごろから読み始めていまして、昨年復活されたときはとてもうれしく思いました。ただ乗り遅れた読者なので、検証本が入手できないのが残念です。

>『週刊新潮』4月26日号で『東京情報』が最終回を迎えていた。

昔っから終わったり再開したりですが、唐沢さんが取材元の一人というのでは、あんまり面白くはならないよなと思っちゃいますね(苦笑)。そもそも『東京情報』を面白がる人がいたとして、そういう人たちと唐沢さんはあまり相性がよくないんじゃないのという疑問は生じます。

>最近は本当に新潮社の雑誌でしか見ない…。

新潮社は、やはりトラブルメーカーである小島一志なんて人の本を今年も出版したりと、わりとそういう点を気にしないところがあるのかもです。

kensyouhankensyouhan 2018/04/21 11:17 コメントありがとうございます。

検証本に関してはどういう形になるかはわかりませんが最後にもう一冊だけ出すつもりでいます。それから、過去の検証本で書き下ろした部分もブログの方で再掲しようかとも思っています。

O.L.H.O.L.H. 2018/04/26 21:26 >唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板

こまかいことですみません。現在は「5ちゃんねる」ではないでしょうか?

yonocoyonoco 2018/04/27 13:07 最近の動向見る限りでは、舞台の脚本みたいな自分で好きに出来るやつ以外は口述しかやってない(一応文章仕事なのは新潮45くらい?)感じなのが…

>検証本に関してはどういう形になるかはわかりませんが最後にもう一冊だけ出すつもりでいます
気長にお待ちしております( ^∀^)

怠惰怠惰 2018/05/04 10:28 井上純一氏の借金返済重複問題は氏が琴音ちゃん2巻のとらのあな購入特典の書き下ろし小冊子の中で説明していましたよ。ご一読くださればと。

kensyouhankensyouhan 2018/05/05 13:58 コメントありがとうございます。

>O.L.H.さん
ご指摘ありがとうございます。あれ、エイプリルフールみたいなものだと思ってましたけど、本当に名前変わってたんですね。

>yonocoさん
どうぞお待ちいただければ。

>怠惰さん
借金という重要な問題を、別の作品の、しかも特典で説明する井上氏の姿勢には疑問を持たざるを得ません。機会があれば読むかもしれませんが、今でも残っているのかどうか…。

山田一郎山田一郎 2018/07/06 21:20 5ちゃんの唐沢スレが「無法地帯」になった一因は差別投稿を書き込む奴がいてもブログ内で一切批判しなかった誰かさんや利口ぶりたがるだけのコメント欄常連投稿者にもあると思う。

2018-01-30

アドレナリンはあなどれない!

18:00

 前回は、と学会の新刊『と学会25thイヤーズ!』(東京キララ社)を取り上げたが、今回はその前著にあたる、2014年9月に出ていた『日・韓・中トンデモ本の世界』サイゾー)を順序が逆になったが取り上げることにする。そういえばまだやっていなかった。

 この本の帯にはと学会嫌韓・嫌中論争に参戦!」とあるが、はっきり言ってこれは誇大広告である。中国韓国トンデモネタを取り上げながらも、いかにもネットで炎上しそうなホットなネタは何故か載っていないのだ。山本弘氏が在籍していれば、『タブーすぎるトンデモ本の世界』(サイゾー)同様に嫌韓・嫌中を果敢に批判していたと思うのだが、この本で反ヘイトの姿勢が明らかな論者はクララ・キィン氏くらいなものである。したがって、よく言えば炎上を注意深く避けた本、悪く言えば腰の引けた本という印象が残る。といっても、『タブーすぎるトンデモ本の世界』における山本氏批判に対してネトウヨのみなさんが反応したのも見かけないので、取り越し苦労の感は否めない。異世界シャワーではあれほどよく燃え上がったのだからいささか不思議ではある。

 さて、唐沢俊一氏は『日・韓・中トンデモ本の世界』において、巻頭の言葉と韓国映画『人喰猪、公民館襲撃す!』を取り上げたコラムと反韓デモは、若者が初めて出会った“アドレナリン放出”活動」というコラム、以上3本を担当している。このうち、『人喰猪、公民館襲撃す!』のコラムについては、たまたまちょっと変わった映画を観てはしゃいでいる、という印象しかない。柳下毅一郎氏のように変な映画を苦行のごとく観続けていることから来る説得力があるわけでもなく、服部昇大『邦キチ! 映子さん』ほどの愛嬌があるわけでもない。そんな唐沢氏には『哭声』を観て欲しいと思ったり。

 で、「反韓デモは、若者が初めて出会った“アドレナリン放出”活動」なのだが、唐沢氏が2014年3月に検査入院して心臓のカテーテル検査を受けた話から始まっている。唐沢氏の健康についてはブログ主も常々案じているところだが、この時は幸い何事もなかったらしい。山本弘氏も一昨年入院されていたというから(ブログ)、オタク第一世代もいろいろ大変なようだ。お二人とも健康には気をつけてほしい。

 唐沢氏は検査の際に身体にメスが入って興奮したらしく、その経験からアドレナリンの出し方を忘れた(と唐沢氏は思っている)「現代の日本の若者」へと思いを巡らせている。『日・韓・中トンデモ本の世界』P.225より。

 こういう世代が今、最もアツくなっているものは何か。反原発である。別の一派は反韓デモである。両方とも、ハタから見れば無意味極まりない行動と思えるが、彼らにとってこれらの活動は、右左とベクトルは正反対でこそあれ、生まれて初めて出会った“アドレナリン放出を感じられる”活動なのだろう。

 彼らの言動を見ると、その活動は明らかに快楽物質に操られているとわかる。理屈とか、モラルでこれらをいさめてもおさまるものではない。(後略)

 この文章が発表された翌年にSEALDsが注目されたことを考えると、今となってはいささか間が悪く感じられてしまう一節である。もちろんそれは唐沢氏の責任ではないのだが。しかし、アドレナリンが出るからデモをする、というのであれば、デモの目的がなんだっていいはずで、今日は「反韓」のデモに参加し、明日は「反ヘイト」のデモに参加する若者だっていそうなものだが、もちろんそんな節操のない人がいるとは聞いたことがない。

 なんもかんも政治が悪い、ではないが、なんでもかんでもアドレナリンのせい、と言われれば、なるほどそういう気がしなくもない。かつて雑学王と呼ばれた人が演劇に傾倒するのも、そんな人を検証するのもアドレナリンのせいなのかもしれない。しかし、たとえアドレナリンのせいだからといって、ある行動をとるからにはそれなりの理由が必要なのであって、反原発反韓もそうなった理由が存在するはずなのである。人間の行動の根拠アドレナリンに求めるのは、全てを説明できているようでいて実は何も説明できていないのだ。また、唐沢氏は何故か若者に限定して話を進めているが、個人的な印象としては、デモの参加者はむしろ高齢者が多いように感じている(SEALDsが注目されたのも結局デモに参加する若者が少ないからではないか)。それもアドレナリンのせい?

 P.225より。

 思えば、現代日本でこの“人は理屈では動かない。アドレナリンで動く”という原則を真っ先に看破し実践したのはあの小泉純一郎であろう。そして、イケイケでアドレナリンが出せない場合は、危機感アドレナリンを出させればいい、というのも(おそらくヒトラーあたりから学んだ)彼の慧眼であった。「痛みをともなう構造改革」とは、まさにリストカッターたちに相通じる快感原則ではないか。

 これを引き継ぎ、出藍の誉れで彼を凌駕しているのが小泉の政治的弟子である安倍晋三である。彼の政治の特徴は「国民にいい目ばかり見させない」ということである。アベノミクスで景気を回復させる一方で、増税という痛みを味わわせる。靖国参拝はまさに国民に“他国からの反発を受ける痛み”と、“自国のプライドを守り抜く達成感”の両方を同時に感じられる最高のアドレナリン分泌装置だ。

 唐沢氏は「保守」を自称しているが、全然そうではないというのが上に引いた文章でよくわかる。ブログ主は唐沢氏は「保守」ではなく「反動」だと考えているが、それすらも怪しくなって「ただの無定見なんじゃないの?」と言いたくなってしまう。だって、唐沢氏の説明(になっているのかどうか)を読んでも「痛み」が政権の支持につながっているとは思えない。「痛みをともなわない改革」ならば「痛みをともなう改革」よりもずっと支持されるだろう、というのが常識的な考えのはずである。「重税サイコー! 重労働サイコー! 国家的危機ウェルカム!」ってそんな人間がどこにいるのか。小泉政権も(第二次)安倍政権もそれぞれ支持されている理由は別にあるだろうに、何故こんな話になるのかわからない。

 心底理解に苦しむのは、唐沢氏が普段Twitterで事件事故をなんでもかんでも安倍政権のせいにする人たちを揶揄しているにもかかわらず、いつも自分が揶揄している人たちと同じ立場になってしまっていることだ。「安倍政権は国民に“痛み”を味わわせて支持率をアップさせるために北朝鮮ミサイルを撃たせている」というトンデモ理論も唐沢氏の考え方だと成り立ってしまうではないか。


 P.226より。

(前略)子供たちが戦争に行くことのない、弱者にも助けの手が行き届く、クリーンな電気エネルギー自由に使える、国籍や人種で一切差別されない、老後にも不安がない……そんな社会を人々は追い求める。だが、そんな時代が本当に到来したとして、われわれはそこをパラダイスだと思えるだろうか。

 人はパンだけに生きるものではない。脳内に分泌されるアドレナリンで生きる(元ネタの「神の言葉によって生きる」もまた、アドレナリンの過剰放出による幻想であろうと思われる)のである。DV被害者の女性が、周囲からいくら別れろと言われても暴力夫と手が切れない状況は、旧約聖書中のヨブが、神からどんな苦難を与えられても信仰を捨てられないのと似ている(敬虔な信仰者とDV被害女性を一緒にするな、と怒られそうだが、思考と行動のパターンを見ればそれがほぼ相似形であることがわかると思う)。

 いや、それはパラダイスだよ! と断言しておいた方がいいのだろうか。『探偵! ナイトスクープ的でない真の意味でのパラダイスだと。豊かで安心できる生活よりもアドレナリンがドバドバ出た方がいいなんてのは、実際に安穏に暮らしている人間の思い上がりとしか言えない。まあ、唐沢氏に限らず、「貧しくても子供たちの瞳は輝いている」という風に語る人はよくいるが、それらの物言いに対しては「常に瞳を輝かせるくらい必死にならないと生きていけない状況なのだろうに」と自分などは冷淡な感想しか持ち得ない。豊かさより貧しさを持ち上げる言葉にはある種の傲慢香りが漂っている。DVの被害者とヨブを一緒にしているのはさすがに唐沢氏本人もあれこれ言い訳しているが、言い訳するくらいなら最初から一緒にしなければいいのにとしか。

 

 P.277より。

 東日本大震災という悲しむべき悲惨な出来事も、別の意味では日本人全体の神経を励起状態にした出来事だった。この危機的状況の中、国民の多くはアドレナリンの大放出を経験し、それが原発事故のため長期化し、現在、ややジャンキー状態にあり、禁断症状を呈していると言っていい。われわれはアドレナリン・エイジに生きているのだ。

 東日本大震災原発事故も起きなかった方がいいに決まっている、とそんな当たり前のことから言わなければならないだろうか。「禁断症状」ってなんだろう。「もっと災害よ起これ、もっと事故が発生してくれ」ってそんな人間がどこにいるのか。「そんな人間がどこにいるのか」という言い回しを使うのはこの文章の中で2度目だが、結局のところ、唐沢氏の人間理解が奇妙なせいで、不自然きわまりない話が展開されているということなのだろう。


 P.277より。

 ……あの震災以来、日本の若者が右傾化してきたと言われているのは、あさま山荘事件以来牙を抜かれ、危険性・非日常性のなくなってしまった左翼活動に対し若者層が魅力を感じなくなり、多少の危険性と非日常性を併せ持った、魅力的な(リストカット的な魅力であれ)部分が、今の安倍、田母神などという人物に存在するからではないだろうか。

 問題は、突き立てるそのメスの“手がすべる”危険性なきとしない、というところなのであるが……。

 これで終わり。「日本の若者が右傾化」云々もSEALDsの出現によって否定された格好。そもそも震災以前から右寄りの若者って結構いたし。安倍総理ヤバい方のタモさんを一緒にしていいものなのか。


 発売されてすぐに読んだ時に「なんじゃこりゃ」と思ったものだが、3年以上経って読むと「なんじゃこりゃこりゃ」くらいになっていた。困ったものだと思ったが、このツイートを見て以来、唐沢氏には同情の念しか湧かないので、あまり批判したくもない。唐沢氏こそアドレナリンを出してがんばってほしい。


アドレナリン(字幕版)

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アドレナリン

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人喰猪、公民館襲撃す! [Blu-ray]

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皆殺し映画通信

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哭声/コクソン [Blu-ray]

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SEALDs 民主主義ってこれだ!

SEALDs 民主主義ってこれだ!

愛国者

愛国者

古賀古賀 2018/01/31 20:17 >人間の行動の根拠をアドレナリンに求めるのは、
>全てを説明できているようでいて実は何も説明
>できていないのだ。

結局のところは、それに尽きるのでは。何かを持ち出して説明すると
全てが説明できるように見えるのは、大抵の場合「過度の単純化」です。

というか、唐沢さん、かって『国際おたく大学』で、「社会学なんて
学問はこの複雑な要因が多数にからみあっている現実を、ひとつふたつ
の耳ざわりのいいキーワードで斬ろうとしているのであり、実用に耐え
るものではない」とか言ってたはずだが、その唐沢さんが複雑な要因が
多数にからみあっている現実をアドレナリンだけで斬ろうとしている
(ように見える)のは何なんですかね。

kensyouhankensyouhan 2018/02/07 05:31 コメントありがとうございます。

前からアドレナリンをやたら持ち出してくるところはありましたけどね。
「世界に一つだけの花」と同じで唐沢節のひとつなのかも。

諸葛 均諸葛 均 2018/02/12 14:01 「『日本の若者が右傾化』云々」を最近左翼の方から聞いたばかりなので、SEALDsが完全に忘れ去られていてかわいそうでした。

kensyouhankensyouhan 2018/04/21 11:18 コメントありがとうございます。

日本の若者は右からも左からも批判されてかわいそう。

見学者見学者 2018/05/14 22:38 ブログの本文ではなくコメントにコメントを付ける形になって恐縮ですが……

》日本の若者は右からも左からも批判されてかわいそう。
そして、オタクからも。

「近頃の若い者は……」と言い出したら年を取った証拠だったはずなのですが、
近頃の日本の若くない人は、それこそ右も左もメインストリームもオタクも、
こぞって「近頃の若い者は……」と言い募って自らを省みない、のみならず、
恰も若者を弾劾して以て自らを正義の味方と任じている様な向きも見受けられ、
若くない者の一人としてなんだか情けないです。

2018-01-23

ゴールデン・イヤーズ。

06:00

唐沢俊一氏が『週刊新潮』の名物コラム東京情報」中の人なのではないか? という話は以前何回か取り上げたが(その1その2)、たまたま読んでいた花田紀凱・門田隆将『『週刊文春』と『週刊新潮』―闘うメディアの全内幕―』(PHP新書)で、以前の「東京情報」は「編集部でいろいろな意見を識者から聞いて、それをあるエッセイストが仕上げる形式でした」と、かつて『週刊新潮』の編集部に在籍していた門田氏が証言しているのを見つけた。現在の「東京情報」も同じ形式ならば、唐沢氏もそのような「識者」のひとりにあたるのだろう。唐沢氏のTwitterのプロフィールには「某週刊誌匿名連載中」とあるが、唐沢氏のツイートを見る限りでは担当編集者に電話で話をしているだけで、自ら文章を書いているようには見えないので、果たしてそれを「連載」と呼べるか疑問がないわけではない。ブログ主は更新をサボっている間も「東京情報」のチェックは毎週欠かしていなかったが(というかこれに限らず唐沢氏のウォッチは継続していた)、毎回毎回ほとんど面白味のない内容なので当ブログで取り上げる意味はないと考えている。以前はもうちょっとツッコミ甲斐があったんだけど(その1その2)、今は本当に無味乾燥。ただ、「どう考えてもこれを書いているのは日本人だろ」と確信はしている。せめてもう少し外国人らしく見せる努力はしてほしい。

 ちなみに、現在発売中の『週刊新潮』で唐沢氏は例の『笑ってはいけない』の黒塗りの一件にコメントしているのだが、その記事で呉智英氏もコメントしていたので、「どっちか一人いればいいんじゃないの?」と思った。どっちを残すべきかは自分の口からはとても言えないが。なお、ブログ休止中にも唐沢氏は『週刊新潮』に何度となくコメントしているので、それらはまたの機会に紹介したい。正確に言えば最近『週刊新潮』以外でコメントしているのを見かけないんですけどね…(どこかで唐沢氏のコメントを見つけた場合には当ブログまでお知らせください)。


・本題。昨年10月にと学会25thイヤーズ!』東京キララ社から発売された。と学会の単行本を出した出版社はこれで実に12社*1になる。後藤修もビックリな渡り鳥っぷりである。あるいは小沢鋭仁。前著『日韓トンデモ本の世界』(サイゾー)から3年ぶりの新刊になるが、Youtube配信された発売記念トークイベントで唐沢俊一氏が「そんなに面白いトンデモ本が出なくなった」と語っていたのが、新刊がなかなか出なかった理由になるのだろうか。もちろん、それは建前に過ぎず、これまでトンデモ本を一人で選定していた山本弘氏の脱退が一番大きな理由であることはなんとなく察しが付く。とはいえ、山本氏の後を継いだ人たちは新たなトンデモを探す努力と気力が足りないんじゃないの? とは思う。UFOとかユダヤ陰謀論にこだわる必要は無いし、『発情期ブルマ検査』をトンデモ本大賞に選んでいる時点でもう既になんでもありになっている。世の中にはいくらでも面白そうなネタはありそうなものなのだけど。たとえば唐沢俊一検証とか。でもこれも旬を過ぎた感はある。

 唐沢氏は『と学会25thイヤーズ!』で巻頭の言葉と「空飛ぶ女性器」というコラム、それから皆神龍太郎氏と渡辺圭NHKプロデューサーの対談の聞き手をそれぞれ担当している。巻頭の言葉を担当するあたり、やはり現在のと学会のトップは唐沢氏であるように思える。あるいは皆神氏とのツートップか。

 さて、唐沢氏のコラム「空飛ぶ女性器」だが、実はこのコラム、2015年12月発行の『と学会誌36』からの転載である。若干修正されているものの特に内容に変わりはない。『と学会誌』に載った唐沢氏のコラムがと学会の商業本にそのまま転載されたケースは過去にもあるのだが、「唐沢さんには長い文章を書く体力と気力が残っていないのではないか」というブログ主の危惧がいよいよ高まってしまったのは否定できない。チェックが追い付かないくらい文章を発表してほしいものだけど(できれば商業誌で)。

 で、「空飛ぶ女性器」の内容というのは、「UFOは女性の象徴である」という仮説からアダムスキーUFOのデザインがセクシーであると主張している。『と学会25thイヤーズ!』P.174より。

 横から見た時の頭頂部分が女性の乳房の形状をそっくり模している(乳頭まで備えている)ことばかりでなく、いわゆるメカメカしさを排して柔らかい曲線がソフトなイメージを醸し出している、下部の着陸ギアと呼ばれる3個の半球はどうだ。最初にアダムスキーが撮影した(と、されている)写真においては、3個の半球は、そのそれぞれを頂点とした逆三角形を描くようになっている。そして、シンボル学においては、逆三角形が女性器を表す象徴であることは自明とされるのである。

 頭頂部分については一応わかるが、着陸ギアについてはどうだろう。英語版ウィキペディアにある画像を見てもここから女性器を連想するのは難しい気がする。これで女性器を連想していたら、重なり合った3つの円(freepik)を見たら鼻血を噴き出してしまうのではないか。こんな調子で複数の円を見るたびに女性器を連想していたら算数の図形問題や数学の集合問題なんかとても解けないと思う。俊一少年の学業成績を心配しつつ続きを見てみる。同書P.174より。

 それにしても、UFOが女性器の象徴とすると、これはえらいことになる。我々が生きたUFOエイジというのは、全世界の空をオ×ンコがキンキン飛び回っていた時代だった、ということになるのだ。フライング・ソーサーはフライング・プッシー、UFOというのはアンアイデンティファイド・フライング・オ×ンコの略だったわけである。

 伏字は原文通り。…このくだりを読んでいる時の俺はいまだかつてない真顔になってたんじゃないかなあ。「一体何を言ってるのこの人」という思いが頭の中を占めすぎて三浦隆ミゲル・ローマンから最初にダウンを奪ったようなボディブローを撃てる気がしてくる(もちろん唐沢氏に撃つわけではない)。飲み屋で酔っぱらいながら聞かされてもつらいレベルの話を活字にするのはマジでやめてほしいです。

D

0:45から。あまりの凄さに生中継を見ていて叫んでしまった。


 そして、何故女性器が空を飛んでいたのかというと、核爆発によって生じるキノコは男性の象徴であり、それを鎮めるために女性器を空に浮かせる必要があったのだ、として文章は締め括られる。…もう何がなんだか。UFOの分析というより猥談を読まされた気分になってしまったけど、と学会員のみなさんがこの唐沢氏の文章を読んでどう感じたかは気にならなくもない。まあ、唐沢さんは以前からエロスへの想像力が豊かすぎる人だったりする。「宇宙戦艦ヤマトは女性的」とか「スペシウム光線はスペルマから来ている」とか。しかも、おじさんの考えたエロというよりは男子中学生の考えたエロという感じ。うーん、お若い。

 『と学会25thイヤーズ!』に収録されたものでは、他に皆神龍太郎氏のコラム「と学会もお肌の曲り角」も気になった。と学会25年の歴史を振り返る内容なのだが、山本弘氏の脱退に触れつつも脱退の理由をスルーしているあたりに「大人だなあ」と感心させられた。そういえばAmazonの本書のレビュー「やはり山本さんが亡くなってから会が纏まりを欠いてしまってる感じがする。」とあったので仰天してしまった。死んでません! 死んでませんから! 異世界シャワー問題に熱心に取り組むくらいお元気ですから!(詳しくは前回の記事を参照されたい)

 さて、皆神氏のコラムは以下のように締め括られている。同書P.18より。

 結成当時は、みんな30代半ばで大変に生きが良かった。そんなと学会中枢のメンバーたちも、25年が経った今、還暦の声を聞くおじいさんとなった。そんなお肌が2回も曲ってしまったジイサンたちが、未だにと学会をやっているのである。そろそろ引退してもいんじゃねぇの(原文ママ)、とも正直、思う。

 と学会の将来を任せられるような、と学会の未来を背負って立つ若者よ、ぜひ来たれと呼びかけたい。

 一緒に「と」の道を、再び爆走しようではないか(どうせ大した未来はないとは思うけど、とりあえず面白ければいいんだよ)。

 こんなやけっぱちな呼びかけに応える人がいるのかどうか。せめてうわべだけでも楽しそうにしてくれないと。「すっごーい!」「たーのしー!」という風に(ブログを休んだおかげで流行りに完全に乗り遅れる)。こんなブログでも俺は楽しいからやっているわけだけど、書いている人が楽しくないと読む人も楽しくないんじゃないかなあ、とよくある理屈が思い浮かぶ。と学会は歴史的使命を既に終えているんじゃないか、と正直思うけど、他人がどう思おうが続けたければ続ければいいに決まっている。でも、どうせやるなら楽しくやったほうがいいので、唐沢氏もと学会も元気を出してがんばってほしい。

D

「ゴールデン・イヤーズ」で思い出すのはやっぱりこの映画のこのシーン。

ロック・ユー! [Blu-ray]

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と学会25thイヤーズ! ([テキスト])

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奇跡の300ヤード打法―爆飛びゴルフ! (小学館文庫)

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小沢鋭仁物語

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と学会誌36

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山田一郎山田一郎 2018/01/23 21:03 ももクロやかつてのシャネルズにたいする抗議で呉智英の言う「自由な表現」とやら(俺や信者たちの明るい差別をする権利を守れ、ということか)のどこら辺が失われたのかは知らないが
「どっちか一人いればいい」のではなく「番組作る奴も抗議する奴もどっちも馬鹿」とコメントした俵孝太郎も含めて三人とも要らない、というより新潮のこの記事そのものが害悪。

O.L.H.O.L.H. 2018/01/24 23:12 >と学会25thイヤーズ!

「25年」ではなく「25番目の年」なので、単数形が正解では?

yonocoyonoco 2018/01/24 23:52 正直にいうと、そこまでむりしてやる会じゃなかったはずなんですけどね、と学会…

諸葛 均諸葛 均 2018/01/26 13:10 こういうことでしょうか「規制が増えても表現に困らない」
https://togetter.com/li/1193136
https://togetter.com/li/1192828

名無し名無し 2018/01/28 21:33 唐沢は「と学会」をやめました。
今年、25周年のイベントがありました。
皆はもう乗り気ではなかったのですが
やることが無い唐沢の主導で開催されました。
目黒雅叙園なんてバカ高い所で。
唐沢が「俺のコネで安く使える。」ということでしたが
実際には安く使えず、客も少なく
200万円近い大赤字。
それが原因でもめていられなくなったのです。

kensyouhankensyouhan 2018/01/30 18:04 コメントありがとうございます。

>山田一郎さん
ベッキーにタイキックした件も取り上げればよかったかも。

>O.L.H.さん
「25thアニバーサリー」にすればよかった。

>yonocoさん
誰も強制してませんし。

>名無しさん
唐沢さんは去年末発行の「と学会誌40」に参加されてますから
今年に入ってからやめたということですか?

名無し名無し 2018/01/31 16:32 去年の年末にやめました。

kensyouhankensyouhan 2018/02/07 05:26 コメントありがとうございます。

今ウィキペディアの「と学会」を見てみたら、唐沢さんが「元会員」になってました。
山本さんが辞めた時のことを考えても「と学会」サイドから公式なアナウンスはないのでしょうね。

2018-01-12

異世界はシャワーとともに。

18:25

※今回はいつもと一人称を変えているが単に気分の問題なのであまり気にしなくてもいい。


 昨年12月に唐沢俊一氏のこのツイートが注目された。

ゆうべ発作的にマンションの窓から飛び降りようとしたくらいの急性鬱に襲われ、これはいかんと買い置きの霜降り肉(たって1000円くらいのものだが)を焼いて梅ニンニク醤油で食ってしばらくしたら回復。肉の精神安定作用(アナンダマイド由来)は凄いな。鬱には肉。特に脂身の多い牛肉。覚えておこう。

 肉を食べて鬱が収まるのなら結構なことだし、自殺の名所にはステーキ屋を開くといいかもしれない。ちなみに「本当の鬱なら料理もできない」と指摘されたらしく、唐沢氏は気圧の変化による急性の鬱であったと釈明している(Twitter)。まあ、「鬱って楽なんですよね」と過去に発言してるしなあ、この人(過去記事)。


 しかし、昨年末にそれ以上に注目を集めたのが山本弘氏である。氏は平鳥コウ『JKハルは異世界で娼婦になった』早川書房)について「わざわざ異世界にする必要がない」と批判しているのだが(詳しくはTogetterを参照)、中でも論議の的になったのがこのツイートである。

コトが終わった後、「シャワーを浴びて」という文章に、思わず突っ伏して笑った。あるのかよ、異世界にシャワーが!?

 つまり、シャワーというのは実は高度なテクノロジーがなければ成り立たないものなので安易に出したのが許せないということらしいのだが、これをきっかけにファンタジーにおける異世界の設定はどうあるべきか、といった議論にまで膨らんでいったようである。

 さて、ぼくもせっかくなので『JKハル』を読んでみたのだが、正直に言わせてもらえば山本氏が何故シャワーをそこまで気にするのかよくわからなかった。そもそもJKハル』がきっちり設定を練り上げたような小説でないことは、ハル自身が転生した先の異世界オタクくさいソシャゲみたいな世界」とかなりいい加減に説明していることでもわかるし、読者も「オタクくさいソシャゲみたいな世界」の物語として読めばいいだけの話である。そういうお話は山本氏の好みではないのだろうが、だからといってそのようなお話が存在してはいけないわけではないのは言うまでもないことだ。それに『JKハル』で初めてシャワーが登場するシーン(P.38)の直前にハルは自分を買った男に実にひどい仕打ちを受けていて、「あれの後でシャワーを気にする?」と唖然としてしまった。目の付け所がシャープすぎてついていけない。

 ぼく個人としては、『JKハル』は今流行りの異世界転生ものの背後に隠された薄暗い欲望を衝いたお話として大変興味深く読ませてもらった。少なくともシャワーとか缶蹴りとかで切り捨ててしまうのはもったいない話であるのは間違いないとだけ言っておこう。


 ところで、何故ぼくがこの件に興味を持ったのかと言えば、山本氏のシャワーへのツッコミを見て「酸欠くん」を思い出したからである。「酸欠くん」というのは唐沢なをき『まんが極道』エンターブレイン)第4巻に収録されたエピソードで、この際あらためてその内容について説明する必要もあると思ったのだが、実はある小説の中で「酸欠くん」が詳しく取り上げられているので、説明に代えて少し長くなるが引用してみる。

「(前略)僕が一番好きなんはやっぱりこの四巻に入ってる「酸欠くん」っていう話なんです。“酸欠になる”っていうのが口癖の奴。こいつマンガ家志望なんですけど、プロの下で十年もアシスタントやってるのにプロになれへんのです。何でかというと、変にリアリティにこだわりよるんですよ。マンガはリアルやないとあかんと信じ切ってる。たとえば火事のシーンで、主人公にヒロインを助けるために飛び込ませようとはしない。火事の現場では酸欠になる! 飛び込んだら死んでしまう! リアルじゃない! って主張するんです。

 こいつ、ファンタジーもののマンガを描いてる先生の下でアシスタントやってるんですけど、そのマンガの中に、ドラゴンが洞窟で火を吐くシーンがあるんですよね。それを見て怒るんです。酸欠になるだろう酸欠に! って。いや、ドラゴンがいることはどうでもええんか!」

 ああ、分かります! そういう人よくいますよ。マンガだけじゃなく、アニメでも映画でも、少しでも科学的に間違ったところがあったら嘲笑したり、作品を全否定しちゃう人。

 でもねえ、“科学的に間違ってる”なんてことを言い出したら、SFは全滅ですよ。タイムスリップも超光速宇宙船も反重力も超能力も巨大ロボット日本沈没も、科学的にはありえないんですから。ありえないと理解したうえで楽しまないと。

 あっ、もしかしたら、武人くんみたいなノンフィクション至上主義者に最も必要なのはそれかも。ありえないことをありえないと知ったうえで受け入れる姿勢。確かに事実にこだわることは大切でしょう。でも、荒唐無稽な物語でも、現実にありえなくても、人を感動させたり、生きる力を与えてくれることがあるんですよ。

 私はそれを知っています。

 上の文章は、山本弘『君の知らない方程式東京創元社)P.94〜95から引いたものである。これと山本氏の『JKハル』への批判を比べてみると、小説とTwitterの違いがあるとはいえ、すごく複雑な気分になる。いったい誰が「酸欠くん」なのか。


 ここで「酸欠くん」に話を戻す。「酸欠くん」の内容は山本氏の小説にある通りだが、「酸欠くん」で一番大事なのは「ドラゴンが火を吐くと酸欠になる!」と騒ぎ立てる滑稽さではなくて、そこまで酸欠にこだわっているにもかかわらず、酸欠以外の事柄ではリアリティのかけらもまるでない幻想を疑うことなく受け入れてしまう都合のよさ、ある点にはすごく厳しいのに別のある点にはすごく甘い、そんなダブルスタンダードを茶化しているところにあると思う。かつて山本氏も参加していた「オタク座談会」で岡田斗司夫氏が「お前、〇〇は許せないのにどうして××は許せるの?」と語っていたのと同じ話である。「酸欠くん」には実在のモデルがいるらしいが(過去記事)、単なる奇人変人の紹介にとどまっていないのは、さすが唐沢なをきと言うべきであろう。…ああ、またギミノリに会いたいような、会いたくないような。


 上で引用した『君の知らない方程式』はBISビブリオバトル部シリーズ」の第4作である。ぼくは前もって『君の知らない方程式』を読んでいたわけではなくて、「山本さんは前に確か「酸欠くん」に言及していたはずだ」とうろおぼえのまま調べていてたまたま行き当たったのにすぎないのだが、いい機会なのでシリーズ全作を読んでみた。『翼を持つ少女』『幽霊なんて怖くない』『世界が終わる前に』『君の知らない方程式』、以上4作品が東京創元社から現在刊行されている(『翼を持つ少女』『幽霊なんて怖くない』は文庫版もあるが、今回はすべて単行本に拠る)。

 最初に断っておくと、ぼくはこのシリーズは正直あまり好みではない。『去年はいい年になるだろう』(PHP文庫)は面白く読んだので(感想)、単にSF要素の有無が影響しているのかもしれないが、読んでいて首を捻る箇所がいくつかあったせいかもしれない。『翼を持つ少女』で差別主義的な他校の生徒をビブリオバトル論破するくだりなどは「山本さんらしいなあ」と笑ってしまったのだが、『君の知らない方程式』におけるある問題の解決方法には「口にするだけなら簡単だけど実際にやるとしたら大変だぜ?」としかアラフォーおっさんには思えなかった。伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(電撃文庫)がその問題の解決のヒントになっているのだが、その解釈がぼくとは全然違っていたのもよくなかったのかも。ただ、第5作に続くようだから、そこで納得できるオチがつくのかもしれない。あと、『幽霊なんて怖くない』のあとがきにもひっかかった。P.291より。

 当然、戦争に関するイメージが歪んでいる人もよくいます。太平洋戦争を美化したり、もういっぺん戦争をしたいと思っている人は、若い世代だけじゃなく、僕より上の世代にもいます。

 「もういっぺん戦争をしたい」っていったいどこと戦う気なんだろうか。そもそもそんな人がどこにいるのだろうか。まあ、そういう人が本当にいるとしても、逆に「外国が攻めてきたら降参すればいい」という著名人が何人かいるようだから、それでプラマイゼロになったりしてね。海水に砂糖を足しても真水になりはしないが。

 

 それから、『翼を持つ少女』P.121〜122には個人的にビックリさせられた。

「(前略)あと、そういう同人誌著作権法には触れないんですか?」

「はい、それも微妙な問題です。特撮ものに限らず、二次創作同人誌というのは、基本的にすべて著作権的にはアウトです。

(中略)

ただ、日本では著作権法親告罪なんで、著作権者が訴えない限り合法なんです。(後略)」

 ということなので、著作権侵害を訴えても利益にならない、同人誌を黙認してくれている著作権者の広い心に感謝しよう、と言っているのだが、これ前に指摘したなあ(過去記事)。 



 これも『翼を持つ少女』から。P.392より。

「あまり薄い連中とつるんでも楽しくないからな。どうせなら濃い話がしたい。そう、たとえば……」先生はちょっと考えてから言った。「小金井

「はい」

「『仮面ライダー響鬼』は全何話だ?」

ミーナは一瞬、ぐっと詰まったように見えた。だが、自信に満ちた声で力強く答えた。

「全二九話です!」

「いい答えだ」先生はにやりと笑った。(後略)


 これは少し解説が必要かな。仮面ライダー響鬼は第29話でプロデューサーが交替して、以降の話は大幅な路線変更がなされている(いつもの「平成ライダー」に戻っただけとも言える)。それまでの話を支持していたファンが路線変更に反発して、山本氏もそんなファンの一人だったのだ。

 …ただ、これって「薄い」「濃い」という話じゃなくて、ただ単に料簡が狭いだけの話だよなあ。もしも教え子が「斬鬼さんの最期には感動しました!」とか言ってきたら、この先生はどうするんだろ。いずれにせよ教育者の料簡が狭いのは困るが、同僚に異世界のシャワーの原理が分からなくて怒っている先生もいたりして。


 最後に話を山本氏の『JKハル』批判に戻す。氏のシャワーに関するツイートに関してはTogetterでも多くの批判が寄せられているし、異世界の作り込みが甘く粗かったとしてもそれだけで作品自体を否定する理由にはならないことは既に指摘した。山本氏が『JKハル』を批判する嫌う理由は他にあって、シャワーやら設定やらは実は本当の理由ではないのではないか、ぼくにはそう感じられてならない。もしくは、嫌いが先にあって、理由は後付けになっているとか。

 『JKハル』の作風が合わない人は当然いるだろう。陰惨なセックス描写が多く登場し、女をモノとしてしか考えない男も数多く登場する。異世界転生もののファンとしては居心地のいいお話ではない。そして、ヒロインであるハルが合わない人も当然いるだろう。なにしろ転生前は10人以上の男とセックスした経験があって過去には援助交際もしている女の子だ。山本氏の「ビブリオバトル部シリーズ」ならヒロインをいじめる側で出てきそうだ。そして、転生した後も生き抜くために娼婦をしながらも男の馬鹿さ加減を冷静に見定めている。不遇に甘んじたただただかわいそうな犠牲者というわけでもない。ぼくにはそんな彼女がなかなか面白かったのだが、もちろん嫌いだという人もいるだろう。それはしかたのないことだ。山本氏は「『JKハル』がエロだから批判しているわけではない」と何故かキレ気味ツイートしていたが、エロにも合うものとそうでないものがあって、『JKハル』のあけすけなエロ描写山本氏には合わなかったのではないか。「こんな女の子は嫌いだ」「こんな暗い話は嫌いだ」と素直に言っちゃえばいいと思うが、もちろんこれはぼくの邪推でしかないし、外れていたら謝るしかない。もしかしたら山本氏らしい高邁な理想と熱い正義感に基づく批判である可能性もあるし、きっとそうなのだろう。うん。

 ともあれ、山本氏にはこれからも時々キレてほしいものである。「この人、どうしてそんなことでキレてるの?」とキョトンとさせられるの、結構好きなので。

※ おばちゃんさんのご指摘に基づき記事を訂正しました。

プラスチックの恋人 (早川書房)

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翼を持つ少女 BISビブリオバトル部

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世界が終わる前に BISビブリオバトル部

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まんが極道 4 (BEAM COMIX)

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封印―史上最強のオタク座談会

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S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー響鬼

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諸葛 均諸葛 均 2018/01/12 21:11 この騒動が起きた時、私は普段の山本弘先生の論調から(男性の一方的な性欲に対する批判的視点)この作品を激賞されたのかと思って誤解しておりました。

古賀古賀 2018/01/14 08:46 >氏のシャワーに関するツイートに関してはTogetterでも
>多くの批判が寄せられているし、異世界の作り込みが甘く
>粗かったとしてもそれだけで作品自体を否定する理由には
>ならないことは既に指摘した。

筒井康隆先生の『わが名はイサミ』で、自分は時代小説は
はじめてだから間違ったことを書くおそれがあると前置き
して「まさか江戸町奉行がダンヒルのライターを出したり、
遊女がタンポン引っこ抜いたりするようなヘマはやるまい
と思うが」とギャグっぽく書いてたのがありましたが、
『JKハルは異世界で娼婦になった』は、他の箇所でその世界
独特の避妊のやり方や石鹸についての説明が一応あるので、
シャワーについては別に仕組み自体が実現困難というほどで
はないから、わざわざ詳しく説明する必要を感じなかったぐ
らいに善解してもいい気はします。

kensyouhankensyouhan 2018/01/14 11:14 コメントありがとうございます。

>諸葛 均さん
だからこそ「援助交際をする女の子は嫌いだ」とは言えなかったのかも。

>古賀さん
避妊の仕組みを説明するのはストーリー上必要ですからね。逆に言えばストーリーに必要のない設定は説明しなくてもいいということです。

yonocoyonoco 2018/01/14 23:26 今更ですが、あけましておめでとうございます(;´・ω・)
山本弘さんは、少なくとも創作では「大きな嘘のためのディテールはきちんとする方」なので、さういう細かい部分がきになるんでしょうね…

おばちゃんおばちゃん 2018/01/15 05:57 初めまして。
「強姦も親告罪」と本文中にありますが、現在は非親告罪となっているようです。
詳しくはこちらをご覧ください。

https://izumi-keiji.jp/column/law/keihou-kaisei

kensyouhanさんの復活は,去年の数少ないうれしいニュースの一つでした。更新を楽しみにしてます

kensyouhankensyouhan 2018/01/15 07:43 コメントありがとうございます。

>yonocoさん
今回の件ではメインの肉より付け合わせを問題にしている感じですね。

>おばちゃんさん
ご指摘ありがとうございます。該当部分を削除しておきました。

abab 2018/01/18 01:24 どうせ次のビブリオバトル部あたりで、
「異世界ものなのにシャワーなんか登場させてるバカな小説があるんだぜ!」
「うわ、作者頭おかしいわ」とか登場人物に言わせるんだろう。
前科があるし。

kensyouhankensyouhan 2018/01/23 06:14 コメントありがとうございます。

そういえばバーバラさんの本もネタにされてました。
個人的には小説の中で『JKハル』をビブリオバトルで取り上げて欲しいんですけど、現役の高校生には少し荷が重い気もします。

あいーんあいーん 2018/02/05 11:13 山本氏のツイート見てると「この人、どうしてそんなことでキレてるの?」って事が度々あって面白いですな。この間も◯◯のツイートが見当たりませんが消したんですか?って質問にはぁ?消してませんけどみたいに答えててなんでキレてんだ?って思ったり…前に嫌な絡み方された人だったのかもですがそういう人は氏なら即ブロックしてそうですしね。

kensyouhankensyouhan 2018/02/07 05:29 コメントありがとうございます。

以前“山本さんの「はあ?」はヤンキーみたいだ”と書いたことがありますが、
還暦を過ぎての「はあ?」はお若くていいことなのかもしれません。

オヨよオヨよ 2018/04/14 13:55 山本氏が「JKハル」を嫌うことと、山本氏が自分が好きな少女ヌード写真集に対する「子供の姓の搾取」という批判に対し「一流の写真家に撮ってもらったことを誇りに思ってるかも知れないでしょ」反論したり、
山本氏が自分が所持している(していた)少女ヌード写真集の被写体だった女性がその件でカメラマンである自分の母親を訴えた事件に関して(関係者でも事情通でもないのに)「最近母娘間にトラブルがあって昔のことを蒸し返して訴えたのではないか?」と原告側女性の言い分を無視して根拠の無い憶測を撒き散らしたりと自分の性癖の正当化を図ろうとすることは関係があるのでは?
生き抜く為に体を売るハルの男性に対するクールな視線と少女ヌード写真集に幻想を持っている山本氏では相容れないのではないのでしょうか?

kensyouhankensyouhan 2018/04/21 11:24 コメントありがとうございます。

山本さんはハルが嫌いなんだろうな、とは思います。

蒸気宇宙船蒸気宇宙船 2018/05/23 00:19 初めてそちらにコメントをします。
山本氏が新人なろう小説家の作品に対し、「異世界にシャワーがあるのはおかしい」と主張していることは、togetter等で見ました。
しかし、それならばもっとヒドイ作品が世界的に有名になっていることを、氏は御存じなのでしょうか?
その作品とは『王立宇宙軍 オネアミスの翼』といいます。
誰もが見落としがちなのですが、『王立〜』は地球外生命体の世界を舞台としています。
この作品では、「憲法」によって社会集団が統制され、「議会」によって集団の意思決定がなされ、「貨幣」によって財やサービスが決済されるという、地球と全く変わらない「異世界」が描写されています。
あまつさえ、主人公は地球人の男同様、性欲に負けてヒロインをレイプしようとする場面すら出てきます(未遂)。
山本氏の理論では、異星人の棲息する惑星にもかかわらず、地球とまるで変わらない世界しか描写できていない『王立〜』は、「観る価値のない駄作アニメ」ということになるのでしょう。

ここで私が山本氏が考えるであろう「ぼくのかんがえたさいきょうのおうりつうちゅうぐん」を披露します。

オネアミス・コロニーの思考階級は、このままではあと10,000ヵ月以内に労働階級の生産する財・サービスの供給が、集団全ての個体に行き渡らせるだけの需要に追い付かなくなることを計算により見出す。
そこで彼らが目を付けたのが「宇宙開発」である。
思考階級はカイデン(防衛階級)を最高責任者に、グノォム(労働階級)を技術顧問として(但し、この二体は思考階級の決定事項に沿って動くだけ)、「宇宙開発計画」をスタートさせる。
計画は順調に進むと見えたが、ロケットに搭乗する予定の防衛階級出身のパイロットが事故で死亡し、急遽、労働階級出身のシロツグ(「神は存在する」と記された思考階級にしか通用しない内容のパンフレットを、延々と刷り続けるリイクニという雌性体と同居している)が代替パイロットに仕立て上げられる。
一方、オネアミス・コロニーに隣接するキョウワコク・コロニーの思考階級は、オネアミスの打ち立てた「宇宙開発計画」の正体が、自分たちのコロニーを占領するための陰謀であると認識し、集団防衛本能に則り、コロニー内の防衛階級を総動員してオネアミス・コロニーに侵攻する。
しかし、思考能力を持たない労働階級の個体であるシロツグは、オネアミス・コロニー思考階級の意図が何なのかも、そして自分が何をさせられようとしているのかも認識できぬまま、ロケットに搭乗するのであった...。

私なんかよりも、プロのSF作家である山本氏の方が、あっと驚くような「異星人の世界」を構築してくれるでしょう。
最後にもう一度繰り返します。

「世界的に有名な伝説のアニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は、山本弘氏にとり観る価値のない駄作アニメである」