:お茶
緑茶や烏龍茶に対して、紅茶は葉を十分に発酵させるため、「全発酵茶」と呼ばれる。
紅茶独特の水色と香味は発酵ならではのもの。
紅茶の歴史
西欧にはじめてお茶を伝えたのはオランダの東インド会社。しかしそれは紅茶ではなく緑茶であった。
1823年、イギリスの冒険家ブルースがインドのアッサム地方シーサンパンナで自生の茶木を「発見」し、後にそれが中国種とは別のものであることが確認された。また1845年、緑茶と紅茶は製法の過程が違うだけで原料は同じだと言うことを「発見」。これらの「発見」により、アッサム種と中国種との交配が進み、インド、スリランカで茶の栽培がはじめられた。ちなみに11月1日は紅茶の日だそうな。
紅茶の国別産地
品種名よりも産地でよばれることの多い紅茶だがその主な産地。
- インド 北インドはダージリン、アッサムが主な産地として有名だ。南インドはニルギリなども生産量が多い。
- スリランカ 旧国名のセイロン紅茶という名前が随分と日本人には浸透している。ウバ、ヌワラエリア、ディンブラなどが主な産地だ。
- インドネシア ジャワティが有名だがスラウェシ、スマトラでも産している。
- 中国 安徽省のキーマン(キーモン)が有名。中国茶
- ケニア CTC製法の紅茶の生産がかなりある。顆粒状で出やすい紅茶だ。ブレンドされるのがほとんどだが、最近はストレートも流通するようになった。
- 日本 日本でも日東紅茶などが国産茶葉をつかって紅茶を生産している。
- トルコ 杏などの農産物を豊かに産出するトルコも紅茶の生産が盛ん。独特な飲み方をするのに適した渋みのすくない品種を育てている。東欧やロシアにも輸出しているようだ。
- そのほか南米、アフリカ諸国で生産された茶葉はブレンド用に使用されていることが多いが、品種別ストレートブームで流通するようになってきた。おたのしみなことだ。