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2sc1815jの日記

2016-05-01

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2016年4月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第23号。今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)の変動を追ってみた。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2016年4月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2016年4月1日から2016年4月30日までに変更のあったレコードは82,422件であった*1

3月末時点のデータにおいては、「資料種別」*2が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*3に「インターネット公開」を含むものは350,801件であったが、4月30日までの更新を適用したデータにおいては350,917件となっており、116件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)3月末4月末
インターネット公開(許諾)76777724+47
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/013392933923-6
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01; 2015/11/1036360
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/0921210
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/10330
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/1044986449860
インターネット公開(保護期間満了)264149264224+75
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開506706506507-199
館内公開6297363056+83
(総計)9204809204800
(内、インターネット公開分合計)350801350917+116

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

4月末 総計
許諾 保護期間満了 館内公開
3月末 裁定
2012/03/01
2*4 4*5 6
保護期間満了 79*6 79
図書館送信 45*7 154*8 199
総計 47 154 83 284

この表は、例えば、3月末時点では図書館送信であった図書で、4月末にはインターネット公開(保護期間満了)に変更されているものが154件あると読んでほしい。

パブリックドメイン図書の増加

3月の公開範囲変更に引き続き、4月もパブリックドメイン図書の増加が見られた。

図書館送信からインターネット公開(保護期間満了)へと変更された図書には、著作者が1965年に没し、2016年からパブリックドメインとなったものが含まれている。

ここでは、図書館送信から保護期間満了に変更された図書(新たにインターネットで閲覧できるようになった資料)の中から、いくつか著名な著作者のものについて取り上げる。

小説家・詩人・翻訳家など

河井酔茗の著作については、保護期間満了に変更された上記の図書に加え、『日本立志物語』が許諾に基づく公開に変更されている*9

他に、小山勝清(小説家)などの著作物も公開された。

美術家

『ナカニシヤ日本一の画噺』シリーズは、全35冊のうち国立国会図書館で所蔵している8冊(明治44年)がインターネット公開されている*10

どの図書も、扉には岡野栄・小林鍾吉・杉浦非水の名前が挙げられており*11、デジタル化された画像からは誰がどの図書の挿絵を担当したのかは分からないものの*12、いずれの図書のデザインにも驚かされる。

上記の8冊の中から、試しに『ブンブクチヤガマ』を見てみよう。

まず表紙をめくると、これが

ナカニシヤ日本一の画噺. ブンブクチヤガマ

こうじゃ

ナカニシヤ日本一の画噺. ブンブクチヤガマ

ナカニシヤ日本一の画噺. ブンブクチヤガマ
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

『ブンブクチヤガマ』のような笑い話は別として、多くのお話は、子ども向けにマイルドにしてあったりは全くしないので、その点でもなかなか衝撃的である(『サルカニカッセン』の最終ページなど、ちょっとやり過ぎではと思わないでもないが、画像の引用はしないでおこう)。

音楽家

『東京市童謡』には、土川五郎による振り付けも。

東京市童謡

東京市童謡
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)


学者・宗教家など

他に、伊藤康安(仏教学者)、高橋正雄(金光教教監)などの著作物も公開された。

政治家・官僚・軍人・実業家など

近藤栄蔵の『プロレタリア政治学』『失業反対闘争「方針書」』『無産党出直すべし』は、発禁処分を受けており、内務省による禁止の印や「安寧禁止」の印、「禁安」の手書き文字(帝国図書館の書架番号)などが見られる。

その他

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)3月末4月末
インターネット公開(保護期間満了)70634706340
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開17792177920
館内公開440
(総計)88430884300
(内、インターネット公開分合計)70634706340

今月は変化なしであった。

資料デジタル化基本計画2016-2020

4月下旬、国立国会図書館ウェブサイトに「資料デジタル化基本計画2016-2020(平成28年3月29日策定)」が掲載された。

平成25年5月に策定された「資料デジタル化基本計画」と「国立国会図書館の資料デジタル化に係る基本方針」のうち、ウェブサイトに掲載されていた「国立国会図書館の資料デジタル化に係る基本方針(平成25年5月27日策定)」と比べると、大分踏み込んだ内容を知ることができる。

これまでこのシリーズ記事で取り上げてきた内容と、その流れの延長線上にある内容などが、公式に整理されている。今後のデジタル化に興味をもって外野から眺めている方には押さえておくべき資料だろう。

*1:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*2:dcndl:materialType

*3:dcterms:rights

*4:『三池炭鉱と大牟田市写真帳』、『三井三池各事業所写真帖

*5:『軍国の母の姿 第1輯』、『傑作鈔 : 明治より大正へ』、『女子経済のおもかげ : 女子経済専門学校要覧・同附属高等女学校要覧 昭和15年度版』、『創立二十周年記念論文集

*6:講演集、報告集等の集合著作物など。他に、「最後の忍者」こと藤田西湖(甲賀流忍術第14世)の『忍術とは?』も館内限定に変更された。以前の記事で、「著作者が1965年に没し、2016年からパブリックドメインとなったもの」を列挙した後、それらとは分けて「他に、以下の図書なども保護期間満了として公開されている」として『忍術とは?』を取り上げたので、勘の良い方なら気付かれたかもしれないが、藤田西湖は保護期間内(1966年1月4日没)である。

*7:『赤穂不忠録』、『恵信尼公絵詞伝』、『外遊句稿』、『火中の書』、『彼女の運命 前編』、『観音巡礼』、『曲線設定便覧』、『古人を尋ねて』、『小夜子』(前編後編)、『しひのは集 : 俳句習作廿一篇』、『史学概論』、『耳舌[チョウ]談 : 随筆』、『新奇談クラブ 後編』、『新選井泉水句集』、『新編太平記 続』、『身辺の書』、『新約聖書註解 第6 (ロマ書)』、『鈴蘭の咲く頃』、『政治の理論』、『井泉水句集』、『井泉水随談』、『青天の書』、『第一の扉』、『第二の扉』、『旅人芭蕉』、『旅人芭蕉 続』、『知命の書』、『東西南北』、『日米問題』、『日本立志物語』、『人間道と句作道』、『俳句に入る道』、『ひぐらし集』、『雖為百姓不仕二君 : お百姓仁義』、『ファッシズムの社会観』、『遍路日記』、『放送芭蕉を語る』、『頬紅』、『梵行品 : 句集』、『舞扇 : 小説』、『枕の草紙 : 口訳新註』、『山ぎり集』、『霊光録』、『私の首

*8:『紫羅欄花 : 詩集』、『或る集団』、『海の王国』、『音楽講座 第1回第4輯 (声楽の訓練)』、『改正税法並に関係命令に就て』、『改正税法に就て』、『改正税法の解説 : 法人関係』、『解放群書 第19編』、『科学戦争』、『科学と文化』、『科学と民族』、『華術』(規矩之巻中級之巻養法之巻)、『間花集 : 詩集』、『漢籍国字解全書 : 先哲遺著 第5巻』、『漢籍国字解全書 : 先哲遺著』(第1巻第2巻第3巻第4巻第5巻第六巻第七巻第八巻第九巻第十巻第十一巻第十二巻第十三巻第十四巻第15巻 春秋左氏伝国字解 下巻第17巻 楚辞師説第18巻 管子国字解 上巻第19巻 管子国字解 下巻第20巻 墨子国字解 上巻第21巻 墨子国字解 下巻第22巻 荀子国字解 上巻第23巻 荀子国字解 下巻第24巻 韓非子国字解 上巻第25巻 韓非子国字解 下巻)、『漢籍國字解全書 : 先哲遺著 第11巻』、『漢籍國字解全書 : 先哲遺著』(第1巻第2巻第3巻第4巻第5巻第6巻第7巻第8巻第9巻第10巻第11巻第12巻)、『漢籍國字解全書 : 先哲遺著追補』(第13巻第14巻第15巻第16巻第17巻第18巻第19巻第20巻第21巻第22巻第23巻第24巻第25巻第26巻第27巻第30巻)、『喫茶去』、『教案兼用手工科教授細目』、『教育行政撮要』、『教育行政撮要』、『近世日本生理学思想史論』、『現代紀行文抄 : 中等教育補充小読本』、『寂しき夜の歌』、『塹壕のある顔』、『死後のために』、『市町村立小学校教育費問題精義』、『失業反対闘争「方針書」』、『しぼりの図案』、『社会教化と宗教』、『社会保険概論』、『社会保険概論』、『宗教法案に就て』、『銃剣は耕す』、『手工学習原論と新設備』、『春草譜』、『小学生の歌』(1234)、『小学校に於ける手工設備の実際』、『将軍乃木』、『少年科学未来戦』、『新支那読本』、『尋一の手工』、『尋二の手工』、『尋三の図画』、『尋四の図画』、『尋五私の手工教育指導』、『尋六私の手工教育指導』、『新釈沢庵和尚法語』、『尋常小学教案兼用手工科教授細目』(第1学年用第2学年用第3学年用)、『信心とおかげ』、『新戦場』、『新日本と思想問題』、『新編将軍乃木』、『図画学習原論』、『禅と社会』、『禅庵閑語』、『沢庵和尚の人と思想』、『戦はこれからだ』、『旅・土・人』、『茶会漫録』(第9集第11集第12集附録帰郷雑記)、『東京市童謡』、『ナカニシヤ日本一の画噺』(イッスンボウシカチカチヤマコブトリシタキリズズメブンブクチヤガマモモタラウハナサカヂヂイサルカニカッセン)、『南窓』、『南窗集』、『肉弾終篇流血の丘』、『日本古史典の再吟味』、『熱球三十年』、『巴里の憂鬱』、『人・乃木将軍』、『プロレタリア政治学』、『ベースボール』(攻撃篇内野篇外野及び練習篇)、『ペートル』、『北辺行 : 樺太北海道めぐり』、『保護随想』、『無産党出直すべし』、『村に帰る』、『木喰五行上人略伝』、『野球清談』、『やさしくかける学校と家庭略画集』、『流血の丘』、『労働問題早わかり』、『我が日・我が夢 : 一名…戀と夢と』、『私の手工教育指導』(尋1尋3尋4

*9:口絵挿画の高畠華宵(1966年没)が著作権保護期間内であるため。

*10:明治45年8月発行の『いろはスケッチ子供四十八景』に掲載されている広告では、「ナカニシヤ 日本一の画噺 ささなみ作 二十五冊 出来ました」とあり、大正2年9月発行の『子供の対話』掲載の広告時点でも「全二十五冊」「二十五冊一揃」だったようだ。25冊のリストのうち、昔話を題材とした「(8)もゝたらう」から「(15)ぶんぶくちやがま」までの8冊が、出版元の中西屋書店より帝国図書館に寄贈されたようだ。全35冊の中には、昔話として他に『ウラシマ』があるが、こちらは刊行時期が異なったため寄贈されなかったのだろうか。

*11:このシリーズでは、明治26年の出版法で「文書図画ノ末尾ニ」記載することとされた発行者の氏名、住所、発行の年月日、印刷者の氏名、住所、印刷の年月日が、扉に記載されている。

*12:『ナカニシヤ日本一の画噺』の背には、担当した画家の名前が記されていたようだが、背はデジタル画像化されていない。全35冊を所蔵している大阪府立中央図書館国際児童文学館のOPACによれば、『イッスンボウシ』(巌谷小波 著、杉浦非水 画)、『カチカチヤマ』(巌谷小波 著、岡野栄 画、小林鍾吉 画、杉浦非水 画)、『コブトリ』(巌谷小波 著、小林鍾吉 画)、『シタキリズズメ』(巌谷小波 著、小林鍾吉 画)、『ブンブクチヤガマ』(巌谷小波 著、岡野栄 画)、『モモタラウ』(巌谷小波 著、小林鍾吉 画)、『ハナサカヂヂイ』(巌谷小波 著、杉浦非水 画)、『サルカニカッセン』(巌谷小波 著、小林鍾吉 画)であるとのこと。ただし、『カチカチヤマ』については、他の書誌情報によれば、巌谷小波 著、岡野栄 画となっている。

2016-04-01

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2016年3月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第22号。今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)の変動を追ってみた。

今月は多数の資料追加があったので、便利のため、追加資料リストを作成して共有する。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2016年3月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2016年3月1日から2016年3月31日までに変更のあったレコードは159,537件であった*2

2月末時点のデータにおいては、「資料種別」*3が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*4に「インターネット公開」を含むものは350,743件であったが、3月31日までの更新を適用したデータにおいては350,801件となっており、58件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)2月末3月末
インターネット公開(許諾)767776770
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/2710-1
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/013393133929-2
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01; 2015/11/1036360
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/0921210
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/10330
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/104498844986-2
インターネット公開(保護期間満了)264086264149+63
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開506807506706-101
館内公開6205862973+915
(総計)919608920480+872
(内、インターネット公開分合計)350743350801+58

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

3月末 総計
保護期間満了 館内公開
2月末 裁定
2010/12/27
1*5 1
裁定
2012/03/01
1*6 1*7 2
裁定
2015/11/10
2*8 2
保護期間満了 42*9 42
図書館送信 101*10 101
総計 105 43 148

この表は、例えば、2月末時点では図書館送信であった図書で、3月末にはインターネット公開(保護期間満了)に変更されているものが101件あると読んでほしい。

この表の他、2月末のメタデータには存在せず、3月21日付けで館内公開として登録された資料が872件あり、その内訳は図書667件*11、ならびにプランゲ文庫の図書202件および児童書3件となっている*12

パブリックドメイン図書の増加

2月の公開範囲変更に引き続き、3月もパブリックドメイン図書の増加が見られた。

図書館送信からインターネット公開(保護期間満了)へと変更された図書には、著作者が1965年に没し、2016年からパブリックドメインとなったものが含まれている。

ここでは、図書館送信から保護期間満了に変更された図書(新たにインターネットで閲覧できるようになった資料)の中から、いくつか著名な著作者のものについて取り上げる。

音楽家

学者・宗教家など

政治家・官僚・軍人・実業家など

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)2月末3月末
インターネット公開(保護期間満了)6942570634+1209
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開17792177920
館内公開440
(総計)8722188430+1209
(内、インターネット公開分合計)6942570634+1209

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる。

「著作権に関する情報」の変動 (2月末 → 3月末)件数
新規 インターネット公開(保護期間満了)1209(後述*13

2016年3月のNDLデジコレ追加資料

3月15日、国立国会図書館ウェブサイトにおいて以下の資料追加がアナウンスされた。

国立国会図書館は、平成28年3月15日に以下の約28,300点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました。

コレクション 追加数 公開
図書 約700点 館内限定
古典籍資料 約1,200点 インターネット
日本占領関係資料 連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)文書 約10,000点 インターネット(一部館内限定)
極東軍文書 約300点 館内限定
プランゲ文庫 図書 約200点 館内限定
児童書 3点 館内限定
検閲新聞ゲラ 約15,800点 館内限定
科学映像 約50点 館内限定

http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/1214850_1830.html

昨年度と同じく今回も追加資料リストの公式提供はなかったが、3月15日に追加がアナウンスされた資料は、3月21日付けで国立国会図書館サーチに書誌情報が追加され、非公式ながら追加資料リストを作成し共有することができた。

新規公開の図書

今回追加された図書667件は、請求記号が026-To458kから921.5-So626の資料となっており、「デジタル化作業対象資料一覧(平成26年11月25日現在)」に挙げられていた2014年度のデジタル化対象「請求記号が026〜921で始まる資料」に合致する。

ただし、和図書のデジタル化においては、作業対象資料一覧が提供されていないため、今回追加された図書が2014年度デジタル化分と過不足なく一致するのかは不明である。

新規公開の古典籍資料

今回追加された古典籍資料1,209件は、以前の記事で取り上げた2014年度デジタル化作業対象資料に加え、過去に国立国会図書館電子展示会で取り上げられた資料を含んでいる。

書誌情報に設定された「主題」*14に基づけば、追加された資料の約6割(699件)が黄表紙、約3割(344件)が合巻となっている。

2014年度デジタル化分のうち、国立国会図書館で貴重書に指定されている春日版『妙法蓮華經 8卷』、多武峰版『妙法蓮華經 8卷』、古活字版の3点(『[本朝古今銘尽]』、『栄花物語 40巻』、『仙傳抄』)、準貴重書に指定されている『万年帳 3巻』、『[春の]色』については、『国立国会図書館月報 642号(2014年9月)』の「新たな貴重書のご紹介」に詳しい資料紹介がある。なお、2014年度デジタル化分の一部は、先行して2015年5月に公開されていた。

[本朝古今銘尽]

[本朝古今銘尽]
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

この他、過去に電子展示会「江戸時代の日蘭交流」で一部のページのみが掲載されていた資料について、全ページが公開されたものがある。印刷史に興味がある方なら、『官板バタヒヤ新聞』や『官板海外新聞別集』などにはなじみがあるだろう。同展で掲載された洋古書『Resa uti Europa, Africa, Asia, förrättad åren 1770-1779 / af Carl Peter Thunberg 1. d.』については、画像を拡大すると、灰色の背景に黄色の欠片(外装の一部か)が複数付着していることに気付く。それだけ劣化の進んだ資料が閲覧に供されて破損の進む前にデジタル化されて良かったと考えるべきか。

今後は、例年通りであれば、2015年度のデジタル化分(約1,400冊)が2016年度末までに追加されるものと思われる。2015年度の作業対象資料一覧(xlsxファイル)は、2015年8月に公表されており、『国立国会図書館月報 651号(2015年7月)』の「新たな貴重書のご紹介」で取り上げられている貴重書『教誡新學比丘行護律儀 1卷』(WA7-285)、『聚分韻略 [5巻]』(WA7-286)、『[禪林抜類聚] 4卷』(WA7-287)、『禪林抜類聚 卷1, 4』(WA7-288)、準貴重書『山幸 2巻』(WB1-23)の他、『風俗問状答』、『日本治乱記』(中古日本治乱記)、『諸系譜』、『鶯宿雑記』などが作業対象に挙げられている。

新規公開の静止画資料

今回追加された書誌情報のうち、資料種別に「静止画資料」を含むものを集計すると、次のようになった。

コレクション 追加数
日本占領関係資料 連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)文書 8,904件
極東軍文書 313件
プランゲ文庫 図書 202件
児童書 3件
検閲新聞ゲラ 15,775件

GHQ/SCAP文書8,904件の内訳は、民政局文書4,142件、国際検察局文書1,468件、最高機密ファイル(各部局)664件、対日指令集2,630件となっている(アナウンスされた追加数と比較すると、GHQ/SCAP文書のみ大きな違いが出ている)。

その他の新規公開資料

科学映像52件(資料種別は「映像資料」)が追加されている。また、3月1日にアナウンスされた手稿譜18件(資料種別は未設定)も追加されている。

*1:プランゲ文庫の資料は含まない。

*2:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*3:dcndl:materialType

*4:dcterms:rights

*5:『よしこの源氏の誉 : 明治新撰

*6:『理論統計学研究

*7:『統計局統計講習会講演録 [大正12年]

*8:『安心了解いろは歌』、『繍像復讐石言遺響 巻之1

*9:論文集、講演集等の集合著作物など。

*10:『英文世界名著全集 第21巻』、『季節標』、『教護少年調査録』、『金魚愛玩草 : 郡山金魚の飼ひ方』、『経済倶楽部講演 第126輯 (欧米の教育を視察して・満洲国に於ける鉄道経営の状況)』、『玄々棊経』、『国体と政体』、『古今衆枰 天』、『ザ・ニュー・ユース・テクニカル・リーダズ』(12)、『サイラス・マーナ講義 : 全訳』、『史籍集覧』(第1冊第2冊第3冊第4冊第5冊第6冊第7冊第8冊第9冊第10冊第11冊第12冊第13冊第14冊22)、『実践命理学講座』(第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講)、『射學雜纂』(第1冊 一第1冊 二第1冊 三第1冊 四第2冊 乾第2冊 坤第3冊 1-2第3冊 3-5第4冊第5冊第6冊第7冊第8冊第9冊第10冊第11冊第12冊第13冊第14冊第15冊 上第15冊 中第15冊 下第16冊-第19冊第20冊第21冊第22冊第23冊第24冊第25冊第26冊第27冊第28冊第29冊 天第29冊 地第29冊 人)、『秀甫全集』(上巻中巻下巻)、『秀甫全集』(上巻中巻下巻)、『声楽入門』、『生活と健康』、『続史籍集覧 : 残巻』(語學自在 一語學自在 二峰相記 大傳法院本願聖人傳)、『続史籍集覧 第10冊』、『第六十九回帝国議会ニ於ケル有田外務大臣演説 昭和11年5月6日』、『東亜研究講座 第97輯』、『脳力集中法及休養法講義』、『北支問題早わかり : 実地踏査を語る』、『保険学』、『命理格式秘伝講座』(第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講)、『爛柯堂棊話』()、『爛柯堂棊話』(

*11:当記事冒頭記載のtsvファイル参照。

*12:プランゲ文庫の一般図書・児童書は、資料種別が「静止画資料」「図書」となっているため、ここでの「図書」に集計されている。児童書3件は、『絵の話』、『黒い朝顔』、『光りの子』。

*13:当記事冒頭記載のtsvファイル参照。

*14:dc:subject

2016-03-01

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2016年2月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第21号。今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)の変動を追ってみた。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2016年2月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2016年2月1日から2016年2月29日までに変更のあったレコードは74,977件であった*1

1月末時点のデータにおいては、「資料種別」*2が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*3に「インターネット公開」を含むものは350,694件であったが、2月29日までの更新を適用したデータにおいては350,743件となっており、49件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)1月末2月末
インターネット公開(許諾)77227677-45
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/2710461-1045
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/013392033931+11
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01; 2015/11/1036360
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/06; 2015/11/1010-1
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/0921210
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/1023+1
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/104396144988+1027
インターネット公開(満了)10-1
インターネット公開(保護期間満了)263984264086+102
館内公開6200262058+56
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開506908506807-101
(総計)919604919608+4
(内、インターネット公開分合計)350694350743+49

文化庁長官裁定を受けて公開している資料や保護期間満了の資料について、1月に発生した誤記や表記揺れが解消されている。

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

2月末 総計
許諾 裁定
2012/03/01
裁定
2015/02/09;
2015/11/10
裁定
2015/11/10
保護期間
満了
館内公開
1月末 許諾 48*4 48
裁定
2010/12/27
1028*5 16*6 1*7 1045
裁定
2012/03/01
3*8 3
裁定
2015/02/06;
2015/11/10
1*9 1
裁定
2015/11/10
2*10 2
満了 1*11 1
保護期間満了 49*12 49
図書館送信 3*13 14*14 84*15 101
総計 3 14 1 1028 151 53 1250

この表は、例えば、1月末時点では図書館送信であった図書で、2月末にはインターネット公開(保護期間満了)になっているものが84件あると読んでほしい。

この表の他、1月末のメタデータには存在せず、2月1日付けで登録された資料が4件(館内公開3件、裁定1件)あった*16

パブリックドメイン図書の増加

1月の公開範囲変更に引き続き、2月もパブリックドメイン図書の増加が見られた。

許諾や図書館送信からインターネット公開(保護期間満了)へと変更された図書には、著作者が1965年に没し、2016年からパブリックドメインとなったものが含まれている。

非水百花譜. 第10輯


非水百花譜. 第10輯 うめ(梅)
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)


ここでは、図書館送信から保護期間満了に変更された図書(新たにインターネットで閲覧できるようになった資料)の中から、いくつか著名な著作者のものについて取り上げる。

小説家・詩人・翻訳家など

  • 河井酔茗(詩人)
  • 谷崎潤一郎(小説家)
  • 米川正夫(ロシア文学者・翻訳家)
    • 『戦争と平和』(第1巻第2巻第3巻)(トルストイ 著、米川正夫 訳)
    • 『ドストエーフスキー全集』(1巻第3巻)(ドストエフスキー 著、米川正夫 訳)

今回公開された谷崎源氏は、1939年から1941年にかけて刊行された旧訳(全26巻)の終盤、第53帖(手習)以降の部分であった。巻1から巻22までのインターネット公開にも期待したい。

米川正夫の著作に関しては、『世界文学大綱 第16巻』(トルストイ)が、図書館送信から裁定に基づくインターネット公開(裁定年月日: 2012/03/01)へと変更されている。これは共著者の除村吉太郎が裁定を受けているためである*17

美術家

杉浦非水の作品は、残念ながら今回もグレースケールでの公開であったが、『非水百花譜』の一部は、非水が創設に携わった多摩美術大学のページにてカラーで紹介されている。

学者・宗教家など

他に、伊藤康安(仏教学者)、高橋正雄(金光教教監)などの著作物も公開された。

政治家・官僚・軍人・実業家など

図書館送信から保護期間満了へ

以下の図書なども図書館送信から保護期間満了へと変更されている。

立原道造の第二詩集『曉と夕の詩』はB版(楽譜本)。美しい装幀。なお、第一詩集『萱草に寄す』は図書館送信となっている。

永井荷風『夏すがた』は、コマを進めていくと3コマ目で四角い変色が目に付く。もう1コマ進めて4コマ目を見ると、この変色は請求記号ラベルの貼付による糊が原因だと分かる。痛ましい。

その他、大武和三郎によるポルトガル語関連図書(『Diccionario portuguez-japonez』、『Novo diccionario portuguez-japonez』、『葡和辞典』、『和葡辭典』、『葡和新辞典』、『葡語文法解説』)なども公開された。

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)1月末2月末
インターネット公開(許諾)480-48
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27130-13
インターネット公開(保護期間満了)6935669425+69
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開1779917792-7
館内公開440
(総計)8722087221+1
(内、インターネット公開分合計)6941769425+8

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

「著作権に関する情報」の変動 (1月末 → 2月末)件数
インターネット公開(許諾) → インターネット公開(保護期間満了)48*18
インターネット公開(裁定)2010/12/27 → インターネット公開(保護期間満了)13*19
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 → インターネット公開(保護期間満了)7*20
新規 インターネット公開(保護期間満了)1*21

許諾に基づいて公開されていた山本昇雲(1965年没)の美人画『いますがた』48件*22と、裁定に基づいて公開されていた資料13件が保護期間満了に変更され、2月末時点で許諾や裁定に基づく古典籍資料公開は0件となった。

いますがた. [12]


いますがた. [12] ヲヲこわ
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)


裁定から保護期間満了に変更された『化学入門』(竹原平次郎 訳)は、題簽や見返しのデザインが興味深い*23

図書館送信から保護期間満了に変更された資料には、次の自筆原稿が含まれている。

正岡子規による手製の『[子規手製俳句カルタ]』は、おそらく『[子規手製歌カルタ] 』(こちらは図書館送信)とあわせて一つの箱に入っていたものであろう。

野村文紹(谷文晁の弟子)による彩色肖像画集『肖像』(1之巻2之巻)も面白い。聖徳太子から成島柳北まで、さまざまな人物の肖像画を模写したものだが、原本が失われ、この模写しか残っていないものもあったりするのだろうか。

また、1月25日付けで書誌情報が削除されていた喜多川歌麿『あやめニ美人』が、2月8日付けで再び同じIDで登録され、削除前と同じURIで閲覧できるようになっている。これを上の表では「新規 インターネット公開(保護期間満了)」として挙げているが、実際には新規デジタル化による追加公開ではない。

ところで、この資料のタイトルは『あやめニ美人』(片仮名の「ニ」)となっているが、画像中の名票では『あやめ二美人』(漢数字の「二」)となっている。内容からすると並立助詞の「ニ」ともとれるが、二人の美人が描かれていることから「二美人」なのではないだろうか。

文化庁の「裁定データベース」公開

2月15日、文化庁のWebサイトにおいて「裁定データベース」が公開された。

従来は、同ページで「簡易一覧」として示されている内容しか提供されていなかったので、今回の公開内容は素晴らしい宝の山と言える。

これは、2015年3月12日の文化審議会著作権分科会(第41回)配付資料「平成26年度法制・基本問題小委員会の審議の経過等について」において、権利者不明著作物等を活用するための措置として、「これまで裁定を受けた著作物等の情報を検索可能な形でインターネット上に公開することが望ましく」(p.15)とされていたものに相当すると考えられる。

ExcelファイルとPDFファイルでの提供とは予想外だったが、システム化予算を費やさなくても、これはこれで用が足りるので良いのだろう。

ただ、ExcelファイルなりPDFファイルなりが裁定年度ごとに分割されているのは、管理している文化庁側の視点に基づいたものであろうが、裁定申請を行おうとしている側からすれば、年度ごとに分割されたファイル(現在13個)をそれぞれExcelなりPDFビューワなりで開いて検索しなければならず、その点はやや不便さが残っている。

そうした不便さを解消するために、これらのデータを用いてWeb上で検索できるようなシステムを第三者が作って公開したり、まとめて検索しやすいように各年度を統合したファイルを作成して公開したりして良いのかを考えたとき、このデータベースのライセンスや利用条件が明記されていないため判断できないという点にぶつかる。政府標準利用規約(第2.0版)に準拠している「文部科学省ウェブサイト利用規約」が適用されると考えて良いのだろうか。

文化審議会著作権分科会(第41回)の配付資料では、先ほど引用した部分に続いて、「裁定後に権利者が現れた場合には、権利者不明状態を脱していることが表示されるような措置を講ずることが求められる」と記されている。

今回公開されたデータを見てみると、一部のレコードで備考欄に次の記載が見られる。

  • 権利者判明
  • 著作者没年:1977
  • 著作者没年:1975
  • 著作者没年:1969
  • 著作者没年:1970
  • 文化庁に著作権者に関する情報が寄せられています。文化庁担当者に御連絡ください。
  • 文化庁に著作者の没年に関する情報が寄せられています。文化庁担当者に御連絡ください。

データベースの内容がどのようなものであるかを示すため、これらの具体例を挙げる。

裁定データベース」(文化庁)より作成

通番裁定年月日著作物等の題号等内容又は体様著作者等の氏名著作物等の種類利用者(申請者)利用方法備考
10-000001S49.7.3愛の銀行(歌詞)-神原勝彦音楽(財)ヤマハ音楽振興会出版権利者判明
53-000002H22.2.2市政一夕話収録誌名:市政週報 37号石井満言語東京都公文書館DVDに複製して、販売著作者没年:1977
53-000013H22.2.2市政一夕話収録誌名:市政週報 75号町田辰次郎言語東京都公文書館DVDに複製して、販売著作者没年:1975
53-000018H22.2.2勤労慰安事業の実施収録誌名:市政週報 84号近藤春雄言語東京都公文書館DVDに複製して、販売著作者没年:1969
53-000053H22.2.2戦時家庭生活講座・家庭燃料の節約法(上)収録誌名:市政週報 201号沼畑金四郎言語東京都公文書館DVDに複製して、販売著作者没年:1970
57-000044H22.4.7不明大学入試センター試験/年度:1993/問題番号:6不明言語(株)ベネッセコーポレーション出版文化庁に著作権者に関する情報が寄せられています。文化庁担当者に御連絡ください。
102-011304H24.3.1世界文学大綱世界文学大綱/出版者:東方出版/刊行年:1926(大正15)/全国書誌番号:43051241/ページ数:664除村 吉太郎言語国立国会図書館ネット配信文化庁に著作者の没年に関する情報が寄せられています。文化庁担当者に御連絡ください。

各年度の合計223,021件のうち、「著作者没年:〜」として没年が記載されているものは6件に過ぎない。一方で、「文化庁に著作者の没年に関する情報が寄せられています。文化庁担当者に御連絡ください。」との記載があるものは68,002件に及ぶ。

上の例で「文化庁担当者に御連絡ください」となっている通番102-011304の除村吉太郎については、申請者である国立国会図書館側で「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)」(以下、NDLA)に没年を追加しており、1975年没であることが分かる。

しかし、一般的に没年が分からず(または分かりづらく)、国立国会図書館の調査によって没年が判明した著作者であっても、NDLAに没年が登録されているとは限らない(この点については、かつて富田倫生さんが嘆いていらしたが*24、少しずつ改善されてきているようにも感じる)。

保護期間満了であるのか保護期間内であるのかを判断するために文化庁担当者に連絡せずとも分かるよう、裁定データベース上に没年を記載してもらえないものだろうか。

*1:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*2:dcndl:materialType

*3:dcterms:rights

*4:『いますがた』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35][36][37][38][39][40][41][42][43][44][45][46][47][48]

*5:裁定による公開に変更された、または裁定年月日に変更のあった図書と、裁定による公開で追加された図書をあわせた1,044件の一覧(tsvファイル)参照。

*6:『伊勢物語講義』、『敲玉余韻』(巻1巻3巻4)、『算法独稽古 : 幼童早学』、『女学のすすめ : 開明』、『新撰端歌集』、『西洋銭譜』、『丶山存稿 後編』、『童蒙教草 : 以呂波附』、『童蒙弁惑珍奇物語 初編 下』、『南山小譜』、『万国政体起原』、『富士山洞窟紀行 : 一週間』、『武銘』、『保険法

*7:『女流俳家全集

*8:『産業組合法発布二十五周年記念講演集』、『東洋経済パンフレツト 第5輯』、『南方文化を語る

*9:『琴平道中記

*10:『一茶一代全集』、『東京名所写真帖

*11:『大阪の将来

*12:論文集、講演集等の集合著作物など。

*13:『支那蚕糸業研究』、『戦線の軍犬クラウ』、『マハトマ・ガンヂの思想と運動

*14:『生花乃栞』、『一番乗り武勇伝』、『御岳と駒ケ岳登山案内』、『回天 : 思想篇』、『銃剣術』、『世界探偵文芸叢書 第1編』、『世界文学大綱 第16巻』、『誰にも出来る結婚調査の秘訣 : 良縁読本』、『断片語』、『日本一周旅行』、『バステル画の描き方と導き方 : 附・図画学習の根本方針』、『花の咲くまで』、『淀橋区政の展望 : 淀橋区勢年鑑』(昭和11年版昭和12年版

*15:『Diccionario portuguez-japonez』、『Novo diccionario portuguez-japonez』、『愛の神学』、『曉と夕の詩 : 詩集』、『生ける風景』、『宇治誌』、『運命人生読本 : 随筆』、『大いなる日に : 詩集』、『思ひ出のなかから』、『宜蘭庁管内埤圳調査書』(上巻下巻)、『具体的小児科学 中巻』、『具体的小児科学 中巻 再版』、『源氏物語』(巻23巻24巻25巻26)、『濠洲』、『皇道経済論』、『財政経済生命保険講演集』、『坐禅十年』、『産業と結核』、『三十六佳撰』、『[子規手製俳句カルタ]』、『四季の趣味』、『酒器を語る : 史的研究』、『肖像』(1之巻2之巻)、『女性ノート』、『人生戦場』、『心理解剖室』、『性愛 : 性的誘導とその智識』、『世界維新と皇国の使命』、『戦争と脳』、『戦争と平和』(第1巻第2巻第3巻)、『父の語り草』、『賃金と労務者指導』、『独逸に於ける人造絹糸・繊維工業概観』、『東北の秘史逸話 第2輯』、『ドストエーフスキー全集』(1巻第3巻)、『土木行政要義 第3編 (土地収用・事業助成)』、『何故支那と戰ふか』、『夏すがた』、『日本神話の新研究 : 内外対照』、『人相手かかみ』、『非水百花譜』(第1輯第2輯第3輯第4輯第5輯第6輯第7輯第8輯第9輯第10輯第11輯第12輯第13輯第14輯第15輯第16輯第17輯第18輯第19輯第20輯)、『二人の稚兒』、『奉教人の死』、『保険学 上巻』、『保険学 第1分冊』、『保険学 第1分冊』、『保険学 第2分冊』、『葡語文法解説』、『葡和辞典』、『葡和新辞典』、『満支旅行日記』、『命理学早わかり』()、『妄談神経』、『吉田松陰と山鹿素行』、『論攻山城志』、『和葡辭典

*16:『新撰国民唱歌』(第1集(館内)、第2集(館内)、第3集(裁定 2015/11/10)、第4集(館内))の4件。ただし、これは新規デジタル化による追加登録ではないようだ。以前は『新撰国民唱歌 第1-5集』として裁定に基づいて公開されていた資料について、1月25日の更新で、巻次・部編番号が「第5集」と改められ、形態に関する情報から「1冊 (合本) ; 21cm」が消えていた。後述する文化庁の「裁定データベース」で確認すると、これは小山本元子の音楽の著作として裁定を受けている(通番31-031639、通番80-028226)。推測だが、元々、第1-5集の合本を裁定に基づいて公開していたところ、裁定を受けている小山本元子による部分以外について著作権状況を再確認する必要性が判明し、第1-5集のそれぞれについて個別に書誌情報を登録し直して(これまで第1-5集として公開していたものは第5集に差し替えて継続)、小山本元子に関する第3集と第5集のみをインターネット公開、第1-2集、第4集は館内公開としたという状況なのかもしれない。

*17:後述する文化庁の「裁定データベース」における通番102-011304。

*18:『いますがた』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35][36][37][38][39][40][41][42][43][44][45][46][47][48]

*19:『化学入門 10巻』(初編後編 一後編 二後編 三後編 四 上後編 四 下後編 五後編 六後編 七後編 八 上後編 八 下外編)、『静軒詩鈔

*20:『思ひ出のなかから』、『三十六佳撰』、『[子規手製俳句カルタ]』、『肖像』(1之巻2之巻)、『二人の稚兒』、『奉教人の死

*21:『あやめニ美人

*22:2015年6月に館内公開から許諾に変更されたもの。

*23:内田明さんのツイートを参照のこと。

*24:例えば、富田さんのツイートにある吉本襄については、4年半経った今もNDLAに没年記載はない。

2016-02-01

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2016年1月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第20号。今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)の変動を追ってみた。

今月は公開範囲の変動が多かったので、便利のため、リストを作成して共有する。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2016年1月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2016年1月1日から2016年1月31日までに変更のあったレコードは160,449件であった*1。通常の月間変更レコード数と比べ、非常に多くのレコード変更がなされている。

昨年12月末時点のデータにおいては、「資料種別」*2が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*3に「インターネット公開」を含むものは350,547件であったが、1月31日までの更新を適用したデータにおいては350,694件となっており、147件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)12月末1月末
インターネット公開(許諾)79887722-266
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27489021046-47856
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27; 2012/03/01420-42
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27; 2015/02/0930-3
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/013489633920-976
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01; 2015/11/10036+36
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/06; 2015/11/1001+1
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/092321-2
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/1002+2
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/10043961+43961
インターネット公開(保護期間満了)258693263984+5291
インターネット公開(満了)01+1
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開503093506908+3815
館内公開6596462002-3962
(総計)9196049196040
(内、インターネット公開分合計)350547350694+147

文化庁長官裁定を受けて公開している資料の「著作権に関する情報」について、「裁定年月日: 2015/11/10」を含むものが新たに登場している。前回の記事で取り上げた、裁定有効期間:2016/01/23-2018/01/22 のグループであろう。他に、「裁定年月日: 2015/02/06; 2015/11/10」を含むものが発生しているが、これは「裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/10」の誤記であろう。

その他、「インターネット公開(保護期間満了)」に対して、「インターネット公開(満了)」とする表記揺れが現れている。

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

1月末 総計
許諾 裁定
2012/03/01
裁定
2012/03/01; 2015/11/10
裁定
2015/02/06; 2015/11/10
裁定
2015/02/09; 2015/11/10
裁定
2015/11/10
保護期間
満了*4
図書館
送信
館内公開
12月末 許諾 354*5 1*6 355
裁定
2010/12/27
8*7 43926*8 3919*9 3*10 47856
裁定
2010/12/27;
2012/03/01
3*11 36*12 3*13 42
裁定
2010/12/27;
2015/02/09
1*14 2*15 3
裁定
2012/03/01
78*16 915*17 1*18 994
裁定
2015/02/09
2*19 2
保護期間
満了
6*20 32*21 47*22 85
図書館送信 3*23 9*24 187*25 199
館内公開 4014 4014
総計 89 18 36 1 2 43961 5377 4014 52 53550

この表は、例えば、12月末時点では図書館送信であった図書で、1月末にはインターネット公開(保護期間満了)になっているものが187件あると読んでほしい。

今回新たに発生した表記揺れ「インターネット公開(満了)」は「インターネット公開(保護期間満了)」の項目に合わせて表示した。

パブリックドメイン図書の増加

許諾や裁定、図書館送信からインターネット公開(保護期間満了)へと変更された図書には、著作者が1965年に没し、2016年からパブリックドメインとなったものが多数含まれている*26

キリストは何故日本に来たか? : その遺跡を探るこんな1冊も……
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)


ここでは、図書館送信から保護期間満了に変更された図書(新たにインターネットで閲覧できるようになった資料)の中から、いくつか著名な著作者のものについて取り上げる。

ここに挙げきれなかった数多くの1965年没の著作者や、許諾や裁定から保護期間満了に変更された図書*27など、変更の全容は5,377件の書誌情報リスト(tsvファイル)を参照のこと。

小説家・詩人・翻訳家など

他に、小山勝清(小説家)、志垣寛(教育評論家)、野辺地天馬(児童文学者)、星野麦人(俳人)などの著作物も公開された。

美術家

樺島勝一の作品については、『正チャンの冒険』シリーズの『正チャンの其後』が文化庁長官裁定に基づいて公開されているほか、挿絵を担当した、山中峯太郎『敵中横断三百里』や南洋一郎『吼える密林』、海野十三『浮かぶ飛行島』なども裁定等で公開されている。

杉浦非水の作品については、カラー公開ではないのが残念。今後に期待したい。

その他、西沢笛畝(日本画家)、嶺田弘(挿絵画家)*28などの著作物も公開された。

音楽家

他に、演芸家として、4代目邑井貞吉(講談師)などの著作物も公開された。また、2代目旭堂南陵(講談師)の講談速記本が多数、許諾や裁定から保護期間満了に変更されている。

学者・宗教家など

佐伯好郎は、日ユ同祖論でも知られる人物だが、何の因果か、酒井勝軍三千年間日本に秘蔵せられたるモーセの裏十誡』(冒頭に「版権所有 竹内巨麿」とある竹内巨麿が1965年没)や、仲木貞一『キリストは何故日本に来たか? : その遺跡を探る』(序文の犬塚惟重(海軍軍人)が1965年没)も、あわせて保護期間満了に変更されている。

ここでは挙げなかったものも含め、今回の保護期間満了への変更では、自由基督教の赤司繁太郎*29、灯台社の明石順三、金光教の高橋正雄、天津教の竹内巨麿などが見られ(いずれも1965年没)、その他にも牧師や僧侶など、宗教関係の公開が多い印象があった。

他に、安藤尭雄(教育学者)、伊藤康安(仏教学者)、大島正満(動物学者)、佐山済(国文学者)、武政太郎(教育心理学者)、藤直幹(歴史学者)、水原堯栄(真言宗僧侶)などの著作物も公開された。また、佐々木惣一(法学者)の著作物が、許諾から保護期間満了に変更されている。

政治家・官僚・軍人・実業家など

他に、小島文夫(新聞経営者)、渡辺金造(陸軍軍人)などの著作物も公開された。

小島文夫『物資節約廃物利用全書』や『物資活用生活の新体制』では、「食品類の廃物利用法」など、さまざまな廃物利用方法が紹介されている。一周回って現代にマッチしているかもしれない。

その他

他に、以下の図書なども保護期間満了として公開されている。

藤田西湖は、陸軍中野学校創設に参加、陸士、陸大などでも忍術を講義した「最後の忍者」だそうで、なかなか激しい人の著作が公開されたものだ……。『忍術とは?』第5章第3節「毒物・いかもの喰ひ練習」など、ハチャメチャである。気になる方はチェックしてみると良いかもしれない。

『東亜美術史綱 上巻』は、アーネスト・フェノロサ(1908年没)著、有賀長雄(1921年没)訳であるが、序文等をマリー・フェノロサ(1954年没)が記している。通常であれば2004年末で著作権保護期間が満了するところ、戦時加算により保護期間に3,794日が加わり、2015年に保護期間が満了したものと思われる。

『変態崇拜史』の著者、斎藤昌三は1961年没であり、ざっと見たところ他の著作者による部分があるようでもない。この資料については、著作権保護期間が2015年末で満了したことに伴う公開範囲変更であるのかは分からなかった。

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)12月末1月末
インターネット公開(許諾)48480
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/2713130
インターネット公開(保護期間満了)69356693560
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開1766217799+137
館内公開1424-138
(総計)8722187220-1
(内、インターネット公開分合計)69417694170

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる。

「著作権に関する情報」の変動 (12月末 → 1月末)件数
インターネット公開(保護期間満了) → 書誌情報削除1*30
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 → インターネット公開(保護期間満了)1*31
館内公開 → 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開138*32

2015年1月22日付けで図書館送信から館内限定に変更されていた和古書8件および漢籍130件が、2016年1月11日付けで図書館送信に戻っている。

1月25日付けで書誌情報が削除された歌麿『あやめニ美人』については、NDL-OPACで原資料の書誌情報がヒットするが、デジタル化されたデータはどこに行ってしまったのだろうか。

NDLデジコレの書誌情報オープンデータセット更新

1月5日、NDLデジコレの書誌情報データセットが更新され、図書・古典籍・雑誌の書誌情報に加え、博士論文の書誌情報がダウンロード可能になった。

図書・古典籍・雑誌の書誌情報データセットは、2015年1月30日に初めて提供され(2015年1月26日時点の書誌情報)、今回の提供により2016年1月5日時点の書誌情報に更新されたことになる*33

公開された件数は次のようになっている。

資料種別 公開範囲
インターネット公開 図書館送信 館内限定
図書 348,513件 505,806件 48,187件
古典籍 75,270件 18,883件 5件
雑誌 14件 10,925件 2,130件
博士論文 14,669件 117,103件 9,132件

オープンデータセットに含まれる内容や、当シリーズ記事で掲載している件数との違いなどについては、初提供時に取り上げた記事を参照されたい。

*1:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*2:dcndl:materialType

*3:dcterms:rights

*4:「インターネット公開(保護期間満了)」に加え、「インターネット公開(満了)」を含む。

*5:本文中記載のtsvファイル参照。

*6:『夕鶴

*7:『生糸検査論』、『絹糸論』、『蚕業経済論』、『算術倶楽部 第1編』、『新編普通養蚕法』、『丶山存稿 前編』、『松の日本』、『松の日本

*8:裁定による公開に変更された、または裁定年月日に変更のあった図書をあわせた44,018件の一覧(tsvファイル)参照。

*9:本文中記載のtsvファイル参照。

*10:『酒精及酒精含有飲料税法新解』、『パラチフス』、『兵事執務必携

*11:『博物新編紀聞』(

*12:『秋田県方言音韻及口語法』、『衛生新報』、『音画漢語両引便覧』、『改正女四書』(女誡内訓 上内訓 下女論語 上女論語 下女孝経 上女孝経 下)、『化学真理』、『貨幣及銀行論』、『凶歳志乃起』、『訓蒙法律字解』、『古文真宝校本 : 増評補註 後集 乾』、『作文砕錦 : 3巻』、『蚕事要論 : 日新実用』、『蚕桑之実験』、『自治寮生活』、『酒精越幾斯丁幾類製造論』、『娼妓規則義解』、『聖徳太子憲法義解 : 一名・日本之光輝』、『商人之世界』、『女子文のかきふり : 習字兼用』、『新撰珠算捷径』、『人体筋肉関係篇 : 受験用参考書』、『数学浅問』、『成文軌範』()、『玉一染色法』、『普通裁縫図解』、『兵語仏学自修誌 第11-15号』、『明治雅俗女用文新宝』、『山県大弐』、『養蚕秘密伝 : 実験奏効』、『利息算捷径法

*13:『曲線測量偏倚角度及枝距表』、『祖師親鸞 : 附・歴代宗主伝』、『妊婦心得草

*14:『琴平道中記

*15:『讃岐めぐり : 一名・琴平道中記』、『新体軍人書翰

*16:『アインシュタインを聴かざりし友へ』、『油絵独歩記』、『安心勤労の生活』、『石の裁判 : 支那童話』、『出雲案内記』、『イタリー童話集』、『一樹の蔭』、『インド・ペルシヤ神話と伝説』、『干支の上よりみたる年頭の覚語』、『黄金の灯台 : 詩集』、『海藻の採集』、『価格・貨幣・為替の基礎理論 : カッセル理論経済学の研究』、『学徒出陣』、『架構建築耐震構造論』、『株番 : 一茶遺稿』、『生糸検査法詳説』、『祇園ねりもの』、『教育的人生観』、『近代演劇史論』、『近代絵画史論』、『九番日記其他 : 一茶遺稿』、『群馬県案内』、『芸術哲学』、『刑法学説実例』、『現地報告北支経済地理』、『高野之伝説 : 神秘の山』、『氷る舞踏場 : 他一三編』、『国文学類選 戯曲篇』、『午前の殺人 : 他十一篇』、『琥珀の国 : ラトヴィヤ国の過去と現在』、『西鶴近松抄』、『最新農業経営実習資料』、『作用解説機関車操縦法』、『詩人一茶』、『実際教育論』、『実際的教授訓練の基礎』、『実説血ざくら : 桜田烈士情話』、『詩文研究』、『ジョージ・ワシントン』、『神武天皇の御東征 : 肇国物語』、『親鸞聖人の生涯』、『随筆日記抄 下巻』、『水夫長平無人島漂流記』、『善悪の観念』、『栴檀の花 : 童謡集』、『鮮満及北支那の産業』、『大日本対外戦争史話』、『台湾の蚕糸業』、『ダバオ開拓記』、『地理教育の綜合的研究』、『綴方学習の泉』、『東亜建設の理想と其実践』、『東郷平八郎・乃木希典』、『図書の整理と利用法』、『南洋侵略史』、『南洋物語』、『日本稲作講義』、『日本家族制度史研究』、『陪審員の心得べき陪審法と刑法』、『俳文俳句抄』、『俳文俳句抄』、『白人の南洋侵略史』、『母島の子供たち』、『光る波』、『ブレイク選集』、『米英の東亜侵略年譜』、『米英の東亜侵略年譜』、『防禦、攻撃、遭遇戦』、『邦産烏頭属植物中のアルカロイドに就て 第1回報告』、『吼える密林 : 猛獣征服』、『民政史鑑』、『明治初期に於ける高山県の政治学的研究』、『メートル法の原理及び其の応用 : 工人必携』、『盛花投入の研究 : 純日本室四方面三方面及洋室』(第1巻第2巻)、『耶蘇会年報 第1冊』、『離合 : 長篇小説』、『臨床血液病学

*17:本文中記載のtsvファイル参照。

*18:『極東オリムピツク優勝選手の練習法 : 陸上競技全国巡回コーチ記念

*19:『御苦難之黙想』(インターネット公開(保護期間満了))、『大阪の将来』(インターネット公開(満了))

*20:『一噌流笛・大倉流小鼓・高安流大鼓・観世流太鼓四拍子手附大成』(第1輯上第1輯下)、『カタカナオトギバナシ』、『国語漢文自習新辞林』、『普通教育図画教授法』、『物理 : 要項整理及問題解法研究

*21:『絵本太閤記』(123456789101112131415)、『大阪五行新版絵入義太夫』(伊賀越道中双六沼津平作切腹段一谷嫩軍記熊谷陣屋段)、『改悔文図説』、『改正訴訟手続』、『菅公』、『軍人と胆力』、『現行戸籍独案内』、『崑玉撮要集』(巻上巻下)、『四恩十善談』、『詩作必携新撰以呂波韻大全』、『実験図画教育』、『帝国博物館天産部金石岩石及化石標本目録』、『東洋閨範烈女伝 : 一名・女子宝鑑』、『分類図書総目録』、『兵士の心得 : 営中策府』、『真の教 第1編

*22:論文集、講演集等の集合著作物など。

*23:『有漏雑染』、『交通整理の科学』、『室町能楽記

*24:『菓子衛生講話会講演集』、『勤労青少年の不良化とその対策』、『結婚調査の知識 : 良縁読本』、『少国民の古事記』、『生蕃記』、『茶話会画集』、『都市生活と交通知識』、『日本防諜史』、『遊米日記

*25:『My trip to Jeho』、『Two papers on Shintoism』、『贖價』、『明日の世界』、『新しき農業と分村計画』、『荒木又右衛門 : 読切講談』、『或村の近世史』、『イエスのパラブル』、『十六夜、更級、紫式部日記』、『一郎鳩君子鳩』、『岩波講座生物学 第7』、『印度史の解剖と独立問題』、『浮舟』、『生れ月の神秘』、『生れた家 : 木下夕爾詩集』、『海とその先駆者』、『衛生装置ヲ設クル方ヘ : 住宅衛生工事解説』、『英文和訳新指導 : 学習受験』、『大久保石見守長安小伝 大久保石見守長安小傳』、『をとめの決戦場』、『[海上衝突豫防法實用問答]』、『甲斐国式内社並国史現在社考』、『解剖学 : 附・顕微鏡的検査法』、『科学戦争』、『華僑の国福建』、『学術研究と技術計画』、『華術初級之巻』、『華術床飾之巻』、『雅叙園天井絵集』、『活用自在和文英訳基礎単語』、『家庭と結核予防』、『ガラテヤ書講解』、『火力発電所』、『渇ける神』、『勧学花田凌雲氏著「最近異解異安心問題の検討」批判』、『看護の仕方上手とされ方上手』、『鑑刀必携』、『北を征く』、『九州の山旅』、『弓道読本 : 中等教科』、『京都北山と丹波高原』、『キリストは何故日本に来たか? : その遺跡を探る』、『近代独逸哲学思想の研究』(第1巻第2巻)、『勤労の聖僧桃木』、『勤労人読本』、『勤労人読本』、『草笛』、『久原一家言』、『景教文献及遺物目録』、『鶏舎の建て方』、『血涙を以って守るべきは陛下の赤子の命也』、『幻想と怪奇』、『胡恭粛公の恒言碑を討ねて学者の使命を思ふ』、『興亜建設の基礎知識』、『交易と交易営団』、『広告税に就て』、『耕筰楽話』、『耕筰随筆集』、『公私経済の緊縮に就て』、『斯うして育雛なさい』、『工場従業員の栄養問題と本邦に於ける栄養改善運動』、『鮫人 前篇』、『港都情景』、『高等実験化学』、『高野板開板目録 高野山印板目録』、『国語読本朗読講座 第3輯』、『国史哲学入門』、『国体法理学』、『国民学校と少年団』、『国家総動員法・法案の内容と解説 : 附・ドイツ国家総動員法』、『古典のはなし』、『彩色蔚山貝類図譜 第1輯』、『最新植物学粋』、『座禅の仕方と心得 : 附・行鉢の仕方』、『更級日記抄 : 校註』、『三千年間日本に秘蔵せられたるモーセの裏十誡』、『歯科治療学 上巻』、『歯科治療学 上巻』、『実験改良完全育雛法』、『実務用新手形法・新小切手法』、『支那事変の処理と我国鉄鋼業の進む道』、『自由主義か?共産主義か?』、『鞣製工業実験法』、『周桑郡植物誌』、『修徳余録』、『主婦の経済学』、『趣味の手工新教材』、『準戦時体制と国民生活』、『小学校教育の財政的基礎』、『承業二十五年記念帖』、『少年少女就職の心得 : 父兄に告ぐ』、『食糧政策の確立と糖業国策の再検討』、『女子日本文典』(上卷中卷下卷)、『新捜査の栞実例篇』、『信仰はどうして得られるか』、『新式作文自在 : 中等學校入學準備』、『真理の町』、『酔茗詩抄』、『政治学概論講義要項 昭和10年度 第1分冊』、『青少年錬成の書』、『精神病者の問題』、『青年の国イタリヤ』、『生命』、『生命の文化』、『西洋料理一般 : 料理研究』、『生理学汎論』、『生理学的世界像』、『世界人絹スフ生産現状と日本』、『世界の決戦態勢』、『赤霞山人遺稿』、『赤心』、『戦時女性訓』、『先生ごころ』、『祖国日本の正しき姿』、『第七十回帝国議会ニ於ケル有田外務大臣演説 昭和12年1月21日』、『大乃木』、『大社教主催夏期講習会講演集』、『大東亜共栄圏と日本畜産人の覚悟』、『沢庵』、『武田流軍学全書』()、『男女自由の子を得る法』、『団体交渉権の真相』、『中世武家社会の構造』、『長期建設と少年保護 : 附・少年保護相談所の任務と事業 人的資源を増強せよ!』、『地理環境文化史 上』、『通俗聖書物語』、『翼を失くした天使 : 不良少年の研究』、『電磁気学 第1巻』、『電力国営問題とその思想的根拠』、『ドイツ史概観 : ドイツ史の諸時期』、『東亜美術史綱 上巻』、『東北の秘史逸話 第1輯』、『独唱小曲集』(第3集第4集)、『徳本行者』、『都市經濟論』、『ドットとカンガルー : 濠州動物童話』、『土俵場規範』、『』、『にい芽 : 附・自画像』、『日本神話の新研究』、『ニュージーランド』、『人魚の嘆き・魔術師』、『忍術とは?』、『沼のほとり』、『農村教育新論』、『農村調査とその方法』、『蚤の足あと』、『白水画冊』、『爆発の北支を現地に見る』、『函館教育史年表』、『初めて学ぶ人の英文解釈法』、『旗 : 詩集』、『母のため子のため』、『非水創作図案集』、『仏教人生論』、『物資活用生活の新体制』、『物資節約廃物利用全書』、『ペン画の描き方』、『変態崇拜史』、『法会儀式の解説』、『保健と食物』、『マルコポウロの東方見聞録』、『満洲国の司法制度』、『漫筆七部集』、『道の立前』、『みどりの眉 : 歌集』、『娘の生活』、『モスクバの掏摸』、『最寄式内耳土器論考』、『夜雨百篇稿本』、『八重山のマラリヤ防遏に就て』、『野球生活の思ひ出』、『闇に蠢めく』、『預言』、『蘭印現状読本』、『臨牀医学講座』(第71輯第135輯)、『労農ロシアの日常生活』、『労務者の職分』、『論理学概論』、『わが天皇』、『私の小説勉強 : 高見順評論随筆集

*26昨年の年明けに引き続き、今年も年明けに、その年からパブリックドメインとなった図書がインターネット公開されたわけだが、来年はどうなっていることか……。

*27:許諾から保護期間満了に変更された例として、江戸川乱歩『新宝島』(旧児童書デジタルライブラリー提供資料)などがある。

*28:今のところ、『戦時女性訓』(菊池寛 著、嶺田弘 装幀)が公開されている。

*29:ただし、保護期間満了に変更された『活用自在和文英訳基礎単語』の著者は自由基督教の赤司繁太郎と本当に同一人物なのだろうかという疑問もある。奥付を見ると、『鉄道英語』や『英和・和英鉄道会話』の著者検印と、『天馬 : 神話梗概』の著者検印は一致しており、自由基督教の赤司繁太郎が英語関係の図書を記してることは分かる。しかし、今回の『活用自在和文英訳基礎単語』の著者検印は、それらとは異なっている。ただ、鉄道関係英語の著者検印は大正9年、『活用自在和文英訳基礎単語』の著者検印は昭和11年のものであるから、単に年月が経て印が変わっただけという可能性もある。『自由基督教の運動 : 赤司繁太郎の生涯とその周辺』に著作目録があるようなので、そちらを確認できれば良いのだが。

*30:『あやめニ美人

*31:『夜雨百篇稿本

*32:和古書『家屋鋪一件』、『濱松藩記録』(第1冊第2冊第3冊第4冊第5冊)、『明治二己巳年改正東京大繪圖』、『盲家諸式目』。漢籍『春暉堂叢書 第12册』、『滿洲三甲拉佐領下薩克達氏家譜1卷』、『八史經籍志』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16])、『文廟祀位1卷』、『佩文齋廣群芳譜卷1-6,11-100』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35])、『續資治通鑑220卷』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32][33][34][35][36][37][38][39][40][41][42][43][44][45][46][47][48][49][50][51][52][53][54][55][56][57][58][59][60][61][62][63][64][65][66][67][68])、『闕里述聞14卷補1卷』([1][2][3][4][5][6][7][8])。

*33:ただし、サイトには「この書誌情報は平成28年1月5日時点のもの」と記載されているが、提供されている書誌情報tsvファイルのタイムスタンプは2015年12月17日になっている。

2016-01-04

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2015年12月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第19号。2016年になったが、今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)公開範囲の変動を追ってみた。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2015年12月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2015年12月1日から2015年12月31日*1までに変更のあったレコードは8,825件であった*2

11月末時点のデータにおいては、「資料種別」*3が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*4に「インターネット公開」を含むものは350,487件であったが、12月31日までの更新を適用したデータにおいては350,547件となっており、60件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)11月末12月末
インターネット公開(許諾)79527988+36
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/274890348902-1
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27; 2012/03/0142420
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27; 2015/02/09330
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/013489434896+2
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/0923230
インターネット公開(保護期間満了)258670258693+23
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開503141503093-48
館内公開6597665964-12
(総計)9196049196040
(内、インターネット公開分合計)350487350547+60

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

12月末 総計
許諾 裁定
2012/03/01
保護期間満了 館内公開
11月末 裁定
2010/12/27
1*5 1
裁定
2012/03/01
2*6 1*7 3
保護期間満了 13*8 13
図書館送信 30*9 4*10 14*11 48
館内公開 4*12 1*13 20*14 25
総計 36 5 36 13 90

この表は、例えば、11月末時点では館内公開であった図書で、12月末にはインターネット公開(保護期間満了)になっているものが20件あると読んでほしい。

図書館送信から保護期間満了へ

2015年1月から5月にかけては、2015年にパブリックドメイン入りした図書について、インターネット公開(保護期間満了)へ変更されるものが多数見られた。その後は、著作権保護期間が2014年末で満了した図書について、まとまってインターネット公開(保護期間満了)に変更される動きは見られなかったが*15、12月には次の複数の図書が図書館送信からインターネット公開(保護期間満了)へと変更された。

2016年からパブリックドメインとなった図書(谷崎潤一郎や江戸川乱歩などの作品)が今後インターネット公開されていくかについては、来月以降の記事で確認する*16

また、11月は名取春仙の役者絵版画集3件が保護期間満了へと変更されたが、12月は月岡耕漁の能楽画集3件が保護期間満了へと変更された。

国立国会図書館では『能樂圖繪』の前編 上前編 下後編 上後編 下のみを所蔵しているようだが(このうち、後編 下はマイクロからの白黒デジタル化)、ピッツバーグ大学図書館デジタルコレクションでは続編を含む5帖がカラーで閲覧できる。

能樂圖繪. 前編 下
能樂圖繪. 前編 下
Source: 国立国会図書館デジタルコレクション

文化庁長官裁定による公開資料の利用期限

佐藤久美子「資料デジタル化・公開に伴う権利処理」によると、国立国会図書館の過去の裁定申請は、時期により3つのグループに分かれるそうだ。

同資料(p.70)に記載されたグループ分け(および裁定有効期間)と、文化庁の「過去の裁定実績(平成27年3月4日現在)」に掲載された裁定年月日を対応させると、次のようになるだろう*17

グループ① グループ② グループ③
裁定 有効期間 2005/04/18 - 2010/04/17 2006/01/23 - 2011/01/22 2012/05/01 - 2017/04/30
裁定年月日 2005/04/18 2006/01/23 2012/03/01
再裁定 有効期間 2010/04/18 - 2015/04/17 2011/01/23 - 2016/01/22
裁定年月日 2009/12/18 2010/12/27
再々裁定 有効期間 2015/04/18 - 2024/04/17 2016/01/23 - 2018/01/22
裁定年月日 2015/02/09 未掲載

以前の記事で、「裁定年月日: 2009/12/18」の資料(グループ①の再裁定に相当)の利用期間は2015年1月の時点で満了しているのではないかと述べていたが、これは勘違いであった。

「裁定年月日: 2010/12/27」の資料(グループ②の再裁定に相当)については、2016年1月22日の有効期間満了に向けて、再々裁定の手続きが取られているようだ。利用期間は2年となっているが、なぜ今回は短めにしたのだろうか*18

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights)11月末12月末
インターネット公開(許諾)48480
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/2713130
インターネット公開(保護期間満了)6933269356+24
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開1766317662-1
館内公開165142-23
(総計)87221872210
(内、インターネット公開分合計)6939369417+24

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる。

「著作権に関する情報」の変動 (11月末 → 12月末)件数
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 → インターネット公開(保護期間満了)1*19
館内公開 → インターネット公開(保護期間満了)23*20

2015年1月22日付けで図書館送信から館内限定に変更されていた『資治通鑑目録30卷』10件、『重刊救荒補遺書2卷』2件、『春暉堂叢書』11件が、12月7日付けでインターネット公開(保護期間満了)として返ってきている。

「災害対応力強化のためのデジタルアーカイブ」に全文検索機能

12月7日に公開された『国立国会図書館年報 平成26年度』によると、「平成26年度補正予算(第1号)において、災害対応力強化の観点から当館所蔵資料のデジタル化及びテキスト化機能・全文検索機能の開発に係る経費が計上され、デジタル化作業等を進めています。」(p.122、強調は引用者)とのことである。

実際、「随意契約に係る情報の公表(物品役務等)」には以下の役務が掲載されていた。

物品役務等の名称及び数量契約を締結した日契約の相手方の商号又は名称及び住所契約金額
国立国会図書館全文検索システムのアーキテクチャ設計支援作業平成27年9月17日株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング
東京都港区麻布台2-3-5
69,984,000円

以前の記事で取り上げた際には、「知的財産推進計画2015」の工程表にいう「平成26年度補正予算(第1号)による、災害対応力強化に資する資料のデジタル化を実施する。また、デジタル化データを活用した検索機能の拡張を進める。」(項目番号114)の後段は、NDLデジコレの書籍等デジタル化データ全般を対象とするものと捉えていたが、実際には前段で述べている災害対応力強化に資する資料のデジタル化データを対象とした記述であったようだ。

確かに、防災関連の学術・官庁出版物*21であれば、全文検索の必要性が高い上に、権利者との合意も得られやすいだろう。

今後のデジタル化予定

12月18日付けで国立国会図書館ウェブサイトの「デジタル化作業に伴う原資料の利用停止について」が更新された。

デジタル化作業対象資料一覧(平成27年12月18日現在)

資料区分 デジタル化対象 対象冊数 利用停止期間(予定)
和図書 (1)東京本館所蔵の昭和62年末までに整理されたものの一部

  • 請求記号が以下で始まるものの一部 026〜921、AZ-1311〜AZ-1792、DT8〜DT161、EG77、GC、M91、M93、ME
  • 請求記号がUL又はUPで始まる当館刊行物の一部
約45,000冊 平成27年7月中旬〜平成28年4月末(予定)
(3)請求記号がY95、Y111、Y991で始まる原子炉設置(変更)許可申請書の一部 約260冊

http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization/unavailable.htmlより抜粋

更新前(平成27年9月4日現在)の内容と比較すると、「災害対応力強化のためのデジタルアーカイブ」に関する以下の点が変化している。

  • 和図書
    • (1)東京本館所蔵の昭和62年末までに整理されたものの一部
      • 「請求記号が以下で始まるものの一部」に「DT8〜DT161」が追加された。対象冊数は変更なし。
    • (3)請求記号がY95、Y111、Y991で始まる原子炉設置(変更)許可申請書の一部
      • 「許可申請書」から「許可申請書の一部」となり、対象冊数が約2,200冊から約260冊に減少した。
  • 和雑誌及び洋雑誌
    • (4)国内刊行学会誌・紀要類の一部
      • 関西館所管の洋雑誌が、7タイトルから8タイトルに変更された。対象タイトルリストは変更なし(→訂正:2015年5月22日時点のリストと比較すると、『学術講演会論文集』(東京 : 日本リモートセンシング学会)がリストから外れ、洋雜誌『Geophysical Magazine』(Tokyo : Japan Meteorological Agency)がリストに加わっていた)。

国立国会図書館分類表(NDLC)によると、請求記号:DT8〜DT161で始まるものは、統計資料解説書、統計組織と統計機構、総合的統計資料に分類される資料のようだ。

*1:国立国会図書館サーチのメンテナンスに伴うデータ更新停止により、2015年12月26日までの更新データとなっている。

*2:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*3:dcndl:materialType

*4:dcterms:rights

*5:『山形秋田両県及北海道御巡幸記

*6:『現代庭園図説』、『文化講演撰集 大正15年3月29日号

*7:『里見学報 第1輯

*8:論文集、図集、講演集、報告集などの集合著作物。

*9:『神に聴く時』、『教育上の常識』、『財界恐慌論』、『支那視察談/滿蒙視察談 : 昭和二年十一月十五日於貴族院議長官舎』、『財界恐慌論』、『大阪心学の開祖中井利安の事蹟』、『桃源遺事 : 水戸光圀正伝』、『義公行実 : 水戸光圀正伝』、『恋の手紙 : 他12篇』、『純粋小説全集 第10巻』、『罌粟はなぜ紅い』、『雌雄』、『オペラ館サクラ座』、『新進傑作小説全集 第15巻 (中条百合子集・宇野千代集)』、『ひとの男 : 外三篇』、『宗教教育研究叢書 第1編』、『バーバンクと植物品種の創造』、『耶蘇の社会訓』、『朝祷』、『中央卸売市場当面の問題と対策』、『還暦に誌す』、『A handbook of English grammar; : Specially prepared for use in the preparatory college of Doshisha university』、『オクスフオード・グループ運動』、『らてん・あめりか叢談』、『新南米 : 世界之大宝庫』、『ラテン・アメリカの全貌』、『ブラジル事情』、『春葉集』、『小学読本を基調とせる国語綜説』、『明魂 : 感銘録』。宇野千代(1996年没)の図書7件が含まれている。

*10:『お山の爺さん : 日曜学校童話集』、『救はれた人 日曜学校童話集』、『助けた小鳩 日曜学校童話集』、『聖戦の陣頭に立ちて : 修養団講習会要義

*11:『Coins of Japan, by Neil Gordon Munro』、『Y夫人の死』、『衣・食・住 : 朝倉文夫随筆集』、『活動写真劇の創作と撮影法』、『荒歳流民救恤圖』、『笑ひの天地 : 佐々木邦集』、『茶会漫録』(第6集第7集第8集第10集)、『日本文学史 第4巻』、『能樂圖繪』(前編 上前編 下後編 上

*12:『絵と標語作業教本』(工業一般篇旋盤篇塗装篇鋳物篇

*13:『財界お顔拝見記

*14:『山崎大合戰』()、『周礼』(1234567)、『春秋左氏伝校本 : 30巻』()、『殉難遺草』、『順正書院記并詩 順正書院記并詩』、『小山画譜』(

*15:2015年7月に図書館送信から保護期間満了へと変更された、柘植あい『安産と育児のしをり』などのように、散発的は変更は見られた。

*16:NDLデジコレでは、例えば2013年からパブリックドメインとなった吉川英治の作品でも、『三国志』などは今もインターネット公開されていない。谷崎や乱歩などについても、現在も商業的に入手可能な有名作品については、「商業出版への影響に対する考慮」から今後もインターネット公開されないかもしれない(もちろん、表紙や挿絵の著作権状態が不明もしくは保護期間内であってインターネット公開にならないものもあるだろう)。とは言え、著作権保護期間が満了した資料で、街の書店や図書館では見ることができないようなものについては、インターネット公開が進められるのではないかと期待している。

*17:文化庁の「過去の裁定実績」で利用方法が「ネット配信」とのみ記載されているものも、利用者は国立国会図書館であることが分かった。

*18:著作者等の人数は26,899名となっており、それだけ大人数の著作権保護期間が2年で満了する見込みと判明しているとも考えにくい。仮にそうだとしても著作権保護期間自体が延長されてしまうと……。

*19:『荒歳流民救恤圖

*20:『資治通鑑目録30卷』([1][2][3][4][5][6][7][8][9][10])、『重刊救荒補遺書2卷』([1][2])、『春暉堂叢書』(第1册第2册第3册第4册第5册第6册第7册第8册第9册第10册第11册

*21:大場利康「国立国会図書館におけるデジタルアーカイブ事業のこれまでとこれから」では、「防災関連の学術・官庁出版物を中心に全文検索のためのテキスト化に取り組む」(p.26)としている。