------講義録始め------- 幼児期初期は自立性確立ということで、自分でいろんなことをやってみたいと主張する一方で、うまくできずに失敗してしまうこともあります。失敗したことが恥ずかしいと感じることや、自分はできないかもしれないという自己疑念が生じることがあります。幼児期の後半は「罪悪感」という時期で、なぜならどうしてといった質問を盛んにすることからも知られています。この時期は、積極的に世界に関わろうとする一方で、何か悪いことをしてしまったかもしれないという罪悪感が芽生えることがあり、その両極の中で揺れ動きます。学童期は「勤勉性対劣等感」として知られ、学校で新しい知識を獲得し、一生懸命努…