2009/08/18 1日のご無沙汰です。
tomockyです。
いよいよ、今年最大のイベントである総選挙が始まりました。
戦いに勝つのは、民主党か?自民党か?
総選挙でも、都議選のとき同様に選挙の私なりの予想&願望を述べたいと思います。
都議選のときは告示日以前に書いてしまい、告示日以降にアップデートしていなく予想としては極めて不正確なものとなってしまった反省から、総選挙では公示日以降に予想&願望を書こうと思います。
例によって、自分の気まぐれ等から、全選挙区を対象とはせず、自分なりに知っている選挙区のみを対象とします。
なお、記事の予定は以下の通りとなります。
8/19予定分
| 選挙区 | 対象とする理由 |
|---|---|
| 東京3区 | 現在の職場のある選挙区 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 東京5区 | 実家の選挙区 |
| 東京8区 | 注目の選挙区 |
| 東京9区 | 現住所の選挙区 |
| 東京10区 | 注目の選挙区 現住所のすぐ隣の選挙区 |
| 東京12区 | 注目の選挙区 |
| 東京25区 | 注目の選挙区 幸福実現党の候補者が元市議 |
8/20予定分
| 選挙区 | 対象とする理由 |
|---|---|
| 栃木1区 | 注目の選挙区 |
| 栃木3区 | 注目の選挙区 |
| 神奈川1区 | 母親の実家の選挙区 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 神奈川2区 | 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 神奈川11区 | 注目の選挙区 |
8/21予定分
| 選挙区 | 対象とする理由 |
|---|---|
| 静岡7区 | 注目の選挙区 |
| 岐阜1区 | 注目の選挙区 |
| 岐阜5区 | 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 福井1区 | 注目の選挙区 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 福井3区 | 幸福実現党の候補者が元市議 |
8/22予定分
| 選挙区 | 対象とする理由 |
|---|---|
| 山口4区 | 幸福実現党の選挙協力対象 |
| 福岡5区 | 幸福実現党の候補者が元市議 |
| 福岡7区 | 注目の選挙区 幸福実現党の選挙協力対象 |
自民党応援キャンペーン対象選挙区が決まったようだ(追記)
昨日の記事の追記です。
1.東京24区について
こういう結果になった。
恐らく、自民党の萩生田光一氏に応援を申し入れていたようだが、断られた模様である。
したがって、東京24区は今まで通りということになった。
2.幸福実現党候補者について追記
幸福実現党の選挙協力対象選挙区において、原則は候補者を引っ込めることになっているが、東京3区の一倉洋一氏が北陸信越ブロックの比例区に移動になった他、山口4区の植松満雄氏が広島7区に移動し、横山桂子女史が立候補を辞退した。
3.納得のいかないパターンについて追加
昨日の記事では、栃木1区の自民党の船田元氏や東京5区の自民党の佐藤ゆかり女史を応援しないのはおかしいと評したが、昨日書きそびれた選挙区があるので、追記する。
それは福岡5区で、自民党の原田義昭氏という幸福実現党の鵤卓徳氏に匹敵する保守派の政治家がいるというのに、選挙協力体制にしていないのは如何なものか。
同選挙区で立候補している鵤氏を九州比例ブロックに移せば保守分裂選挙が避けられそうだというのに、残念な話である。
安倍晋三氏と対極の政治思想を持つ古賀誠氏を応援するくらいなら、原田氏を応援するのが筋ではなかったのか。
4.東北の2選挙区の票の行方は?
(1)「自主投票」は東北の2選挙区
今日、「戦略的選挙支援について」というプレスリリースが出され、12の小選挙区で幸福実現党の候補者が降りた(或いは他の選挙区・比例区へ移動した)。
12選挙区のうち、9の選挙区で自民党候補を、1の選挙区で非自民保守系候補の応援が確定しているが、東北の2選挙区については、応援候補者がなしとなっている。
その理由等は昨日の記事にある通りなのだが、この「自主投票」を決定した2選挙区について、「幸福の科学」票の行方を考察してみることにする。
(2)宮城5区について
まず、宮城5区であるが、「幸福の科学」票は恐らく、自民党の斎藤正美氏に流れると考えられる。
その票数が何票になるかは不明だが、場合によっては、優位である安住淳氏に迫り来る可能性もある。
ただ、週刊誌の下馬評はほぼ一貫して安住氏優位であるとしているから、「幸福の科学」票が斎藤氏に流れたとしても、安住氏が小選挙区で当選すると予想される。
(3)福島3区について
次に、福島3区であるが、2ちゃんねるで早とちりしている筋では吉野正芳氏に流れると予想する者がいたのだが、昨日の記事にある通り、吉野氏*1の国家観は欧州型(市場経済にYES、市場社会にNO)であり、幸福実現党の掲げるアメリカ型とは大きく異なることと、「国づくりへの提言」という政策論文の中には「幸福の科学」が今最も関心を寄せている外交・国防政策について、何も記述がされていないということのため、「幸福の科学」票が吉野氏には向かわないと考えられる。
つまり、対立候補である、民主党の玄葉光一郎氏に向かう可能性が高いということである。
因みに、その玄葉氏の政策はこちらである。
流石に対北朝鮮のことについては触れられていないものの、「日米同盟の深化、日中協商の発展」というのは長い目で見ると、幸福実現党のマニフェスト*2に近いものである。
しかし、昨日も述べた通り、玄葉氏は「幸福の科学」とは無関係の立場を主張しているし、幸福実現党としては「民主党政権誕生による国難を阻止し、保守の安定政権をつくるために」一部小選挙区での立候補を取り止めにしたのだから、表立って多少政策の合う玄葉氏を応援する訳にもいかず、「自主投票」という形にしていると考えられる。
ただ、そんな「幸福の科学」票の行方とは無関係に、福島3区では、週刊誌の予想通り、玄葉氏が小選挙区で当選すると予想される。
5.最後に
もう公示日を過ぎたので、各政党とも候補者調整を行うことが出来ない状況になった。
幸福実現党に限らず、公示日までに候補者の差し替えなどが頻繁に行われ、一部の所謂「小泉チルドレン」の中には立候補を辞退する者も現れた*3。
幸福実現党の12選挙区の選定について納得のいかない面が多々あるものの、こういう形で決定した以上、30日の投開票日までやるしかない。
これが吉と出るか凶と出るか、先の見えない選挙戦になりそうである。
2009/08/17 1日のご無沙汰です。
tomockyです。
明日いよいよ、総選挙の公示日です。
民主党への政権交替がなるか、はたまた自民党がギリギリで踏みとどまるかで大いに盛り上がり、投票率も高くなると思われます。
なお、昨日もお知らせした通り、コメントスパム対策のため、コメントは承認制にしています。
基本的にコメントは承認する方針ですので、どしどし書いてください。
不出馬は広報のミス?
1.ニュース記事
2.所感
(1)本当に「広報のミス」?
党内のゴタゴタを「広報のミス」と片付けるのは如何なものかと思う。
それ以外の所感は、昨日と同じなので割愛する。
(2)ツボにはまる、大川豊総裁のコメント
この記事の最後に以下のようなコメントが掲載されている。
大川興業・大川豊総裁「やはり…。候補者の人数を減らす方針転換や、出馬、不出馬の二転三転ぶり。隆法氏の“霊言” がすべてを導き出しているという私の推測が間違いではなかったと、深く納得しています。近畿ですか。これは恐らく、霊言同士の葛藤(かっとう)ですね。『現実路線を行くでごわす』という西郷隆盛に対し、大化の改新の中大兄皇子か、中臣鎌足あたりが『やはり出るべき』と訴え、妥協点を見いだしたのでは?何せ今、お盆ですから。そりゃ来ますよ、次から次へと」
絶対誰かがやるだろうと思う、2人の「大川総裁」のコラボレーションだが、わざわざ大川興業の方の大川総裁(大川豊氏)を引っ張るばかりではなく、「幸福の科学」をある程度知る者のツボを押すようなコメントに脱帽した。
実は、私はこのコメントを書きたいがために、この記事を取り上げたのである(苦笑)
自民党応援キャンペーン対象選挙区が決まったようだ
1.始めに
選挙戦で二転三転しまくっている、毎度お騒がせの幸福実現党であるが、昨日書いた通り、「民主党政権の誕生を阻止し、保守の安定性政権をつくるために、一部の立候補予定者の出馬見送りと変更」するとして、一部選挙区で候補者の引き上げ及び変更を行った。
最終結論は、17日正午に出るとのことなので、昨日の段階で判明していた所を先行で取り上げず、今日の最終発表の段階のものを取り上げることにする。
2.対象となった選挙区
(1)15日時点の10選挙区について
戦線縮小の第1号は北海道11区で、ここは自民党の中川昭一氏を応援することに決めたという。
中川昭一氏は基本的に「幸福の科学」とは考えの合いそうな人なので、まあ順当であると思う。
なお、当該選挙区で幸福実現党から出馬を予定していた候補者は他選挙区乃至は比例区への転出はしていない*1。
その後、更に9選挙区が追加され、候補者の引き上げ乃至は国替えが行われた。
東北の2選挙区については後述のため、ここでは割愛する。
南関東の神奈川1・2区については、それぞれ、自民党の松本純氏、菅義偉氏の応援に回ることになった。
両者とも、「幸福の科学」好みかどうかは不明だが、保守の論客であることには変わりない。
ただし、現時点の情勢を見ると、神奈川1・2区ともに自民党優勢だから、敢えて「幸福の科学」の応援は要らないのではないのかと思うが…。
続いて、東京3区は、自民党の石原宏高氏の応援に回り、幸福実現党結党当時から精力的に活動していた一倉洋一氏は北陸信越ブロックの比例区に回った。
石原宏高氏を応援する一方で、石原伸晃氏の東京8区は、相変わらず幸福実現党の候補者*2が残っている状態である。
何故、兄の伸晃氏を「冷遇」し、弟の宏高氏を「優遇」するのか、全く理由が不明である。
続いて、福井1区と岐阜5区と山口4区であるが、こちらはそれぞれ、自民党の稲田朋美女史、古屋圭司氏、そして、安倍晋三氏である。
何れも、保守の論客達である。
特に、稲田朋美女史と安倍晋三氏は極右ともいえるような超保守の立場で、「幸福の科学」が大好きなタイプの政治家であることは論を待たない。
因みに、稲田朋美女史の対立候補である民主党の笹木竜三氏は福井3区の幸福実現党の候補者で元越前市議の北野光夫氏の元ボスである。
これら3名は選挙のテコ入れと言うより、単に考えの合う人だから応援するという所であろう。
ただし、福井1区は接戦状態なので、テコ入れという意味合いもあるかもしれない。
最後に徳島2区であるが、ここは結局、調整が付かなかったということで、幸福実現党の候補者を残している。
(2)17日に追加された選挙区について
17日になって追加されたのは3選挙区である。
まず、東京10区であるが、自民党の小池百合子女史の応援に回ることになった。
当初、幸福実現党の小林早賢幹事長が小池百合子女史の環境政策について散々に批判していたが、外交政策で一致点があることを理由に、応援に回ることにしたという。
幸福実現党の形振り構わないやり方もさることながら、小池百合子女史の方も形振り構わない切羽詰まった状況があり*3、電撃和解したものと思われる。
大阪17区は改革クラブの西村眞悟氏という保守政治家の応援であり、決して、自民党の岡下信子女史ではないことに注意したい。
残る福岡7区については後述のため、ここでは割愛する。
3.納得のいかないパターン
(1)東北の2選挙区について
まず、15日時点で確定した東北の2つの選挙区のうち、宮城5区は自民党の斎藤正美氏の応援に回る訳ではないようだ。
斎藤正美氏は古賀派*5であるが、ホームページを見た限り、保守の政治家だと思われるので、「幸福の科学」の応援対象になったとしても何らおかしくない。
仮に、断られたのなら、徳島2区のように元のままにしておく形もあったのだが、それをしていないことを考えると、斎藤正美氏の応援が理由ではなく、候補者の菊池謙氏が何某かの理由で活動できなくなったためだと考えられる。
因みに、当該選挙区の民主党候補の安住淳氏は掲げている政策等から、「幸福の科学」にはウケないタイプだと思われる。
そして、福島3区であるが、これは決して自民党の吉野正芳氏の応援のためではない。
まず、「国づくりへの提言」によると、吉野氏の国家観はどうもフランスを手本にした福祉国家を目指すようである。
これは、「日本アメリカ化計画」*6といえるようなマニフェストを掲げている幸福実現党と相容れない考えである。
では、宮城5区同様に候補者の博多泰子女史がダウンしたということだろうか?
そうと決め付けるのは早い話がある。
実は、「幸福の科学」は密かに民主党にもアプローチを掛けていたという情報がある*7。
しかし、これは不発に終わったようであるが、この時呼ばれた民主党の議員に福島3区から出馬する玄葉光一郎氏がいたという。
ただし、当の玄葉光一郎氏は「幸福の科学」との関わりを明確に否定している。
この★阿修羅♪氏の情報がどれくらい正確なのかは不明だが、少なくとも、民主党から幸福実現党に行った人物*8が存在する以上、「幸福の科学」が民主党の政治家にアプローチを掛けていることは全面的に否定できない。
つまり、福島3区における「幸福の科学」の信者*9の票は、自民党の吉野正芳氏にではなく、民主党の玄葉光一郎氏に向かうと考えられる。
勿論、玄葉氏が積極的に「幸福の科学」に働きかける訳ではないし、「幸福の科学」の側も「自主投票」という形で処理するだろう。
なお、政策面でも、自民党の吉野氏よりも民主党の玄葉氏の方がより幸福実現党のそれに近いことを追加しておく。
(2)福岡7区について
福岡7区というと、自民党幹部の古賀誠氏とその秘書だった民主党の野田国義氏の一騎打ちで注目度の高い選挙区である。
幸福実現党はこの選挙区からも林孝宣氏が出馬予定だったが、取り止めになった。
その理由は驚くべきことに、「幸福の科学」は前述の安倍晋三氏とは全く正反対の政策を打ち出すような古賀誠氏を応援するためだという。
一体何を考えているのだろうか?
宮城5区の比較的保守の古賀派の斎藤正美氏は一切応援せずに拱手傍観を決め込むというのに、何なのだろうか。
全く納得がいかない。
むしろ、福岡7区こそ、師弟対決を拱手傍観で行くべきではないのか。
(3)栃木1区と東京5区について
私の予想では、この栃木1区と東京5区は必ず対象になるだろうと踏んでいた。
ただ、栃木1区の場合、幸福実現党の候補者が党の幹部の河内宏之氏ということで動かしにくいのかもしれない。
しかし、前述の一倉洋一氏ですら比例区転出が果たせたのだから、河内氏を北関東ブロックの比例区に移転させ、「幸福の科学」は船田元氏を応援するべきではなかったのだろうか。
というのも、元々、「幸福の科学」は船田元氏を応援する方針だったからである。
また、東京5区については、ものの考えの合う佐藤ゆかり女史を応援するべきではないのだろうか。
佐藤ゆかり女史は「幸福の科学」でよく言われる「自助努力」という言葉が好きなようで、更には「民主党が掲げる結果平等社会、いわば社会主義政策でありますが、これが実現してしまうと、日本人のモラルが低下してしまう」などとまんま大川隆法総裁の「法話」みたいなこともいうくらいだから、木下真氏を余所の選挙区に転出させて、是非とも助け船を出すべきではなかったのだろうか。
尤も、私としては、船田元氏には当選して欲しいが、佐藤ゆかり女史については完全に落選して欲しいと思っているが。
4.所感
「民主党政権の誕生を阻止し、保守の安定性政権をつくる」という趣旨で撤退する選挙区の選定に当たったようだが、東北地方の2選挙区では応援する候補者が指定されていないことや、保守の政治家とはほど遠い古賀誠氏*10を応援する一方で、大川隆法氏の考えに近い佐藤ゆかり女史や、一度は応援することを持ちかけた船田元氏を対象外とするなど、矛盾に満ち溢れている。
また、当初発表では30〜40選挙区からの撤退を示唆していたが、現実にはその半分にも満たない12選挙区*11に過ぎない有様である。
どうも、幸福実現党の選挙戦略は思い付きだけで動いているようである。
これでは大半の選挙区で東京都議選のような惨敗振りを見せつけられるということも十分考えられるし、更には、肝心な選挙区での協力体制が不十分だったために、自民党が相当負ける状況を回避するという目的も果たせないだろう。
2009/08/16 2週間のご無沙汰です。
「幸福の科学」は一枚岩ではない?
1.始めに
いよいよ総選挙の告示日が近づいたが、ここにきて宗教法人「幸福の科学」の政党組織幸福実現党でまたまた騒動が起こった。
結党以来、政策こそ全くブレがないものの、政局(というより党の人事・選挙戦略)面でまたブレが生じている。
「責任政党」を称するのに、党内(或いは教団内)で意見が割れているのは如何なものか。
2.撤退?継続?結局…
(1)経緯
8月12日頃、幸福実現党は警察当局から、公選法違反について注意を受けた。
今回の総選挙は幸福実現党の出馬の有無に拘わらず、「政権交代」がキーワードとなる総選挙で大いに盛り上がる要素は多分にあり、例年に比べて公選法違反の注意の件数が著しく増えたが、その殆どが幸福実現党によるものであるといわれている。
ただし、その内容面は事前運動や戸別訪問等の軽微なもので、買収のような類のものではない。
余りに突然の警察の訪問があったらしく、幸福実現党(或いは「幸福の科学」)のスタッフはパニックになったらしく、一部の候補者・後援者に対し、総選挙撤退の情報が流れた。
しかし、8月13日の記者会見で、饗庭直道氏*1が記者会見を行い、最終結論として、戦線縮小を打ち出してきた(参照:msn産経)。
(2)撤退の理由
この撤退を主張していた理由として、「同じ保守勢力の分裂を避けるには撤退すべき」という意見が党内にあったことが挙げられており、要は、幸福実現党の出馬した東京都議会議員選挙(参照)や仙台市長選の結果や世間の動向を見て、余りに民主党の勢いが強いから、今まで通り自民党をサポートする方向に持って行こうということである。
ただ、立候補者が既に活動を開始していて、その立候補者の中には教団の職員ではなく、自分の今の仕事を捨てて*2、立候補した者もいるので、全面撤退すると、そうした人たちから不満が噴出する恐れがある。
よって、全面撤退ではなく、戦線縮小という形を取ったと考えられる。
(3)教祖夫婦の動き
この戦線縮小に併せ、「幸福の科学」及び幸福実現党の大川隆法総裁は党の総裁に留任しつつも、東京比例ブロックからの出馬を中止し、以前党首だった大川きょう子女史は東北比例ブロックからの出馬のみならず、党の役職からも降りた。
私は以前、宗教団体の教祖及び高僧の選挙出馬に関して、このような批判を行ったが、これが受け入れられたのかと訝るような結果になった。
なお、幸福実現党としては、「大川隆法総裁は今後も党総裁を務めて参りますが、今回の不出馬については、これから始まる他党との選挙協力を考えると、総裁は大所高所から党を指導するほうがよいこと、また、他党の候補者の中には幸福の科学の信者もおり、総裁自身が勝ち負けの世界に入っていくことには問題があることなどから、不出馬の判断となりました。」としている。
ならば、始めから大川夫妻を出馬させるべきではないと思うのだが…。
3.所感
(1)政治と宗教の関わりについて
「幸福の科学」の政治へのコミットメントに関しては、私として、「『幸福の科学』は政党を作るべきではない。政策立案シンクタンクを目指すべき。」や「禁じ手を打ってきた『幸福の科学』」といった意見を述べているので、参照していただきたい。
(2)一枚岩でないことは良いことなのかもしれない?
結党以来、あれこれドタバタが続いていて、政局運営(それ以前に政党運営)が右往左往しているイメージがあり、宗教政党にも関わらず党内の意思統一がここまで拙いとは呆れる。
しかし、その一方で、「幸福の科学」という宗教組織は比較的自由に組織運営に関して意見できる風通しの良い宗教組織ではないのかと思われる。
一般的に、このような宗教組織は教祖が絶対君主の如く君臨し、それ以外の構成員はひたすら唯々諾々と従うだけというのが宗教組織のイメージ故に、宗教政党は一枚岩になりがちと考えられるからである。
尤も、それでも教祖批判は許されないだろうけど*3。
4.余談
今日現在、既に一部選挙区からの候補者の差し替え及び撤退が行われているが、幸福実現党によると、告示日直前の8月17日に最終結論が出るので、その詳細内容については、その後にしたい。
なお、撤退の規模は小選挙区で30〜40名程度と見られていて、比例区からの撤退は大川夫妻を除き、行われない模様である。
やっぱり主エル・カンターレは選挙に出るってさ
1.ニュース記事
2.所感
先程の記事から間もないのに、またまた宗教法人「幸福の科学」の政党組織幸福実現党がブレた。
ええ加減にせい!という感じだが、「大川隆法総裁は今後も党総裁を務めて参りますが、今回の不出馬については、これから始まる他党との選挙協力を考えると、総裁は大所高所から党を指導するほうがよいこと、また、他党の候補者の中には幸福の科学の信者もおり、総裁自身が勝ち負けの世界に入っていくことには問題があることなどから、不出馬の判断となりました。」と言っておきながら、また出馬とは一体何を考えているのか?
一般有権者のみならず、幸福実現党からの候補者さえもナメているとしか言い様のない人事異動にただただ呆れるばかりである。
やはり、党内(或いは教団内)での意思統一がまともに出来ていないようである。
組織の「風通しの良さ」もここまで来ると害悪でしかないようだ。
今回の総選挙で、幸福実現党は仮に当選しても、自民党にぶら下がる形にしかなり得ないのだが、そのような状況に宗教的カリスマの大川隆法氏が耐えられるのか甚だ疑問であり、心ある「幸福の科学」の会員達も気が気でないと思う。
因みに、大川きょう子女史は出馬しないようである。
まあ、大川夫妻の出馬は色々な意味において、私は反対であるのだが。
2009/08/02 1週間と4日のご無沙汰です。
幸福実現党に「ドクター中松教授」が参加!
1.参考資料
2.所感
ドクター中松こと中松義郎氏は以前から、東京都知事選や参議院議員選挙によく出馬しては落選を繰り返していた人物である。
今回初めて、特定の政治団体からの立候補となるが、比例候補のため選挙戦は行わない模様である*1。
因みに、当初は東京5区からの無所属での出馬を検討していたようだが、幸福の科学からの誘いを受けてこういうことになったという。
届出名は「ドクター中松教授」とのことである。
果たして、初当選なるか注目である。
↑中松氏の店が楽天に出店しているとは驚きだ。
禁じ手を打ってきた「幸福の科学」
1.始めに
以前から言っているのだが、私は「幸福の科学」に対して否定的なスタンスではない。
しかし、過去の記事を見れば分かる通りだが、幸福実現党には否定的なスタンスである。
今回の話は若干古い話題だが、書くべき時機を逸してしまったので、今日取り上げることにする。
2.宗教的カリスマは無闇矢鱈と表に出るべきではない
(1)大川氏の「前世」のなせる業か?
「幸福の科学」の大川隆法総裁は7月22日の西東京特別講演会において、「私自身が政党の中心になることによって、政権担当能力を急速に高めていく」と称して、選挙に出馬する動きを見せた。
正直、大川氏の「前世」が「ヘルメス」など政治家と宗教家を併せ持ったような人とのことだが、ここまで出しゃばりな宗教家それも教祖とは近代立憲主義社会においては前例がない。
中堅の宗教家はともかく、教祖自身が政治という俗世間の表舞台に立つことには違和感がある。
この問題は、政教分離とかそういう類の問題ではなく、信仰対象たる教祖のあるべき姿の問題である。
(2)信仰対象は表に出すぎると有り難みを失う
「有り難い」という言葉がある。
「有り難い」とは「有る」ことが「難しい」、即ち、「ありそうにない。ほとんど例がない。めったにない。珍しい。」ということである。
宗教における教祖というのはそうした「有り難い」存在でなくてはならない。
何故なら、教祖が誰でも取って代わることが出来るようなものなら、教祖のカリスマ性の根源が無くなるからである。
また、仏教で言う三宝(仏・法・僧)とは、教祖自身(仏)・教祖の思想(法)・教祖を奉る信徒(僧)であり、これも教祖のカリスマ性あってこそのものである。
つまり、教祖とは唯一無二の存在として大切に扱わなくてはいけないものである。
俗世間で無闇矢鱈と晒し者にするような行為はその教祖を信仰する者としては厳に慎まなくてはいけないことである。
(3)宗教政党自体はありだが
よくカルト宗教が政治に関わるのは嫌だという意見を耳にするが、私としては、世間にある多種多様な意見を政治に反映させることが民主主義のあるべき姿だと考えているので、宗教政党自体はありだと考えている。
だから、公明党や幸福実現党のような宗教由来の政党自体を否定する考えには到底賛同できない*2。
しかし、こうした政党には俗世間と非世俗の橋渡しとなるような中堅の宗教家或いは既存の政治家でその宗教に帰依したような者のみで構成するべきであり、間違っても、教祖や高位の僧侶が加わるべきではない。
昔なら、それこそ「ヘルメス」などの時代なら、王家の血筋とかそういうものでカリスマ性が保証されていたから、宗教家と政治家を兼ね備えたような統治者がいてもおかしくないが、今の立憲民主主義の世の中においてはそうはいかないものである。
何故なら、選挙によって選ばれるためには時により、辱めを受けなくてはいけない状況もあるからである。
(4)教団は自らの手で三宝を汚すというのか?
以上のようなことを踏まえると、幸福実現党は当初の党首饗庭直道氏のままで行くべきであったし、教祖たる大川隆法氏や「高位の僧侶」たる大川きょう子女史は政党に参加するべきではなかった。
大川夫妻の政党参加の理由は「政権担当能力を急速に高めていく」とのことだが、教祖のカリスマ性を否定する人間が数多いる俗世間に教祖など教団の中心的存在を表に出すのは、教団が自らの手で三宝を汚すことになるということに気付くべきである。
3.最後に
正直、鳩山一族の「友愛」の思想こそが、本来「幸福の科学」で説かれているべき「与える愛」の教えではなかったのか?
ここ最近の国難を煽るような好戦的な言動を見ると、維新政党新風のような極右政治団体に成り下がったようにしか見えず、宗教法人「幸福の科学」は内部から崩壊し始めているように思える。
そう考えると、今回の政界進出は政界における第三極形成に関わろうとしているというより、弛みきった組織の引き締めに利用しているという一部の見方を裏付けるようなものかもしれない。
2009/07/23 3週間と2日のご無沙汰です。
今更ながら都議選総括
1.始めに
7月12日に投開票のあった都議会議員選挙ですが、当日の夜は開票速報(NHKとMXTV)に釘付けでした。
結果が私の予想と食い違っていたことなどから、心の整理が付かず、興奮から冷めて冷静になった今の今までに伸びてしまった。
ただ、全般的な傾向性としては大方の予想通り、民主党が第1党に躍り出た。
東京は小泉改革以降、比較的自民党が強いと言われているが、この都議選の結果を見ると、結局「風任せ」であると言える。
2.各政党毎の総括
(1)自民党
島部を除く1人区では悉く議席を失っている。
特に、千代田区では長きに亘って都議会議員を務めた、自民党の内田茂氏が民主党新人の栗下善行氏に僅か176票の差で破られている。
前回は民主党に2倍近い差で勝っていたのとは対照的である。
千代田区での民主党の勝利は想定の範囲外で私も驚いている。
また、TBSの「MR.BRAIN」というドラマで「松下百合子*1」という都議会議員が殺害されるというシーンにクレームを付けた民主党の松下玲子女史*2も当選している。
このドラマに対するクレームで得票を下げ、自民党の小美濃安弘氏が当選するとも思えたが、やはり、自民党への逆風は強く、落選している。
また、青梅市では、自民党現職の野村有信氏が民主党新人の山下容子女史に1207票差で破られた。
因みに、青梅市で前回民主党から出馬したのは、あの幸福実現党に移籍した小鮒将人氏である。
このように、1人区での落選が続き、複数人区でも世田谷区などで落選者が相次いだ結果、自民党は議席を大きく減らした。
しかし、投票率が前回より高かったことから、得票数としては前回を上回っている。
また、前述の千代田区や青梅市のように、民主党に惜敗した形となっている選挙区もあり、民主党に風が吹いているとはいえ、自民党勢力も隠然と力を持っていると言える。
(2)民主党
今回大躍進を果たしたのが民主党である。
落選したのは、目黒区の富川知子女史、大田区の名取憲彦氏と岡崎幸夫氏、島部の田中英二氏のみである。
富川知子女史は公示ギリギリで立候補し、選挙事務所を伊藤悠氏と共用するような形で選挙に臨んだが、如何せん準備が整っておらず、まともに選挙活動が出来なかったのが痛い。
仮に、もう少し早い時期に出馬が決定し、用意周到に選挙戦が展開できたのなら、伊藤悠氏と票を分け合う形で民主党のワンツーフィニッシュも夢ではなかっただろう。
何故なら、今回の都議選での目黒区での民主党の得票数は53488票*3で、丁度半分ずつで26744票となり、これは自民党(鈴木隆道氏)の得票数24377票よりも多いからである。
葛飾区でも同じような状況で佐藤由美女史が当選したことを考え合わせると悔しさも一塩である。
大田区に関しては新人の田中健氏と柳ヶ瀬裕文氏が当選し、現職の2人が落選したという形なので、世代交代という感じであろうか。
東京の城南エリアは民主党が比較的強いと思われたが、大田区だけはどうも例外のようだ。
島部に関しては、自民党の川島忠一氏の実績の方が買われたという雰囲気であるが、島別の得票を見ると、小笠原島だけ、自民党と民主党の得票数が拮抗している。
(3)公明党
公明党は目標としていた23人全員当選を果たし、相変わらずの選挙上手振りを見せつけているが、実は得票数としては前回より減っている。
全員当選は例によって、創価学会員による、ご近所・同級生ローラー作戦による所謂「F票」獲得が功を奏したものだろう。
投票率が上がると困るのは公明党とはよく言ったもので、今回の選挙での得票数は前回を下回っている*4。
一部選挙区では現職を引退させ、新人を立てたりしたのだが、公明党の場合、最大の支持母体である創価学会の意向が全てなので、人の入れ替えが得票数に影響を与えると言うことは基本的にはない。
したがって、前回に比べて得票数を減らしたのは、投票率が上がった影響だと言える。
(4)共産党
共産党は13議席から8議席に減らし、自民党に次いで負け戦が続いた。
しかし、前述の公明党とは対照的に、得票数はむしろ増えているのである。
共産党も公明党も固い組織票を持っている組織票頼みの政党であることには変わりないが、投票率との相関では逆のようである。
なお、議席を減らした原因は自民党のみならず民主党をも攻撃したことにある。
つまり、自分達こそ唯一の反石原勢力であるという主張が仇となったのである。
この唯我独尊的な態度が有権者の反感を買ったようである。
民主党への批判を慎み、自民党と公明党への批判のみに絞り込めば、現有議席を守り、「確かな野党」としての地位も保てただろうと思えただけに、残念至極である。
(5)幸福実現党
今年5月に結党して初めての選挙となった幸福実現党であるが、候補者全員の得票数が何と15000票程度という惨憺たる結果に終わった。
正直、ここまで酷いとは思ってもみなかった。
特に、「幸福の科学」の本部のある品川区で供託物没収点以下という結果を出したのには唖然とした。
この件について、幸福実現党はこのようなプレスリリースを出している。
都議選結果に対する敗者の弁を要約すると、
- 公示ギリギリに候補者を出したりしたので時間不足だった。
- マスコミが自分達を取り上げてくれなかった。
ということである。
1つ目に関しては、確かに、結党当初、総選挙と並んで1大選挙イベントとなる都議会議員選挙への出馬をする気色が無く、その後の方針転換で急に都議選に出るという形になったのであるから、ある意味当然のことであろう。
しかし、民主党の候補者の中にもそのような人はおり、目黒区の富川知子女史は落選したとはいえ、16058票を得ており、共産党の沢井正代女史*5よりも多く得票しているし、葛飾区の佐藤由美女史に至っては当選を果たしている。
彼女らは民主党の看板があったお陰で善戦できたと言える面もあるが、ギリギリで立候補したことは必ずしもマイナスになったとは言えない。
幸福実現党の母体は宗教法人「幸福の科学」という創価学会に並んで有名な宗教団体であるから、知名度としては不足はないし、党のマニフェストだってきちんと整備されていたのだから、政策がよく分からないと言うことは言えないはずである。
また、2つめに関しては、そもそも都議会議員選挙自体、首都東京で行われる選挙とはいえ、一地方選挙ということに変わりはなく、マスコミが大々的に煽るようなものと言えるものではない。
ただし、今回の都議会議員選挙は総選挙の行く末を占うものとして注目を集めており、在京メディアは結構煽っていた。
既存の議席もなく、また立候補者数も42選挙区220人中、10選挙区10人に留まっているのなら、やはり、諸派として扱われても仕方ないのではないか。
また、政策面においても、以前書いたように、石原慎太郎都知事の第1期マニフェストの焼き直しに大胆不敵というか大言壮語したような国土開発計画のようなものを付け足したようなものでは、自民党と民主党との対決が注目される中において、完全に埋没してしまっている。
しかも、ここ最近の政権交代に期待する世論からすると、幸福実現党の都議選マニフェストは自民党と公明党に近い―所謂「石原与党」であると印象づけ、仮にマスコミに注目されたとしても、有権者の反応は冷ややかになることは想像に難くない。
以上を踏まえると、幸福実現党の敗因は前述の公式見解に加え、
- 政策が自民党それも石原慎太郎都知事のものに近く、魅力的でない。
- 党首大川きょう子女史の演説中にて、都政とは直接無関係な外交・軍事の件が取り上げられており、有権者に都議会議員としてのマニフェストが何であるか伝わりにくかった。
ということである。
因みに、今回の都議会議員選挙での最低得票数は武蔵野市の幸福実現党の甘利真次氏の396票であるが、2番目に低い得票数の候補者は幸福実現党とは別の諸派の候補者である西多摩の角田豊治氏の688票である*6。
選挙速報の番組中、幸福実現党もこの角田豊治氏も共に諸派として扱われており、極端に得票数が少ないので、一瞬、角田豊治氏も幸福実現党の候補者かと思ったが、全く無関係な「大統領会」という謎の組織の出自である。
因みに、角田豊治氏の名前の読みは「だいとうりょう」と読むようである*7。
角田豊治氏は、2ちゃんねるにおいて幸福実現党や又吉光雄氏などに比べると話題に上るような人物ではないため、私は今日初めて知ったのである。
なお、角田豊治氏のマニフェストはググっても本人のサイトが不明だが、「つのだとよはる」と読ませるべき名前をわざわざ「だいとうりょう」と読ませたり、「大統領会」という組織名称から察するに、「大統領制による『機動的で責任ある政治』」を旨とすることは想像に難くない。
3.所感
私は東京都における自民党勢力がマスコミで言われている程弱くないと考えるため、都議会議員選挙で勢力が入れ替わるような状態は起こりにくく、どの選挙区でも現職の議席は固いと見ていたが、蓋を開けてみたらびっくり、民主党が多くの選挙区で当選していた。
特に、1人区では島部以外の全ての選挙区で民主党候補者が勝っており、この調子でいけば、総選挙後、民主党が政権を握ることになると思える。
ただ、議席数の上では、民主党が第1党になって躍進した形になっているが、本質的な所はベテラン議員が自民党に限らず、共産党からも落選しており*8、政権交替と言うより世代交替と言うべき選挙のようであった。
実際、民主党の新人候補は、島部を除き、最年長が55歳の岡田真理子女史(中央区)で、それ以外は30代が矢鱈と多い。
このことを考えると、東京において、来るべき総選挙では、民主党の候補者というより、「若い人」が勝つ傾向が出そうである。
2009/07/07 6日のご無沙汰です。
都議会幸福実現党のマニフェスト≒石原都知事のマニフェスト
1.参考資料
2.始めに
もうとっくに都議選に向けて東京都内の各選挙区では選挙活動が本格化している。
それもそのはず、期限前投票は既に始まっているし、今度の日曜が投票日であるからである。
今回の都議選はさいたま市長選挙、千葉市長選挙、静岡県知事選挙に続く、今後の国政を占う上で重要な地方選挙と言われており、前回*1に比べて、非常に関心が高くなっている。
因みに、この前の日曜日の静岡県知事選挙では、民主党推薦の川勝平太氏が当選した。
民主党の鳩山由紀夫代表の「故人献金」問題が噴出したり、対立候補に民主党をこの県知事選のために離党した海野徹氏がいたりと、普通なら、不利な状況での戦いであるはずのなかでの当選なのだから、民主党に風が吹いているという状況である。
話が逸れてしまったが、当blogではここ最近、幸福実現党を取り上げていることもあり、都議選にも候補者を最終的に10人出してきた幸福実現党のマニフェストについて取り上げる。
3.マニフェスト比較表
| 幸福実現党 | 石原慎太郎都知事(第1期) | 民主党 |
|---|---|---|
| 1. 世界ナンバーワンの経済・金融・文化都市、東京を創ります。 | (1 都が主導の債券市場にYES) | |
| (1)資金繰りに困っている企業を徹底支援し、潰しません。 | 1 都が主導の債券市場にYES | |
| (2)国際都市・東京を世界の経済・金融・文化センターにします。 | (1 都が主導の債券市場にYES) | |
| (3)臨海部副都心を世界の金融・情報センターとします。 | (1 都が主導の債券市場にYES) | |
| 2. より早く!より快適に!交通革命を起こし、東京を活性化します。 | ||
| (1)未来都市・東京を「24時間都市」にし、雇用を創出します。 | ||
| (2)交通渋滞と満員電車を解消します。 | (2 踏切のない東京にYES) | |
| (3)東京を中心とするリニア新幹線網を実現し、日本の各都市を東京と一体化します。 | ||
| 3. より広く!より安く!世界一暮らしやすい都市・東京を実現します。 | (8 住みやすい東京にYES) | |
| (1)規制緩和で、都心部に、広くて安い住宅を大量に供給します。 | (8 住みやすい東京にYES) | |
| (2)外国人を受け入れ、待機児童問題、介護士不足を解消します。 | (4 福祉に立ちはだかる規制にNO) | (東京ペディア:介護施設など10万人を15万7000人分に増やします) |
| (3)都立病院の経営効率化で、医療負担を軽減します。 | 4 福祉に立ちはだかる規制にNO (9 命が守れない危機管理にNO) | |
| (4)都内から花粉症で苦しむ人をなくします。 | (東京ペディア:多摩産材の活用を2倍以上に増やし、多摩の森林を再生させます) | |
| 4. 東京の公立学校を世界最高水準の学力にします。 | ||
| (1)ゆとり教育を全面転換!「塾にたよらない公立学校」を実現します。 | 伊藤悠:塾を必要としない公教育をつくる | |
| (2)いじめ防止条例を制定し、安心して通える学校にします。 | ||
| (3)宗教教育を取り入れて、優れた人格を育てます。 | 10 新しい道徳教育にYES | |
| (4)才能を最大限に開花させる天才教育を目指します。 | ||
| 5. より早く、より質の高い行政サービスを提供します。 | ||
| (1)公務員の安易な首切りはせず、行政のスピード化を図ります。 | (5 借金漬けの財政にNO) | |
| (2)予算の単年度制を廃止します。 | 中谷祐二:予算編成の「しくみ」を変える。 |
※類似性の高いものを取り上げた。
また、民主党の「東京ペディア」及び各候補者*2のマニフェストも比較対象とした。
※括弧で囲まれているものは、いずれかに具体的な記述が未詳のために解釈上、類似となりうるものということである。
これに関しては、低い類似性のものとしている。
4.比較表の解説
(1)「1. 世界ナンバーワンの経済・金融・文化都市、東京を創ります」について
ここは、石原慎太郎都知事の「1 都が主導の債券市場にYES」に極めて近いと思われる。
特に、主要争点である、新銀行東京の存続問題について、幸福実現党は「企業家を育てる知識・情報産業としての銀行モデルになるように経営をイノベーション」するとして、新銀行東京の存続にYESとしている。
また、2016年東京オリンピック招致についても「2016年の東京オリンピック招致を促進し、東京の国際化・経済発展に弾みをつけ」るとしており、東京オリンピック招致にYESとしている。
なお、東京オリンピック招致は石原慎太郎都知事第2期のマニフェストの内容である。
(2)「2. より早く!より快適に!交通革命を起こし、東京を活性化します」について
世界中をリニア新幹線でつなげるとかいうのは余所では聞かない話であるのだが、「(2)交通渋滞と満員電車を解消します。」の中で、「渋滞の激しい交差点・踏切についても、立体交差化を進めます。」という記述より、石原慎太郎都知事の「2 踏切のない東京にYES」と類似しているとした。
ただし、それは「交通革命」のごく一部であるため、完全に一致する事項ではない。
(3)「3. より広く!より安く!世界一暮らしやすい都市・東京を実現します」について
ここは全般ではなく、各項目毎に解説してみる。
まず、「(1)規制緩和で、都心部に、広くて安い住宅を大量に供給します。」についてであるが、石原慎太郎都知事の「8 住みやすい東京にYES」を1段階落とし込んで具体化したような感じである。
次に、「(2)外国人を受け入れ、待機児童問題、介護士不足を解消します。」についてであるが、「外国人を受け入れ」るかどうかを記述していないものの、外国人受け入れの規制を緩和乃至は排除するということを考えると、これもまた石原慎太郎都知事の「4 福祉に立ちはだかる規制にNO」を1段階落とし込んで具体化したような感じである。
一方、民主党では「東京ペディア」にて、「MSW(メディカルソーシャルワーカー)を育成・配置」するという対案があり、これも部分的に類似しているとした。
なお、民主党の場合、待機児童問題については一部の候補者において、保育所の増設をマニフェストに挙げている。
次に、「(3)都立病院の経営効率化で、医療負担を軽減します。」についてであるが、民間活力を導入するということに鑑み、石原慎太郎都知事の「4 福祉に立ちはだかる規制にNO」と類似とした。
厳密に異なる点が多いのも否めないが、民間活力の導入という点では際立った共通項であると思える。
また、24時間医療のことも考えると石原慎太郎都知事の「9 命が守れない危機管理にNO」にも共通点がある。
最後に、「(4)都内から花粉症で苦しむ人をなくします。」についてであるが、これは民主党「東京ペディア」の「多摩産材の活用を2倍以上に増やし、多摩の森林を再生させます」という所に共通点がある。
多摩地域の杉材の活用で花粉症を減らすというのは、幸福実現党の「大規模な間伐と枝打ち」をより建設的な形に言い換えたものと言える。
(4)「4. 東京の公立学校を世界最高水準の学力にします」について
これについては共通点のあるものに限定して解説する。
まず、「(1)ゆとり教育を全面転換!『塾にたよらない公立学校』を実現します。」であるが、これは目黒区の民主党都議伊藤悠氏も「塾を必要としない公教育をつくる」というマニフェストを掲げており、主張内容も家計への負担の問題の指摘や公立中学校に塾並みの進学指導を取り入れるべきという所で完全と言って良い程一致している。
因みに、私も、この政策は支持している。
次に、「(3)宗教教育を取り入れて、優れた人格を育てます。」であるが、これは石原慎太郎都知事の「10 新しい道徳教育にYES」とほぼ同じと言える。
流石に、石原慎太郎都知事の方は「宗教」という言葉を全く用いていないが、「人が生きていく上で当然の心得」というのは「善悪の価値観や、愛と慈悲、セルフヘルプの精神」ということを抽象化して述べたものと言えるので、石原慎太郎都知事の言う「新しい道徳教育」とは、幸福実現党から言わせると「宗教教育」ということになるのだろう。
こちらは、前述の「塾にたよらない公立学校」とは違い、石原慎太郎都知事に近い。
なお、「(4)才能を最大限に開花させる天才教育を目指します。」について、練馬区の民主党候補者浅野克彦氏などは「奨学金制度の充実」というようなことを主張しており、幸福実現党とは全く違ったアプローチでの「才能を最大限に開花させる天才教育」目指す対案を出しているが、幸福実現党の主張に奨学金のことは全く触れられていないので、これは類似性なしとした。
(5)「5. より早く、より質の高い行政サービスを提供します」について
まず、「(1)公務員の安易な首切りはせず、行政のスピード化を図ります。」についてであるが、石原慎太郎都知事の「5 借金漬けの財政にNO」に近い。
ただ、具体的に述べられている所とそうでない所がお互いにあるため、低い類似性として扱った。
共通性の高い所は「公務員の安易な首切りはせず(幸福実現党)」と「リストラだけに頼らず(石原慎太郎都知事)」ぐらいで、「経営の思想を取り入れ(幸福実現党)」と「都のバランスシートをつくって資産を証券化する(石原慎太郎都知事)」など、一般的な記述と具体例の記述の対比になってしまっている。
次に、「(2)予算の単年度制を廃止します。」についてであるが、練馬区の民主党候補者中谷祐二氏「予算編成の「しくみ」を変える。」と類似している。
幸福実現党も中谷祐二氏も「一度決めたら予算は使い切る」という慣習をストップさせるという点では共通している。
5.所感
所々、民主党と類似した点も見られるが、やはり全体的に幸福実現党のマニフェストは石原慎太郎都知事の第1期選挙公約に似ている。
特に、前半部分はそっくりと言っても過言ではない。
ただし、後半は民主党の候補者や「東京ペディア」と類似する主張も多々見受けられた。
地方選挙では幸福実現党の支持層は必ずしも自民党支持層の一部ではなく、民主党も支持しうる*3と考えられたが、このマニフェストの考察からすると、都議選に限っては国政選挙同様、自民党支持層と幸福実現党の支持層は大いに重複すると言える。
特に主要争点について、築地市場の件に関しては言及がないものの、他の争点である、新銀行東京や2016年オリンピック招致について、石原慎太郎都知事(=都議会自民党)と同じ立場であることが判明したことからして、幸福実現党は「与党」の側にいると言える。
2009/07/01 3日のご無沙汰です。
幸福実現党騒動から考察する「自分バカ」というクレーマー対応術
1.始めに
民主党の代表が鳩山由紀夫氏になった頃、宗教法人「幸福の科学」が突如として、幸福実現党なる政党を立ち上げてからというもの、ありとあらゆる所で話題に上った。
大半が否定的であるものの*1、非常に多くの人の関心を引いていることは驚嘆に値する。
ただ、その否定的な立場の者による2ちゃんねるなどの一部のネットの書き込みにおいて、目を覆いたくなるような問題がある。
2.過激なアンチは「自分バカ」
(1)勢古浩爾氏の「日本を滅ぼす『自分バカ』」を読んで
最近、私は勢古浩爾氏の「日本を滅ぼす『自分バカ』」という本を読んだ。
この本の内容は今の日本に蔓延する「自分病」―利己主義についてで、勢古浩爾氏らしい挑発的で煽動するような文体で書かれている。
この本を読んで、結構自分自身耳の痛い話も少なくなく、挑発的な文体も相俟って、結構「頭に来た」本である*2。
しかし、言っていること自体は今の日本社会の状況を的確に風刺しており、読後感としては妙に納得がいった。
(2)2ちゃんねるについて
以前、幸福実現党の記事を書いたとき、2ちゃんねる心と宗教板の「幸福の科学」関連スレッドに6月11日の記事が紹介されていたようである。
うちのblogは幸福実現党に関しては否定的なスタンスなので、叩かれているような雰囲気はなかったのだが。
その後、6月22日の記事も2ちゃんねるにリンクが張られていることも発見した*3。
自分で言うのも何だが、比較的冷静に批評を加えていることから紹介されたのかもしれない*4。
それはさておき、私が主に見ている議員・選挙板のスレッドで相当酷い者を発見した。
それは、極めて過激に否定するタイプのアンチ「幸福の科学」で貫いている者である。
所謂「コテハン*5」ではないが、事ある毎に危険性ばかり主張して、公安警察に妙な期待を寄せたり*6、明らかに他人のレスの単語に反応したようなレスを付けたりと、如何にも「怒り」や「恐怖」の余りに思考停止した雰囲気である。
私から言わせると、このような人物こそが極めて危険な存在であると考える。
それは、この人物は前述の勢古浩爾氏の著書でいう所の「自分バカ」であるからである。
世の中には色々な立場の人間がいて、その立場に応じて色々な考えを持つことは当然にあることなのだが、この手の人物は自分の気に食わない意見があると、それが例え同じ立場からの意見であったとしても、異常なまでに攻撃する。
論破してみせるのみならず、人格否定までするのだから質が悪い*7。
何も、この手の人物は「幸福の科学」関連に留まらず、様々な所で見られる。
ただ、共通して言えることは自分の意見に少しでも批判を加えようものなら、異常なまでに逆上するタイプの人間である。
丁度、「カルト宗教」の話絡みで言っているから*8、この手の人間を「自分バカ」ではなくて「自分カルト」と呼ぶことにしよう。
(3)冷静にならないと敵に似てしまう
こういう「自分カルト」な人間の場合、敵愾心を抱いている対象にネガティブな意味合いで執着する傾向が見られる。
本人は自らの正義感に基づいて糾弾しているつもりだが、そのことばかり考えているうちに、やがて、対象に似てくるという現象が見られる。
特に、「自分カルト」の人が糾弾している所が移ってくるのである。
そうなってくると、冷静な第三者の目にはどっちもどっちに写り、畢竟、自らの目的を果たしにくくなる状況に陥るのである。
因みに、フランスの「カルト」の判定条件には以下がある。
- 精神の不安定化
- 法外な金銭的要求
- 住み慣れた生活環境からの断絶
- 肉体的保全の損傷
- 子供の囲い込み
- 反社会的な言説
- 公秩序の攪乱
- 裁判沙汰の多さ
- 従来の経済回路からの逸脱
- 公権力への浸透の試み
これらは全てを満たした場合ではなく、1つでも該当する場合に「カルト」と判定するという。
これを「自分カルト」に当てはめてみると、「精神の不安定化(自分と少しでも食い違う意見を言われると怒り心頭になる)」と「反社会的な言説(脅迫めいた言葉或いは人格否定)」が該当し、「カルト」であると見なされる*9。
因みに、「幸福の科学」もこの基準で「カルト」と判定されている*10。
何れにしても、「自分カルト」の人間は「カルト」に否定的に関わる余り、知らず知らずのうちに「カルト」化してしまった哀れな人間である。
もし、「自分カルト」に「洗脳」されそうになったのなら、自分の偏見や先入観を捨てて、冷静な第三者の目で自らの言動を省みることを薦める。
3.「悪質クレーマー」は賛同者にも迷惑
(1)横山雅文氏の「プロ法律家のクレーマー対応術」を読んで
前述の勢古浩爾氏の本を読み終えた直後、横山雅文氏の「プロ法律家のクレーマー対応術」を読んだ。
こちらの本は、勢古浩爾氏の言う「自分バカ」のうち、企業などに不当なクレームを付けるタイプの者―「悪質クレーマー」の対策をクレーム処理を担当した弁護士の書いた本である。
ただし、「自分バカ」と「悪質クレーマー」とは多くの所で重なっているが、「自分バカ」は必ずしもクレーマーを含まないし、「悪質クレーマー」の中には「自分バカ」のような「善意」で迷惑をかけるような存在ではなく、意識的乃至は意図的にに「悪」を働く存在―反社会的団体の構成員なども含まれる点で、一致していない。
なお、横山雅文氏は「悪質クレーマー」増加の原因を消費者保護の法整備が進んだことと企業の不祥事が相次いだことを原因としている。
本質的に、「コールセンター」向けの本にも見えるが、「自分バカ」に対処する上でのヒントも得られると思う。
(2)第三者の目を気にしなくなると形振り構わなくなる
さて、話を「自分カルト」の愚かしさ乃至は迷惑の話に戻すと、先程までは、「自分カルト」自体の性質を考察してきたが、ここでは、「自分カルト」ののさばらせた場合の損失について語る。
「自分カルト」の人間は自らの言動が例え反社会的であったとしても、悪いのは自分をこのような行動に駆り立てた相手であり、自分は100%「正義」乃至は「善意」に基づいて行動していると信じて疑っておらず、周囲の意見に対し、冷静に対処する能力を失っている。
本来、目的を達成するためにはそれのために効率的かつ合理的な手段を選ぶべきであるが、「自分カルト」の人間は短絡的な手段に走りがちである。
その短絡的手段を効率的かつ合理的と信じてしまっている状態であるから、横紙破りの常軌を逸した行動も平気で行う。
これがしばしば刑法罰を構成するようなことになり、「自分カルト」の人間に絡まれた敵対者を喜ばせるような結果になる。
本来、「自分カルト」の人間の主張が実は真実乃至は正義に基づくものだとしても、その採った手段の悪さ故に、その主張内容自体が否定されるという、本人にとって望ましくない結果を招来させることになる。
場合によっては、賛同者もその「自分カルト」の人間と同じと見なされ、例え、他の賛同者が効率的かつ合理的な手段を採っていたとしても、「自分カルト」のために否定されるということにもなる。
特に、相手がそれなりに反社会的な存在であった場合、追及する側の行き過ぎや短絡な行動というところで隙を突かれ、姉妹には攻守逆転してしまうという形で、反社会的な存在を「許す」結果になってしまう。
こういうことを防ぐためにも、冷静な第三者の視点を常に意識することが必要である。
つまり、短絡的であることを効率的だと履き違えてはいけないということである。
3.総括
書評を交えたため、分かりにくい形になってしまったが、自分の意見に少しでも食い違いがあると感情的になる「自分カルト」は自分に執着した哀れな人間であるだけでなく、同じ意見或いは立場の人間を窮地に追い込む迷惑な存在である。
正直、私は「幸福の科学」を邪教と見なしていないが、幸福実現党を否定する立場である。
是々非々を弁え、採るべき所は採り、非難するべき所は非難するスタンスでありたい。
これは「幸福の科学」の件に限らず、一般的な話であるが、ここ最近の2ちゃんねるなどにおける一部のヘイトスピーカー紛いの言動に対する抗議の意味合いで、ここにしたためておく。
常に、冷静な視点で有意義な議論を心掛けたいものである。
*2:余談だが、本の19ページに「汗牛充棟」を「ひしめいている様」を表すのに用いているのにも怒りを覚えた。「汗牛充棟」とは「書籍が非常に多い様」を表す言葉で、中国の故事から由来している。誤用とはぞっとしない。
*3:「http://ime.nu/」があること以外、証拠が掴めていない。
*4:ただ、22日の方はかなりくだけたと言うより、投げやりな感じも否めないが。
*6:恐らく、この御仁は日本共産党も危険視しているのだろう。
*7:場合によっては、論破せずに人格否定する。
*8:ただ、私は「幸福の科学」を有害な「カルト宗教」とは見ていない。
*9:他もあるだろうが、一般的なもののみに限定した。
*10:何処に該当するかは不明。
