白蓮華(びゃくれんげ) 1.浄土和讃 讃弥陀偈讃たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて仏の御名(みな)をきくひとは ながく不退にかなふなり 浄土真宗聖典(註釈版)560頁 意訳たとえこの世界が煩悩の炎に包まれようとも、南無阿弥陀仏の喚(よ)び声を聞き、悩みや不安のただなかを通り過ぎて往く人たちは、決して迷いの世界に退くことなく、支えあう聚(なかま)とともに浄土に通じる道を一歩、歩みだすことができるのです。 語句不退転(ふたいてん) 人生の方向が定まること。煩悩に束縛された世界を離れ、同朋とともに束縛から解放された世界に一歩踏み出すことです。悩みや不安のまっただ中に浄土への道が開けてきます。…